3.最初の一歩は手持ち資金の仕分けから

最初の一歩は手持ち資金の仕分けから
Ⅰ
手持ち資金を 4 つに分類
手元にあるお金は、その使用目的によって 4 つに分類することができます。
お金を仕分けして、それぞれに適応した運用用法を考えていきましょう。
1. 生活資金
日常の生活費などに使うためのお金
2. 使用予定資金
住宅購入や子供の教育費など、今後 10 年以内に使う予定のあるお金。
3. 余裕資金
10 年以内に使う予定のないお金
4. 緊急資金
急な出費に備えるためのお金(生活費の 3 ヶ月分~1 年分程度)
手持ち資金を 4 つに分類してみましたが、このなかで1.生活資金
資金
2.使用予定
4.緊急資金 は減らすことのできない守るべきお金です。
3.余裕資金
が投資に回すことも考えられる、積極的に増やしたいお金と言えま
す。
Ⅱ
守るお金、増やすお金で運用方法は変わる
前回のコラムでもご紹介しましたが、リターンの大きい金融商品ほどリスクも高く
、大きく利益がでそうな金融商品ほど、大きな損失が生じる可能性も高くなります。
このような、ハイリスク・ハイリターンの金融商品に手持ちのお金すべてを回してし
まっては、いざというときに困ってしまいます。
1. 生活資金
2.使用予定資金
4.緊急資金
は減らすことのできない『守るべ
きお金』ですから、元本保証がある金融商品に預けておくのが基本と考えられます。
3.余裕資金については、将来のために『増やすお金』として、ご自分のリスク許容度
に見合った投資を検討しても良いのではないでしょうか。
Ⅲ
それぞれのお金に合った運用方法
4 つに分類した手持ち資金を、お金の性格別にどのような運用方法が適しているのか確
認してみましょう。
● 生活資金・緊急資金
生活資金や緊急資金は減らすことができないうえに、いつでも使えるようにして
おくことが重要です。
そのため、元本が保証されていて、なおかつ流動性が高い下記のような金融商品
が適しています。
⇒ 普通預金・貯蓄預金・MRF など
※ MRF とは、マネーリザーブファンド(Money Reserve Fund)の略で、極め
て安全性の高い債券を中心に運用しています。申し込み手数料や解約手数料
は一切無料で、いつでも投資ができますし、おろすこともできます。証券会
社に口座を開設する総合口座のイメージです。
● 使用予定資金
使用することが予定されているような資金については、預貯金よりも高い利回り
を目指すことも考慮すると、下記のような金融商品が適しています。
⇒
定期預金・個人向け国債・高格付けの社債など
● 余裕資金
余裕資金については、より大きく増やすため、国内や国外の株式・債券など、リ
ターンが狙える金融商品への投資を検討することも考えられます。
余裕資金での投資の考えかたについては、次回以降に詳細を記したいと考えてお
ります。