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GAMCO Investors, Inc.の《日本版スチュワードシップ・コード》への対応方針について
以下は、GAMCO Investors, Inc.が発表している《日本版スチュワードシップ・コード》の受入
れに関する英文を Gabelli Japan 株式会社が翻訳したものです。
(Gabelli Japan 株式会社は GAMCO Investors, Inc.の全額出資子会社です。)
原文はこちら↓をご覧ください。
GAMCO Investors, Inc.の《日本版スチュワードシップ・コード》への対応方針について
http://www.gabelli.com/corporate/Japan_St_Code_PublicDiscl.pdf
GAMCO Investors, Inc.のプレスリリース
http://www.gabelli.com/corporate/Japan_St_Code.pdf
GAMCO Investors, Inc.の「責任ある機関投資家」の諸原則《日本版スチュワードシップ・コー
ド》の受入れについて
GAMCO Investors, Inc.(以下、「GAMCO」という。NYSE に上場:GBL)は、「責任ある機関
投資家」の諸原則《日本版スチュワードシップ・コード》の趣旨に賛同し、これを受け入れる事
を表明いたします。
GAMCO Investors, Inc.の方針及び考え方
原則1 機関投資家は、スチュワードシップ責任を果たすための明確な方針を策定し、これを
公表すべきである。
GAMCO は、上場企業として、コーポレート・ガバナンス規定を遵守し、社外取締役の意見、
財務諸表に関しての監査報告、公表している倫理規程を受け入れます。金融サービス会社と
して、GAMCO の主業務は、1977 年に Mario Gabelli(マリオ・ギャベリー)による“Private
Market Value with a Catalyst™”と呼ばれる運用手法に基づく上場・公開企業の株式を売買
することです。GAMCO は、1988 年 5 月に、コーポレート·ガバナンスに関する GAMCO の立
場を概説する“Magna Carta of Shareholders Rights”(株主権利の大憲章、マグナ・カルタ)
を出版しました。
[株主権利の大憲章、マグナ・カルタ http://www.gabelli.com/Gab_pdf/magnacarta092403.pdf]
GAMCO は、顧客や受益者の利益のために、ボトムアップのファンダメンタル分析に基づくア
クティブ運用を追求します。GAMCO のアナリストは、グローバルに、個別企業の各事業に対
し理解を深め、その業界に関し精通するよう努力します。アナリストは継続的に会社訪問し、
会社経営者との対話を行います。また、フォローしている企業の同業及び競合各社を取材す
ることで投資している企業に関する理解を深め、知見を高める努力をします。GAMCO は、中
長期視点で、投資先企業の企業価値向上及び発展を可能な限り見極めていきます。
原則2 機関投資家は、スチュワードシップ責任を果たす上で管理すべき利益相反について、
明確な方針を策定し、これを公表すべきである。
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GAMCO は、受託責任を鑑み、お客様の利益を第一に考えて行動します。Gabelli Japan 株
式会社を含めて、これらの義務を果たすための包括的な“Code of Business Conduct and
Ethics”(倫理規程)を採用しています。倫理規程により、私たちはまずお客様の利益を優先し、
利益相反の防止に努めます。また、全ての利益相反を認識し、評価・管理・モニタリング・記
録することに努めます。
例えば、GAMCO がビジネス関係を持つ会社の議決権行使をする場合、又はお客様が株主
として支持している議案に投票する場合は、利益相反が生じる可能性を否定できません。
GAMCO は、“Proxy Voting Policy”(議決権行使方針)を制定し、同方針に基づいて、お客
様の利益を第一に判断し、議決権を行使する体制を構築し、利益相反の防止に努めます。
[議決権行使ガイドライン http://www.gabelli.com/corporate/proxy.html]
原則3 機関投資家は、投資先企業の持続的成長に向けてスチュワードシップ責任を適切に
果たすため、当該企業の状況を的確に把握すべきである。
投資先企業の総合的かつ継続的なリサーチとモニタリングが GAMCO の投資プロセスの基
本となります。この原則を満たすために、様々なリサーチや支援ツールを利用しています。モ
ニタリングは、業績や資本構成のほか、経営戦略、コーポレート·ガバナンス、社会的責任、リ
スクなどの非財務情報の分析も含みます。このようなデータは、あらゆる公開情報、開示資
料、会社訪問、株主総会を通して取得します。
GAMCO の投資手法である Private Market Value with a Catalyst™は、安全性のゆとり(算
出した本質的価値と実勢株価の乖離)を鑑みポートフォリオを構築します。この安全性のゆと
りが、株主価値の損失を最小限にとどめると考えています。前述の原則1で述べたように、
GAMCO は、お客様と投資先企業に、投資先企業のコーポレート·ガバナンスに対する当社
の期待を示すために、「株主権利の大憲章、マグナ・カルタ」を公開しています。
※Private Market Value with a Catalyst は、GAMCO Investors, Inc.の登録商標です
原則4 機関投資家は、投資先企業との建設的な「目的を持った対話」を通じて、投資先企業
と認識の共有を図るとともに、問題の改善に努めるべきである。
GAMCO の投資戦略の一環として、投資先企業と建設的な関係を構築し、経営陣と相互理
解を図れるように努力します。一般的に、会社経営がうまくいっている企業に投資していきま
す。リサーチの一環として、投資先企業の経営陣と定期的に対話し、企業価値向上促進に繋
がる率直な対話を行えるよう切磋琢磨していきます。
原則5. 機関投資家は、議決権の行使と行使結果の公表について明確な方針を持つととも
に、議決権行使の方針については、単に形式的な判断基準にとどまるのではなく、投資先企
業の持続的成長に資するものとなるよう工夫すべきである。
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GAMCO は、その子会社(投資顧問会社)を介して、投資信託、機関投資家、個人投資家へ
投資アドバイザーとしての職責を有します。投資顧問会社は、一般的に、お客様が希望しな
い限り、投資先企業に対する議決権行使の裁量権を持ちます。経営陣のために、又は経営
陣に反対するのが主たる目的ではなく、株主利益の最大化のために投票するのが基本と考
えます。各委任状は、1988 年 5 月に発表した「株主権利の大憲章、マグナ・カルタ」で説明し
ている枠組み内で独自の判断を行います。
当投資顧問会社は、GAMCO の議決権行使ガイドラインに基づいて議決権を行使します。
当議決権行使委員会は、GAMCO 及び関連会社の投資顧問会社からの上級職メンバーで
構成し、議決権行使ガイドラインの内容、解釈、適用についての責任を持ちます。議決権行
使担当役員は、議決権行使を検討する際には、議決権行使ガイドライン、議決権行使助言会
社 ISS 社の推薦、第三者からの情報、リサーチ・アナリストの意見等を活用します。
議決権行使委員会に提出された議案は、出席委員の過半数で決し、可否同数のときは委員
長が決します。委員会は、その決定を議決権行使部門に通知し、それに準じて実行します。
原則6. 機関投資家は、議決権の行使も含め、スチュワードシップ責任をどのように果たして
いるのかについて、原則として、顧客・受益者に対して定期的に報告を行うべきである。
GAMCO は、その職務と、お客様に対する資産運用及び保全に関する説明責任を有してい
ます。年次報告書、クライアントレポート(顧客報告書)、「株主権利の大憲章、マグナ・カルタ」
を通じてコーポレート·ガバナンス活動を公表しており、それらは、GAMCO のスチュワードシ
ップ活動状況を示しています。
また、お客様が現況についての理解を深め、リスク削減及び業務改善の活動をご説明するた
めに、年次クライアント・ミーティングを開催しています。
また、議決権行使部門は、記録を管理しており、お客様からのリクエストに応じて、議決権行
使に関する情報を提供します。同記録は、米国の開示規則に基づく N-PX データサービスに、
6 月末(遅くとも毎年 8 月末まで)に終了する 12 か月間ファイルされます。
[http://www.gabelli.jp/firm/VotingResults_2014jp.pdf]
原則7. 機関投資家は、投資先企業の持続的成長に資するよう、投資先企業やその事業環
境等に関する深い理解に基づき、当該企業との対話やスチュワードシップ活動に伴う判断を
適切に行うための実力を備えるべきである。
GAMCO は、投資先企業に対する理解を深めるために、多数の外部リソースを活用していま
す。それらは、マーケット・ニュース、メディア、外部のコーポレート·ガバナンス·ネットワーク、
議決権行使アドバイザー、業界主催のカンファレンス、経営陣とのミーティング、投資市場モ
ニタリング、会社及び業界についての綿密な分析、社内投資チームとのミーティング等を含み
ます。
GAMCO は、投資先企業と長期的な信頼関係を構築し、問題に対する建設的な対話をする
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ことが重要であると考えています。チーム運用制の利点は、意思決定や適切な判断の基礎を
形成するために、意見や相互の理解を深められることであると考えています。GAMCO は、
一貫して世界の金融市場で最高水準のコーポレート·ガバナンスを遵守し、投資先企業の持
続的成長とともに発展できるよう最大限の努力を惜しみません。
GAMCO問い合わせ窓口
Gabelli Japan株式会社
代表取締役(ガバナンス担当)
ダグラス・ジェミーソン
Email: [email protected]
Tel: +1-914-921-1000
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