はじめに それぞれの活動の詳細

理科部会
提言レポート
「子どもが驚き,喜ぶ理科の授業の創造~身近な実践に学ぶ~」
浜中町立浜中小学校
寺田 健二
はじめに
今年度、本町の理科部会のメンバーが大幅に入れ替わった。本年度の部員数は9名で、
小学校教諭4名、中学校教諭3名、管理職2名である。
若い先生も多く、理科の授業で日々苦労していることが多い。そこで、部会として、今
年度の活動を以下の通り計画した。
活動日
5月 7日(金)
第1回
【全体会】
第2回
6月17日(木)
【部会第1回】
第3回
【部会第2回】
第4回
【部会第3回】
第5回
【全体会】
場所
浜中町総合
文化センター
浜中中学校
7月13日(火)
浜中小学校
9月17日(金)
散布中学校
2月10日(木)
(予定)
内容
年間活動計画立案
・それぞれでおもしろいと思わ
れる実験のアイデアや実践を持
ち寄り紹介しあう。
・その中から授業研を行う実践
を選ぶ。
選んだ授業について指導案検討
を行った。
指導案検討を行った授業の授業
研を行う。
今年度のまとめと反省
それぞれの活動の詳細
第1回(5月7日)
浜中町教育研究集会5月全体集会の後、部会で集まり、部員の自己紹介、役員の決定と
年間計画の立案を行った。
第2回(6月17日)
それぞれで用意した実験のアイデアや実践を紹介し合った。紹介された実践は以下の通
りである。
【部会で紹介された実践・実験】
・「電気パンをつくる」(浜中中 福田教諭)
・「しょうゆ入れの浮沈子・ペットボトル空気砲」(姉別南中 篠原教諭)
・「理科授業におけるデジタルコンテンツの利用」(浜中小 寺田)
・「日時計」(霧多布小 鶉橋教諭)
・「さかい目を探せ!・鏡の影絵で遊ぼう!虫めがねは光を集める」
(散布小 瑞山教諭)
・「火山の形は何によって決まるか」(散布中 松橋教諭)
・「錯視の体験・『空気圧』を知る実験・サイダー・綿あめ」(霧多布中 誉田校長)
「電気パンをつくる」
「しょうゆ入れの浮沈子」については実験用具も持参していただき、
それを使って解説していただいた。「錯視の体験・「空気圧」を知る実験・サイダー・綿あ
め」は実際に実験を行い、それぞれの実験を実際に体験することができた。
授業は、散布中学校 松橋先生の「火山の形は何によって決まるか」に決定した。
余談であるが、霧多布中学校の誉田校長先生のご厚意により、後日「綿菓子作成キット」
を理科部会全員に分けていただいた。各校で有効に活用したい。
第3回(7月13日)
授業をすることに決まった松橋先生の指導案の検討を行った。単元は「大地の変化 第
1章 火を吹く大地(中1)」である。検討に使用した指導案は別紙資料の通り(本時案の
み)である。指導案に対し、以下の意見、質問が出された。
・マグマと溶岩はどう違うか?
→教科書でも明確に使い分けがされていない。
・火山と山脈の違いを生徒が知っているか?
→「火山」と「山脈」の違いについては、以外に知らないかも知れない。
・火山の絵を描かせてもおもしろい。
・吹き出させる回数によって実験でできる山の形も変わってくると思われるので、
実験を行う際に吹き出させる回数をどうするのか。
→成分や回数については、予備実験を行って確かめておきたい。
第4回(9月17日)
授業研は、レポートの〆切の関係上、紙面では触れないが、別紙資料の通りであった。
第5回(2月10日)
浜中町教育研究集会2月全体集会の後、部会で集まり、今年度のまとめと反省を行う予
定である。
まとめ
成果としては、それぞれの実践の紹介をとおして、授業の幅が広がったこと、
「理科の授
業」という枠の中で小中で共通の話題で話すことができたことがあげられる。
課題としては、部会構成人数が少ないことによる情報の少なさ、小学校と中学校の内容
の違いによる話題のギャップがあげられる。
今年度の理科部会の活動をとおし、まず、先生方が理科を楽しむこと、そして先生方が
お互いにコミュニケーションを取り合い、情報を交換していくことが大切であることを実
感した。
これからも、部会として、子どもたちの驚きを大切にした実践を積み重ねていきたい。