独 立 行 政 法 人 国 立 高 等 専 門 学 校 機 構 における公 的 研 究 費 等 の 取 扱 いに関 する規 則 独 立 行 政 法 人 国 立 高 等 専 門 学 校 機 構 規 則 第 121号 制 定 平 成 27年 1月 26日 第 1章 総 則 (目 的 ) 第 1条 この規 則 は,独 立 行 政 法 人 国 立 高 等 専 門 学 校 機 構 (以 下 「機 構 」 という。)における公 的 研 究 費 等 の取 扱 いに関 し必 要 な事 項 を定 め,不 正 使 用 を防 止 し,その適 正 な管 理 を図 るとともに, 適 切 かつ円 滑 な運 営 に資 することを目 的 とする。 (定 義 ) 第 2条 この規 則 において,「公 的 研 究 費 等 」とは,次 のとおりとする。 一 各 省 各 庁 から配 分 される競 争 的 資 金 (各 省 各 庁 が所 管 する法 人 等 から配 分 される競 争 的 資 金 を含 む。) 二 地 方 公 共 団 体 からの助 成 金 及 び補 助 金 三 その他 機 構 の責 任 において管 理 すべき経 費 2 この規 則 において「教 職 員 等 」とは,機 構 の教 職 員 その他 の機 構 の公 的 研 究 費 等 の運 営 及 び 管 理 に関 わるすべての者 をいう。 3 この規 則 において「不 正 使 用 」とは,架 空 請 求 に係 る業 者 への預 け金 及 び品 名 差 し替 え,実 体 を伴 わない旅 費 ,給 与 又 は謝 金 の請 求 等 ,虚 偽 の書 類 によって機 構 の規 程 及 び法 令 等 に違 反 した公 的 研 究 費 等 の使 用 をいう。 (法 令 等 の遵 守 ) 第 3条 教 職 員 等 は,公 的 研 究 費 等 の取 扱 いについては,独 立 行 政 法 人 国 立 高 等 専 門 学 校 機 構 会 計 規 則 (機 構 規 則 第 34号 )等 (以 下 「会 計 規 則 等 」 という。),補 助 金 等 に係 る予 算 の執 行 の 適 正 化 に関 する法 律 (昭 和 30年 法 律 第 179号 )及 び関 係 法 令 並 びに交 付 等 の際 の条 件 を遵 守 しなければならない。 第 2章 運 営 及 び管 理 体 制 (最 高 管 理 責 任 者 ) 第 4条 機 構 を統 括 し,公 的 研 究 費 等 の運 営 及 び管 理 について最 終 責 任 を負 う者 として最 高 管 理 責 任 者 を置 き,理 事 長 をもって充 てる。 2 最 高 管 理 責 任 者 は,不 正 使 用 防 止 対 策 の基 本 方 針 (以 下 「基 本 方 針 」という。)を策 定 及 び周 知 するとともに,統 括 管 理 責 任 者 及 びコンプライアンス推 進 責 任 者 が公 的 研 究 費 等 の適 切 な運 営 及 び管 理 を行 えるよう必 要 な措 置 を講 じなければならない。 1 (統 括 管 理 責 任 者 ) 第 5条 最 高 管 理 責 任 者 を補 佐 し,公 的 研 究 費 等 の運 営 及 び管 理 について,機 構 全 体 を統 括 する 実 質 的 な責 任 と権 限 を持 つ者 として統 括 管 理 責 任 者 を置 き,総 務 担 当 理 事 をもって充 てる。 2 統 括 管 理 責 任 者 は,不 正 使 用 防 止 対 策 の組 織 横 断 的 な体 制 を統 括 する責 任 者 として,基 本 方 針 に基 づき,機 構 全 体 の具 体 的 な対 策 を策 定 及 び実 施 し,コンプライアンス推 進 責 任 者 に対 策 の実 施 を指 示 する ととも に,当 該 実 施 状 況 を確 認 し,定 期 的 に,最 高 管 理 責 任 者 へ 報 告 しなけ ればならない。 (コンプライアンス推 進 責 任 者 ) 第 6条 機 構 が設 置 する各 国 立 高 等 専 門 学 校 (以 下 「学 校 」という。)等 (機 構 本 部 を含 む。)におけ る公 的 研 究 費 等 の 運 営 及 び 管 理 につい て実 質 的 な責 任 と 権 限 を持 つ 者 と してコンプ ライアンス 推 進 責 任 者 を置 き,当 該 学 校 の長 (機 構 本 部 にあっては,事 務 局 長 )をもって充 てる。 2 コンプライアンス推 進 責 任 者 は,統 括 管 理 責 任 者 の指 示 の下 ,次 の各 号 に掲 げる業 務 を行 わな ければならない。 一 自 己 の管 理 監 督 又 は指 導 する学 校 等 における対 策 を実 施 し,実 施 状 況 を確 認 するとともに, 定 期 的 に統 括 管 理 責 任 者 へ書 面 により報 告 書 を提 出 する。 二 不 正 使 用 の防 止 を図 るため,教 職 員 等 に対 してコンプライアンス教 育 を実 施 し,受 講 状 況 を 管 理 監 督 する。 三 教 職 員 等 が適 切 に公 的 研 究 費 等 の管 理 ,執 行 等 を行 っているか等 をモニタリングし,必 要 に 応 じて改 善 を指 導 する。 3 コンプライアンス推 進 責 任 者 は,役 割 の実 効 性 を確 保 するため,責 任 を統 括 する役 割 を担 った上 で,学 科 等 (事 務 部 を含 む。)の組 織 レベルで副 責 任 者 を任 命 するものとし,副 責 任 者 は,コンプ ライアンス推 進 責 任 者 の指 示 の下 ,業 務 を行 うものとする。 (職 名 の公 開 ) 第 7条 前 3条 の責 任 者 (以 下 「各 責 任 者 」 という。)を置 いたとき,又 は変 更 したときは,その職 を 公 開 するものとする。 第 3章 適 正 な運 営 及 び管 理 のための環 境 整 備 (経 理 事 務 等 ) 第 8条 公 的 研 究 費 等 に係 る契 約 ,旅 費 支 給 ,給 与 及 び謝 金 支 給 等 の経 理 に関 する取 扱 いは, 別 に定 めのある場 合 のほか,会 計 規 則 等 により取 り扱 うものとする。 (相 談 窓 口 ) 第 9条 公 的 研 究 費 等 に係 る事 務 処 理 手 続 及 び使 用 ルール等 に関 する機 構 内 外 からの相 談 に迅 速 かつ適 切 に対 応 するため, 相 談 を受 け付 けるための窓 口 (以 下 「相 談 窓 口 」という。)を設 置 す るものとする。 2 2 相 談 窓 口 は,機 構 本 部 及 び各 学 校 に設 置 するものとし,その担 当 係 等 は公 開 するものとする。 (職 務 権 限 ) 第 10条 機 構 は,公 的 研 究 費 等 の執 行 について権 限 と責 任 を明 確 にし,業 務 の分 担 の実 態 と乖 離 が生 じないよう,適 切 な職 務 分 掌 を定 めるものとする。 第 4章 教 職 員 等 の意 識 向 上 (行 動 規 範 ) 第 11条 不 正 使 用 を防 止 するため,教 職 員 等 に対 する行 動 規 範 を策 定 する。 2 学 校 等 ( 機 構 本 部 を含 む。) は,不 正 使 用 を防 止 するため,コンプ ライアンス 教 育 等 に係 る研 修 会 の開 催 その他 の方 法 により,教 職 員 等 の意 識 向 上 及 び事 務 職 員 の専 門 的 能 力 の向 上 を図 る ものとする。 第 5章 不 正 使 用 に係 る調 査 ,処 分 等 (調 査 等 ) 第 12条 不 正 使 用 があった場 合 又 は不 正 使 用 の疑 いがある事 案 が生 じた場 合 には,独 立 行 政 法 人 国 立 高 等 専 門 学 校 機 構 公 的 研 究 費 等 の不 正 使 用 に係 る調 査 等 に関 する取 扱 規 則 (以 下 「不 正 使 用 に係 る調 査 等 取 扱 規 則 」という。)に 基 づき不 正 使 用 に係 る 調 査 委 員 会 (以 下 「調 査 委 員 会 」という。)において必 要 な調 査 を行 うものとする。 2 前 項 による調 査 の結 果 ,不 正 使 用 があったと認 められた者 については,独 立 行 政 法 人 国 立 高 等 専 門 学 校 機 構 教 職 員 就 業 規 則 (機 構 規 則 第 6号 )及 び不 正 使 用 に係 る調 査 等 取 扱 規 則 に則 り, 懲 戒 処 分 等 及 び氏 名 の公 表 等 を行 うものとする。 3 各 責 任 者 において,管 理 監 督 の責 任 が十 分 に発 揮 されずに不 正 使 用 を招 いた場 合 には,前 項 に準 じた取 扱 いを行 うものとする。 第 6章 不 正 使 用 の防 止 (不 正 防 止 計 画 推 進 室 ) 第 13条 機 構 は,不 正 を発 生 させる要 因 の把 握 及 び不 正 防 止 計 画 の 策 定 ・ 実 施 を図 るため,機 構 全 体 の観 点 から機 構 本 部 に不 正 防 止 計 画 推 進 室 を設 置 する。 2 学 校 は,公 的 研 究 費 等 の不 正 使 用 を未 然 に防 止 するため,不 正 防 止 計 画 推 進 室 と連 携 ・協 力 し,主 体 的 に不 正 防 止 計 画 を実 施 する。 (不 正 防 止 計 画 の策 定 等 ) 第 14条 不 正 防 止 計 画 推 進 室 は,不 正 を発 生 させる要 因 に対 応 する具 体 的 な不 正 防 止 計 画 を策 定 し,これに基 づく業 務 の推 進 及 び管 理 を行 うものとする。 3 第 7章 公 的 研 究 費 等 の適 正 な運 営 及 び管 理 (予 算 執 行 状 況 の確 認 等 ) 第 15条 コンプライアンス推 進 責 任 者 及 び副 責 任 者 (以 下 「コンプライアンス推 進 責 任 者 等 」 とい う。)は,当 該 学 校 等 の公 的 研 究 費 等 の執 行 状 況 について確 認 し,著 しく遅 れている場 合 は,そ の理 由 を確 認 するとともに,必 要 に応 じ改 善 策 を講 じるものとする。 (発 注 段 階 での財 源 の特 定 ) 第 16 条 教 職 員 等 は,公 的 研 究 費 等 の 執 行 状 況 を的 確 に 把 握 す るた め,発 注 段 階 におい て支 出 財 源 を特 定 して発 注 するものとする。 (検 収 業 務 等 ) 第 17条 物 品 の購 入 ,製 造 及 び修 理 に係 る契 約 (以 下 「物 品 の購 入 等 契 約 」という。)に伴 う検 収 業 務 については,会 計 規 程 等 の定 めにより行 うものとする。 2 非 常 勤 職 員 の雇 用 等 により研 究 協 力 を得 る場 合 は,雇 用 依 頼 者 及 び事 務 職 員 が勤 務 状 況 等 を確 認 し,公 的 研 究 費 を適 正 に管 理 するものとする。 (不 正 な取 引 を行 った業 者 の処 分 ) 第 18条 不 正 な取 引 に関 与 した業 者 については,独 立 行 政 法 人 国 立 高 等 専 門 学 校 機 構 物 品 購 入 等 契 約 に係 る取 引 停 止 等 の取 扱 要 領 に基 づき,取 引 停 止 等 の措 置 を講 ずるものとする。 第 8章 情 報 伝 達 を確 保 する体 制 (通 報 窓 口 等 ) 第 19条 不 正 使 用 等 (その疑 いがあるものを含 む。次 条 において同 じ。)に関 する機 構 内 外 からの 通 報 (告 発 )及 び情 報 提 供 を受 け付 ける窓 口 (以 下 「通 報 窓 口 」という。)を機 構 本 部 に設 置 する ものとする。 2 前 項 の通 報 窓 口 の担 当 係 等 は,公 開 するものとする。 3 各 学 校 において通 報 を受 けた場 合 は,速 やかに通 報 窓 口 に報 告 するものとする。 (不 正 使 用 等 に関 する報 告 ) 第 20条 通 報 窓 口 に不 正 使 用 等 に関 する通 報 及 び情 報 提 供 があった場 合 は,窓 口 担 当 者 は統 括 管 理 責 任 者 に,統 括 管 理 責 任 者 は最 高 管 理 責 任 者 に,速 やかにその旨 を報 告 しなければな らない。 (使 用 ルール等 の理 解 度 の確 認 ) 第 21条 不 正 防 止 計 画 推 進 室 は,不 正 使 用 を防 止 する 観 点 から,教 職 員 等 に 対 し公 的 研 究 費 等 の使 用 ルール等 に関 する理 解 度 の調 査 を実 施 し,その結 果 について問 題 があると認 める場 合 は,必 要 な措 置 を講 ずるものとする。 4 (不 正 使 用 防 止 に向 けた措 置 ) 第 22条 不 正 防 止 計 画 推 進 室 は,不 正 使 用 の防 止 に向 けた取 組 みの状 況 を機 構 の公 式 ホーム ページ等 で公 表 するとともに,その施 策 を確 実 かつ継 続 的 に推 進 するものとする。 第 9章 モニタリング等 (監 査 制 度 ) 第 23条 学 校 等 は,公 的 研 究 費 の適 正 な管 理 及 び機 構 全 体 の会 計 内 部 監 査 体 制 の充 実 ・強 化 を図 るために,公 正 かつ的 確 な内 部 監 査 を実 施 するとともに,各 学 校 間 における相 互 監 査 制 度 を 導 入 し,会 計 業 務 の適 正 かつ効 果 的 な監 査 を実 施 するものとする。 (内 部 監 査 と不 正 防 止 計 画 推 進 室 ) 第 24条 機 構 本 部 監 査 室 (以 下 「監 査 室 」という。)は,独 立 行 政 法 人 国 立 高 等 専 門 学 校 機 構 内 部 監 査 規 則 (機 構 規 則 第 62号 )に基 づき,業 務 監 査 及 び会 計 監 査 を実 施 するほか,不 正 防 止 計 画 推 進 室 と連 携 して不 正 が発 生 するリスクに対 して重 点 的 かつ機 動 的 な監 査 を実 施 する。 2 監 査 室 は,前 項 の監 査 を実 施 するときは,監 事 及 び会 計 監 査 人 と緊 密 な連 携 を図 り,効 率 的 な 監 査 を実 施 するものとする。 第 10章 その他 (細 則 等 への委 任 ) 第 25条 この規 則 に定 めるもののほか,公 的 研 究 費 等 の取 扱 いに関 し必 要 な事 項 は,別 に定 める。 附 則 (施 行 期 日 ) この規 則 は,平 成 27年 1月 26日 から施 行 する。 5
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