外国人による日本法人設立について ~外国人が日本で株式会社を設立

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外国人による日本法人設立について
~外国人が日本で株式会社を設立する際のご確認事項~
最近、外国人の方々から日本で法人を設立したいというお問い合わせが増えてきております。
今回は外国人の方が日本で法人を設立する際のポイントをご説明させていただきます。
会社設立の流れ
⑹ 定款の認証
定款作成後、
公証役場にて、
公証人に定款の記載事項に間違いが
⑴ 本店所在地及び居住地場所の確保
ないかどうか等をチェックしてもらい、公証して貰う必要があり
外国人及び外国法人が日本で法人設立登記するには、当該外国
ます。この際に、先述した株主全員の「印鑑証明書」または「サイ
人及び外国法人が
「日本国内に居るかどうか」
で要件が変わってき
ン証明書」等が必要になります。
ます。
⑺ 資本金の払い込み
会社を設立したい外国人の方が日本国内に居ない場合は、日本
株式会社を設立される発起人が、
ご自身の日本国内にある
「個人」
に居住しているビジネスパートナーと共に
(ビジネスパートナー
の銀行口座に資本金を振り込みます。また、資本金を振り込む銀
がいない場合は、探してみつけた上で)
居住地を確保し、次に会社
行は金融庁の設置認可した金融機関でなければなりません。
但し、
の本店所在地となる場所を確保する、という手順を取ることにな
本国に金融庁から設置認可を受けている日本の支店があり、その
ります。
支店に口座をお持ちであればその支店の口座に振り込まれても構
これに対して、既に会社を設立したい外国人の方が日本国内に
いません。
居る場合は、会社の本店所在地となる場所を確保するだけで良い
⑻ 登記申請書類の作成と登記申請
ことになります。
本店所在地を管轄する法務局に、登記申請書類を作成して登記
⑵ 役員構成の決定
申請します。尚、
登記申請日が会社設立日となります。
外国人が株式会社を設立する場合に注意して頂きたいのは、代
表取締役のうち1名は、
日本に住所を有することが必要である、
と
まとめ
いうことです。つまり、取締役全員が海外に住んでいるような場
このように、
外国人が日本で株式会社を設立するには、
まずは
「日
合は日本に会社を設立することが出来ないのです。
本人」
若しくは
「すでに日本に滞在し外国人登録をし、印鑑登録し
よって、日本に居住しているビジネスパートナーと共に会社設
ている外国人」
のようなビジネスパートナーを探すことが必要です。
立をすることが必要条件となります。
この条件をクリアできるかどうかで、随分と会社設立に関する準
⑶ 資本金の決定
備や労力が変わってくるかと思います。
株式会社設立には、
資本金を用意する必要があります。
また、
「定款認証」
や
「法人設立登記」
といった申請手続きには、
株式会社設立の最低資本金は1円以上で構いませんが、外国人
専門性が求められることが多いので、
事前に専門家と相談の上、
手
が日本で事業を経営し、
継続して日本に滞在するには、
在留資格
「投
続を進めることを推奨いたします。
資・経営」
ビザが必要です。
ビザ取得を優先順位の上位に置くには、
「新規事業を開始しようとする場合の投資額が500万円以上であ
る」
という条件を根拠として、資本金を500万円以上とすること
が望ましいです。
⑷ 印鑑証明書の用意
資本金を出資する者を
「発起人」
とか
「株主」
と呼称しますが、外
国人が発起人
(株主)
になるには、会社設立時の定款認証手続きに
おいて、
印鑑証明書
(若しくはそれに代わるサイン証明書など本国
官憲からの証明書)
が必要になります。
また、
資本金を払い込むための銀行口座の開設も必要です。
⑸ 会社の定款を作る
外国人であるなしに関わらず、
日本で株式会社を設立するには、
定款を作成する必要があります。
「定款」
は、会社の基本的な事項
を記載するものであり、
「商号」
「本店所在地」
「事業目的」
「資本金」
「発行済株式総数」
「発行可能株式総数」
「機関設計」
「役員構成」
「株
主構成
(株主名簿)
「
」決算期」
といった事項が記載されます。
執筆者紹介
∼グループ総従業員数450名!∼
SATO GROUP
SATO行政書士法人
東京オフィス 副所長 今城 貴愉
SATO GROUPは、
創業35年余の実績と
品質を誇る業界最高水準のアウトソーサー
です。
当法人ではBtoBに特化したサービ
スを提供しており、
大企業をターゲットと
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近年は、
周辺業務をアウトソーシングし、
コアコンピタンスに集
中するというグローバルな経営文化が浸透しつつあります。
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