金 井 勝 の 世 界

PRESS RELEASE
2015/9/7/25 改訂)
第 10 回 中 之 島 映 像 劇 場
金 井 勝 の 世 界
The World of Kanai Katsu
2015 年 11 月 7 日(土)・ 11 月 8 日(日)
国立国際美術館
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1・2・3_《ヒロシマ1966》(白井更生監督、1966年)
4・5・6_《無人列島》(金井勝監督、1969年)
7・8_《GOOD-BYE》(金井勝監督、1971年)
9_《王国》(金井勝監督、1973年)
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第 10 回中之島映像劇場
金井勝の世界
開催情報
第 10 回中之島映像劇場
開催日
金井勝の世界
2015 年 11 月 7 日(土)・11 月 8 日(日)
Aプログラム:7日(土)13:00から
《ヒロシマ1966》(白井更生監督、1966年)撮影:金井勝
※上映後に金井勝氏トーク
Bプログラム:7日(土)15:30から
《無人列島》(金井勝監督、1969年)
※《無人列島》には一部暴力的・性的な場面がございますので、ご注意ください
Cプログラム:8日(日)13:00から
《GOOD-BYE》(金井勝監督、1971年)
※上映後に金井勝氏トーク
Dプログラム:8日(日)15:00から
《王国》(金井勝監督、1973年)
入場無料・全席自由・先着130名・各プログラム入れ替え制
各日10:00から当日の各プログラムの整理券を配布(1名様につき1枚)
会場
国立国際美術館
地下 1 階講堂(〒530-0005 大阪市北区中之島 4-2-55)
主催
国立国際美術館、東京国立近代美術館フィルムセンター
協賛
ダイキン工業現代美術振興財団
協力
かない勝丸プロダクション
上映フィルムはすべて東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品
国立国際美術館では、本上映会時に次の展覧会を開催中です
「クレオパトラとエジプトの王妃展」、
「コレクション 1」
(会期:10 月 10 日(土)-12 月 27 日(日))
一般のお客様からのお問い合わせ先
国立国際美術館
URL http://www.nmao.go.jp/
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TEL: 06-6447-4680(代表)
第 10 回中之島映像劇場
金井勝の世界
開催趣旨
今回の中之島映像劇場は、日本の前衛映画でも特別な存在感を示す金井勝(かないかつ)の
監督初期作品と、金井が監督デヴュー以前に撮影で参加した独立プロ作品を上映いたします。
1964年、金井は自分の映画を撮るという目的のため、大手映画会社を退職しフリーランスと
なります。その頃の日本は高度経済成長と闘争の時代、映画はいまだ花形産業でありました
がかげりを帯びてきており、松竹ヌーヴェルヴァーグをはじめとする新しい映画の動向、ま
た海外からはアンダーグラウンド映画の波が押し寄せて、それに呼応する動きが日本国内で
も巻き起こりつつありました。この激しい変革の中、金井は《無人列島》
(1969)を皮切りに、
《GOOD-BYE》(1971)、《王国》(1973)の、いわゆる「微笑う銀河系・三部作」を作り上げ
ます。これらはその内容と形式において、同時代的にもその後の映画史においても、他に例
の見当たらない独自な作品群であり、大きなインパクトを世界に与え続けています。制作公
開から40年以上経った現在、今また新たなる混迷を予感させるこの時代に、これらの作品は
我々の眼にどう映るのでしょうか。
金井 勝
1936年神奈川県生まれ。映画人を目指し、日本大学芸術学部映画学科を
卒業、大映東京撮影所・撮影課に入社するも5年足らずで退社。
フリーの映画カメラマン(後に演出家も)として活動しながら「微笑う
銀河系・三部作」を自主制作・上映する。これらの作品は大きな反響を
呼び、国内外での映画祭、上映会などで繰り返し上映され、高い評価を
得ている。それ以降の作品でも「歌句詩シネマ」《時が乱吹く》
(1991)、《聖なる劇場》(1998)、《スーパードキュメンタリー前衛仙術》
Photo: 江成常夫
(2003)など、一作毎に異なるスタイルの作品を発表しており、常に新
たな作家の姿を示し続けている。
作品紹介
《ヒロシマ1966》(1966年/35mm/白黒/トーキー/78分)
監督・脚本:白井更生
撮影:金井勝
照明:佐沢仁郎
音楽:山内正
出演:望月優子、加藤剛、松本典子、鈴木宏子ほか
《ヒロシマ1966》
(白井更生監督、1966年)
今なお原爆に苦しめられる被爆者とその家族の苦悩。60年安保闘争に破れ、挫折した青年医
師と女医との不毛な恋。並行に進展する無関係なふたつの物語は、映画終盤で不意に交差す
る。
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第 10 回中之島映像劇場
金井勝の世界
(《ヒロシマ1966》)
アラン・レネの《二十四時間の情事》
(1959)のチーフ助監督を務めた白井更生が、その新し
い作品作りに衝撃を受け、1965年に大映を退社して金井勝などとプロダクション「新制作集
団」を結成して挑んだ意欲作。
《無人列島》(1969年/35mm/白黒/トーキー/55分)
監督・脚本:金井勝
共同脚本:山崎佑次、宮田雪
撮影:鈴木正実、佐沢靖朗
美術:山崎佑次
録音効果:河内紀
《無人列島》(金井勝監督、1969年)
出演:串田和美、河西都子、新井純、大方斐沙子、青木一子、坂本長利、ゼロ次元(加藤好弘、岩田信
市)ほか
教会を脱走した少年「日出国」は、尼僧の追跡から逃れながらも自ら変容していく。金井自
身であり、戦後日本そのものの象徴である主人公は、堂々巡りの円環から逃れようとしつつ
も、いつの間にかそれを支えるものにすり変わる。
「微笑う銀河系・三部作」第1作『人の巻』。
《GOOD-BYE》(1971年/16mm/パートカラー/トーキー/52分)
監督・脚本:金井勝
共同脚本:むささび童子
共同演出:山崎佑次、宮田雪
撮影:亘真幸、金井勝、山崎佑次、富塚良一
美術:山崎佑次
《GOOD-BYE》(金井勝監督、1971年)
出演:むささび童子、松井康子、梵魚寺勝丸(金井勝)、空涙犬吉(山崎佑次)、佐藤重臣ほか
失語症の少年は麗人(母)の子宮を経由して朝鮮半島に渡る。想像界のルーツを求める旅は、
少年から金井自身へと視点を移動させつつ飛躍する。当時戒厳令下の韓国でのロケを敢行し
た、「血」から「地」へと至る「微笑う銀河系・三部作」『地の巻』。
《王国》(1973年/16mm/パートカラー/トーキー/84分)
監督:金井勝
脚本:金井勝、むささび童子
撮影:亘真幸、吉田耕司、金井勝
共同演出:斎藤隆、比田義敬
出演:むささび童子、大和屋竺、城之内元晴、桑名平治、岩田信市ほか
《王国》(金井勝監督、1973年)
詩人「五九」は時の神「クロノス」を求めてさまよう。スリ集団にスリの技術を習い、鳥博
士に渡り鳥の秘密を教わると、鳥の肛門を通過してガラパゴス諸島へ飛ぶ。「微笑う銀河系・
三部作」完結編『天の巻』。
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第 10 回中之島映像劇場
金井勝の世界
交通アクセス
京阪電車中之島線「渡辺橋駅」(2 番出口)から南西へ徒歩約 5 分
地下鉄四つ橋線「肥後橋駅」(3 番出口)から西へ徒歩約 10 分
JR「大阪駅」、阪急電車「梅田駅」から南西へ徒歩約 20 分
JR大阪環状線「福島駅」、東西線「新福島駅」(2 番出口)から南へ徒歩約 10 分
阪神電車「福島駅」(3 番出口)から南へ徒歩約 10 分
地下鉄御堂筋線「淀屋橋駅」、京阪電車「淀屋橋駅」(7 番出口)から西へ徒歩約 15 分
「淀屋橋駅」(4 番出口・土佐堀通/住友ビル一号館前)から、中之島ループバス「ふらら」で、「市立
科学館・国立国際美術館前」バス停下車すぐ
・当館には専用駐車場はありません。ご来館は電車・バス等をご利用ください
・心身に障害のある方で、車で来館される場合は、当館北側の有料駐車場をご利用ください
広報用画像
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国立国際美術館「プレスの方へ」URL http://www.nmao.go.jp/press/
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広報に関するお問い合わせ先
国立国際美術館
学芸課
広報担当
E-mail: [email protected]
上映会担当
冬木明里
TEL: 06-6447-4671(直通)
大橋勝(国立国際美術館
客員研究員)
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FAX: 06-6447-4698(学芸課)