320列面検出器CTを用いた 救命救急画像診断 7

Luncheon seminar
LS 7
第 43 回日本救急医学会総会・学術集会 ランチョンセミナー 7
320列面検出器CTを用いた
救命救急画像診断
10 月 21日(水)
2015 年
12:15∼13:15
第 9 会場
(東京国際フォーラム
ガラス棟 G402)
自治医科大学附属さいたま医療センター
座長
守谷 俊
演者
救命救急領域のおける
320 列面検出器 CT の検査手技
1
先生
鹿児島市立病院 放射線技術科
隈 浩司 先生
演者
2
救命救急領域における
320 列面検出器 CT の臨床応用
鹿児島市立病院 救命救急センター
吉原 秀明 先生
共催: 第 43 回日本救急医学会総会・学術集会
東芝メディカルシステムズ株式会社
LS 7
第 43 回日本救急医学会総会・学術集会 ランチョンセミナー7
320列面検出器CTを用いた
救命救急画像診断
演者
1
救命救急領域のおける 320 列面検出器 CT の検査手技
鹿児島市立病院 放射線技術科 隈 浩司 先生
鹿児島市立病院は、鹿児島市立診療所として昭和 15 年 4 月発足し、平成 27 年に新築移転した 574 床、
24 診療科の総合病院である。
放射線技術科は、CT 装置や MRI 装置、血管造影装置などを含めた X 線診断装置のほか、核医学診断、
放射線治療までを網羅しており、放射線技師は 23 名が所属している。
救命救急センターには、一般撮影装置、320 列面検出器 CT 装置が稼働しており、救命センター専用
装置として運用している。
320 列面検出器 CT の特長は、160mm の範囲を寝台移動なしにガンドリ一回転で撮影できることに
あり、これにより頭部や心臓などを短時間でスキャンすることが可能である。
または単純と造影の 2 回撮影することで、DSA のような正確なサブトラクションを行うことも可能で
ある。また、4 列 CT からの更新により、外傷 panscan において、短時間で広い範囲を撮影可能になり、
救急診療において有効性が高いと思われる。
セミナーでは、この装置を用いた撮影を中心に、当センターの CT 運用についてご紹介する予定である。
演者
2
救命救急領域における 320 列面検出器 CT の臨床応用
鹿児島市立病院 救命救急センター 吉原 秀明 先生
当救命救急センターは 1985 年に開所し、2015 年に新築移転した。
当院は、救命救急センター、脳卒中センター、母子成育医療センターを有し、多発外傷、重症中毒、
全身熱傷、四肢切断、虚血性心疾患、脳血管疾患、小児救急、産科救急、周産期救急など幅広い分野
の重症救急患者に対して 24 時間体制で高度な救急医療を提供している。
2011年 12 月から当院は鹿児島県が運航開始した「ドクターヘリコプター」の基地病院、2014 年 10 月
からは鹿児島市が運用開始した「ドクターカー」の基地病院として病院前救急診療にも力を入れている。
新築移転にあたり、救命救急センターは初期治療室のスペースを拡充した。4 床の処置治療室からは
CT、MRI、血管造影室等の画像診断スペースに直接迅速にアクセス可能な動線となっている。センター
内に手術室も設置し、超緊急の手術にも対応可能な設備となっている。観察ベッドはオープンの 5 床
と個室の 3 床を有している。Walk-in 外来の入り口は救急車搬入口とは別に設け、待合いのスペース
も広く確保した。個室使用の診察室は 6 床あり、内 1 床は産科救急に対応可能な内診台も設置されて
いる。2 床は臨時入口に隣接して設置され、陰圧室となっており、感染症症例の対応時に他の傷病者
と動線が重ならないように工夫した。
セミナーでは、上記のような当センターにおける 320 列面検出器 CT による画像診断、そして画像か
ら得られる情報をもとにした治療戦略についてご紹介する予定である。