安心・安全なまちづくりのための シミュレーションの果たす役割 ~ひょうご発 安心安全 ハイパースマートシティに向けて~ シミュレーション学研究科 シミュレーション学専攻 ながの 教授 やすゆき 永野 康行 防災,減災,建築物,耐震性,地理情報システム(GIS) , 木造建物,被害関数 兵庫県では、今後発生が予想される地震による住宅や建築物の倒壊及びこれに起 因する被害を減少させる「減災」の取り組みを一層進めるため、新たに住宅及び 建築物の平成 27 年時点の耐震化率の目標を定め、耐震診断及び耐震改修を促進 するための施策を示した「兵庫県耐震改修促進計画」を策定している。一方、計 画通りに耐震改修が実施されず耐震化率が上昇しない現状を踏まえ、本研究では耐震性が確保されていな い建物の抽出と、その耐震性確保のための調査研究を実施した。基本的には地理情報システム(GIS)を 利用した調査研究(図 1)であるが、一部行政情報に基づくデータも活用した(図 2) 。 図 1 ArcGIS を用いた地震時建物被害予測 図 2 尼崎市における建築年別に識別した住宅情報の一例 本研究成果は,2014 年度 JST「我が国の未来を拓く地域の実現に関する調査研究」 による。ここに記し謝意を表す。 成果発表 [1] 永野康行,秋吉一郎,安枝英俊,向井洋一,瀧野敦夫,大野暢亮:兵庫県内 における耐震性の不足する建物抽出およびその耐震性の確保に関する調査研究 その1 研究概要,日本 建築学会学術講演梗概集(関東) ,pp.1019-1020,2015.9 [2] 秋吉一郎,瀧野敦夫,永野康行:兵庫県内における耐震性の不足する建物抽出およびその耐震性の確 保に関する調査研究 その 2 神戸市長田地区における現地調査,日本建築学会学術講演梗概集(関東) , pp.1021-1022,2015.9 [3] 秋山淳,安枝英俊,永野康行:兵庫県内における耐震性の不足する建物抽出およびその耐震性の確保 に関する調査研究 その 3 姫路市北八代における現地調査,日本建築学会学術講演梗概集(関東) , pp.1023-1024,2015.9 [4] 中嶋洋平,向井洋一,永野康行:地震動特性の相違に応じた木造建物被害関数に関する研究, 日本建 築学会大会学術講演梗概集(関東) ,pp.1025-1026,2015.9
© Copyright 2024 ExpyDoc