ご挨拶と経営理念、そして未来ビジョン

ご挨拶と経営理念、そして未来ビジョン
【1】
ご挨拶
(経営者挨拶)
私たちは設立当初より次代の Pioneer として独創性豊かな経営を心掛けて参りました。既成
概念にとらわれない発想を実現することは、企業経営としてはとても大きな決断を必要としま
す。しかし、「進むべき方向性」と「達成しなければならない成果」さえ明確であれば全ての可
能性は実現するという強い信念の下、私たちは 60 年以上に亘り地域の皆さまから信頼を受
ける企業に成長し続けてきました。今後も「一歩先を行く Pioneer」であり続けたいと考えてお
ります。
(企業の沿革)
昭和 23 年 5 月 17 日 資本金 500 万円で設立
昭和 39 年 4 月 商業施設と賃貸住宅の複合施設『三水ビル』竣工
昭和 44 年 5 月 セミナーホテル『ビジネスセンター三水』開業
ビジネスセンター三水は、企業内教育を実施する為のセミナーホテルとして建設。大
阪の大企業・中堅企業の社員教育施設として利用された。また、運転免許証更新時
講習会場など地域の皆さまにも広く利用された。
昭和 50 年 7 月 資本金 600 万円に増資
昭和 51 年 8 月 資本金 700 万円に増資
昭和 53 年 5 月 資本金 800 万円に増資
昭和 54 年 5 月 資本金 900 万円に増資
平成 7 年 3 月 ビジネスセンター三水閉館
平成 7 年 4 月 特別優良賃貸住宅制度『大阪市すまいりんぐ』を利用した大規模賃貸住宅へ
の業態転換
平成 9 年 2 月 資本金 4,500 万円に増資
平成 9 年 7 月 大規模賃貸住宅『グランソレイユ日本橋』竣工
平成 11年 7 月 商業施設『第 2 三水ビル』竣工
【2】
企業コンセプト
理想の Quality of Life をデザインする Pioneer
Quality of Life とは、心身の健康、良好な人間関係、やりがいのある仕事、快適な住環境、十
分な教育やレクリエーション活動など、様々な観点から図られる『幸福感』の事で、特に居住
性の快適さとの関連性が大きいと言われています。私たちは、この Quality of Life の具体的な
カタチを高品質に保たれた居住空間の中にデザインし、創造し続ける Pioneer として、22 世紀
の未来に向かってチャレンジを続けて参ります。
【3】
私たちの取り組み
① 都市環境と自然環境の調和を図ること。
『理想の Quality of Life』をデザインするためには、都市環境と自然環境の調和が大切だと
私たちは考えております。「都市環境」は、社会的、経済的な利便性に優れている一方で、
アスファルトとコンクリートに囲まれた乾いた空間でもあります。対して「自然環境」は、利
便性は低くとも潤いがあり生命力あふれる空間でもあります。この相反する二つの環境は、
いずれも現代人の生活環境にとって必要不可欠な要素を含んでいます。私たちは、この
相反する環境の調和する空間を永年提供し続けて参りました。その結果、その努力が多
方面から評価され、大阪市より「ハウジングデザイン賞」、大阪府より「大阪施設緑化賞
(みどりの景観賞)」をそれぞれ受賞致しました。今後も都市環境と自然環境の調和を通し
て、『理想の Quality of Life』の実現に向けて前進して参ります。
② 新たな文化を取り入れること。
『理想の Quality of Life』をデザインするためには、旧来の固定観念にとらわれず、新たな
発想を取り入れる事が大切だと私たちは考えております。その発想の根源は日本固有の
ものだけにとらわれず、広く世界的な視点から見える柔軟で合理的なアイデアに基づくも
のです。例えば、私たちは「オーストラリア」という国の可能性に着目し永年市場調査を行
っております。1901 年に連邦政府が発足した若いこの国には積み重なった歴史が無いた
め、合理的なシステムが多く見受けられます。地方分権を尊重し、近年では日本とは異な
り行政サービスの範囲が拡大する傾向にあります。地方自治体は文化施設やスポーツ
施設の運営の他、養護施設や高齢者施設などの運営をはじめ、独自の様々なコミュニテ
ィーサービスを行っています。私たちは、このオーストラリアのコミュニティーサービスを日
本のライフスタイルに取り入れる事で新しいモノを生み出すために今後も積極的に調査
研究を行って参ります。
③ 好エネルギーが循環する豊かな空間を創出すること。
『理想の Quality of Life』をデザインするためには、好エネルギーが循環する環境創りが
大切だと私たちは考えております。私たちは物質的な豊かさを否定しません。高品質な
材料やデザインを採用するからこそ高次元の空間を提供できるとも考えております。しか
し、「物質的な豊かさ」だけでは『理想の Quality of Life』はデザインできません。心のゆと
りをもった「精神的な豊かさ」を併せ持つことが重要です。心のゆとりは、日常生活の充
実によりもたらされます。そして、日常生活を充実させるためには、「健全な職場環境の
充実」が基本にあると私たちは考えています。従業員の心と体の健康に配慮した職場環
境からは全ての可能性みなぎる好エネルギーを生み出し、そのパワーが全てのベクトル
を右上方向へと押し進めるでしょう。私たちは先ず自らが高品質かつ心のゆとりある職
場の実現を目指し、そこから生まれる好エネルギーを循環させるメインエンジンであり続
けたいと考えております。
④ 安心・安全を保証すること。
『理想の Quality of Life』をデザインする為には、「安心・安全」であることは絶対条件です。
私たちは、その安心・安全を提供するための具体的なアクションとして「死角を無くす」努
力を続けております。防犯カメラの設置にはどこよりも早く取り組み、ピッキング対策や共
有部の照明効果など 24 項目にも及ぶ基準をクリアした結果、大阪府警より「防犯推奨マ
ンション」の認定を頂きました。これらのノウハウをさらに高め、安心・安全で安らげる空間
を今後も提供し続けて参ります。
⑤ 新たな挑戦を続けること。
『理想の Quality of Life』をデザインする為には、「これからの時代に求められるモノが何
なのか」という問いを常に念頭に置き、他社の模倣をするのではなく、Pioneer 精神を発揮
し、広範囲に研究を重ねていく事が大切です。めまぐるしく変化する人間社会、従来型の
事業スタイルが今後も継続できるとは限りません。私たちは全方位にアンテナを張り巡ら
せ、諸外国や異業種からも柔軟に新しい情報を取り入れる事が必要不可欠であると考え
ております。その先には、きっと明るい未来への道筋が開かれているものと確信しており
ます。
【4】
今後の取り組み
私たちは『理想の Quality of Life』の実現に向けて、継続して新しい分野への関わり方を
模索しております。必要なのは「プラスワン」思考です。従来の仕組みに新しいエッセンス
を付加することで新たな価値を生み出します。
① 高齢者支援事業への取り組み
私たちの「プラスワン」思考の一つに高齢者支援事業があります。
私たちが参考にするオーストラリアの高齢者施設では「自活」する空間を積極的に提供し
ています。高齢者だからといって監視下に置くのではなく、彼らが自活するためには何が
必要なのかという点に着目しています。それが日本で具体化できた時、高齢者にとっての
『理想の Quality of Life』を実現できると私たちは考えております。
② 保育サービス事業への取り組み
私たちの「プラスワン」思考の一つに保育サービス事業があります。
前述の通り、『理想の Quality of Life』は物質的な豊かさに「心のゆとり」が加わった生活
環境から生まれます。私たちが参考にするオーストラリアでは「デイケア」という保育施設
があります。必要な時に必要な時間だけフレキシブルに子供を預かってくれる施設です。
また、働かない母親もプライベートな用事で子供を預けることもできます。それが日本で
具体化できた時、子供のいる世帯にとっての『理想の Quality of Life』を実現できると私た
ちは考えております。
③ 留学支援事業への取り組み
私たちの「プラスワン」思考の一つに留学支援事業があります。これは、単に語学を習得
するための留学ではなく、子供達へ多様な「機会=OPPORTUNITY」を提供するための留
学です。日本の子ども達に足りないものは、失敗経験、挑戦心、表現力だと私たちは考
えています。一つの「きっかけ」が子供たちの背中を押し、彼らの大きな「可能性」を広げ
ます。彼らが次代の Pioneer として成長してくれる事が、未来の日本を創ることにつなが
ります。そんな思いを乗せた留学支援事業を開始しており、今後ますます拡大させること
を検討しております。
株式会社 三水
代表取締役 水山 章