平成 27 年 10 月 22 日 JACO 友の会報告書 管理部 鮫島 朗 日 時:平成 27 年 10 月 20 日(火) 13:30~17:00 場 所:大阪電気倶楽部 参加者:新井係長、鮫島 内 容: ①JACO からの情報提供 ②ISO14001/9001 規格改正の最新情報 ③事例発表 ㈱島根富士通 ④事例発表 東芝三菱電機産業システム㈱ ①JACO からの情報提供 今後のスケジュール等 2016 年 4 月 ISO 友の会フォーラム ②ISO14001/9001 規格改正の最新情報 ○改正スケジュール 2015 年 9 月 15 日 国際規格発行 2015 年 11 月 20 日 JIS 規格発行(移行期間3年) ⇒2018 年 9 月 14 日までに 2015 年度版にて認証登録を終える必要があります ○改正のポイント 今までは、ISO14001 と ISO9001 バラバラに要求事項があった ⇒共通要素+ISO14001、9001 固有要求事項となり、箇条番号整合と共通要求は統一 リスクベース思考として、 4章 (1)組織及びその状況の理解 (2)利害関係者のニーズ及び期待の理解 が追加され、 5章 リーダーシップ も特に重要視されることになります。 ○GAP 分析自己評価解析結果 EMS 章全体では、「(4)組織の状況」、「(8)運用」の GAP が大きい 「(6)計画」において「6.1.1一般(リスク・機会の決定)」、「6.1.4対応計画」 の GAP が大きい QMS 章全体では、「(4)組織の状況」、「(6)計画」の GAP が大きい 「(7)支援」において「7.3認識」、「7.4コミュニケーション」の GAP が大きい ③事例発表 ㈱島根富士通 ○企業概要 1994 年 9 月 ISO9001 認証取得(現在 53 版) 製造台数では、日本一のパソコン製造工場 ○マネジメントシステムの活用 マネジメントシステム(MS)とは? ×MS をベースに業務を見直す ○業務をベースに MS の要求事項を取り入れる MS の継続的改善 常に「変える」意識を持つことが重要 ⇒トップダウン+ボトムアップ 内部監査 年一回 毎月 全部門 ⇒改善後⇒ 全項目 重要部門 重要項目 ⇒品質改善に貢献できる内部監査を追及 文書管理 文書の棚卸し(統廃合) 生産標準 167⇒143(▲24) 作業指導書 725⇒640(▲85) ※環境変化に合わせて文書見直し 教育・訓練 階層別教育+特別教育 品質管理教育・・・教育内容は毎年見直し ○トップマネジメント 事業計画検討会(年 10~15 会) QCD に関する会議(月1回) 幹部社員朝会(週1回) 部門別業務レビュー(月1回) ○ボトムアップ 改善提案・改善報告 ⇒社長特別賞、小集団活動表彰等の表彰制度あり ○活動の成果 10年で コスト ▲50% 品質 装置製造不良 ▲50% プリント板製造不良 ▲90% リードタイム ▲80% スペース ▲30% 現場力がささえる、ものづくり ものづくりは「人づくり」 設備やシステムは導入しただけでは意味がない。 個人個人の改善を進める力=現場力がものづくりを支えている ④事例紹介 東芝三菱電機産業システム㈱ 安全衛生について 2009 年 8 月 死亡事故発生 10 月 本質安全プロジェクト キックオフ ○リスクアセスメント 2012 年 俯瞰的な視点、作業動作からの視点 2013 年 ヒヤリ・ハット事象からの視点 有意リスク以外からの視点 2014 年 他事業場の事故・災害の視点 2015 年 社外関係先の視点 最初は1人ノルマ10件/年 最近では poor なものが多くなってきたので1人ノルマ5件/年 所感 ISO2015 年度版の国際規格が発行され、11 月 20 日には、JIS 版が発行される予定です。 内容を聞く限り、「PLAN」のベースとなる自らの組織を明確にし、「DO」後の影響を及ぼす範囲、レ ベルを予測し、計画の段階からその要素(リスク)を考えておかなければならない、と思いました。 組織を取り巻く環境、その活動により影響を及ぼす範囲を把握することが重要です。 事例紹介では、品質と安全衛生の内容でしたが、両方とも、トップダウンはもちろんのこと、実作 業者からの改善提案という形でのボトムアップを行われているということでした。 社内でも要望・苦情不適合分析や内部監査を通じて行っていますので、事務局としてもっとこれま で以上に感度良く、受け取っていきたいと思います。
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