マンガプロデュースコース 専門科目カリキュラムマップ(2013∼2015年度入学生) 1年次 ■教育目標 プロデュースとは「対象物の価値を上げる」ことです。 教育課程の目標 マンガプロデュースコースでは、その名のとおり、「マンガの価値を上げる」 ために必要な技能を習得し才能を開発することを教育の目標にしています。 好ましいと思う魅力をマンガ作品に付加することであり、その魅力を強くアピー ルするために作品内容にもビジュアルにもコンセプトをもって仕掛けていくことで す。プロデュースする対象へと向かう内方向と、それを受け入れる人達へと向か う外方向と、二つの方法へ向かう意識を同時にもってはじめて、プロデュースが なし得ます。内方向にある作品(マンガ家)と外方向にある市場(読者)の間 に立って、両端を繋ぐことがプロデュースなのです。作品はプロデュースを受け ることで商品としての形を持ち、流通して消費されることで利益を得ることがで きます。 なぜ「マンガの価値を上げる」のか?もちろん、利益を出すためです。利益 が出ない作品は、たとえそれを描いたマンガ家や限定された少数の人達にとっ て価値あるものであったとしても、商業的には価値あるものだとはいえません。 プロデュースが目的とする価値は商業的であることを覚えておいてください。主 観的な価値と客観的な価値が異なることが少なからずあるからこそ、それらを 一致させるためにもプロデュースが必要なのです。 プロデュースの目的である「利益を得る」ためには、多くの人にとって「良い もの・面白いもの」を創らなければなりません。作品を「良いもの・面白いもの」 にするためには意図が必要です。自らが「良いもの・面白いもの」と定めたも のを、作品内に明示するには、どのような言葉が必要であるか、どのような絵 柄が必要なのか、どのようなコンセプトを持つべきなのか、どのようなキャラク ターを設定すればよいのか、創作上のありとあらゆる段階で思考し実践し、成 功や失敗を繰り返します。その「どのような」の部分が意図であり、思考と実践、 成功と失敗の繰り返しまし、その過程がプロデュースという作業です。 マンガプロデュースでは様々な分野で異なる視点持ってマンガを学びますが、 それぞれの科目において、「価値を上げる」ための意図を持ち、思考と実践、 成功と失敗を繰り返すことで、プロデュースを実践することを目的としています。 また、プロデュースを実践するには、コミュニケーション力が必要となります。 積極的に他者と関わり、他者の価値観を受け入れる柔軟な思考を持つ人材を育 成することをマンガプロデュースにおける教育目標として重視します。 マンガプロデュースコース・カリキュラムポリシー 「マンガの価値を上げる」とは、どういうことなのか?それは、多くの人達が マンガを プロデュースするため 基礎を習得する 2年次 3年次 多様な表現力を養い 異なる視点を持って、 アピール力を高める 自らの可能性を広げる 4年次 マンガの新しい 可能性を見つけ、 その魅力を伝える 取材演習1 マンガ産業に利益をもたらすコ 取材演習2 ンテンツを創作する上で必要なプ 編集技術演習1 ロデュース能力を育てるために、 編集技術演習2 取材・原作・編集・デジタルの 基本的な技術を体得させる授業 ネームドリル演習1 を配置し、丁寧かつ細やかな指 ネームドリル演習2 導を実施する。 デジタル基礎演習1 デジタル基礎演習2 需要が急増しているマンガ原作の 技術と表現力を養うため、取材・ 原作の授業において、情報の収 着想を得る技法や、独自のストー 践する。編集について学ぶ授業で させる技術の指導を実施する。 感覚を養うための指導を実施する。 卒業制作実習 取材演習4 マーケティング論1※ マーケティング論2※ マンガ史概論1 ※ マンガ史概論2 ※ 編集実習3 マンガコンテンツ制作における他 者との協調を重視し、その能力を 編集実習4 養うためにグループ創作を積極的 に取り入れた授業を実施し、細や かな指導を行う。 コミュニケーション力と異文化理 解力と情報リテラシーを育成する ために、外国語や情報通信技術 に関する科目の履修を必修とす る。 (※) マンガ学部全体のカリキュラムポリシー ※マンガ学部専門講義科目 卒業制作 取材演習3 は、マンガの構成を理解し、向上 市場で経済効果を目指すバランス 原作実習2 編集実習2 リーを展開させる方法の指導を実 ながら、消費者のニーズに応え、 自由制作1 編集実習1 集と的確な分析からストーリーの マンガ作品が持つ独自性を重視し 原作実習1 表現ナビ ICTリテラシー マンガ専門英語1 マンガ専門英語2 マンガ専門英語3
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