夢・化学-21 夏休み子ども化学実験ショー 2015 石けんの化学~ろうそくと石けんをつくろう~ 昭和電工株式会社 みなさんの身近にあるせっけんをつかって、 「化学のチカラ」を体験しよう。 実験 1 せっけん水からろうそくをつくる せっけんは「脂肪酸」と「ナトリウム」が結びついてできています。せっけんを水に溶かして 酸性の液体(クエン酸(さん)など)入れると、この結びつきがほどけて「脂肪酸」がでてきま す。この「脂肪酸」をつかってろうそくをつくります。 準備 ・せっけん水 50ml 固形せっけんをおろし金でおろし、お湯で溶かし、15~20%の濃度とします。 せっけんは、 「せっけん素地 100%」や「脂肪酸ナトリウム 100%」と書いてあるものを使っ てください。まざりものが入っているとろうそくにした時に固まりにくいです。 せっけん水は濃いほど多くの脂肪酸がとれますが、せっけんが溶けにくいので濃いせっけん 水はつくりにくいです。今回は 15%くらいの濃度としました。 また、石けん水は冷めるとゼリーのように固まってしまうので、せっけん水をつくったら早 いうちに実験してください。 ・クエン酸水 50ml 飽和水溶液(それ以上溶けないくらい濃い水溶液)を使います。約 70g のクエン酸を 100ml の水に溶かします。 ・脂肪酸をあらう水 適当量(100ml くらい) ・アルミカップ ・ろうそくの芯、 たこ糸を使います。溶かしたろうをしみこませると火が付きやすくな ります。ろうそくの芯を取り付けるためにようじや針金を用いて固定 します。 ・かきまぜ棒、スプーン 実験 ① せっけん水にクエン酸水を入れ、かきまぜます。このときでてくる白い ものが脂肪酸です。 ② 脂肪酸をスプーンですくって水の入ったコップにうつしてよく洗いま す。 ③ 脂肪酸をスプーンですくって紙タオルの上にうつし、水分をよくとりま す。水分が多く残っているとろうそくにしたときに火がつきにくいです。 ④ 脂肪酸をアルミカップにうつし、湯せんにかけます。竹ぐしなどでかき 回しながら完全に溶かします。60~70℃くらいで溶けます。 ⑤ ろうそくの芯をつけたら、氷水で冷やし固めます。 ⑥ 固まったら、ろうそくの芯を固定しているようじや針金をはずしてでき あがりです。 実験 2 せっけん水からせっけんをとりだす せっけんや食塩が水にとけるとき、せっけんや食塩は水を服のように身にまとって水になじんで います。せっけん水に食塩を加えると、食塩はせっけんより水をひきつける力がつよいので、食 塩はせっけんのまわりの水をとってしまいます。そのため、せっけんが水にとけていられず、で てきます。 準備 ・せっけん水 15ml 実験 1 と同じものをつかいます。 ・食塩水 30ml 食塩水は濃いほど多くのせっけんを取り出すことができ、飽和水溶液(それ以上溶けないく らい濃い水溶液 26%くらい)を使うとよいですが、今回は 10%の濃度としました。 ・アルミカップ ① せっけん水を食塩水に入れます。この時出てくるものがせっけんです。 ② でてきたせっけんをスプーンですくい、紙タオルにうつし水分をよくと ります。 ③ アルミカップに移して、1 晩乾燥させるとできあがりです。
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