内部監査員力量更新について! (この内部監査員コースの参加を決める前に!) ISO9001:2015、ISO14001:2015 がそれぞれ改定され、内部監査員の力量更新も必要となっ てきます。 今回の内部監査員コースでは、新たに内部監査員を目指す方、マネジメントシステム規格改 訂に伴い、内部監査員としての規格に関する理解を目指す方の両方をサポートいたします。 内部監査員コースでは 一日目は、ISO9001:2015、ISO14001:2015 について、内部監査員としての目につけ所を中 心に規格を理解していただきます。 二日目は、監査のガイドライン(ISO19011)をベースに、監査プログラム、監査計画、監 査実施、フォローアップについて、学んでいただきます。 監査のガイドラインにもあるように、内部監査プログラムの責任者は、内部プログラムの継 続的な改善を求められますし、内部監査員の力量の維持、向上にも責任があります。 組織の経営環境や経営リスクは変化していきますので、マネジメントシステムも当然、変化 してゆき、内部監査員も必要な力量が変わっていきますので、監査員の教育も変化に合わせ て、継続的に行われているはずです。 今回のセミナーでは、2011 年に改定された ISO19011(監査のガイドライン)を基準に、 内部監査の考え方の見直しを含めておりますので、まだ、内部監査員の力量の見直しが済ん でいない組織では、今回の内部監査員コースを活用してください。 ISO9001:2015 では、プロセスアプローチが強化され、リスクベースでのマネジメントが、 明確になりましたので、内部監査もプロセスアプローチを意識した監査が要求されますし、 監査プログラムも、リスクベースで、頻度やタイミング、監査員の力量獲得、メンバーの選 定を考えることが重要になってきます。 既に、ISO9001 や ISO14001 を導入している組織の中で、マネジメントシステム規格の意 図が十分理解されていない組織や、自社の経営リスクの低減や利益向上に役立っていないマ ネジメントシステムとなっている組織では、内部監査が、あまり有効に機能していない場合 がありますので、内部監査で、マネジメントシステムの落とし穴を洗い出すことが出来るよ うに、既に、内部監査を担当されている方々も、コースの二日目で、内部監査の知識及び力 量の改善を図ることをおすすめします。 一日目は、経営者も参加されると良いでしょう。後日、規格の詳細についての解説セミナー の開催を予定していますが、品質・環境等のマネジメントシステム規格は、組織の経営者が 行っている経営管理の一部に対する要求事項であり、経営者は必ず理解する必要があります ので、ここで、理解しておくのも良いでしょう。 また、経営者が作成した、自社のマネジメントシステム(組織が顧客の信頼を向上し利益に 貢献し続ける為の管理の仕組み)の見直しに効果的に使える情報を、現在の内部監査員がキ チンと報告できているのかを判断するためにも、経営陣、管理責任者が、二日目にも参加さ れることは有益です。 内部監査プログラムの責任者や内部監査を実施しておられる方々は、以下をご覧になり、自 社のマネジメントシステムの運用がずれていない場合は、2015 年改訂規格を理解すれば、 問題ありません。 (一日目だけで十分) 理解が少しずれている方(組織としてずれている場合も含む)は、二日間とも参加されるこ とをおすすめします。 経営(品質)リスクの変化に合わせて、監査の頻度やタイミング、 監査員に必要な力 量が、見直しされずに、同じような監査が行われている組織では、監査プログラムの 管理そのものから見直しが必要です。 内部監査は定期的ではありません。内部監査プログラム(内部監査の管理プログラム で、監査の頻度やタイミング、監査目的の管理、監査員の力量の管理を含む)は、監 査領域のリスクの状態によって、また、顧客満足、プロセス、製品の監視結果 の分析 による大きな懸念事項(重大性)及び、これまでの監査結果の分析から得られた 監査 プログラムの有効性の判断に基づき、個々の監査の目的、監査の頻度、タイミング を 見直ししていくことが、規格の要求事項です。 したがって、監査も、プロセスや領域によっては、頻繁に監査すべきもの、 数年に一 度、監査すれば問題がないものがあり、リスクベースで、効率的に 監査をしていくこ とが重要です。 (リスクベースは、今回の ISO9001:2015 規格改訂でより明確になり ました) 監査チームの責任者は、現場の監査のためのチェックリストを作成しますが、 トップ から指示を受けた(または、承認された)監査目的に合わせて、 現在のマネジメント システムの運用情報を、精査して、監査目的を達成するのに必要な チェックポイント を抽出して、チェックリストを作成します。 内部監査報告は、マネジメントレビュー (品質・環境経営の見直し)のインプットですので、 マネジメントシステムの有効性 を中心とした報告内容になります。 監査の過程で、監査領域や監査対象のプロセスに ついて、不適切な活動が見つかった場合は、 監査領域の責任者に不適合報告を行う場 合があります。 しかし、もっとも重要な監査の役割は、マネジメントシステムの有効 性に関する報告を トップに伝えることです。
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