Superpose

Superpose
Quick Start Guide
1. How does Superpose work?
お気に入りの場所を想像してください。多くの人が行き交うため、クリーンなイメージを撮影す
ることができません。そこで何枚かの写真を撮影して、人のいないエリアをコピーすることで、
クリーンなイメージを作成するでしょう。物理的には可能ですが、手動で行うには時間がかかり
すぎます。Superpose は、この手動の作業を自動で行うプラグインです。
2. Getting started
新しいコンポジションを作成し、シーケンスのレイヤーを作成、Suporposeを適用します。適用
しただけでは何も起こりません。これは、Start FrameとEnd Frameがデフォルトでは1のため、
Superposeが解析するフレームが指定されていない状態だからです。
それでは、Suporposeに解析するフレームの情報を与えましょう。Start Frameは解析開始のフ
レーム、End Frameで解析終了のフレームを設定します。Suportposeにインプットするフレーム
数を増やすことで、より良い結果が得られるとがわかります。パラメーターを調整し、最高の結
果をもたらす数値を見つけてください。
1
© Keller.io, aescripts + aeplugins / © Flashback Japan Co., Ltd. All right reserved.
2015/12 第1版
2. Tweaking the Result
Start FrameとEnd Frameで設定するポイントは、映像内で動きのある範囲を指定することです。
例えば、渋谷のスクランブル交差点を撮影した映像がある場合、信号待ちで動きのないフレーム
を選択すると、動きがないために背景を見つけることができません。信号が青になり、人々が行
き交うシーンでStart FrameとEnd Frameを選択することで、ベストな結果を得ることができます。
動きがあり、より背景が露になるフレームを選択しましょう。
もし、映像内に動きの遅いオブジェクトがあり、複数のフレームに渡り背景を隠している場合は、
フレームをスキップすることで、Superposeの誤認識を回避することができます。この場合、
Every n-th Frameの数値を調整してください。
さらに、DivergenceとRating Rangeも調整に役立つパラメーターです。詳細は以下のParameter
Overviewをご参照ください。
4. Extracting the moving Objects
クリーンイメージの完成後であれば、After Effectsのエフェクト「異なるマット」を使って取り除
いたオブジェクトを取り出すことができます。
新しいコンポジションを作成し、オリジナルの映像と、superposeが完了したプリコンポーズした
2つのレイヤーを準備します。オリジナルの映像に「異なるマット」を適用し、異なるレイヤーで
Superpose適用済みのレイヤーを選択します。
そして、Superpose適用済みのレイヤーの表示をオフにしてマッチングの許容度、柔軟度、異なる
前にブラーのパラメーターを調整します。
2
© Keller.io, aescripts + aeplugins / © Flashback Japan Co., Ltd. All right reserved.
2015/12 第1版
5. Parameter Overview
Start Frame / End Frame
解析するフレーム間を指定します。Start Frame は解析を始めるフ
レーム、End Frame は解析を終了するフレームとなります。
Every n-th Frame
初期設定は 1 で、すべのフレームを解析します。動きの遅いオブ
ジェクトがある場合、1 以上の数値を指定することで、n フレーム
毎の解析実行します。
Divergence
Divergence は閾値のパラメーターで、2 つのピクセル値が異なる場
合使うパラメーターです。
通常であれば、初期設定の”2”がベストの設定ですが、映像内でライ
ティングが微妙に変化する場合、少しだけ数値を上げることで良い
結果を得ることがあります。
小さすぎる値はぱっきりしすぎた画像になり、大きすぎる値はゴー
ストが発生します。
Divergence は、あくまでも相対値であり、プロジェクトの色深度に
よっても変化します。
Rating Range
プレートを綺麗にしていくプロセスで、Rating Range のパラメー
ターを調整します。Superpose は、ピクセル値を評価して、背景の
アプトプット背景ピクセルを計算しています。
初期設定のまま、Rating Range を”1”と設定した場合、Superpose は
最も評価されたピクセルのみを使い、大抵の場合これでベストの結
果を得ることができます。Rating Range の値を増やし、動きのない
ピクセル情報を評価候補としてインプットすることもできます。値
を大きくすると、結果が向上する可能性があると同時に、ゴースト
が発生することもあります。例えば Rating Range の値を”3”と設定
した場合、評価の高い 3 フレームの値を計算することになります。
3
© Keller.io, aescripts + aeplugins / © Flashback Japan Co., Ltd. All right reserved.
2015/12 第1版
6. Tips and Tricks
Process different image areas separately
映像内のエリアごと、異なる設定を施すと良い結果を得ることができます。その際には、イメー
ジをコピーしてSuperposeを適用して異なる設定を施し、最終的に合成してください。
Stabilize the sequence before superposing
Superposeは、固定ショットの映像のみに使えるプラグインです。動きのある映像にSuperposeを
適用する場合、まずはスタビライズを適用して揺れをなくし、Superposeでオブジェクトを除去し
ます。動きが必要な場合は、オブジェクトを除去後に追加してください。
Retouch footage with snow or rain in foreground
雪や雨の映像にSuperposeを適用後、雪や雨のみを取り出すことができます。そのため、雪や雨だ
けをレタッチして、再度合成することもできます。
Lesser input frames can cause better results
複数のオブジェクトが同じパスに移動する場合、例えば高速道路の映像にSuperposeを適用する場
合は解析するフレーム情報を制限することで、より良い結果を得ることができます。少ないフ
レーム数で解析を始め、プレビューで結果を確認しながらフレーム数を増やしてください。また、
Every n-Frameのパラメーター調整も試してください。
4
© Keller.io, aescripts + aeplugins / © Flashback Japan Co., Ltd. All right reserved.
2015/12 第1版