問題編(酸と塩基) 問1 問2 次のうち、最も酸性が強いカルボン酸はどれか。 1. 2. 3. 4. 5. CH3COOH CH2COOH NO 2 CH2COOH OCH 3 H 3C CHCOOH CH3 CH3CH2COOH 次のうち、最も酸性が強いカルボン酸はどれか。 1. OH 問3 2. OH 3. OH 4. OH 5. OH Br CH3 NO 2 OCH 3 次のうち、最も pKa の小さい炭素酸はどれか。 1. O H 3CO 問4 問5 2. O O 3. O OCH 3 H 3C O OCH 3 O H 3C CH3 次のうち、最も塩基性が高い化合物はどれか。 2. 3. 4. 1. H 3C N O CH3CN NH CH3CNH2 H 3C 5. NH 2 次のうち、最も塩基性が高い化合物はどれか。 2. 3. 5. 4. 1. NH 2 NH 2 H H N N CH3NH 2 Br 問6 次のうち、最も塩基性が高い化合物はどれか。 1. 2. N NH 3 問7 3. NH 2 4. 5. H N H N 右の化合物における窒素の塩基性度の大小を正しく示し たのはどれか。 1. ア>イ>ウ 2 2. イ>ウ>ア 3. ウ>ア>イ 4. イ>ア>ウ 5. ウ>イ>ア H 3C 4. 5. O O OCH 3 H 3C CH3 解答編(酸と塩基) 問1 解答2 解説:カルポン酸に電子求引基が結合すると共投溢基が安定化されるため.酸性が強くなる.このとき、 ニトロ基やメトキシ基は脂肪族カルポン酸に対し電子求引基として働くが、ニトロ基の方が電子求引 力は強いよって、化合物 2 のニトロ酢酸が最も酸性が強い。 問2 解答4 解説:最も強い電子求引基が結合しているものなので、問1と同様に考えて、p-ニトロフェノールとな る。なお、メトキシ基(OCH3)はベンゼン環に結合している場合は共鳴により電子供与性基となることに 注意しておこう(通常は電子求引性基である) 。 問3 解答3 解説:炭素酸における α 水素の酸性度は、共役塩基の負電荷が隣接するカルボニル基と強く共鳴するほど 大きくなる。3のペンタ-2,4-ジオン(1,3-ジケトン)の共役塩基の負電荷は、隣接する2つのカルボ ニル基と強く共鳴し、安定化されるため、最も酸性度が大きい。2のアセト酢酸メチル(β̶ケ トエス テル)の場合、エステルの酸素原子がカルボニル基と共鳴するため共役塩基の負電荷は 1,3-ジケトンほど 共 鳴 が 強 く な い ため、安定化されない。次いで、1のマロン酸ジメチル(1,3-ジエステル)の酸性度 が大きい。さらに、 4のアセトン(ケ トン)、 5 の酢酸メチル(エステル)は共役塩基の負電荷に隣接する 3-ジケトン>β̶ケトエステル>1, 3-ジエステル>ケト カルボニルが1つしかない. よって、酸性度の大きさは 1, ン>エステルの順となる。 問4 解答3 解説:窒紫の非共有電子対の電子密度が高いほど、塩基性は高くなる.一般に s 性の低い混成軌道に収容さ れると塩基性が高くなる.また、非共有電子対が共鳴すると、塩基性が低下する。よって、最も塩基性が強い 3 のは、窒素の非共有電子対が sp 混成軌道に収容されている化合物 3 となる。 問5 解答4 解説:問3以外の化合物として、化合物2(ピロール)及び 5(インドール)の窒素の非共有電子対は芳香族性 に寄与しているため、塩基性はない。 問5 解答1 問6 解答3 解説:化合物の構造から、脂肪族アミン>芳香族アミン>アミドであることに着目する。
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