グローバル経済の中で 持続的に成長し続ける当社グループを 構築して

To our stockholders
株主のみなさまへ
グローバル経済の中で
持続的に成長し続ける当社グループを
構築してまいります。
当 社グループの当 期 の 業 績につきまして、概 要を
ご報告申しあげます。
当 期における当 社グループを取り巻く経 営 環 境は、
海 外については、中国 以 外の新 興 国において景 気に
勢いを欠きましたが、米 国では堅 調な成 長が見られ、
中 国も市 場 別に濃 淡はあるものの、スマートフォンや
自動 車 関 連の生 産 拡 大 等に支えられ、全 体としては
安定成長が継続いたしました。
国内については、輸出環境の改善などを背景とした
企業収益の向上により設備投資が緩やかに増加基調
となるなど、回復傾向で推移いたしました。
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■ 決算 の 概要
当社グループは、事業内容を「モーションコントロール」
「ロボット」
「システムエンジニアリング」の 3 つのセグメントに
わけています。主力のモーションコントロール、ロボットを
中心に売上高・営業利益が増加したことや、前期より
為替が円安で推移したこともあり、売上高 4,001 億 53 百
万 円(前 期 比 10.1%増)、営 業 利 益 315 億 32 百 万 円
10 円に、当社創立 100 周年記念配当2円を加えた12 円
とし、年間にお支払いする配当金は、中間配当金8円と
合わせて1株につき20 円とさせていただきました。
売上高(連結)
(同 22.7%増)、経常利益 338 億 84 百万円(同 25.1%増)、
3,635億70百万円
当期純利益 248 億 19 百万円(同 46.3%増)
となりました。
営業利益(連結)
期末配当につきましては、安定的かつ継続的な配当と
あわせて、当期の業績および財務状況ならびに今後の
事業展開等を総合的に勘案のうえ、1株につき普通配当
連結売上高のセグメント別内訳
4,001億53百万円
2014 年度
2013 年度
257 億2 百万円
前期比 22.7% 増
315 億32 百万円
連結売上高の地域別内訳
(2014 年度)
(2014 年度)
その他
8.8%
その他 1%
(南アフリカ、
オーストラリア等)
欧州 12%
(ドイツ、
スウェーデン、
英国等)
システム
エンジニアリング
10.2%
連結売上高
4,001 億 53 百万円
ロボット
34.0%
前期比 10.1% 増
2014 年度
2013 年度
モーション
コントロール
47.0%
海外
64%
日本
連結売上高
4,001億 53 百万円 36%
米州 18%
(米国等)
アジア 33%
(中国、シンガポール、韓国等)
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To our stockholders
株主のみなさまへ
■2 0 1 5 年度 の 見通し
2015年度は、海外では、米国経済は着実な回復が続くと見込まれております。欧州経済は持ち直しに向かうことが期待されて
おりますが、政府債務問題への対応やその影響などに留意する必要があります。中国経済も安定成長が予想されますが、
その度合いは市場により強弱があることに留意する必要があります。国内経済は、緩やかな回復基調が続くものと考えて
おります。
このような状況下、当社グループは、中期経営計画「Realize100」の最終年度を迎えるにあたり、計画完遂のため、
以下の3つの方針にそった施策を実行してまいります。
3 企業基盤の確立加速
1 既存事業の収益拡大
●
販売網や拠点の拡大、
組織の整備など販売体制を再構築
●
することで、新しい領域や伸張する市場での拡販を加速
アシスト事業の立ち上げを加速するとともに次の新規事
します。
●
新製品の確実な市場浸透により、新規顧客を開拓します。
環境・エネルギー事業のグローバル展開およびヒューマン
業を探索します。
●
人材多様性の推進や業務標準化により、働きやすさを
提供するとともに働きがいを創り上げ、
ワーク・ライフ・バラ
2 開発力・生産力・販売力の継続的進化による
事業遂行力の向上
●
●
ンスを実現する組織風土改革を進めます。
新規市場へ投入する製品の開発とそれに同期した最適
生産体制の構築を進めます。
株主のみなさまにおかれましては、今後ともなお一層の
生産から販売までの連携プロセスの革新、
最適な部品供給
ご理解とご支援を賜りますようお願い申しあげます。
体制の構築により、
グローバル生産体制を強化します。
●
生産技術の開発・標準化、新機能の開発により、生産規模
に合ったフレキシブルな生産システムを実現します。
● グループ開発力を強化、
ニーズに合った生産の最適化と
それに対応した製品の品揃えにより、事業拡大を進めます。
●
グローバルでのバックオフィス機 能 拡 充により、地 域に
合った販売戦略を展開します。
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2015 年 6月
代表取締役会長兼社長