流体制御のプロとして 価値創造企業を目指す

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流体制御のプロとして
価値創造企業を目指す
P r o f i l e
株式会社キッツ 代表取締役社長 堀田 康之
1978年慶應義塾大学法学部卒業。
全ては、
「より良い品質」のために
1951
(昭和26)
年、
日本が敗戦の混乱期から高度経済成
空調をコントロールする場所で、石油精製・石油化学プラン
トやガスパイプライン、LNG
(液化天然ガス)
基地の生産プ
長時代へと移りつつある中、創業者 北澤利男は、
(株)
北澤
ロセスラインなどのエネルギーが使われる場所で、さらに、
製作所
(現
(株)
キッツ)
を創業しました。本社を東京に、そし
産業機器や製造設備といったモノづくりの分野など、さま
て工場を山梨県長坂町に置き、青銅製バルブの製造・販売
ざまな場所で流体をコントロールし、見えないところで私達
を開始しました。
の生活や産業を支えています。
同年㈱北沢バルブ
(現㈱キッツ)
入社。
アメリカ、マレーシアに駐在後、中部
支社長、長坂工場長を歴任。2001
年㈱キッツエスシーティー常務取締
役。04年同社代表取締役社長。06
年㈱キッツ常務執行役員バルブ事
業部長。07年取締役専務執行役員。
08年より現職。長野県出身。
北澤利男の創業理念は、
「常により良い品を、
より安く、早
キッツグループが世界有数の企業グループに成長する
くつくること」
でした。そのため一貫生産を基本とし、素材で
ことができたのは、あらゆるフィールドに多彩な商品を提供
ある鋳物の製造から手がけました。バルブの鋳造は高度な
する総合バルブメーカーとしての地位を築いてきたことに
キッツグループは、
「より良い品質へのこだわり」
を源流と
ともに、営業、
エンジニアリング、
メンテナンス、
ストックなど
製造技術や大型の設備が必要であるため、現在でも自社内
あります。多くのメーカーがひとつのフィールドに特化した
し、
「創造的かつ質の高い商品・サービスで企業価値の持続
の機能を複合化することにより、お客様に的確なサービス
で鋳物を製造しているバルブ専業メーカーは、多くはあり
り、材質を絞って商品を製造・販売したりする中で、キッツグ
的な向上を目指し、ゆたかな社会づくりに貢献すること」
を
を提供できる現地密着体制を構築し、
グローバルトップ3を
ません。
ループは、青銅・黄銅やステンレス鋼、鋳鉄、鋳鋼などのさま
企業理念としています。
目指していきます。
さらに、鋳造から加工・組立・検査・出荷など全ての工程を
社内で行い、
きめ細かい販売サービスやアフターフォロー
ざまな材質や形状を持つ9万種以上の商品ラインナップを
うした
「より良い品質」
へのこだわりが今日まで脈々と受け
継がれ、
私達キッツグループの源流となっています。
世界有数の総合バルブメーカーとして
私達の考える
「創造的かつ質の高い商品・サービス」
とは、
別に地域統括会社を設置して経営判断の迅速化を図ると
真のグローバル企業を目指す上で最も重要な経営資源
お客様のニーズや課題に応えるだけでなく、お客様の期待
はやはり
「人」
です。世界を視野に入れた思考・行動ができる
を超える付加価値を創出するものです。また、
お客様に価値
「グローバル人材」
を育成するため、語学研修をはじめとす
を提供するだけでなく、
水やエネルギーなどの生活になくて
る人材育成プログラムを充実させるとともに、グループ内
キッツグループは、高度な技術やお客様のさまざまな
はならないライフラインを支えることで、
多くの人々が安心
でのキャリアローテーションや人材交流によって人と組織を
ニーズにお応えするため、国内外で広く認知していただい
して暮らすことのできる
「ゆたかな社会づくり」
に貢献してい
より活性化させ、
社員が高いモチベーションを保てる風土を
ている
「KITZ」
ブランドに加え、
「KITZ」
ブランドとは違った
くことが社会的使命であると考えています。
構築することにより、
グループの結束力を高めていきます。
有する企業グループになりました。
をお客様に提供する体制を築くことで、商品技術力、
コスト
競争力、納期などで、高い経営品質を実現してきました。こ
お客様の期待を超える付加価値を創出
グループシナジーで収益拡大を図る
技術やノウハウ、商品を有する多くのブランドを持っていま
真のグローバル企業を目指した体制を構築
バルブは、配管内の水や空気、
ガス、石油などの流体を流
す。各社が自社の商品を提供していくことはもちろん、グ
したり、止めたりする機能を持った流体制御機器であり、そ
ループが一体となって各ブランドの持つ特性を活かした商
キッツグループは、海外市場における拠点の拡充とマー
の使用場所は多岐にわたります。浄水場から住宅、下水施
品、技術、サービスをご提供することで、グループシナジー
ケティングの強化を推進しています。3極2拠点
(欧州、米州、
設などの水が流れる場所で、オフィスビルやホテルなどの
を発揮し、収益拡大を図っています。
アセアン、中国、
インド)
を世界の重点エリアと定め、エリア
キッツグループは、
これからも流体制御のプロフェッショ
ナルとしてより高い価値を創造し、お客様、地域社会、地球
環境に提供し続けてまいります。
H i s t o r y
1951(昭和26)年
創業当時の長坂工場。従業員12人、
企 業というより町 工 場というにふさ
わしい門出であった。
3
1962
(昭和37)
年
我が国で初めて黄銅鍛造バル
ブFH、FSの製造・販売を開始。
1980(昭和55)年
青銅製バルブのハンドルデザインを
一新、人間工学の観点から握りやす
さを追求した
「菊ハンドル」
を採用。
1984(昭和59)年
東京証券取引所市場第一部
に上場。
1992(平成4)年
社名を
「株式会社キッツ」
に変
更、千葉・幕張新都心に本社屋
を竣工・移転。
2004(平成16)年
東洋バルヴ株式会社がキッツ
グループに入る。
2009(平成21)年
ドイツのボールバルブメーカー
Perrin GmbHがキッツグループ
に入る。
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