公的資金を活用する研究の管理ガイドライン

公的資金を活用する研究の管理ガイドライン
アスビオファーマ株式会社
目次
第1節
第1条
第2条
第3条
第4条
責任体制
最高管理責任者
統括管理責任者
コンプライアンス推進責任者
コンプライアンス推進副責任者
第2節
第5条
第6条
第7条
第8条
第9条
第10条
第11条
適正な運営・管理のための環境整備
公的資金を使用した研究業務について
コンプライアンス教育について
誓約書について
行動規範について
告発窓口について
調査体制について
懲戒処分について
第3節
第12条
不正防止
不正防止計画について
第4節
第13条
第14条
第15条
公的研究費の運営・管理活動
予算執行管理
業者との関係
物品・役務の発注、検収、納品について
第5節
第16条
第17条
第18条
第19条
モニタリング
内部監査
内部監査手順
内部監査項目
内部監査報告
第6節
第20条
その他
その他
付則
第1条
主管部所
第2条
施行期日
本ガイドラインは、アスビオファーマが実施する研究(共同研究を含む)のうち国や独立行政法人か
ら配分される公的資金を活用する研究を対象とし、公的資金が適正に活用されるためにその体制、手順
を定める。本研究について従事するアスビオファーマの研究者及び関連事務を実施する従業員は、本ガ
イドラインを熟読し、コンプライアンスの遵守に務めなければならない。
第1節 責任体制
第1条 最高管理責任者
公的資金を活用する研究(共同研究を含む)最高管理責任者は社長とする。
最高管理責任者は本ガイドラインを策定し、統括管理責任者に公的資金を活用した研究(共同
研究を含む)について本ガイドラインを遵守させその運営管理を実施させることでコンプライ
アンスを遵守させる。
第2条 統括管理責任者
統括管理責任者はアスビオファーマのコンプライアンスオフィサーとする。
統括管理責任者は本ガイドラインに則り、コンプライアンス推進責任者に対し、対象研究員が
本ガイドラインを遵守するための各種施策を実施させる。また、コンプライアンス推進責任者
から必要に応じ遵守状況の報告を受け、遵守状況を確認する。
第3条 コンプライアンス推進責任者
コンプライアンス推進責任者は事業管理ファンクション長とする。
コンプライアンス推進責任者は、アスビオファーマが公的資金を活用した研究を実施するにあ
たって管理体制の構築、対象者に対するコンプライアンス教育の実践、ガイドラインの周知、
運営状況の確認のためのモニタリング等を行い適正に運用されている事を管理監督する。
また、運用状況を統括管理責任者に報告する。
第4条 コンプライアンス推進副責任者
コンプライアンス推進副責任者は事業管理ファンクションの研究管理担当チーフオフィサーとする。
コンプライアンス推進副責任者は、コンプライアンス推進責任者の指揮の下、公的資金を活用
した研究が適正になさるための施策を展開実施する。
第2節 適正な運営・管理のための環境整備
第5条 公的資金を使用した研究業務について
対象となる研究員が公的資金を活用した研究業務の推進を行う際は、アスビオファーマの統括
規程である決裁規程、情報管理規程、予算管理規程、経理規程、研究開発管理基本規程及びそ
の各種統括規程に関連する細則等に基づき適正に実施しなければならない。
2.本ガイドラインは社内外のイントラ、ホームページに掲載し社内外に周知する
3.公的資金を活用した研究業務から発生する事務業務は、事業管理ファンクションにおいて、アスビオ
ファーマの統括規程である決裁規程、情報管理規程、予算管理規程、経理規程、研究開発管
理基本規程及びその各種統括規程に関連する細則等に基づき実施する。
第6条 コンプライアンス教育について
コンプライアンス推進正副責任者は、公的資金を活用した研究を実施する研究者及び関連業務
に従事する従業員についてコンプライアンス教育を実施する。
コンプライアンス教育の対象者、実施方法、時期、回数、内容等についてはコンプライアンス
推進正副責任者が検討し決定する。また、受講状況、理解度を把握し本教育が効果的であるこ
とを検証する。
第7条 誓約書について
誓約書については入社時の労働契約書をもってこれにあてる。
第8条 行動規範について
行動規範はアスビオファーマ行動基準に準じる。
第9条 告発窓口について
公益通報保護規程に基づき通報窓口(アスビオホットライン)を設置し社内外に周知する。
公益通報保護規程に規定されるとおりアスビオホットライン以外に第一三共の公益通報窓口を
本ガイドラインの公開をもって社外に周知する。
第10条 調査体制について
調査体制については公益通報等対応規程を持ってこれにあてる。調査対象となっている者に
対して、調査対象制度の研究費の使用停止を命じることが出来る。
2、調査の開始にあたって調査方針、対象、方法等について配分機関に報告、協議しなければな
らない。調査は速やかに実施し、再発防止計画を含む最終報告書を配分機関に210日以内に提
出するものとする。また、期限以内に調査が終了しない場合であっても中間報告書を配分機
関に提出しなければならない。
3、調査過程で重要事項が発覚した場合は速やかに配分機関に報告しなければならない。
4、配分機関からの要請に対し、正当な事由がある場合を除き、最大限の協力を行わければなら
ない。
第11条 懲戒処分について
就業規則に準じる。
第3節 不正防止
第12条 不正防止計画について
不正防止計画はアスビオファーマのリスクマネージメントに準拠し、コンプライアンス正副
責任者が立案展開する。計画や防止策の評価は倫理委員会にて承認される。なお、倫理委員
会事務局の事業管理ファンクションがこれを取りまとめる
第4節 公的研究費の運営・管理活動
第13条 予算執行管理
予算管理規程に基づき事業管理ファンクションの財務経理担当チーフオフィサ-が実施する。
第14条 業者との関係
アスビオファーマ行動基準に則り、適正は商習慣の取引を実施する。また、経理規程及び経
理マニュアルに則り業者との取引を実施する。また、新規業者との取引に当たっては契約書
を締結し、透明性ある取引を開始する。
第15条 物品・役務の発注、検収、納品について
物品の発注に関しては、決裁規程に基づき決裁起案を行い発注する。また、発注にあたって
は発注から納品受け入れ、納品書の請求書の検収までの内部牽制を有効に機能させるため、
資材発注管理システムを使用する。
2、物品の発注以外の業務委託(分析・機器メンテナンス等)についても決裁規程に基づき決裁
起案及び契約締結を実施する。
3、固定資産、試薬等については社内手順に基づき棚卸し調査を実施する。
4、対象研究員が提出する社外会合報告書、出張報告書を財務経理担当チーフオフィサ―はモニタリング
する。
第5節 モニタリング
第16条 内部監査
本ガイドラインの対象研究に対しては最高管理責任者から付託された事業管理ファンクションの総
務・CSR担当チーフオフィサーが実施する。なお、総務・CSR担当チーフオフィサーは本対象研究に関し、最高
管理責任者の直属の機関であり監査に関するあらゆる権限を有する。
第17条 内部監査手順
監査手順については事業管理ファンクションの総務・CSR担当チーフオフィサーが作成する。
また、顧問税理士及び監査役と連携を図り監査を実施する。
第18条 内部監査項目
対象研究実態に即した不正発生要因を分析し、会計帳票のモニタリング、資材発注システム
データのモニタリング、決裁書類のモニタリング、対象研究者の旅費の適正チェック等リス
クアプローチ監査に関する項目とする。
第19条 内部監査報告
対象となる研究に不正があった場合は速やかに監査報告書を最高管理責任者に対して提出す
る。
第6節 その他
第20条 その他
本ガイドラインに明記がなく疑義が生じる場合は文部科学省作成の「研究機関における公的
研究費の管理・監査のガイドライン(実施基準)」を踏まえ対応する。
付則
第1条 主管部所
1.1 この方針の主管部所は事業管理ファンクションとする。
第2条 施行期日
2.1 このガイドラインは2015年4月1日から施行する。