湯沢町人口ビジョン・総合戦略 (PDF:2481KB)

湯沢町
人口ビジョン・総合戦略
【2015-2040】
【2015-2019】
25 年後に
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目 次
第 1 部 人口ビジョン ................................................................. 1
第1章 湯沢町人口ビジョンの策定にあたって ........................................ 3
1 人口ビジョン策定の目的 ...................................................... 3
2 人口ビジョンの位置づけ ...................................................... 3
3 目標年度 .................................................................... 3
第2章 湯沢町の概況 .............................................................. 4
1 位置・交通 .................................................................. 4
2 自然環境 .................................................................... 5
3 産業 ........................................................................ 5
第3章 人口の現状分析 ............................................................ 6
1 人口推移・人口構造 .......................................................... 6
2 人口動態 .................................................................... 9
3 就業の状況 ................................................................. 20
4 住民意識等 ................................................................. 26
第4章 将来の人口推計と分析 ..................................................... 29
1 将来人口推計 ............................................................... 29
2 推計結果の分析 ............................................................. 33
3 人口減少が地域に与える影響の分析 ........................................... 35
第5章 人口の将来展望 ........................................................... 36
1 人口減少にかかる課題と目指すべき将来の方向性 ............................... 36
2 人口の将来展望 ............................................................. 38
第2部 総合戦略 .................................................................... 41
第 1 章 湯沢町総合戦略策定にあたって ............................................. 43
1 総合戦略策定の目的 ......................................................... 43
2 総合戦略の位置づけ ......................................................... 43
3 総合戦略の計画期間 ......................................................... 43
第2章 総合戦略の基本的な考え方 ................................................. 44
1 まち・ひと・しごと創生と好循環の確立 ....................................... 44
2 政策5原則の実現 ........................................................... 44
3 基本目標の設定 ............................................................. 45
4 客観的な効果検証の実施 ..................................................... 45
第3章 基本目標ごとの施策の展開 ................................................. 46
基本目標1 魅力にあふれ、やりがいを感じて働くことができるまち ................. 46
基本目標2 雇用が安定し、活力ある産業が持続するまち ........................... 47
基本目標4 子どもがすくすく育つまち ........................................... 50
基本目標5 多くの人が訪れ、交流する活気あふれるまち ........................... 52
基本目標6 安全・安心で快適に暮らせるまち ..................................... 54
第1部
人口ビジョン
第1章 湯沢町人口ビジョンの策定にあたって
1 人口ビジョン策定の目的
わが国の人口は、平成 20 年(2008 年)をピークとして人口減少社会に移行しており、
国立社会保障・人口問題研究所※(以下、社人研という)の推計(平成 25 年 3 月推計)に
よれば、今後は少子高齢化が急速に進み、長期にわたって減少し、平成 52 年(2040 年)
には、全ての都道府県で平成 22 年(2010 年)の人口を下回ると予想されています。
湯沢町(以下、本町とします。)の人口についても、今後も減少が続くものと予測され、
生産年齢人口の減少による地域経済の縮小や労働力人口の減少、担い手不足による地域活力
や地域機能の低下、社会基盤整備や社会保障費による行財政の悪化など、様々な影響が懸念
されます。
湯沢町人口ビジョン(以下、「人口ビジョン」とします。)は、今後の中長期的な人口
推移が与える社会的・経済的な影響について定性的、定量的な分析を行い、今後の地域社
会の活性化に向けた将来展望、方向性を明らかにするものです。
2 人口ビジョンの位置づけ
人口ビジョンは、国の「まち・ひと・しごと創生長期ビジョン」の趣旨を尊重し、本町
における人口の現状分析を行い、人口に関する住民の認識を共有し、今後目指すべき将来
の方向と人口の将来展望を示すものです。
また、この人口ビジョンは、東京圏への人口の過度の集中を是正し、それぞれの地域で
住みよい環境を確保して、将来にわたって活力ある日本社会を維持していくための国の目
指すまち・ひと・しごと創生の実現に向けて、本町の最上位計画である「湯沢町総合計画」
より長期の人口展望を設定するとともに、人口減少抑制の視点から、効果的な施策を抽出、
立案するうえで重要な基礎情報となるものです。
3 目標年度
湯沢町人口ビジョンの目標年度は平成 52 年度(2040 年度)とします。
※
国立社会保障・人口問題研究所:厚生労働省に所属する国立の研究機関で、人口や世帯の動向を捉えるとともに、内外の社
会保障政策や制度についての研究を行っている。
3
第2章 湯沢町の概況
1 位置・交通
本町は、新潟県の中部最南端に位置し、南東は群馬県、西は長野県に接している山あい
の町です。
昭和 57 年に上越新幹線、昭和 60 年に関越自動車道が相次いで開通し、東京から新幹線
で約 90 分、高速道路でも約 2 時間で結ばれており、山間地としては非常に恵まれた高速
交通環境が整備されています。この高速交通環境は国内外の観光客誘引に大きく寄与する
とともに、湯沢町の町民にとっても高い利便性をもたらしています。
4
2 自然環境
本町は、総面積 357k㎡のうち 90%以上を森林が占めており、冬には 3 メートルもの雪
が暮らしを覆う国内有数の豪雪地帯です。
「日本百名山」に数えられている谷川岳や苗場山などに囲まれ、町内の大部分は上信越
高原国立公園と魚沼連峰県立自然公園に指定されています。また、川端康成の小説「雪国」
の冒頭に書かれている、深い山々と雪の情景は湯沢町のイメージを代表するものとなって
います。
3 産業
本町は、全国的にも知名度の高いスキー場や温泉のほか、豊かな緑、湖・河川など、四
季折々の自然を楽しむことのできる観光資源を有しています。一時期、年間 400 万人を下
回った観光客も回復傾向がみられ、平成 26 年度は 432 万人が本町を訪れています。
観光客の大半は冬季に訪れており、四季を通じて観光客が訪れるよう、地域の歴史や文
化、恵まれた自然を生かした通年型観光地となる取組を進めています。
図表
観光客数の推移
(千人)
6,000
5,074
5,000
4,000
1,704
4,790
1,654
4,701
1,461
4,435
4,277
3,733
1,455
1,501
3,000
2,000
1,428
3,370
3,136
3,241
2,980
2,776
1,000
2,305
3,936
1,296
2,640
4,254
4,252
4,322
1,465
1,518
1,482
2,789
2,734
2,840
平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年
冬季(12~3月)
冬季以外(4~11月)
資料:目的別観光客数調べ
5
第3章 人口の現状分析
1 人口推移・人口構造
(1) 総人口の推移
本町の総人口については、昭和 30 年以降の国勢調査※によれば、平成 2 年(1990 年)
の 9,986 人以降、各年で減少し、平成 22 年は 8,396 人、15.9%の減少となっています。
なお、社人研がまとめた推計(平成 25 年 3 月推計)によれば、本町の将来推計人口
は、平成 52 年(2040 年)時点で 5,466 人と平成 22 年(2010 年)に比べ 2,930 人、
34.9%の減少と、今後人口減少のスピードは増していくものと見込まれており、まさに
「人口減少社会」の最中にあるといえます。
(2) 年齢3区分別人口の推移
国勢調査による年齢 3 区分別人口の推移によると、今後本町は、人口減少とともに一
層の少子高齢社会に進んでいくことになります。
また、人口構成割合をみると、平成 22 年(2010 年)時点で年少人口割合(15 歳未満)
が 10.8%(平成 2 年(1990 年)対比 6.5 ポイント減)、生産年齢人口割合(15~64 歳)
が 59.4%(同 9.5 ポイント減)と減少しているのに対し、老年人口割合(65 歳以上)は
29.8%(同 16.0 ポイント増)と増加しており、高齢化が進行しています。
なお、社人研がまとめた推計(平成 25 年 3 月推計)によれば、平成 52 年(2040 年)
時点で年少人口(15 歳未満)は 314 人で、平成 22 年(2010 年)との対比では 591 人、
65.3%の減、生産年齢人口は、2,401 人で同 2,586 人、52.4%の減となっています。
一方で老年人口は、2,751 人で同 247 人、9.9%の増となっています。
12,000
(人)
図表
総人口・年齢 3 区分別の推移(1955 年~2040 年)
12,000
実績値
推計値
10,000
10,000
8,000
8,000
6,000
6,000
4,000
4,000
2,000
2,000
0
0
昭和 昭和 昭和 昭和 昭和 昭和 昭和 平成 平成 平成 平成 平成 平成 平成 平成 平成 平成 平成
30年 35年 40年 45年 50年 55年 60年
2年
7年
12年 17年 22年 27年 32年 37年 42年 47年 52年
(1955)
(1960)
(1965)
(1970)
(1975)
(1980)
(1985)
(1990)
(1995)
(2000)
(2005)
(2010)
(2015)
(2020)
(2025)
(2030)
(2035)
(2040)
15歳未満人口
※
15~64歳人口
65歳以上人口
総人口
国勢調査:我が国の人口・世帯の実態を明らかにすることを目的に日本国内に住んでいるすべての人・世帯を対象として5年ごとに行わ
れる国の最も重要な統計調査。
6
(単位:人・%)
昭和 30 年
(1955)
総
年
齢
別
人
口
年
齢
別
年
齢
別
昭和 45 年
(1970)
昭和 50 年
(1975)
昭和 55 年
(1980)
9,725
9,945
9,651
8,374
10,871
9,514
3,277
3,072
2,572
2,061
2,057
1,951
15~64 歳
5,939
6,357
6,510
5,647
7,972
6,563
65 歳以上
509
516
569
666
842
1,000
人
口
平成 2 年
(1990)
平成 7 年
(1995)
平成 12 年
(2000)
平成 17 年
(2005)
平成 22 年
(2010)
9,491
9,986
9,606
9,130
8,641
0 ~ 1 4 歳
1,891
1,725
1,568
1,377
1,157
905
15~64 歳
6,445
6,885
6,377
5,772
5,252
4,987
65 歳以上
1,155
1,376
1,661
1,981
2,232
2,504
平成 27 年
(2015)
総
昭和 40 年
(1965)
0 ~ 1 4 歳
昭和 60 年
(1985)
総
昭和 35 年
(1960)
人
口
平成 32 年
(2020)
7,980
平成 37 年
(2025)
7,529
平成 42 年
(2030)
7,038
平成 47 年
(2035)
6,533
6,002
8,396
平成 52 年
(2040)
5,466
0 ~ 1 4 歳
714
590
500
417
360
314
15~64 歳
4,453
3,944
3,518
3,171
2,790
2,401
65 歳以上
2,813
2,995
3,020
2,945
2,852
2,751
資料:国勢調査(昭和 30 年~平成 22 年)・国立社会保障・人口問題研究所(平成 25 年 3 月推計)
(3) 性別・5 歳階級別人口の推移
国勢調査による性別・5 歳階級別人口を平成 2 年(1990 年)と平成 22 年(2010 年)
を比較すると、最も人口差の大きい年齢層は、男性が 30~34 歳、女性は 35~39 歳であ
り、男女ともに 25~29 歳がこれに続いています。
図表
性別・5 歳階級別人口の推移(平成 2 年・平成 22 年)
100歳以上
100歳以上
95~99
95~99
平成22年
(2010)
90~94
90~94
85~89
85~89
平成2年
(1990)
80~84
80~84
75~79
75~79
70~74
70~74
65~69
65~69
60~64
60~64
55~59
55~59
50~54
50~54
45~49
45~49
40~44
40~44
35~39
35~39
30~34
30~34
25~29
25~29
20~24
20~24
15~19
15~19
10~14
10~14
5~9 5~9
(男性)
(人) 600
400
(女性)
0~4 0~4
200
0
0
200
400
600(人)
資料:国勢調査(平成 2 年・平成 22 年)
7
また、平成 22 年の国勢調査による本町の性別・5 歳階級別人口(構成比の差)をみる
と、全国値と比較して 50 歳以降の構成比が高くなっており、75~79 歳が特に多く、20
~24 歳が少ないことから、全国と比較して少子高齢化が進行していることがうかがえ
ます。
また人口構造において、大学への進学や就職する 20~24 歳の構成比が全国値よりも
特に低いことから、こうした人口移動傾向も本町における人口減少の要因の 1 つと考え
られます。
図表 性別・5 歳階級別人口の推移(平成 22 年・湯沢町・全国比較)
100歳以上
100歳以上
湯沢町
95~99
95~99
全
90~94
90~94
国
85~89
85~89
80~84
80~84
75~79
75~79
70~74
70~74
65~69
65~69
60~64
60~64
55~59
55~59
50~54
50~54
45~49
45~49
40~44
40~44
35~39
35~39
30~34
30~34
25~29
25~29
20~24
20~24
15~19
15~19
10~14
10~14
5~9 5~9
(男性)
10.0%
(女性)
0~4 0~4
5.0%
0.0%
0.0%
5.0%
10.0%
資料:国勢調査(平成 22 年)
8
2 人口動態
(1) 出生・死亡の状況 (自然動態)
本町の出生・死亡の状況(自然動態)の状況をみると、平成 13 年までは出生数が死
亡数を上回っていましたが、その後、出生数の減少および死亡数の増加に伴い、自然動
態がマイナスの状況が続いています。
図表
出生数・死亡数の推移
(人)
140
119
115 114
120 108
105
100
97 96
94
93 90
92
90 85 89
88
87 85
100
84
84
83
80
77
74
73
71
71 6972 66 67
71
80
64
62
61
59
56
50 45
46 43
60
41
40
20
0
出生数
死亡数
(人)
△
△
△
△
60
40
20
0
20
40
60
80
出生-死亡
資料:人口動態統計
9
自然動態の推移を県及び近隣市町村と比べると、本町の自然動態は県及び近隣市町村
と比べて高く推移していましたが、自然減に転じた平成 14 年以降、県および南魚沼市
と比べて低い値となっており、急速な自然減が進んでいます。
図表
県及び近隣自治体の人口千人あたり自然動態の推移
(人)
5.0
3.0
5.0
1.0
-1.0
-3.0
0.0
-5.0
-7.0
-5.0
-9.0
-11.0
-13.0
-10.0
-15.0
-15.0
湯沢町
新潟県
南魚沼市
魚沼市
津南町
資料:人口動態統計
合計特殊出生率※の推移をみると、全国、新潟県ともに平成 17 年ごろまで減少し、そ
の後回復傾向が見られます。本町では、全国、県と比べて高い出生率となっていました
が、平成 20 年以降は、全国・県の値を下回る年も多くなっています。
図表
合計特殊出生率の推移
2.2
2
1.84
1.98
1.8
1.76
1.65
1.65
1.6
1.4
1.46
1.44
1.43
1.34
1.26
1.26
1.2
1.04
1
0.8
全国
新潟県
湯沢町
資料:新潟県福祉保健年報
※
合計特殊出生率:15 歳から 49 歳までの女性の年齢別出生率を合計した指標。一人の女性が平均して一生の間に何人の子供
を産むかを表す。
10
(参考) 晩婚化・未婚化・晩産化の状況
合計特殊出生率の低下の要因として、晩婚化・未婚化および晩産化の影響があげられ
ます。
平均初婚年齢の推移をみると、平成 7 年(1995 年)では、男性が全国 25.9 歳、県
25.5 歳、女性が全国 23.0 歳、県 23.3 歳でしたが、平成 25 年(2013 年)には、男性が
全国 30.9 歳、県 30.6 歳、女性が全国 29.3 歳、県 28.9 歳となっており、男性で約 5 歳、
女性で約 6 歳上がっています。
また、第一子出産時の母親の年齢の推移をみると、平成 7 年(1995 年)では、全国
27.5 歳、県 27.3 歳でしたが、平成 25 年(2013 年)には、全国 30.4 歳、県 30.0 歳と
なっており、約 3 歳上がっています。
図表
全国・県の平均初婚年齢及び第一子出産時の母親の年齢
【平均初婚年齢】
【第一子出産時の母親の年齢】
(歳)
(歳)
32
31.0
31
30.0
30
29.0
29
28.0
28
27
27.0
26
26.0
25
25.0
男性(全国)
男性(新潟県)
女性(全国)
女性(新潟県)
全国
新潟県
資料:人口動態統計
全国・県・湯沢町の性別・年齢別未婚率(平成 22 年)
全国
新潟県
湯沢町
全国
新潟県
湯沢町
資料:国勢調査
11
65~69歳
60~64歳
55~59歳
50~54歳
45~49歳
40~44歳
35~39歳
25~29歳
0.0%
65~69歳
0.0%
60~64歳
20.0%
55~59歳
20.0%
50~54歳
40.0%
45~49歳
40.0%
40~44歳
60.0%
35~39歳
60.0%
30~34歳
80.0%
25~29歳
80.0%
20~24歳
100.0%
15~19歳
100.0%
20~24歳
【女 性】
15~19歳
【男 性】
30~34歳
図表
(2) 転入・転出の状況 (社会動態)
本町の転入・転出の状況(社会動態)の状況をみると、概ね転出者が転入者を上回る推移
となっていますが、平成 16 年(2004 年)、平成 21 年(2009 年)、平成 24 年(2012 年)、
平成 25 年(2013 年)は、転入者が転出者を上回っています。
図表
転入数・転出数の推移
(人)
600
544
480
500
518
448
503492
540
529
471
412
498
429
502
428
494
452
450
401
411431
473
414
459
416
400
300
200
100
0
転入数
転出数
(人)
100
50
0
△ 50
△ 100
△ 150
転入-転出
資料:新潟県人口移動調査
12
社会動態の推移を県及び近隣自治体と比べると、本町の社会動態は、平成 16 年を除
いて低い水準にありましたが、近年では上昇傾向がみられ、県及び近隣自治体で転出超
過が続く中、本町では平成 24 年以降、転入超過となっています。
図表
県及び近隣自治体の人口千人あたり社会動態の推移
(人)
10.0
10.0
5.0
5.0
0.0
0.0
-5.0
-5.0
-10.0
-10.0
-15.0
-15.0
-20.0
-20.0
湯沢町
新潟県
南魚沼市
魚沼市
津南町
資料:新潟県人口移動調査
① 年齢別・性別転入・転出の状況
年齢別の転入・転出状況をみると、特に 20 歳代、30 歳代で転出入が多いほか、50 歳代後
半から 60 歳代で転入数が増えています。
年齢別・性別の転入超過(転入数-転出数)の状況をみると、特に 20 歳代前半の女性で転
出超過が大きくなっていますが、20 歳代後半では転入超過となっており、20 歳代の女性の
移動が大きいことが特徴となっています。また、60 歳代男性の転入超過が大きくなっており、
職場を退職した後に本町に転入してくる状況がうかがえます。
図表
年齢別
転入数・転出数の推移(2012-2013 年平均値)
(人)
70
60
50
40
30
20
10
0
63
55
44
2725
1817
99
38
43
38
41
34
26 26
23
19 2016
1312 13
33
転入数
転出数
13
25
15
11
17
8
8 11 8 10 5
12
3
8
(人)
図表
性別・年齢別
転入超過数(平成 24-25 年平均値)
30
20
10
0
△ 10
△ 20
男性
女性
資料:住民基本台帳人口移動報告
図表 県及び近隣自治体の性別・年齢別
人口千人あたり転入超過数(平成 24-25 年平均値)
男
性
(人)
6.0
5.0
4.0
4.0
3.0
2.0
2.0
0.0
1.0
0.0
-2.0
-1.0
-4.0
-2.0
-3.0
-6.0
湯沢町
新潟県
南魚沼市
女
魚沼市
津南町
魚沼市
津南町
性
(人)
6.0
4.0
4.0
3.0
2.0
2.0
1.0
0.0
0.0
-1.0
-2.0
-2.0
-3.0
-4.0
-4.0
-6.0
-5.0
湯沢町
新潟県
南魚沼市
資料:住民基本台帳人口移動報告
14
図表 性別・年齢別
転入超過数の推移
男
性
(人)
30.0
20.0
10.0
0.0
-10.0
-20.0
-30.0
H15
H20
女
H25
性
(人)
30.0
20.0
10.0
0.0
-10.0
-20.0
-30.0
H15
H20
H25
資料:新潟県人口移動調査
15
② 移動元・移動先別転入・転出の状況
【転 入】
平成 25 年(2013 年)の移動元別転入者数をみると、転入者数 397 人のうち、県外からの
転入者が 240 人、県内からの転入者が 157 人となっています。県外では、東京都(69 人)、
神奈川県(36 人)、埼玉県(35 人)からの転入者が多く、県内では、南魚沼市(58 人)、
新潟市(34 人)、十日町市(10 人)からの転入者が多くなっています。
年齢別にみると、15 歳から 24 歳では県内からの転入者が多く、25 歳以降では県外からの
転入者が多くなっています。
新潟市 34 人
その他県内 55 人
県外 240 人
十日町市 10 人
(内訳)
長岡市
魚沼市
新発田市
村上市
その他
都道府県、市区町村 総数
全国
県外
東京都
神奈川県
埼玉県
千葉県
その他
県内
南魚沼市
新潟市
十日町市
その他
397
240
69
36
35
19
81
157
58
34
10
55
(内訳)
東京都
神奈川県
埼玉県
千葉県
その他
南魚沼市 58 人
9人
8人
7人
6人
25 人
69 人
36 人
35 人
19 人
81 人
0~ 5~ 10~ 15~ 20~ 25~ 30~ 35~ 40~ 45~ 50~ 55~ 60~ 65~ 70~ 75~ 80~ 85~ (人)
90歳
4歳 9歳 14歳 19歳 24歳 29歳 34歳 39歳 44歳 49歳 54歳 59歳 64歳 69歳 74歳 79歳 84歳 89歳 以上
13
6
4
1
0
1
0
7
3
1
1
2
4
4
2
0
0
1
1
0
0
0
0
0
1
1
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
30
12
0
0
2
0
10
18
4
2
1
11
40
16
4
2
3
1
6
24
5
9
4
6
55
32
6
5
5
6
10
23
4
7
2
10
42
25
8
3
1
1
12
17
2
7
0
8
24
15
5
1
3
2
4
9
3
3
0
3
26
15
4
2
1
1
7
11
5
1
0
5
23
16
7
1
0
1
7
7
1
1
0
5
14
12
2
0
6
0
4
2
1
0
0
1
22
14
3
5
3
0
3
8
5
1
1
1
45
35
8
7
4
4
12
10
6
2
0
2
22
17
8
4
2
1
2
5
5
0
0
0
18
11
2
2
5
0
2
7
5
0
1
1
7
6
3
3
0
0
0
1
1
0
0
0
6
3
2
0
0
0
1
3
3
0
0
0
3
0
0
0
0
0
0
3
3
0
0
0
資料:住民基本台帳人口移動報告
16
2
0
0
0
0
0
0
2
2
0
0
0
【転 出】
平成 25 年(2013 年)の移動先別転出者数をみると、転出者数 362 人のうち、県外への転
出者が 201 人、県内への転出者が 161 人となっています。県外では、東京都(54 人)、埼玉
県(33 人)、神奈川県(28 人)への転出者が多く、県内では、南魚沼市(58 人)、新潟市
(38 人)、長岡市(23 人)への転出者が多くなっています。
年齢別にみると、20 歳代前半では県外への転出者が多く、30 歳代では県内への転出者が
多くなっています。
新潟市 38 人
長岡市 23 人
その他県内 55 人
(内訳)
魚沼市
十日町市
新発田市
村上市
その他
県外 201 人
(内訳)
東京都
埼玉県
神奈川県
群馬県
その他
南魚沼市 58 人
11 人
5人
7人
6人
25 人
54 人
33 人
28 人
25 人
61 人
(人)
都道府県、市区町村
全国
県外
東京都
埼玉県
神奈川県
群馬県
その他
県内
南魚沼市
新潟市
長岡市
魚沼市
の他
0~ 5~ 10~ 15~ 20~ 25~ 30~ 35~ 40~ 45~ 50~ 55~ 60~ 65~ 70~ 75~ 80~ 85~ 90歳
総数
4歳 9歳 14歳 19歳 24歳 29歳 34歳 39歳 44歳 49歳 54歳 59歳 64歳 69歳 74歳 79歳 84歳 89歳 以上
362
201
54
33
28
25
61
161
58
38
23
11
31
18
8
1
1
1
1
4
10
2
1
3
2
2
6
4
2
0
0
0
2
2
0
0
1
1
0
4
2
0
0
0
1
1
2
0
0
2
0
0
22
14
5
3
2
1
3
8
1
4
1
1
1
66
40
17
6
5
4
8
26
6
12
2
0
6
46
25
2
7
4
2
10
21
6
9
1
1
4
51
23
8
6
1
0
8
28
8
6
7
2
5
21
9
2
1
1
2
3
12
5
1
1
2
3
20
12
1
1
3
1
6
8
5
0
1
1
1
16
12
4
2
1
2
3
4
0
2
1
0
1
13
7
4
2
0
0
1
6
1
1
1
1
2
13
9
1
1
0
2
5
4
0
1
1
0
2
15
12
0
0
6
3
3
3
3
0
0
0
0
12
8
3
1
1
1
2
4
2
0
0
0
2
6
3
2
0
0
0
1
3
1
1
0
0
1
6
4
1
1
2
0
0
2
2
0
0
0
0
9
4
1
0
0
2
1
5
4
0
0
0
1
9
2
0
1
0
1
0
7
6
0
1
0
0
資料:住民基本台帳人口移動報告
17
9
3
0
0
1
2
0
6
6
0
0
0
0
③ 転居理由別転入・転出の状況
年齢別・移動元・先別の転居理由をみると、転入理由では、特に 20 歳代で「職業」の人
数が高くなっています。県内の 30 歳代及び県外から転入者では、「住宅」の人数も比較的
高くなっています。
転出理由では、10 歳代後半では「学業」や「職業」を理由に県外へ転出する人が多く、20
歳代前半で「職業」を理由とする転出者数が多くなっています。30 歳代後半では「住宅」を
理由に県内に転出する人数が多くなっています。
図表
転居理由別
転入者数(平成 24-25 年平均)
【県 内】
(人)
【県 外】
60
60
50
50
40
40
30
30
20
20
10
10
0
0
15~19 20~24 25~29 30~34 35~44
職 業
住 宅
戸 籍
その他
学 業
家 族
図表 転居理由別
(人)
15~19 20~24 25~29 30~34 35~44(歳)
職 業
住 宅
戸 籍
その他
【県 外】
60
60
50
50
40
40
30
30
20
20
10
10
0
0
15~19 20~24 25~29 30~34 35~44
住 宅
戸 籍
その他
家 族
転出数(平成 24-25 年平均)
【県 内】
職 業
学 業
学 業
家 族
15~19 20~24 25~29 30~34 35~44 (歳)
職 業
住 宅
戸 籍
その他
学 業
家 族
資料:新潟県人口移動調査
18
(3) 総人口に与えてきた自然増減と社会増減の影響
前項の自然動態、社会動態の推移状況から、平成 14 年(2002 年)~平成 25 年(2013
年)の総人口に与えてきた自然増減と社会増減の影響を整理すると、社会増減数は年に
よる変動はあるものの、各年ともに社会増減が自然減を上回っており、本町の人口は、
自然減とともに、社会増減の影響を受けながら人口減少が進んでいることがうかがえま
す。
図表 総人口に与えてきた自然増減と社会増減の影響(2002 年~2013 年)
20
10
平成14年
(2002)
△ 600
△ 500
0
△ 400
△ 300
△ 100 平成17年
(2005)
△ 200
0
100
△ 10
△ 20
平成15年
(2003)
平成18年
(2006)
平成23年
(2011)
△ 30
平成20年
(2008)
平成19年
(2007)
(図のみかた)
※自然増減(出生数-死亡数)を縦軸、社会増減(転入
数-転出数)を横軸にとり、各年の値をプロットして
把握します。
※自然増減 0、社会増減 0 を中心に、図の右上(自然増、
社会増)、図の右下(自然減、社会増)、図の左上
(自然増、社会減)、図の左下(自然減、社会減)に
各年の推移状況を分析します。
平成16年
(2004)
△ 40
△ 50
△ 60
平成22年
(2010)
△ 70
平成24年
(2012)
平成25年
(2013)
平成21年
(2009)
△ 80
資料:人口動態統計
19
3 就業の状況
(1) 産業別就業人口の推移
本町の産業別就業人口の推移をみると、第 1 次産業及び第 2 次産業は減少が続いてお
り、第 1 次産業は、昭和 55 年(1980 年)から 30 年間で 294 人減となっています。
第 3 次産業は増加傾向にありましたが、平成 7 年(1995 年)をピークに減少してお
り、全体の就業人口については、平成 2 年(1990 年)以降、減少に転じています。
図表
(人)
産業別就業人口の推移(1990 年~2010 年)
7000
6000
7,000
5,843
5,386
6,000
5,557
5,303
4,961
5000
5,000
4,569
4,181
4000
3,126
4,000
4,229
3,597
4,292
3000
4,026
3,647
3,000
3,384
2000
2,000
1,769
1,215
1000
0
1,310
303
260
204
256
575
197
昭和55年
(1980)
昭和60年
(1985)
平成2年
(1990)
平成7年
(1995)
平成12年
(2000)
平成17年
(2005)
平成22年
(2010)
産
業
別
※
※
※
※
第2次産業
昭和 55 年
(1980)
昭和 60 年
(1985)
数
5,386
5,303
5,843
第 1 次産業
491
489
第 2 次産業
1,769
第 3 次産業
分 類 不 能
業
者
663
489
分
区
1,000
725
491
第1次産業
就
1,000
平成 2 年
(1990)
第3次産業
平成 7 年
(1995)
0
就業者数
(単位:人)
平成 12 年
(2000)
平成 17 年
(2005)
平成 22 年
(2010)
5,557
4,961
4,569
4,181
303
260
204
256
197
1,215
1,310
1,000
725
663
575
3,126
3,597
4,229
4,292
4,026
3,647
3,384
0
2
1
5
6
3
25
就 業 者 数:分類不能を含む産業別就業者数の合計
第 1 次産業:農林業等、自然の恩恵を活用した産業
第 2 次産業:製造業や建築業、工業等、第 1 次産業で生産した原材料を加工する産業
第 3 次産業:主にサービス業(小売・運送・教育・介護・医療等)、第 1 次、第 2 次産業のいずれに
も該当しない産業
資料:国勢調査(昭和 55 年~平成 22 年)
20
(2) 性別・年齢別就業人口の推移
国勢調査における男女別産業大分類別人口をみると、男性、女性ともに宿泊業,飲食
サービス業の就業者数が特に多くなっており、他にも男性は建設業、卸売業,小売業、
運輸業,郵便業の就業者が多い傾向にあり、女性は卸売業,小売業、医療,福祉の就業
者が多い傾向にあります。
また、産業大分類別の就業者の比率を全国と比較した係数(特化係数)をみると、宿
泊業,飲食サービス業、不動産業,物品賃貸業が高く、本町の産業の特徴であることが
うかがえます。
図表
男女別就業人口(特化係数)(平成 22 年)
(人)
1,400
7.00
1,200
6.00
1,000
5.00
800
4.00
600
3.00
400
2.00
200
1.00
0
0.00
A
農
業
,
林
業
B
漁
業
C
D
E
鉱
業
,
採
石
業
,
砂
利
採
取
業
建
設
業
製
造
業
男性
F
電
気
・
ガ
ス
・
熱
供
給
・
水
道
業
G
情
報
通
信
業
H
I
J
運
輸
業
,
郵
便
業
卸
売
業
,
小
売
業
金
融
業
,
保
険
業
女性
K
不
動
産
業
,
物
品
賃
貸
業
L
学
術
研
究
,
専
門
・
技
術
サ
ー
ビ
ス
業
M
宿
泊
業
,
飲
食
サ
ー
ビ
ス
業
特化係数(男性)
N
生
活
関
連
サ
ー
ビ
ス
業
,
娯
楽
業
O
教
育
,
学
習
支
援
業
P
医
療
,
福
祉
Q
複
合
サ
ー
ビ
ス
事
業
R
サ
ー
ビ
ス
業
(
他
に
分
類
さ
れ
な
い
も
の
)
S
公
務
(
他
に
分
類
さ
れ
る
も
の
を
除
く
)
T
分
類
不
能
の
産
業
特化係数(女性)
(特化係数:本町の○○業の就業率/全国の○○業の就業率)
※特化係数とは、地域のある産業が全国比べてどれだけ特化しているかをみる係数であり、特
化係数が 1 であれば全国と同様、1 以上であれば全国と比べてその産業が特化していると考
えられます。
資料:国勢調査(平成 22 年)
21
また、平成 22 年(2010 年)の男女別産業大分類別の年齢構成をみるため、分類ごと
に「15~39 歳就業者数÷40~64 歳就業者数」(交代指数)をみると、高齢化の進行か
ら総じて指数が低くなっており、特に「宿泊業,飲食サービス業」、「不動産業,物品
賃貸業」といった特化係数の高い産業への影響が懸念されます。また全国、県と比べて
も多くの産業で交代指数が低い傾向があります。
図表
産業分類別就業人口(交代指数)(平成 22 年)
160.0
140.0
高
120.0
基 準
(100.0)
100.0
80.0
低
60.0
40.0
20.0
0.0
総
数
A
B
C
D
E
F
G
H
I
J
K
L
M
N
O
P
Q
R
S
T
農
業
,
林
業
漁
業
鉱
業
,
採
石
業
,
砂
利
採
取
業
建
設
業
製
造
業
電
気
・
ガ
ス
・
熱
供
給
・
水
道
業
情
報
通
信
業
運
輸
業
,
郵
便
業
卸
売
業
,
小
売
業
金
融
業
,
保
険
業
不
動
産
業
,
物
品
賃
貸
業
学
術
研
究
,
専
門
・
技
術
サ
ー
ビ
ス
業
宿
泊
業
,
飲
食
サ
ー
ビ
ス
業
生
活
関
連
サ
ー
ビ
ス
業
,
娯
楽
業
教
育
,
学
習
支
援
業
医
療
,
福
祉
複
合
サ
ー
ビ
ス
事
業
サ
ー
ビ
ス
業
(
他
に
分
類
さ
れ
な
い
も
の
)
公
務
(
他
に
分
類
さ
れ
る
も
の
を
除
く
)
分
類
不
能
の
産
業
交代指数(湯沢町)
交代指数(全国)
交代指数(県)
(交代指数:15~39 歳就業者数÷40~64 歳就業者数)
※交代指数が 100 を超えていれば、若年層の就業者数の方が多いため、約 20 年後までの担い
手が確保されているものと考えることができます。
資料:国勢調査(平成 22 年)
22
次に産業大分類別に、就業者の年齢階級をみると、農業,林業では、65 歳以上が半
数以上(52.0%)を占め、担い手を含めた産業振興の維持・継続が特に求められます。
一方、宿泊業,飲食サービス業は、就業者数も多く、年齢構成のバランスがとれてお
り、本町の幅広い年齢層の雇用の受け皿となっていることがうかがえます。
図表 年齢別就業人口(平成 22 年)
0.0
10.0
20.0
30.0
40.0
50.0
(%)
60.0
70.0
80.0
90.0
100.0
総数
A 農業,林業
B 漁業
C 鉱業,採石業,砂利採取業
D 建設業
E 製造業
F 電気・ガス・熱供給・水道業
G 情報通信業
H 運輸業,郵便業
I 卸売業,小売業
J 金融業,保険業
K 不動産業,物品賃貸業
L 学術研究,専門・技術サービス業
M 宿泊業,飲食サービス業
N 生活関連サービス業,娯楽業
O 教育,学習支援業
P 医療,福祉
Q 複合サービス事業
R サービス業(他に分類されないもの)
S 公務(他に分類されるものを除く)
T 分類不能の産業
15~29歳
30~39歳
40~49歳
50~59歳
60~64歳
65歳以上
資料:国勢調査(平成 22 年)
23
(3) 民間事業所の状況
民間事業所数は減少傾向にあり、平成 16 年から平成 24 年までの 8 年間で約 100 事業
所減少しています。特に、本町の主要産業である「飲食店,宿泊業(※4)」において、
平成 18 年から平成 21 年にかけて大きく減少しています。
図表
産業別事業所数
平成16年
全産業
農林漁業
鉱業(※1)
建設業
製造業
電気・ガス・熱供給・水道業
情報通信業
運輸業(※2)
卸売・小売業
金融・保険業
不動産業(※3)
学術研究,専門・技術サービス業
飲食店,宿泊業(※4)
生活関連サービス業,娯楽業
教育,学習支援業
医療,福祉
複合サービス事業
サービス業(他に分類されないもの)
平成18年
945
4
1
68
15
2
1
26
143
3
72
454
16
19
2
119
(※1)平成 21、24 年は「鉱業,採石業,砂利採取業」
(※3)平成 21、24 年は「不動産業,物品賃貸業」
平成21年
935
6
1
72
12
2
2
28
143
2
76
432
15
18
6
120
平成24年
900
9
1
70
21
2
2
34
136
3
89
22
372
57
15
19
6
42
852
7
63
10
1
3
26
141
2
81
17
379
50
9
20
6
37
(※2)平成 21、24 年は「運輸業,郵便業」
(※4)平成 21、24 年は「宿泊業,飲食サービス業」
資料:事業所・企業統計調査(平成 16、18 年)、経済センサス(平成 21、24 年)
平成 24 年の産業別存続・新設・廃業事業所数をみると、新設事業所が 33 事業所であ
ったのに対し、廃業はそれを大きく上回る 125 事業所となっています。「宿泊業,飲食
サービス業」では、新設事業所が 18 事業所あったものの、廃業事業所も 51 事業所あり、
大きく減少しています。
図表 産業別存続・新設・廃業事業所数
全産業
農林漁業
鉱業,採石業,砂利採取業
建設業
製造業
電気・ガス・熱供給・水道業
情報通信業
運輸業,郵便業
卸売・小売業
金融・保険業
不動産業,物品賃貸業
学術研究,専門・技術サービス業
宿泊業,飲食サービス業
生活関連サービス業,娯楽業
教育,学習支援業
医療,福祉
複合サービス事業
サービス業(他に分類されないもの)
総数(存続・新設)
852
7
63
10
1
3
26
141
2
81
17
379
50
9
20
6
37
存続事業所
819
7
62
10
1
3
23
138
2
78
17
361
48
9
19
6
35
新設事業所
33
1
3
3
3
18
2
1
2
廃業事業所
125
1
8
4
12
7
1
12
5
51
9
6
9
資料:経済センサス(平成 24 年)
※平成 24 年調査では新たに調査対象が加わったことなどから、平成 21 年から平成 24 年にかけて減少した事業所数と廃業
事業所数から新規事業所数を差し引いた数が一致していない。
24
(4) 求人・求職の状況
湯沢町における平成 24 年度の求人・求職の状況をみると、求人数と求職者数に差が
ある産業が見受けられます。特にその差が大きいのが宿泊業・飲食サービス業や建設業
です。湯沢町はこの2つの産業において就業人口が多いことが特徴であり、求人数に対
する求職者数が少ないのは、主産業において人手不足が生じていると言えます。
(5) 労働力の現状と今後
平成 22 年国勢調査を見ると、町内における就業者数は 5,555 人、そのうち町内居住
の就業者数は 3,562 人(64%)となっており、労働力の町外依存度は 1,993 人(36%)
と非常に高い状況にあります。また、町内に居住しながら、町外で就労している労働者
が 619 人いますが、この労働力が全て町内で就労しても、1,374 人(25%)もの労働力
不足が生じることになります。
周辺自治体でも少子高齢化が確実に進行していることから、今後、湯沢町では労働力
の確保が課題となると思われます。
湯沢町における15歳以上の就業者数 (町内における総就業者数)
上記のうち、湯沢町に常駐するもの (町内で働いている町民数)
(町内で働いている非町民数)
常駐地居住の15歳以上の就業者数 (働いている町民数)
上記のうち、町外で就業しているもの(町外で働いている町民数)
5,555人
3,562人
1,993人
4,181人
619人
5,555
1,993
町
内
総
就
業
者
数
4,181
3,562
町
民
就
業
者
数
619
資料:国勢調査(平成 22 年)
25
4 住民意識等
(1) 若者の定住意向
今後も湯沢町に住み続けたいかどうかについて、20 歳代、30 歳代では約 4 割が「住
み続けたい」と回答していますが、3 割程度の人が「移りたい」意向を示しています。
移りたい理由について、20 歳代、30 歳代ともに「買い物や余暇活動に不便だから」
の割合が最も高くなっています。
2.3
全体
55.0
20歳代
43.2
30歳代
42.0
40歳代
33.3
0%
6.2
16.7
20.5
9.1
14.8
7.6
20%
27.3
18.5
19.0
40%
19.8
24.7
40.0
60%
住み続けたい
県内の別の町に移りたい
わからない
無回答
80%
100%
県外に移りたい
■住み続けたい理由(上位 5 項目)
20歳代
1
2
3
4
5
自然環境が豊かで 町に愛着があるか 住環境がよいから 両親や親戚が住ん 治安がよいから
美しいから
ら
でいるから
73.7
30歳代
52.9
40歳代
73.7
26.3
21.1
15.8
町に愛着があるか 両親や親戚が住ん 自然環境が豊かで 地域の人間関係が 治安がよいから
ら
でいるから
美しいから
よいから
50.0
38.2
23.5
20.6
自然環境が豊かで 町に愛着があるか 地域の人間関係が 両親や親戚が住ん 住環境がよいから
美しいから
ら
よいから
でいるから
68.6
48.6
28.6
22.9
11.4
■移りたい理由(上位 5 項目)
20歳代
1
2
3
4
5
買い物や余暇活動 自然環境(雪等) 家賃や物価が高い 通勤や通学に不便 町に愛着がないか
に不便だから
が厳しいから
から
だから
ら
92.3
30.8
30.8
23.1
15.4
30歳代
買い物や余暇活動 自然環境(雪等) 通勤や通学に不便 子どもを育ててい 家賃や物価が高い
に不便だから
が厳しいから
だから
くための環境がよ から
くないから
40歳代
自然環境(雪等) 買い物や余暇活動 医療・福祉サービ 通勤や通学に不便 子どもを育ててい
が厳しいから
に不便だから
スが充実していな だから
くための環境がよ
いから
くないから
48.1
67.9
48.1
33.3
46.4
28.6
26
22.2
14.3
18.5
14.3
(2) 人口減少に歯止めをかけるための施策
■人口減少対策には、「若者の働く場の確保と雇用の創出」
人口減少の歯止めをかけるために取り組むべき施策について、「若者の働く場の確保
と雇用の創出」が最も高く、次いで「若者の U ターン・I ターン促進に向けた取組の充
実」、「日常生活での利便性が高く、安全で快適な生活環境の整備」と続いています。
年代別にみると、30 歳代、40 歳代では「子育て家庭に対する支援の充実」2 番目に
高く、他の年代と比べても高い割合となっています。
問16
人口
減少
に歯
止め
をか
ける
ため
に、
特に
力を
入れ
て取
り組
むべ
き施
策
n=789
0%
20%
40%
60%
若者の働く場の確保と雇用の創出
45.0
日常生活での利便性が高く、安全で快適な生活環境の整備
35.6
子育て家庭に対する支援の充実
35.0
移住・定住に対する各種支援の充実や積極的な働きかけ
34.5
町に対する愛着や誇りの醸成
20歳代
5.8
特にない、わからない
2.9
無回答
2.9
54.5
54.5
若者の働く場の確 子育て家庭に対す 移住・定住に対す
保と雇用の創出
る支援の充実
る各種支援の充実
や積極的な働きか
け
81.5
40歳代
14.1
1
2
3
4
5
若者の働く場の確 若者のUターン・I 子育て家庭に対す 日常生活での利便 移住・定住に対す
保と雇用の創出
ターン促進に向け る支援の充実
性が高く、安全で る各種支援の充実
た取組の充実
快適な生活環境の や積極的な働きか
整備
け
72.7
30歳代
100%
83.5
若者のUターン・Iターン促進に向けた取組の充実
その他
80%
53.1
42.0
43.2
29.5
日常生活での利便 若者のUターン・I
性が高く、安全で ターン促進に向け
快適な生活環境の た取組の充実
整備
38.3
32.1
若者の働く場の確 子育て家庭に対す 日常生活での利便 若者のUターン・I 移住・定住に対す
保と雇用の創出
る支援の充実
性が高く、安全で ターン促進に向け る各種支援の充実
快適な生活環境の た取組の充実
や積極的な働きか
整備
け
81.9
43.8
27
39.0
36.2
33.3
事(職業選択)に
何を重視するか
(3) 仕事(職業)における優先順位について
■男性は「やりがい」と「安定」、女性は「家庭との両立」を重視
仕事(職業選択)において重視するものとして、「家庭生活と両立できる」、「やり
がいが持てる」がともに4割弱で高く、「会社・仕事が安定している」の3割強を上回
っています。
性別にみると、男性では「やりがいが持てる」、「会社・仕事が安定している」が、
女性では「家庭生活と両立できる」が高くなっています。
年齢別では 20 歳代、30 歳代では「やりがいが持てる」が最も高く、40 歳代以降では
「家庭生活と両立できる」が最も高くなっています。
n=789
0%
10%
20%
家庭生活と両立できる
36.4
会社・仕事が安定している
32.8
賃金が高い
19.5
正規社員(職員)である
その他
40%
37.4
やりがいが持てる
特にない
30%
16.2
4.1
5.8
働くつもりはない
8.7
無回答
8.1
28
第4章 将来の人口推計と分析
1 将来人口推計
(1) 社人研準拠推計
社人研が平成 25 年 3 月に発表した推計によると、本町の総人口は平成 22 年(2010
年)の 8,396 人から 30 年後の平成 52 年(2040 年)には 5,466 人まで減少すると推計
されています。特に年少人口および生産年齢人口の減少が大きく、30 年間で年少人口
が約 7 割減、生産年齢人口が 5 割減となる一方で、老年人口は 1 割増となり、平成 52
年(2040 年)の高齢化率は 50.3%になると予想されています。
図表 社人研準拠推計(2010 年~2040 年)
実績値
9,000
推計値
9,000
8,396
7,980
7,529
8,000
8,000
7,038
7,000
2,504
6,533
2,813
7,000
6,002
2,995
6,000
5,466
6,000
3,020
2,945
5,000
5,000
2,852
2,751
4,000
4,000
4,987
3,000
3,000
4,453
3,944
2,000
3,518
3,171
2,790
2,000
2,401
1,000
1,000
905
714
590
500
417
360
314
平成22年
(2010)
平成27年
(2015)
平成32年
(2020)
平成37年
(2025)
平成42年
(2030)
平成47年
(2035)
平成52年
(2040)
0
0~14歳
15~64歳
29
65歳以上
総人口
0
9,000
8,000
9,000
7,000
推計値
実績値
8,396
2,504
8,000
6,000
7,000
5,000
9,000
8,397
7,979
8,000
推計値 7,482
6,947
6,389
7,979
2,811
7,482
3,008
2,504
5,215
6,389
2,989
2,811
4,000
8,000
6,000
5,806
6,947
3,052
(2)6,000
日本創成会議準拠推計
3,008
5,000
3,000
9,000
7,000
5,806
2,911
3,052
7,000
5,000
6,000
4,000
5,215
2,815
4,989
5,000
2,989
平成 26 年 5 月、日本創成会議により、今後も人口移動が収束しない場合の平成
52 年
3,000
4,455
2,911
3,897
4,000
4,000
2,815
3,428
(2040
年)における人口推計が発表されました。これによると、本町の
20-39 歳の女
2,000
2,000
3,031
4,987
3,000
2,597
4,455
3,000
2,158
性人口は
30 年後には 3,897
73.5%減少すると予想され、いわゆる「消滅可能性都市」に該当
1,000
1,000
3,428
467
2,000
904
713
1,000
平成22年
平成27年
平成32年
平成37年
平成22年
(2010)
平成27年
(2015)
平成32年
(2020)
2,000
576
3,031
369
298
241
0
0
しており、平成
52 年(2040
年)の総人口は、社人研推計値よりさらに
250 人あまり少
2,597
2,158
平成42年
平成47年
467
369
0~14歳
平成37年
(2025)
平成42年
(2030)
298
15~64歳
平成47年
(2035)
(2010)
(2015)
(2020)
(2025)
(2030)
(2035)
ない 5,215
905 人になると推計されています。
713
576
0
図表
実績値
9,000
平成52年
(2040)
平成57年
(2045)
平成62年
(2050)
平成67年
(2055)
平成72年
(2060)
65歳以上
平成57年
(2045)
平成62年
(2050)
総人口
平成67年
(2055)
平成72年
(2060)
241
平成52年
(2040)
0~14歳
15~64歳
65歳以上
日本創成会議準拠推計(2010
年~2040
年)
1,000
0
総人口
推計値
9,000
8,396
7,979
8,000
7,000
8,000
7,482
6,947
2,504
6,000
7,000
6,389
2,811
5,806
3,008
5,215
3,052
5,000
5,000
2,989
2,911
4,000
6,000
2,815
4,000
4,987
3,000
3,000
4,455
3,897
3,428
2,000
3,031
2,000
2,597
1,000
2,158
905
713
576
467
369
298
241
平成22年
(2010)
平成27年
(2015)
平成32年
(2020)
平成37年
(2025)
平成42年
(2030)
平成47年
(2035)
平成52年
(2040)
0
0~14歳
15~64歳
30
65歳以上
総人口
1,000
0
(3) 人口推計シミュレーション
人口減少に歯止めをかけるためには、自然増(出生>死亡)および社会増(転入>転
出)が必要です。自然増減および社会増減が将来人口に及ぼす影響度を分析するため、
以下の2パターンのシミュレーションを行いました。
① パターン1 (出生率上昇)
パターン1は、社人研の推計をベースに、仮に合計特殊出生率が人口置換水準(人口
を長期的に一定に保てる水準の 2.07)まで上昇した場合のシミュレーションです。
平成 52 年(2040 年)には 5,819 人になると予想されます。
[パターン1の考え方]
■合計特殊出生率
平成27年
(2015)
社人研推計準拠
パターン1
平成32年
(2020)
1.24
1.50
平成37年
(2025)
1.21
1.60
平成42年
(2030)
1.19
1.70
平成47年
(2035)
1.19
1.80
平成52年
(2040)
1.19
1.93
1.19
2.07
図表 パターン1による推計結果
実績値
9,000
推計値
9,000
8,396
8,023
7,626
8,000
7,000
8,000
7,198
6,747
2,504
5,819
2,996
6,000
7,000
6,280
2,811
3,023
2,944
5,000
6,000
5,000
2,854
2,754
4,000
4,000
4,987
3,000
4,455
3,944
3,000
3,521
2,000
3,211
2,869
2,526
1,000
2,000
1,000
905
758
686
653
592
558
539
平成22年
(2010)
平成27年
(2015)
平成32年
(2020)
平成37年
(2025)
平成42年
(2030)
平成47年
(2035)
平成52年
(2040)
0
0~14歳
15~64歳
31
65歳以上
総人口
0
② パターン2 (出生率上昇+社会移動ゼロ)
パターン2は、社人研の推計をベースに、仮に合計特殊出生率が人口置換水準(人口
を長期的に一定に保てる水準の 2.07)まで上昇し、かつ人口移動が均衡した(転入・
転出数が同数となり、移動がゼロになる)場合のシミュレーションです。
社会移動をゼロにした場合、平成 42 年(2030 年)以降、パターン2のほうが社会移
動数が減少するものの、平成 52 年(2060 年)には 6,526 人になると予想され、パター
ン1より多くなると推計されます。
これは、本町の社会増の要因が主に高齢者であり、社会移動ゼロと仮定する場合、若
者人口が増加することに起因しています。
[パターン2の考え方]
■合計特殊出生率
(パターン1と同様)
■社会増減
平成27年
(2015)
社人研推計準拠
パターン2
平成32年
(2020)
-94
0
平成37年
(2025)
-33
0
平成42年
(2030)
-4
0
平成47年
(2035)
5
0
平成52年
(2040)
10
0
29
0
図表 パターン2による推計結果
実績値
9,000
8,396
推計値
9,000
8,142
7,835
8,000
7,000
7,499
7,161
2,504
8,000
6,836
2,731
2,874
6,000
2,874
2,779
6,526
7,000
6,000
2,689
5,000
2,603
4,000
5,000
4,000
4,987
3,000
4,603
4,173
3,823
3,000
3,601
3,351
3,088
2,000
2,000
1,000
1,000
905
808
788
802
782
795
834
平成22年
(2010)
平成27年
(2015)
平成32年
(2020)
平成37年
(2025)
平成42年
(2030)
平成47年
(2035)
平成52年
(2040)
0
0
0~14歳
15~64歳
32
65歳以上
総人口
2 推計結果の分析
(1) 各推計結果の比較分析
各種推計およびシミュレーション結果を比較すると、合計特殊出生率が人口置換水準
まで上昇した場合、社人研準拠推計値に比べて、平成 52 年(2040 年)時点で 353 人増
加すると予想されます。
さらに、社会移動が均衡した場合、社人研準拠推計値に比べて、平成 52 年(2040 年)
時点で 1,060 人増加すると予想されます。
図表
各推計結果の比較分析
1.10
1.00
1.00
0.90
0.80
0.78
0.70
0.60
0.69
0.65
0.62
社人研準拠推計
日本創成会議準拠推計
0.50
シミュレーションパターン1(出生率上昇)
シミュレーションパターン2(出生率上昇+移動ゼロ)
0.40
平成22年
(2010)
平成27年
(2015)
平成32年
(2020)
平成27年
(2015)
社人研推計準拠
日本創成会議推計準拠
パターン1
パターン2
7,980
7,979
8,023
8,142
平成37年
(2025)
平成32年
(2020)
7,529
7,482
7,626
7,835
33
平成42年
(2030)
平成37年
(2025)
7,038
6,947
7,198
7,499
平成47年
(2035)
平成42年
(2030)
6,533
6,389
6,747
7,161
平成47年
(2035)
6,002
5,806
6,280
6,836
平成52年
(2040)
平成52年
(2040)
5,466
5,215
5,819
6,526
(2) 自然増減・社会増減の影響度
社人研推計とパターン1を比較することにより、将来人口に及ぼす出生の影響度(自
然増減の影響度)をみると、平成 52 年時点での総人口が 106%となっており、影響度
は5段階中「3」となります。
また、パターン1とパターン2を比較することにより、将来人口に及ぼす人口移動の
影響度(社会増減の影響度)をみると、平成 52 年時点での総人口が 112%となってお
り、影響度は5段階中「3」となります。
自然増減、社会増減ともに影響度が「3」であり、どちらも同程度の影響を及ぼすと
考えられます。なお、都道府県ごとの自然増減の影響度、社会増減の影響度をみると、
多くの都道府県で社会増減の影響度が「2」となっており、本町では、他と比べてより
社会増減の影響度が大きいといえます。
「自然増減の影響度」
パターン1の平成 52 年(2040 年)/社人研推計の平成 52 年(2040 年)の総人口の総人口
の数値に応じて、以下の 5 段階に整理
100%未満…「1」、100~105%…「2」、105~110%…「3」、110~115%…「4」、
115%以上…「5」
「社会増減の影響度」
パターン2の平成 52 年(2040 年)の総人口/パターン1の平成 52 年(2040 年)の総人口
の数値に応じて、以下の 5 段階に整理
100%未満…「1」、100~110%…「2」、110~120%…「3」、120~130%…「4」、
130%以上…「5」
(参考)将来人口における自然増減、社会増減の影響度(都道府県)
自然増減の影響度(2040)
1
1
社
(会
2 増
0 減
4 の
0 影
)響
度
-
2
3
4
5
兵庫県
宮城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、
愛知県、滋賀県、大阪府、福岡県
京都府
-
沖縄県
岩手県、山形県、茨城県、栃木県、群馬県、新
潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野
県、岐阜県、静岡県、三重県、奈良県、和歌山
北海道
県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、
徳島県、香川県、愛媛県、高知県、佐賀県、熊
本県、大分県、宮崎県、鹿児島県
-
青森県、秋田県、福島県、長崎県 湯沢町
-
-
2
-
3
-
-
4
-
-
-
-
-
5
-
-
-
-
-
34
3 人口減少が地域に与える影響の分析
これまでみてきたように、人口減少の主な原因は、出生率の低下による少子化及び若者
層の町外への流出ですが、人口減少により、将来の地域社会の姿が変わっていくことが考
えられます。
こうした人口減少が地域に与える影響として、「住民生活」「地域経済」「地方財政」
の視点から、その影響について、次のように分析整理します。
(1) 住民生活に与える影響
世代間の支え合いや地域コミュニティ機能の低下
(例)・高齢者を支える力の縮小
・高齢者世帯、独居老人の増加
・小規模・限界集落の増加、集落機能の低下
・空き家、空き地の発生 等
子育て・教育環境の変化
(例)・教育上の支障や弊害への懸念 等
(2) 地域経済に与える影響
地域経済力の停滞
(例)・町内総生産・町民所得等の低下
・労働力人口の減少
・基幹産業の縮小
等
(3) 地方財政に与える影響
財政規模の縮小
(例)・税収等の減少
・公共施設の維持管理コストの高負担
・社会保障基盤の弱体化 等
35
第5章 人口の将来展望
1 人口減少にかかる課題と目指すべき将来の方向性
(1) 人口減少にかかる課題
人口における現状分析、住民意識及び地域に与える影響の分析を踏まえ、人口減少に
かかる現状と課題を整理すると、以下のとおりとなります。
① 若者の転出超過
町全体でみると転入超過となっている年もあるなど、社会動態による人口減が少ない
地域ですが、年齢別にみると 20-24 歳で転出超過となっており、特に女性の転出超過が
大きくなっています。日本創成会議の試算でも、人口移動が収束しない場合、20-39 歳
の女性が 2040 年までに 7 割以上減少する結果が示されています。
② 出生数の減少
本町の出生数は年々減少してきており、平成 8 年ごろまでは年間 100 人を超えていた
出生数が、近年では 50 人前後を推移しています。若い女性の減少に加え、合計特殊出
生率が減少してきていることが要因としてあげられます。
③ 地域機能の低下
若者の転出や出生数の減少により、高齢者世帯や独居老人の増加、地域コミュニティ
機能の低下があらわれています。また、中心街から離れた地域では、商店等が近くにな
く移動手段を持たない方にとって生活しづらい状況が生まれています。さらに、近年、
空き家や空き地の発生も見受けられます。
④ 就労・雇用・労働力の確保
本町からの転出者の転出理由をみると「職業」を理由とする人が多く、特に 20 歳代
前半でその割合が高くなっています。町民意識調査の結果をみても、人口減少に歯止め
をかけるための施策として「若者の働く場の確保と雇用の創出」をあげる人が多くなっ
ています。一方、本町における求人と求職の状況から、人手不足といえる産業がありま
す。また、労働力は 36%を町外者に頼っており、周辺自治体でも少子高齢化が確実に
進行していることから、今後、労働力の確保も課題と言えます。
⑤ 町内産業の維持
本町の主な産業は宿泊業、飲食サービス業、卸売業、小売業及び建設業であり、特に
宿泊業、飲食サービス業は就業人口特化係数も高くなっています。町の基盤である観光
を中心に、町内産業を維持していくことが求められます。
36
(2) 目指すべき将来の方向性
人口減少にかかる課題を踏まえ、本町が目指すまちづくりにおける将来の方向性を以
下のとおりとします。
① 魅力にあふれ、やりがいを感じて働くことができるまちづくり
本町の強みを活かした、魅力とやりがいのあるしごとが創出される施策を推進しま
す。
② 雇用が安定し、活力ある産業が持続するまちづくり
働く場と働く人のバランスがとれ、安定した労働力が確保される環境を整える施策
を推進します。
③ 若者が生活の場として選択するまちづくり
若者が本町で暮らすことに魅力を感じ、生活拠点として本町を選択するようなまち
づくりを目指します。
④ 子どもがすくすく育つまちづくり
若者が本町で希望する結婚・出産・子育てを実現できるまちづくりを目指します。
⑤ 多くの人が訪れ、交流する活気あふれるまちづくり
今後も観光客にとって魅力ある町でありつづけるために、本町がもつ観光資源のさ
らなる活用や受入れ環境の整備、効果的な情報発信を図ります。
⑥ 安全・安心で快適に暮らせるまちづくり
本町での安全・安心な生活を守るために、時代にあった快適なまちづくりを進めま
す。
37
2 人口の将来展望
前章の将来人口推計シミュレーション及び前項の「目指すべき将来の方向性」を踏ま
え、将来人口は以下のとおり展望することとします。
実績値
9,000
8,396
推計値
8,144
7,870
7,570
8,000
9,000
社人研推計+1,184 人
日本創成会議推計+1,436 人
8,000
6,961
6,650
7,000
7,264
2,504
7,000
2,868
3,132
6,000
3,240
6,000
3,240
3,229
5,000
3,201
5,000
4,000
4,000
4,987
4,540
3,000
3,000
4,082
3,707
3,417
2,000
3,127
2,835
2,000
1,000
1,000
905
737
656
624
607
606
615
平成22年
(2010)
平成27年
(2015)
平成32年
(2020)
平成37年
(2025)
平成42年
(2030)
平成47年
(2035)
平成52年
(2040)
0
0~14歳
15~64歳
65歳以上
0
総人口
[将来展望の考え方]
■合計特殊出生率
国の長期ビジョンにおける「合計特殊出生率が上昇した場合」の将来推計の仮定値を
基準とし、2020 年までに 1.42 程度、2030 年までに 1.75 程度まで向上し、2040 年に人
口置換水準(2.07)が達成されることを目指します。
平成27年
(2015)
合計特殊出生率
1.26
平成32年
(2020)
平成37年
(2025)
1.42
1.58
平成42年
(2030)
1.75
平成47年
(2035)
平成52年
(2040)
1.91
2.07
■社会増減
人口移動が将来的に一定程度収束することを想定した社人研推計をベースに、移住・
定住対策の強化を図ることによりさらなる社会増を目指します。
※将来展望の推計にあたっては、定住人口増加に大きな効果を得られる企業誘致等の施策は、
立地企業の業種・規模等により、見込まれる増加人数、構成(男女別、年齢別)が大きく
異なること、また、立地時期を定めることが困難なことから、反映していません。
38
[(参考)国の長期ビジョン]
国は、「まち・ひと・しごと創生長期ビジョン」において、仮に、合計特殊出生率が
2030 年に 1.8 程度、2040 年に 2.07 程度まで上昇すると、2060 年の総人口は約 1 億 200
万人になると推計しています。
■「まち・ひと・しごと創生長期ビジョン」における長期的な見通し
2008年12,808万人(概ねピーク)
14,000
2013年12,730万人
2060年 10,194万人
(参考1)10,030万人
(参考2) 9,884万人
2013年12,730万人
12,000
2110年 9,026万人
(参考1) 8,675万人
(参考2) 8,346万人
2013年12,730万人
これは、2013 年の実績と比べて約 2 千 500 万人(19.9%)減、社人研推計と比べて
10,000
約 1 千 500 万人(14.9%)増となるものです。
8,000
2060年8,674万人
6,000
実績(1960~2013年)
4,000
「日本の将来推計人口(平成24年1月推計)」(出生中位(死亡中位))
2110年4,286万人
合計特殊出生率が上昇した場合(2030年1.8程度、2040年2.07程度)
2,000
(参考1)合計特殊出生率が2035年1.8程度、2045年2.07程度となった場合
(参考2)合計特殊出生率が2040年1.8程度、2050年2.07程度となった場合
0
196
0
197
0
198
0
199
0
200
0
201
0
202
0
203
0
204
0
205
0
206
39
0
207
0
208
0
209
0
210
0
211
0
212
0
213
0
214
0
215
0
216
0
40
第2部
総合戦略
第 1 章 湯沢町総合戦略策定にあたって
1 総合戦略策定の目的
第 1 部の人口ビジョンで示したとおり、人口減少は直接的・間接的に住民生活や地域経
済、地方財政に大きな影響を及ぼすことが懸念されています。いわゆる「負のスパイラル」
から脱却し、人口減少を克服するため、①東京一極集中を是正する、②若い世代の就労・
結婚・子育ての希望を実現する、③地域の特性に即して地域課題を解決する
ことを基本
的な視点として、これまでにない危機感をもって問題意識を町民と共有しながら、「産官
学金労言」が連携し、戦略的な施策を総合的に推進するために策定するものです。
2 総合戦略の位置づけ
湯沢町総合戦略(以下、本戦略という)は、国が定めた「まち・ひと・しごと創生総合
戦略」を勘案し、地方において実施していくための「地方版総合戦略」です。
町の最上位計画である「湯沢町総合計画」との整合性を図りつつ、「湯沢町人口ビジョ
ン」に掲げた目指すべき将来の方向性を踏まえ、国が示す「政策パッケージ」に基づき、
湯沢町の特性や実情にあった具体的な施策・事業を明らかにするものです。
3 総合戦略の計画期間
本戦略は、平成 27 年度から平成 31 年度までの5か年を計画期間とします。
43
第2章 総合戦略の基本的な考え方
1 まち・ひと・しごと創生と好循環の確立
まち・ひと・しごと創生においては、「ひと」が中心であり、長期的には町で「ひと」
をつくり、「ひと」が「しごと」や「まち」をつくっていくことを目指しています。
そのためにも、現在は「ひと」が減ることで「しごと」が減り、「まち」が衰退するこ
とにより、さらに「ひと」や「しごと」が減っていく、いわゆる「負のスパイラル」(悪
循環の連鎖)に歯止めをかけ、「しごと」が「ひと」を呼び込み、「ひと」が「しごと」
を呼び込むことで「まち」に活力を取り戻していく、自立的かつ持続的な好循環を確立し
ていくことが重要です。
したがって、総合戦略を推進するうえでは、「しごと」の創生、「ひと」の創生、「ま
ち」の創生を同時かつ一体的に取り組んでいくこととします。
2 政策5原則の実現
国が示す総合戦略では、人口減少の克服と地方創生を確実に実現するため、従来の政策
を検証しつつ、以下の5つの原則に基づいた施策を展開するとしています。
本戦略においても、国の政策5原則の趣旨を十分に踏まえた施策展開を図ります。
■まち・ひと・しごと創生に向けた政策5原則 (一部略)
(1)自立性
各施策が一過性の対処療法的なものにとどまらず、構造的な問題に対処し、
地方公共団体・民間事業者・個人等の自立につながるようなものであるよう
にする。また、この観点から、特に地域内外の有用な人材の積極的な確保・
育成を急ぐ。
(2)将来性
地方が自主的かつ主体的に、夢を持って前向きに取り組むことを支援する施
策に重点を置く。活力ある地域産業の維持・創出、中山間地域等において地
域の絆の中で心豊かに生活できる環境を実現する仕組み等も含まれる。
(3)地域性
国による画一的手法や「縦割り」的な支援ではなく、各地域の実態にあった
施策を支援することとする。施策の内容・手法を地方が選択・変更できるも
のであり、客観的なデータによる各地域の実情や将来性の分析、支援対象事
業の持続性の検証の結果が反映されるプロセスが含まれていなければなら
ず、また、必要に応じて広域連携が可能なものである必要がある。
(4)直接性
限られた財源や時間の中で、最大限の効果を上げるために、ひとの移転、し
ごとの創出やまちづくりを直接的に支援する施策を集中的に実施する。地方
公共団体に限らず、住民代表に加え、産業界・大学・金融機関・労働団体
(産官学金労)の連携を促すことにより、政策の効果をより高める工夫を行
う。
(5)結果重視
効果検証の仕組みを伴わないバラマキ型の施策は採用せず、明確なPDCA
メカニズムの下に、短期・中期の具体的な数値目標を設定し、政策効果を客
観的な指標により検証し、必要な改善策を行う。
44
3 基本目標の設定
人口減少問題について、国の総合戦略が掲げる 4 つの基本目標をふまえ、「第 1 章 人
口ビジョン」で課題をもとにあきらかにした 6 つの目指すべき将来の方向性を本戦略の基
本目標に設定します。そして、展望する将来人口を達成するため、官民一体となって基本
目標における各種施策に取り組んでいきます。
国の総合戦略が掲げる4つの基本目標
①地方における安定した雇用を創出する
②地方への新しい人の流れをつくる
③若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる
④時代にあった地域をつくり、安心な暮らしを守るとともに、地域と地域を連携する
湯沢町の課題
目指すべき将来の方向性
【基本目標】
■ 基本目標1
魅力にあふれ、やりがいを感じて働くことができるまち
■ 基本目標2
雇用が安定し、活力ある産業が持続するまち
■ 基本目標3
若者が生活の場として選択するまち(重点目標)
■ 基本目標4
子どもがすくすく育つまち
■ 基本目標5
多くの人が訪れ、交流する活気あふれるまち
■ 基本目標6
安全・安心で快適に暮らせるまち
4 客観的な効果検証の実施
本戦略の推進にあたっては、施策・事業の進捗状況を検証し、改善するPDCAサイク
ルによる管理を行います。
特に、基本目標ごとの数値目標に加え、重要業績評価指標(KPI)を設定し、実現す
べき成果(アウトカム)を重視した客観的な効果検証を図ることとします。
45
第3章 基本目標ごとの施策の展開
基本目標1 魅力にあふれ、やりがいを感じて働くことができるまち
【基本的な方向】
やりがいを感じることができる魅力ある就労の場づくりに向け、町内に新たな需要や雇
用を生み出す企業を誘致するとともに、町内で起業する、または新規事業参入にチャレン
ジする意欲的な事業者を支援します。
【数値目標】
雇用創出数:平成 31 年度までの 5 年間で 75 人
【目標達成のための重点的な取組】
●企業誘致を推進します (実施主体:町・商工会)
民間業者が所有する 150 万社以上の企業データの中からターゲットを絞り込み、ノリタ跡地
をはじめ、旧学校施設等の利活用についてPRします。
また、地域特性を活かし、雪冷熱や温泉熱などの再生可能エネルギーを利用する企業の誘致
も推進します。
■重要業績評価指標(KPI)
誘致件数
平成 31 年度までの 5 年間で 1 件
【関連推進事業】
事業名
起業支援
「 起 業イ ン キュ ベ
ー シ ョン セ ンタ ー
※
」の設置・運営支
援
実施主体
事業概要
町
町内で起業するまたは新規事業に
参入する事業者や個人を積極的に
支援します。
KPI
起業件数
商工会
町
5 件/年
金融機関と連携し、商工会が設置
する「起業インキュベーションセ
ンター」の運営を支援します。
※
起業インキュベーションセンター:起業、業務拡張などを目指す人々が情報交換・意見交換・相互の事業評価を行うことの
できる施設。
46
基本目標2
雇用が安定し、活力ある産業が持続するまち
【基本的な方向】
今後、人口減少により労働力が不足し、地域の産業に深刻な影響を及ぼすことが懸念さ
れています。地域産業の活力維持に必要な安定した労働力を確保するために、職種や雇用
条件の多様化に対応し、魅力ある職場づくりや企業と人材のマッチング支援に取り組みま
す。また、外国人労働者の受入れ態勢を整備し、新たな労働力の確保にも努めていきます。
【数値目標】
町内における全体就業者数
平成 24 年度
6,967 人 ⇒
平成 31 年度
現状維持(資料:経済センサス)
【目標達成のための重点的な取組】
●労働環境改善の啓発に取り組みます (実施主体:町・商工会)
安定した雇用を確保するため、企業の従業員に対する福利厚生制度の充実を図る啓発活動を
実施します。
■重要業績評価指標(KPI)
啓発活動の実施
1 回/年
●女性の就労を支援します (実施主体:町・商工会)
女性の就労支援策として、資格取得などスキルアップを図るための支援を行います。
■重要業績評価指標(KPI)
支援制度を利用した人数
3 人/年
【関連推進事業】
KPI
事業名
実施主体
事業概要
インターンシップ ※
受入れ促進
町
インターンシップを希望する学生
や受け入れる企業を支援します。
受入れ数
国際化に対応するための外国人労
働者の受入れ態勢を整備します。
受入れ人数
商工会
5 人/年
町
外 国 人労 働 者受 入
れ態勢の整備
商工会
5 人/年
事業者
※
インターンシップ:学生に就業体験の機会を提供する制度。実際に企業に赴かせ、一定期間、職場体験をさせる。
47
基本目標3
若者が生活の場として選択するまち(重点目標)
【基本的な方向】
湯沢町は、バブル期にリゾートマンションが相次いで建設され、「東京都湯沢町」とま
で言われました。
その背景には、四季を通じて美しい自然豊かな山間の環境にありながら、高速道路のイ
ンターチェンジと新幹線停車駅を有し、東京から新幹線で 90 分という好立地がありまし
た。この 90 分は、湯沢町が都内への通勤圏に十分なり得る時間的距離といえます。また、
湯沢町は土地・家屋の取得費が首都圏と比較して安価であり、多数ある中古マンションも
居住物件として見直されてきています。こうした他の住宅にはない特徴を活かし、湯沢町
に住居を構えて都内に通勤するライフスタイルを働く若者たちに提供することで、人口流
出を防ぐとともに流入人口の増を目指します。
【数値目標】
20-30 歳代世帯(親子)の社会増減数(転入-転出)
平成 25 年度 -13 人 ⇒
平成 31 年度
+25 人
【目標達成のための重点的な取組】
●住宅・土地取得を支援します (実施主体:町)
U・I・Jターン世帯の住宅・土地取得を、金融機関とも連携して支援します。
■重要業績評価指標(KPI)
U・I・Jターン世帯数
平成 31 年度までの 5 年間で 13 世帯
●新幹線通勤を支援します (実施主体:町)
湯沢町にU・I・Jターンし、上越新幹線を利用して首都圏へ通勤する方を支援します。
■重要業績評価指標(KPI)
通勤支援件数
平成 31 年度までの 5 年間で 6 件
●移住相談窓口を設置します (実施主体:町・商工会)
湯沢町にU・I・Jターンを検討している方の相談窓口を設置し、一元的な情報提供を行い、
定住を促進します。
■重要業績評価指標(KPI)
相談受付件数
20 件/年
48
【関連推進事業】
事業名
求人情報の提供
実施主体
事業概要
KPI
町
期間限定で湯沢町に住む方々が、
通年で居住し生活するよう、求人
情報を提供します。
U・I・Jターン世帯
数 平成 31 年度まで
の 5 年間で 13 世帯
商工会
湯沢の生活体験
町
湯沢での生活に興味ある方に、実
際に生活を体験してもらう事業を
実施します。
冬期間の生活支援
町
U・I・Jターン世帯が雪国で生
活するための支援をします。
町
U・I・Jターン世帯が取得した
住宅に係る融雪、耐雪、落雪設備
の整備を支援します。
克 雪 住ま い づく り
支援
U ・ Iタ ー ン促 進
住 宅 支援 モ デル 事
業
県
合 同 企業 説 明会 の
開催
町
企 業 の地 方 拠点 強
化の促進
町
商工会
県
町
U・I・Jターン世帯
数 平成 31 年度まで
の 5 年間で 13 世帯
U・Iターンにより就職する方の
賃貸住宅への入居を支援します。
U・I・Jターン者向けの合同企
業説明会を、金融機関とも連携し
て開催します。
県の「地域再生計画」に則り、企
業の地方拠点強化を促進します。
誘致件数 平成 31 年
度までの 5 年間で 1 件
政府関係機関の地方移転を受入れ
ます。
移転件数 平成 31 年
度までの 5 年間で 1 件
国
政 府 関係 機 関の 地
方移転
県
町
49
基本目標4
子どもがすくすく育つまち
【基本的な方向】
内閣府の調査によれば未婚者の 7 割以上が結婚したいと回答しており、人口減少対策の
ためにも結婚の希望実現を支援していきます。
また、出産・子育てにかかる様々な負担や不安の軽減に向け、希望する出産・子育て環
境の整備を図ります。
さらに、多様化するニーズに対応したきめ細やかな保育の充実を図るとともに、保小中
一貫教育体制の保育・教育を推進し、湯沢町で子どもを育てたいと思える子育て環境づく
りに取り組みます。
【数値目標】
合計特殊出生率:平成 25 年 1.26 ⇒ 平成 31 年 1.42
年間出生数:平成 25 年 43 人
⇒ 平成 31 年 42 人
【目標達成のための重点的な取組】
●湯沢町を誇りに思い、たくましく生きる子どもを育てます (実施主体:町)
全国的にも珍しい保小中一貫教育を行うことにより、12 年間を通じて地域文化教育を取り入
れた子育て・教育を実施し、湯沢町を誇りに思い、次代を担うたくましく生きる子どもを育て
ます。また、湯沢学園の魅力を対外的に発信することに努めます。
■重要業績評価指標(KPI)
保護者の教育環境・子育て支援体制の満足度
平成 31 年度 4.00※
(現状調査無し)
●子ども医療費の無料化を実施します (実施主体:町)
18 歳未満の子どもにかかる医療費の自己負担無料化を実施します。
■重要業績評価指標(KPI)
保護者の教育環境・子育て支援体制の満足度
平成 31 年度 4.00
(現状調査無し)
※
保護者の教育環境・子育て支援体制の満足度:子どもが湯沢学園に通っている、病児・病後児保育・児童クラブを利用して
いる保護者を対象に、5段階評価で教育環境や子育て支援体制の満足度をたずね、平均値 4.00 を目指す。
50
【関連推進事業】
実施主体
事業概要
KPI
婚活支援
町
結婚相手紹介サービス会社への入
会や、南魚沼市と共同でミーティ
ングパーティーを開催し、結婚を
希望する町民を支援します。
婚姻件数 平成 31 年
度までの 5 年間で 5 件
休日保育
町
観光産業に従事する保護者が多い
という特性に対応するため、休日
保育を実施します。
延長保育
町
働く 家庭のニー ズに対応する た
め、延長保育の充実を図ります。
共 同 託児 所 の設 置
支援
町
事業者等による共同託児所の設置
を支援します。
町
病気にかかっている(病児)、又
は病気の回復期にあり、通常の保
育を受けることができない子ども
を預かる、病児・病後児保育を実
施します。
事業名
病児・病後児保育
町
保護者が安心して働くことのでき
るよう、放課後に児童を預かる児
童クラブの充実を図ります。
町
子育てを手伝って欲しい方と、子
育て をお手伝い してくれる方 と
が、地域の中で助け合いながら子
育てを支援する有償のボランティ
ア活動の利用を支援します。
総 合 子育 て 支援 セ
ンター設置
町
複数の部署にまたがっていた子育
て支援関連業務を集約し、よりき
め細やかな子育て支援を実施しま
す。
英語学習の充実
町
ALTの活用やみくに国際学園と
の連携により、園児からの英語学
習の充実を図ります。
児童クラブ
フ ァ ミリ ー サポ ー
ト セ ンタ ー 利用 支
援
51
保護者の教育環境・子
育て支援体制の満足度
平成 31 年度 4.00
(現状調査無し)
基本目標5
多くの人が訪れ、交流する活気あふれるまち
【基本的な方向】
町の基盤である観光のさらなる発展を目指し、観光客の誘致を進めます。特に、外国人
観光客の誘致を進めるため、本町の観光資源を活かした積極的なプロモーション及び受入
れ態勢の整備を進めます。
【数値目標】
年間観光客数:平成 26 年度 432 万人 ⇒
平成 31 年度 465 万人
年間観光客数のうち外国人観光客数:平成 26 年度 8 万人 ⇒ 平成 31 年度 20 万人
【目標達成のための重点的な取組】
●外国人観光客の誘致を進めます (実施主体:町)
湯沢町観光協会が実施する外国人観光客の誘致及び受入れ態勢の整備を支援します。
■重要業績評価指標(KPI)
外国人観光客の延べ宿泊数
平成 31 年度
10 万人泊/年
●MICE※誘致に取り組みます (実施主体:町・観光協会)
MICE誘致に取り組み、観光地としての競争力の向上と地域経済の活性化を図ります。
■重要業績評価指標(KPI)
年間観光客数
平成 31 年度
※
465 万人
MICE:企業等の会議(Meeting)、企業等の行う報奨・研修旅行(インセンティブ旅行)(Incentive Travel)、国際
機関・団体、学会等が行う国際会議(Convention)、展示会・見本市、イベント(Exhibition/Event)の頭文字のことであり、
多くの集客交流が見込まれるビジネスイベントなどの総称。
52
【関連推進事業】
事業名
広報戦略官の専任
実施主体
事業概要
KPI
町
湯沢町の効果的なPR及び戦略作
りを担う広報戦略官を、民間人か
ら専任します。
広報戦略官の活動日数
100 日/年
案内看板、標識の外国語化や、町
全体の英会話力向上のための施策
を実施し、外国人観光客受入れ態
勢を整備します。
外国人観光客の延べ宿
泊 数 平 成 31 年 度
10 万人泊/年
不足する駐車場施設の整備につい
て、調査します。
調査 平成 31 年度ま
での 5 年間で 1 件
町
外 国 人観 光 客受 入
れ態勢の整備
商工会
観光協会
駐 車 場施 設 整備 の
調査
観 光 推進 体 制の 強
化 と 広域 観 光連 携
支援
歴 史 ・文 化 を活 か
した観光地づくり
町
町
観光協会
町
観光推進体制の強化を図るため、
日本型DMO ※ の導入を検討しま
す。また、雪国観光圏による広域
観光の連携を支援します。
町の歴史・文化を観光資源として
発信し、地域の活性化につながる
取組を実施します。
※
検討会の開催
3 回/年
目的別年間観光客数の
うち、名所旧跡・行
事・文化施設の合計
平成 31 年度
24 万人
DMO:Destination Marketing/Management Organization の略で、地域全体の観光マネジメントを一本化する、着地型観
光のプラットフォーム組織を指す。
53
基本目標6
安全・安心で快適に暮らせるまち
【基本的な方向】
時代に合った地域をつくり、町民が安全・安心で快適に暮らせることのできる環境の整
備に取り組むとともに、魚沼圏域における広域連携の推進を図ります。
【数値目標】
湯沢町での暮らしについて、住みよい町だと思っている人の割合※1
平成 26 年度 57.2% ⇒ 平成 31 年度 70%
【目標達成のための重点的な取組】
●緊急時避難体制を整備します (実施主体:町)
災害時等の緊急時における町民や観光客への情報伝達手段の確保と、避難体制の確立を推進
します。
■重要業績評価指標(KPI)
緊急情報伝達可能地域の割合
100%
●若い世代のまちづくりへの参加を促進します (実施主体:町)
次代を担う若年世代の意見をこれからのまちづくりに反映させる取組を進めます。
■重要業績評価指標(KPI)
町政・財政運営に関心があると答えた 20 歳代 30 歳代の割合※2
60%(現状 40%)
●定住自立圏を形成します (実施主体:町)
魚沼市、南魚沼市と定住自立圏を形成し、それぞれの強みを活かし、弱みを補完し合いなが
ら、圏域全体の活性化を図ります。
■重要業績評価指標(KPI)
定住自立圏の形成
※1
1件
湯沢町での暮らしについて、住みよい町だと思っている人の割合:平成 26 年 11 月に実施した「湯沢町総合計画策定に向け
ての町民意識調査」において、「住みよい町だと思うか」との問いに対して「大変住みよい」「まあ住みよい」と答えた人の
割合の合計。
※2
町政・財政運営に関心があると答えた 20 歳代 30 歳代の割合:上記調査において、「あなたの普段の生活において、町政・
財政運営に関心があるか」との問いに対して「はい」と答えた 20 歳代 30 歳代の割合の合計。
54
【関連推進事業】
事業名
実施主体
事業概要
除 雪 の効 率 化の 推
進
町
道路除雪管理システムの整備を推
進します。
克雪・利雪調査
町
商工会
KPI
除雪体制の満足度※1
3.39→4.00
自然エネルギーを活用した新しい
融雪施設や雪室など、克雪・利雪
について調査します。
調査 平成 31 年度ま
での 5 年間で 1 件
買い物弱者※2 調査
町
買い物弱者の実態について、調査
します。
調査 平成 31 年度ま
での 5 年間で 1 件
空き家対策の推進
町
空き家の状況を把握し、活用と除
却に取り組みます。
活用・除却件数 平成
31 年度までの 5 年間で
3件
町内会を基盤とした高齢者サロン
の設置、運営に対する支援の充実
を図ります。
新 規設置数 平成 31
年度までの 5 年間で 2
件
高 齢 者サ ロ ンの 設
置、運営の支援
町
社会福祉
協議会
※1
除雪体制の満足度:前頁記載調査において、5段階で満足度を聞いた結果の平均値。 5:十分満足 4:まあ満足 3:
どちらともいえない 2:やや不満 1:かなり不満
※2
買い物弱者:食品や日用品などの生活必需品の買物へのアクセスが悪くなったり、高齢化などを理由に身体的な問題で外出
することが困難であったり、様々な理由で買物に不便や苦痛を感じる人々のこと。
55