表4-7-8 主な油濁防除組織 組織名 石油連盟 海水油濁処理協力機構 「石災法」に基づく 共同防災組織 「海洋汚染防止法」に基づく 排出油防除協議会 海上災害防止センター 設立年 1973年 石災法施行後 (1975年以降) 海洋汚染防止法施行後 (1970年以降) 1976年 目的 組織構成員 石油の安定供給に資するために、大規模石 石油コンビナート等特別防災区域に係る災 排出された油、有害液体物質等、廃棄物そ 油流出災害時に災害関係者などの要請によ 害から国民の生命、身体及び財産を保護す の他の物の防除のための措置を講ずること り資機材を貸出すための油濁防除資機材を る。 により、海洋汚染等を防止する。 備蓄することにより、災害拡大の防止に貢献 し、さらに国内外の大規模石油流出災害に 対する対応体制の整備を図ること。 会員制の団体であり、会員会社の構成は以 石災法における特別防災区域に所在する 下の通り(2013年8月) 特定事業所に係る特定事業者により構成さ れる。 石油連盟加盟各社 14社 石油連盟非加盟会社 35社 人の生命、身体、財産を保護するため、海 上防災を実施し、海上防災に必要な船舶、 機械器具及び資材を保有し、海上防災訓 練、海上災害防止に関する国際協力を推進 すること。 その海域に関わる管区海上保安本部長、油 海上保安長官指定の指定防災機関であり、 /有害液体物質を輸送する船舶の船舶所有 一般財団法人である。 者、油/有害液体物質の取扱いを行う海洋 施設等の設置者、その他の関係者により構 成される。 油濁事故発生時は、援助要請により迅速・ 石油コンビナートにおける特定事業所間で 特定の海域において、海洋汚染等及び海 組織的な協力援助による被害の最小化させ の資機材の共有等による油防除戦力の効率 上災害の防止に関する法律に定められた流 るとともに、平常時は油濁防除知識・技術の 化を図り、油防除活動等を実施する。 出油防除に関わる事業を行う。 向上を図る。 1976年認可法人として設立されたが、2003 年に独立行政法人となり、2013年に、「独立 行政法人の事務・事業の見直しの基本方 針」により、本センターの事務・事業は、「油 特徴など 等防除の確実な実施のために必要な枠組 みを維持しつつ、実施主体は公益法人など の民間主体とする。」こととなった。 ・資材整備 共同防災組織が行うべき業務に関する事項 海洋汚染等及び海上災害の防止に関する ・海上保安庁長官の指示により、排出油等 大規模な石油流出災害が発生した際に災 並びに防災要員及び防災資機材等に関す 法律により、関係者は共同で以下の活動を 防除を実施する。 害関係者などの要請に応えて資機材の貸出 る共同防災規程により、以下の活動を行う。 行う。 ・船舶所有者他の委託により、排出油等の しを行うため、油濁防除資機材を備蓄しいて 防除、消防措置等を実施する。 いる。 ・防災資機材等及び防災要員の配置(オイ ・当該海域における排出油等の防除に関す ・船舶所有者他の利用に提供するため、海 (国内6カ所、海外5カ所) ルフェンス、オイルフェンス展張船、油回収 る自主基準の作成 上防災措置に必要な船舶、資機材(油回収 船、および、その要員など) ・排出油等の防除に関する技術の調査、研 船、オイルフェンス、油処理剤、油吸着材 ・防災のための施設、設備、資機材等の整 究および教育、共同訓練の実施 等)を保有する。 主な活動 ・調査研究 油流出災害への対策技術、対応体制等の 備、点検 ・その他重要事項の協議 ・船員等に対する防災訓練を実施する。 調査、および、より効果的な流出油処理技 ・異常現象に対する措置 ・海上防災措置に関する調査研究、情報収 術等の研究開発を行う。 ・防災教育、防災訓練 集、整理、提供、指導、助言をおこなう。 ・海上防災措置に関する国際協力の推進す ・国際会議の開催 る。 国内外の油濁対策専門家を招聘し、大規模 石油流出災害への対応事例や最新の対策 技術などをテーマに情報・意見交換を行う。 出所: 石油連盟 海水油濁処理協力機構 HPおよび海上災害防止センター HPの情報、石油コンビナート等災害防止法、海洋汚染防止法の条文を基に作成。
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