画像再構成法がスライス感度プロフィールに与える影響

巻
頭
言
学 術 大 会
○梅堀 貴史1) 小貝 将之1) 角田 喜彦1) 上田 大輔2)
による影響もほとんど受けなかった。表 1 に再構
体軸方向の分解能にスライス感度プロフィール
成関数ごとの 50%MTF、10%MTF を示す。FBP
(Slice sensitivity profile on Z-axis:SSPz)がある。
と SAFIRE において SSPz は変化しなかった。
半値幅である FWHM や 1/10 幅である FWTM の
報
指標を用いることで、体軸方向の分解能やスライ
本会の動き
1 .目的
総 会 資 料
JA埼玉県厚生連 熊谷総合病院1) 日本医療科学大学2)
学 術 大 会
画像再構成法がスライス感度プロフィールに与える影響
お 知 ら せ
埼玉放射線・Vol.63 No.2 2015
ス厚内における被写体コントラストなどを評価す
ることも可能であり、撮影プロトコルの作成にお
告
いて重要な情報となる。今回、SSPz は画像再構
各 支 部 勉
強 会 情 報
成法により影響があるのかを検討した。
2 .使用装置
・SEMENCE Definition AS +
・自作微小球体ファントム
図 1:PF0.7、B30 における SSPz グラフ
支
示
・Image J、エクセル(市川勝弘先生のエクセル
各
掲
(発泡スチロール、微小球体径 0.5mm 鋼球)
ファイル使用)
部
板
3 .撮影条件
求
人
コ ー ナ ー
・120kV、210mAs、ローテート 0.5s
・スライス厚 5mm、再構成間隔 0.5mm
・Acq32 × 1.2、Z-sharp 無し
・再構成関数 腹部用(B30),骨用(B70)
議
・ピッチファクタ 0.4 、0.7、1.0、1.5
図 2:実効スライス厚とピッチファクタ
録
撮影し、撮影したデータを FBP、SAFIRE 強度
4-2 ImageJ、エクセルによりデータ解析を行う。
行う。
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5 .結果
6 .まとめ
図 1 に PF0.7、B30 における FBP と SAFIRE1
FBP と SAFIRE との SSPz はほとんど変わら
∼ 5 における SSPz を示す。FBP と SAFIRE に
な か っ た。 ピ ッ チ フ ァ ク タ を 変 化 さ せ た 場 合
おいて SSPz は変化しなかった。また、他のピッ
FWHM にわずかに違いは現れたが、ピッチにも
F
申
チファクタ、再構成関数においても同様の結果を
大きな影響を受けなかった。再構成関数を変化さ
A
込
役 員 名 簿
実験は標準 X 線 CT 画像計測に基づいて行った。
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会員の動向
表 1:再構成関数ごとの 50%MTF、0%MTF
1 ∼ 5 でそれぞれ画像再構成を行う。
4-3 FWHM、FWTM、MTF を求め比較・検討を
事
4 .実験手順
4-1 自作球体微小ファントムを各条件で 3 回ずつ
せた場合では 50%MTF、10%MTF はほとんど変
の関係を示す。実効スライス厚はピッチファクタ
化が現れなかった。
年 間 ス ケ
ジ ュ ー ル
130 (33)
X
書
示した。図 2 にピッチファクタと実効スライス厚