資料5 萩市人口ビジョン骨子(案) [PDFファイル/784KB]

資料5
萩市人口ビジョン骨子(案)
1
人口の現状分析
○萩市の人口は、1955 年(昭和 30 年)の 97,744 人をピークに減少の一途をたどり、
2010 年(平成 22 年)の国勢調査では 53,747 人と概ね半減し、既に本格的な人口減少
局面を迎えている。
○2013 年(平成 25 年)に萩市で生まれた子どもの数は 292 人で、1985 年(昭和 60 年)
と比較すると約 61%減少している。また、合計特殊出生率(1人の女性が一生の間に
生む子どもの数の平均)は 1.59 と全国平均を上回っているものの、日本の人口を維持
していくために必要とされる出生率(人口置換水準)2.07 を大幅に下回っている。
出生数(萩市)
合計特殊出生率(全国)
合計特殊出生率(山口県)
合計特殊出生率(萩市)
(人)
2
800
1.9
700
1.87
1.8
1.82
1.76
1.7
600
1.70
合 1.6
計
特
殊 1.5
出
生
率 1.4
1.56
1.61
1.56
1.54
1.50
1.51
1.47
1.51
1.43
1.42
1.36
1.38
500
1.59
1.56
出
400 生
数
1.43
1.39
300
1.3
1.26
200
1.2
100
1.1
758
548
490
445
385
282
292
1
0
1985年
1990年
1995年
2000年
2005年
2010年
2013年
S60年
H2年
H7年
H12年
H17年
H22年
H25
【出典】厚生労働省「人口動態調査」、厚生労働省「人口動態保健所・市区町村別統計」
【注記】2013 年の萩市の合計特殊出生率は、山口県「市町年齢別推計人口」及び「保健統計年報」の数値を基に市で算出
-1-
○自然動態については、出生率低下の影響により一貫して出生数が減り続け、1986 年(昭
和 61 年)以降、死亡数が出生数を上回る「自然減」の状態が続いている。
○社会動態については、転入・転出ともに減少傾向にあるが、転出が転入を上回る転出
超過「社会減」の状態が一貫して続いている。
自然増減数(出生・死亡による人口増減)
400
人口増減数
社会増減数(転入・転出による人口増減)
第2次ベビーブーム(1971年~1974年)
200
自然減の影響が大きく
なっている
自然増減がマイナスへ
0
-200
-400
-600
-800
-1000
1972年…
1973年…
1974年…
1975年…
1976年…
1977年…
1978年…
1979年…
1980年…
1981年…
1982年…
1983年…
1984年…
1985年…
1986年…
1987年…
1988年…
1989年…
1990年…
1991年…
1992年…
1993年…
1994年…
1995年…
1996年…
1997年…
1998年…
1999年…
2000年…
2001年…
2002年…
2003年…
2004年…
2005年…
2006年…
2007年…
2008年…
2009年…
2010年…
2011年…
2012年…
2013年…
2014年…
-1200
【出典】厚生労働省「人口動態保健所・市町村別統計」、山口県「人口移動統計調査結果報告書」
○年齢階層別人口移動については、大学進学や就職等により、15~19 歳、20~24 歳の
若年層の大幅な転出超過となっており、2005 年(平成 17 年)から 2010 年(平成 22
年)にかけては 1,522 人の転出超過が見られる。
2005年(平成17年)⇒2010年(平成22年)
男
女
100
0
-100
-200
-300
若年者の市外・
県外への流出
-400
-500
-600
0~4
歳
→5
~9
歳
5~9
歳
→10
~14
歳
10~
14歳
→15
~19
歳
15~
19歳
→20
~24
歳
20~
24歳
→25
~29
歳
25~
29歳
→30
~34
歳
30~
34歳
→35
~39
歳
35~
39歳
→40
~44
歳
40~
44歳
→45
~49
歳
45~
49歳
→50
~54
歳
50~
54歳
→55
~59
歳
55~
59歳
→60
~64
歳
60~
64歳
→65
~69
歳
65~
69歳
→70
~74
歳
70~
74歳
→75
~79
歳
75~
79歳
→80
~84
歳
80~
84歳
→85
~89
歳
85~
89歳
→90
歳~
-74
男 -37
-6
-31
26
15
-17
-9
81
47
13
-25
-1
-1
-5
女 -37
-19 -218 -425 -36 -148 -71
-9
-28
-2
29
52
12
29
12
-35
-27
13
-300 -579 63
【出典】総務省「国勢調査」、総務省「住民基本台帳人口移動報告」
-2-
【参考資料】
○人口ピラミッド(2010 年⇒2040 年)
出典:国勢調査、国立社会保障・人口問題研究所
【出典】総務省「国勢調査」、国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」
○地域別人口の推移
【出典】総務省「国勢調査」、萩市「住民基本台帳」
-3-
○2010 年
男女別産業人口(総数)
【出典】総務省「国勢調査」
○2010年
年齢階級別産業人口(総数)
【出典】総務省「国勢調査」
-4-
2
将来人口の推計
○国立社会保障・人口問題研究所(社人研)の推計によると、2010 年(平成 22 年)の
国勢調査時の人口は、今後も減少し続け、2040 年(平成 52 年)には 29,866 人(約
44%減少)、2060 年(平成 72 年)には 18,388 人(約 66%減少)となる見込みである。
現状(1920年~2010年)
社人研推計準拠:主に2005年~2010年の人口の動向を勘案した将来人口推計
97,744
66%減少
53,747
18,388
2060年…
2050年…
2040年…
2030年…
2020年…
2010年…
2000年…
1990年…
1980年…
1970年…
1960年…
1950年…
1940年…
1930年…
29,866
1920年…
100,000
90,000
80,000
70,000
60,000
50,000
40,000
30,000
20,000
10,000
0
【出典】総務省「国勢調査」、国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」
【注記】2010 年までは「国勢調査」のデータに基づく実績値、2015 年以降は、国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計
人口」に基づく推計値
○生産年齢人口(15~64 歳)は、2010 年(平成 22 年)から 2060 年(平成 72 年)ま
での 50 年間で約 2 万人(約 71%)減少し、一方、老年人口(65 歳以)は、今もなお
増加しており、2020 年(平成 32 年)にはピークとなる見込みである。
100,000
90,000
総人口
年少人口(0~14歳)
生産年齢人口(15~64歳)
老年人口(65歳以上)
80,000
70,000
60,000
50,000
53,747
40,000
29,866
29,088
30,000
18,388
18,833
20,000
5,737
10,000
14,363
19,953
8,674
13,083
2,420
8,299
1,415
0
1960年
S35
1970年
S45
1980年
S55
1990年
H2
2000年
H12
2010年
H22
2020年
H32
2030年
H42
2040年
H52
2050年
H62
2060年
H72
【出典】総務省「国勢調査」、国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」
【注記】2010 年までは「国勢調査」のデータに基づく実績値、2015 年以降は、国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推
計人口」に基づく推計値
-5-
3
人口の将来展望
例示
【目指すべき将来の方向】
① 人口減少の抑制に向け、移住・定住に関する希望を実現
② 若い世代の働く場を創出し、結婚・出産・子育ての希望を実現
③ 人口減少・超高齢社会に対応した多様な地域を形成
上述の目指すべき将来の方向を踏まえ、人口の将来を展望
≪試算≫
●2010 年の合計特殊出生率 1.51 が、2025 年に 1.8(国の試算より 5 年前倒し)、
2030 年に 1.9(県の試算と同様)、2040 年に 2.07(県の試算と同様)に段階的に
上昇すると仮定
100,000
2040 年
2060 年
社人研推計準拠
29,866 人
18,388 人
シミュレーション1
31,476 人
21,227 人
シミュレーション2
34,261 人
27,249 人
シミュレーション3
37,396 人
31,049 人
90,000
80,000
70,000
60,000
53,747
50,000
37,396
40,000
34,261
31,049
31,476
30,000
27,249
29,866
21,227
20,000
18,388
10,000
0
1960年
S35
1970年
S45
1980年
S55
1990年
H2
2000年
H12
2010年
H22
2020年
H32
2030年
H42
2040年
H52
2050年
H62
2060年
H72
現状(1960年~2010年)
社人研推計準拠:主に2005年~2010年の人口の動向を勘案した将来人口推計
シミュレーション1:合計特殊出生率の上昇(2025年1.8(国希望)→2030年1.9(県希望)→2040年2.07(人口置換水準))
シミュレーション2(合計特殊出生率の上昇(2025年1.8(国希望)→2030年1.9(県希望)→2040年2.07(人口置換水準))+人口移動が2020年
に0.5倍まで定率で縮小し、2025年以降社会減なし
シミュレーション3:合計特殊出生率の上昇(2025年1.8(国希望)→2030年1.9(県希望)→2040年2.07(人口置換水準))+社会減なし
【出典】総務省「国勢調査」、国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」を基にした市の試算
-6-