第8回 三菱地所と大丸有 連載 成長し続ける街「丸の内」 新規事業創造のプラットフォーム EGG JAPAN www.egg-japan.com 新丸の内ビルディング (9階・10階) 事業開発支援付オフィス提供 企業が生まれ、発展するサイクルを具現化 日本を代表するビジネスセンターである東京・大丸有※。 この街がこれからもアジアの中で世界から選ばれる魅力的なビジネスセンターであり続 けるために、 三菱地所では、 日本未進出の海外企業や世界展開を目指す日本の中小ベンチャー企業を主なターゲットとして、 事業開発支援・ 誘致を行っている。 今回は、 事業開発支援の具体的な施策についてご紹介する。 ※大手町∼丸の内∼有楽町 海外展開を目指す国内中小ベンチャー企業や、 日本未進出の海外企業を主な ターゲットとした、 事業開発支援付サービスオフィス。現在44社(国内14社、 海外 19社、 専門企業11社) が入居中 (2015年7月現在)。 当事業開発支援プログラムの活用により、 これまでに5社が上場を果たしている。 1 オフィスサービス ○取材協力/資料・写真提供: ● 24時間利用可能なオフィス (デスク・チェア・サイドワゴン・キャビネット ・コート 多彩なネットワークとの交流機会 EGG JAPAN入居企業には東京21cクラブ(ビジネスクラブ)へ入会権 が付与され、多種多様なメンバーとの交流、 コミュニケーションの場が提 供される。 ● 約580名に上るメンバー ●ネットワーキングパーティーをはじめ、 年間200回以上のビジネス交流会とイベ ント、 勉強会を開催し、 事業創出の契機となる交流の場を提供 ● 丸の内フロンティアをはじめとする約30のビジネスネットワークが参画 ●コミュニケーション・交流を図る場となるファシリティを提供 ハンガー・ごみ箱) ● 新丸ビル9階・10階の共用スペース (ラウンジ・ワークスペース・小会議室・ 企業を惹きつける街“大丸有” コピーコーナー)利用可能 ●インターネッ ト接続、来客受付・郵便ポスト、共有オフィス用品の利用、 オ 約4,000の事業所が集い、 23万人が働く世界有数のビジネスエリア、 大丸有。 グ 置くことを希望する企業は多く、 ベンチャー企業や海外企業も例外ではない。 ローバルに通用するブランド力、 東京駅を中心に21路線が利用可能な交通利便 これらの企業にとっては、 エリアに多く集積する金融・法律・会計・監査・コンサ 性、 多分野にわたる多数の大企業の集積等、 エリアのポテンシャルは国内トップと ルといったプロフェッショナルサービス企業との連携や、他企業との協業ネット 言えるだろう。 ステイタスを高め、 優秀な人材を確保するために、 大丸有に拠点を ワーク構築の機会創出が期待できることも、 大丸有の魅力の一つとなっている。 フィス内電気料・基本空調料込、 社名の表示、 メンテナンス 企業とともに成長する“大丸有” ネットワーキングパーティー 大手門 大丸有に拠点を構えたい中小のベンチャー企業や日本進出を企 るプラットフォームを用意した。 新丸ビルの「EGG JAPAN」では、 必 要面積は小さいが、 質の高いオフィス機能を必要とする 「開始期」の 皇居外苑 企業に対して、 バラエティ豊かなオフィススペースの提供と事業開発 用意し企業の成長スピードを支えている。 三菱一号館 流創出による新たなオフィス需要の喚起を図り、 街の成長を促進さ 三菱電機本社 新丸の内ビルディング みずほコーポレート 銀行本店 日本生命 丸の内ビル 丸の内 駅前広場 KITTE 一般の 大型ビル 大型ビルの 小割分割賃貸 集積が集積を生む成長構造 東京 サンケイ ビル 大手町タワー 大手町 丸の内 センタービル 大手町野村ビル 大手町 新丸の内 センタービル 丸の内 オアゾ 丸の内 北口ビル 東京 JR 京葉線 必要面積 中 必要面積 小 成長期 丸の内 永楽ビル 大手町 ビル 東京メトロ丸ノ内線 東京 JPタワー 東京交通会館 開始期 KDDI 大手町ビル 読売新聞 本社 大手町 ファースト スクエア 新大手町 ビルヂング 永代通り 東京 協会ビル 三菱UFJ 信託銀行 本店ビル 日本工業 倶楽部 JR横須賀線 大名小路 三菱東京UFJ銀行 本店 大手町 銀行 EGG JAPAN 東京銀行 会館 有楽町 イトシア 企業フェーズと必要面積 事業開発支援付 サービスオフィス 東京国際フォーラム 経団連 アーバンネット 大手町ビル NTT 丸の内 NTTデータ ビル 大手町ビル 線 ロ半蔵門 東京メト 有楽町 銀座 せることが目的の一つである。 丸の内二丁目 ビルディング 丸の内 ブリック スクエア ビックカメラ 企業の成長による大丸有のポテンシャル拡大やグローバルな交 読売会館 行幸通り MY PLAZA 丸の内仲通り 有楽町 をはじめとした大型ビルの小割分割賃貸によ り、多様な面積帯を 電気ビル 東京海上日動 ビル本館 丸の内ビルディング 丸の内仲通りビル 丸の内 会館 グランキューブ 大手 センター ビル 東京メトロ東西線 2016年4月竣工予定の大手町フィナンシャルシティ グランキューブ 大手町フィナンシャルシティ 大手町 フィナンシャルシティ サウス タワー ノース タワー 首都高速都心環状線 二重橋前 岸本 丸の内 三菱商事 郵船 ビル 三井ビル ビル ビル 明治生命館 Business Network 大手町 合同庁舎 第3号館 JAビル 大手門 タワー 都営三田線 東京メトロ千代田線 東京海上 日動ビル新館 企業に対して、 丸ビル34階「The Premier Floor Marunouchi」や パレス ビル 三井住友銀行 本店 日本生命 ビルディング 丸の内 ガーデンタワー 馬場先濠 支援を行っている。 また、 必要面積が急激に増大する 「成長期」の 日比谷 パレス ホテル 東京 Community 気象庁 東京消防庁 丸の内 消防署 桔梗濠 日経ビル 和田倉濠 東京メ トロ日 比谷線 日比谷公園 図する海外の企業のために、 三菱地所ではこれらの企業を支援す NTT コミュニケーションズ 大手町ビル NTT コミュニケーションズ 大手町ビル 別館 Event 丸の内フロンティアを はじめとする 各種ネットワークへの参画 教育セミナー、交流会、 イベントの開催 Coordination & Support Business Matching 知財、法務、会計、税務等に 関する事業相談 東京21cクラブ事務局に よるビジネスマッチング メンバー構成 JR総武本線 メディア・学術系・ その他●13% 大企業●7% 日本ビル グラントウキョウ サウスタワー グランルーフ 八重洲 駅前広場 グラントウキョウ ノースタワー JXビル 東証1部上場企業の 本社集積(東京23区) 世界的なトップ企業 (Fortune500)の集積 丸の内エリア:17社 事業発展のための支援や提携を必要とする中小の国内外ベン 2 事業開発支援 ● 市場開発、 ビジネスパートナー・顧客等の開拓に向けたアドバイスやビジ 丸の内:86社 チャー企業と、 これら企業との情報交換を求める大企業。双方が 近接して所在することで、 フェイス・ トゥ・フェイス、 かつオン&オフの 15社 ネスマッチング 専門家※●31% 金融・VC●13% ベンチャー 経営者・幹部●36% ● 入居企業が行うイベン ト開催支援 ● 会社設立等の手続きや税務・財務に関する専門家紹介他 ※専門家:弁護士・会計士・ビジネスプロデューサー等 (2015年7月現在) 汐 留: 有機的な情報交換の機会が増加することが期待される。 その他 その他23区 458社 791社 東京の その他エリア: 25社 18社 品川東口: EGG JAPAN 入居企業の声 A社「全国の企業をターゲットにする当社にとって、新幹線のターミナル東京 駅に直結した新丸ビルは最高の拠点です。ここで開催される様々な勉強会を 通じて、入居企業間のつながりを深める場としても非常に優れています」 六本木: 8社 ●出典: 『世界的なトップ企業の集積』フォーチュン誌「GLOBAL 500 Our annual ranking of the world’ s largest Corporations 2014」 「会社四季報(2014年春)」 〔東洋経済新報社〕 『東証1部上場企業の本社集積』 B社「丸の内という営業しやすい立地と、海外にも通用するブランド力、そして 私たちのようなこれから日本で頑張っていこうというプレイヤーが集まって いる環境が魅力的だったので、EGG JAPANへの入居を決めました」 グランキューブ 次なる成長の場 大手町フィナンシャルシティ スを提供する仕組みを大丸有エリア内に用意。 「EGG JAPAN」からスタートした企業も、 大丸有の中で持続的に成長できる環境を整備する。 ●2016年4月竣工(予定) ●「万全のBCP機能」を備えたフラッグシップビル 三菱地所は、 近年日本に進出してくる優良グローバル企業や成長著しいベンチャー企業等に対して、 小規模ながら最上級の立地、 設備、 サービ すでに稼働している丸の内ビルディング内の「ザ・プレミアフロア丸の内」 をはじめ、今後竣工を迎える大型新築ビル内にも、小規模でもハイグ レードなオフィスへのニーズに対応するフロアを設置する計画である。 ハイグレード小規模オフィス The Premier Floor Marunouchi 〈ザ・プレミアフロア丸の内〉 丸の内ビルディング (34階) ●地下鉄「大手町」駅直結、首都高速「神田橋出入口」すぐ、 リムジンバス発着(予定) 災害時にも機能するエリア防災ビル 大手町最大級、 ワンフロア1,284坪のハイグレードビル。災害に備え、 中圧 ガスを利用したコジェネシステムとデュアルフューエル型非常用発電機 による電力供給や、 井水と高度濾過設備による飲料水供給、 自然換気・ 通風等、最先端のBCP対応機能を導入。隣接して天然温泉のある日 本旅館「星のや 東京」 も開業する。 オフィスフロア(イメージ) エリア最大級のスケールとクォリティ ●三菱地所旗艦物件「丸ビル」最上階を小規模区画に分割 ●高級感あるレセプション・会議室・ラウンジ等を利用可能 ■ オフィスフロア 天井高2.95m、OAフロア150mmを確保。柱の出ない フラットな窓面で、小規模面積でも開放感ある空間を提 供する。 ●東京駅直結、5駅(21路線) に徒歩圏内でアクセス ■ エントランスロビー 伝統ある大丸有のシンボルタワー 天井高約20m、開放感のある吹き抜け空間に、 上質な雰 囲気と快適な居心地を演出するオフィスロビー。ガラス 越しの空間からは、大手町仲通りの賑わいと陽光に映え る街路樹が見える。 1923年に竣工した初代「丸の内ビルヂング」は、 そのスケールと話題性 で “丸の内ブランド” を確立。丸ビルに本社を構えることが、一流企業の 証しとなった。21世紀を迎え、 「丸の内再構築」の皮切りとして2002年に エントランスロビー(イメージ) OFFICE WC 建物完成予想図(イメージ) 高級ホテル仕様のラウンジスペースでは、商談用のソファやテー ブル席以外にも、個人作業に集中できる「コンセントレーション ブース」や「 Phoneブース」、入居企業が自由に利用できるコー ヒーサーバーも設置。 OFFICE OFFICE ■ ラウンジサービス OFFICE 30∼150坪に分割対応 OFFICE ● OFFICE OFFICE ラウンジ OFFICE OFFICE OFFICE WC 成長をサポートするプレミアサービス OFFICE フロアレイアウト スビルとして、 現在も圧倒的なプレゼンスを誇っている。 OFFICE 建て替えにより再生した「丸の内ビルディング」 も、 日本を代表するオフィ OFFICE ECOVOID ■ カンファレンスサービス 車寄せ(イメージ) ※特定フロアのみ OFFICE OFFICE OFFICE OFFICE OFFICE OFFICE OFFICE バイリンガルのコンシェルジュ2名が常駐し、来客対応や入居企業 の日常の相談に対応。 OFFICE ■レセプションサービス OFFICE ■ VIP対応の車寄せ 1階エントランスロビーには、VIPの来訪にも配慮した車 寄せを併設。十分なスケールで、 リムジンバス等も停車 可能。 ■ フィットネスクラブ 地下1階には、 トレーニングジム、 スタジオ、 プールを設け たフィットネスクラブを開設予定。クラブ内にはビジター 利用も可能な温泉を利用したスパも設置予定で、 ビジネ スパーソンの健康を促進するアクティビティとリラク ゼーションを提供する。 ■ 大規模機械式駐輪場 大手町地区で増加傾向にある自転車利用者のために、 を整備。健康的なライ 大規模機械式駐輪場(約700台) フスタイルを支援する。 6 室の高機能会議室を設置し、1 室にはテレビ会議システムを 導入。入居企業は利用枠内で社内外の打合せに活用できる。 レセプション OFFICE OFFICE OFFICE 35∼100坪の多様なスペース OFFICE OFFICE ● OFFICE フロアレイアウト オフィスサービス担当者が語る 小規模ハイグレードオフィスへの需要動向 近年、日本に新規参入する外資系企業のオフィスニーズを見ると、本国で成功 した企業が日本市場開拓のために都内ビジネス一等地に拠点を探すケースが増 加しており、業種としてはIT関連や金融機関が多くなってきています。これら企業 OFFICE は日本では知名度が低いこともあり、信用力向上と優秀な人材確保のため、立地 エントランス OFFICE OFFICE OFFICE OFFICE WC WC RECEPTION LOUNGE CONFERENCE ROOM カンファレンス にも入居ビルにもグレードの高さを求める傾向が強くなっています。一方で、事業 用意するイニシャルコストを考えると “丸の内の家賃” を支払う価値は十分にある 確立へ向けた拠点であるため、最初はそれほど広い面積は必要としていません。 ということになります。 こうした動向は外資系に限らず、国内の勢いのあるベンチャー企業や、東京に初 また大手町のグランキューブのように、ビルのグレード感に加え、最先端の めてオフィスを構える地方の企業にも同様に見られます。 BCP対応等の機能は小規模面積でももちろん利用できることから、スペックの充 このような企業のオフィスニーズに応えるのが、小規模分割使用にも対応が可 実した新築大型ビルの分割区画に対するニーズも多くなってきています。 能な好立地ハイグレードビルです。例えば「ザ・プレミアフロア丸の内」では、 クォリ 日本初進出の外資系企業やベンチャー企業が大丸有に拠点を置き成長してい ティの高い内装設備を施した共用部が予め用意され、 レセプション等の細やかな くことで、 エリアの業務集積が進んで企業の層がさらに厚くなり、企業とエリアが サービスも受けられることに加え、会社所在地は丸ビルとなるわけですから、 自ら 相互に成長を加速させていくことが期待されます。 (CBREビル営業統括部)
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