27熊財第591号 平成27年9月25日 職 員 各 位 町 長 平成28年度当初予算編成方針(通知) 1.国・大阪府の状況 国においては、内閣府の月例経済報告(平成 27 年 8 月)にも示されているとおり、景気は、 このところ改善テンポにばらつきもみられるが、緩やかな回復基調が続いている、とされて いる。 政府は、デフレから脱却し、中長期的に持続する経済成長を実現するため、①経済の好循 環の拡大、②潜在的な成長力強化、③まち・ひと・しごとの創生に全力で取り組むとしてお り、次に示されている方針等にも留意すること。 ○「経済財政運営と改革の基本方針 2015」(平成 27 年 6 月 30 日閣議決定) ○「日本再興戦略改訂 2015」 (平成 27 年 6 月 30 日閣議決定) ○「まち・ひと・しごと創生基本方針 2015」 (平成 27 年 6 月 30 日閣議決定) ○「平成28年度予算の概算要求に当たっての基本的な方針について」 (平成 27 年 7 月 24 日閣議了解) また、大阪府において今後発表される予定の「府政運営の基本方針」等についても留意し ておくこと。 2.予算編成の基本方針等 (1)本町の財政状況 平成26年度における一般会計決算は5,311万円の実質収支黒字となり、昭和39年 度以来、51年間の長きに渡り実質収支黒字を計上し続けている。しかしながら、財政調整 基金からの財源不足的繰入れ5,900万円が平成20年度以来6年ぶりに必要となるなど、 これまで目標としてきた基金繰入れに依存しない、収支が均衡し安定した行財政運営を確立 するためには、引き続き行財政改革に取り組む必要がある。 さらに、経常収支比率については、96.8%となり、平成25年度において交付税錯誤 措置がなかったと仮定した場合の95.0%との比較で、1.8ポイント悪化しており、確 実に財政の硬直化が進んでいると言える。 今後においては、将来的に財政負担となってくることが予測される公共施設等の老朽化対 策が大きな課題であり、長期的な視点をもって、公共施設等の管理を計画的に行うことが求 められるとともに、近年において依存財源の割合が高くなる傾向がある中で、国による政策 の動向に左右される可能性を最小限に止めた上で、自主財源の確保に努めることが重要であ る。 1 (2)財政運営の中長期的な取組方針 今後における取組方針としては、将来のまちづくりを見据えながら、安定的かつ持続可能 な行財政運営を行うため、基金繰入れに依存しない、収支が均衡した財政構造を取り戻すと ともに、依存財源の多寡による影響を小さく抑えた、自立的な財政運営を目指していく必要 がある。 従って、これらを達成するためには、職員が“一丸”となって、今一度舵を切り、行財政 改革に取り組んでいくとともに、各部局においては、全ての事務事業に対し費用対効果を今 まで以上に分析し、町全体の中における他部局の事業とのバランスを考慮した上で、緊急性、 重要性をはじめ、その事業の規模等についても再点検を行うこと。 (3)情報収集の徹底 事業・施策の実施には、各種補助制度や地方債制度等の財政支援制度を十分調査し、積極的 に活用することにより、可能な限り財源の確保に努めること。また、地方財政対策や各種制度 改革等について、遺漏なく情報収集に努め、適切に対応すること。 (4)平成28年度予算編成の基本方針 平成28年度当初予算は、予算編成作業中に町長選挙が実施されるため、経常的経費及び 継続的経費として既に事業実施が決まっているものを中心とした「骨格予算」を編成するこ ととし、新規事業については、法令などにより義務付けられた経費、当初予算に計上しなけ ればならない緊急不可避的なものに限り、予算要求を認めることとする。 その上で、 「(1)本町の財政状況」で述べた財源不足状況及び経常収支比率の状況、また 「(2)財政運営の中長期的な取組方針」で述べた自立的な財政運営の必要性を考慮し、平成 28年度の経常的予算における一般財源ベースでの歳出削減目標額を、平成26年度の財政 調整基金における財源不足的繰入額5,900万円に設定するものである。 この金額は、平成27年度当初予算における経常的予算の一般財源充当経費総額の0.8% に相当することから、平成28年度当初予算は、 「経常的予算の一般財源ベースで0.8%の 歳出削減」を最低限達成しなければならない目標とし、さらに臨時的予算についても、全庁 的に更なる努力と工夫を重ねることで、経常・臨時双方の経費削減に努めるものとする。 2
© Copyright 2024 ExpyDoc