Press release 2015 年 12 月 3 日 GfK 調べ:2015 年第 3 四半期、スマートフォンのグローバ お問い合わせ ル販売動向 ジーエフケー マーケティンサービス ジャパン株式会社 広報グループ TEL 03-5350-4632 [email protected] www.gfk.com/jp APAC 新興国※1、中国、中東・アフリカが市場成長をけん引 【概要】 ・2015 年第 3 四半期のグローバルのスマートフォン販売は数量前年比 7%増、金 額前年比 6%増とプラス成長。第 3 四半期における販売では過去最大規模に。 ・APAC 新興国と中東・アフリカの成長が顕著。 ・2015 年通年では前年比 7%増の 13 億台に達する見込み。 2015 年第 3 四半期(7-9 月)のグローバルのスマートフォン販売台数は前年比 7% 増の 3 億 2400 万台に拡大した。成長基調に戻った中国、そして中東・アフリカと APAC 新興国が市場成長をけん引した。なお、スマートフォンの平均価格は 294US ドルと前年同期から 2%下落した。 以下、地域別に 2015 年第 3 四半期のスマートフォン販売動向を見る。 1 APAC 新興国:数量前年比 24%増 APAC 新興国のスマートフォン販売台数は前年比 24%増を記録した。中でもインド は同 40%増と大幅に伸長した。インドにおける成長は、100US ドル未満の端末に起 因するところが大きい。同価格帯は数量前年比 66%増を記録し、インドのスマートフォ ン販売台数の 48%を占めた。また、同価格帯はインドと中国のブランドで独占されてい るため、インドのスマートフォン販売におけるインドと中国ブランドの合計シェアは前年同 期から 12%ポイント拡大し 55%に達した。なお、インドの携帯電話販売に占めるスマ ートフォンの割合は 37%と前年同期から 9%ポイント上昇しているものの、依然、拡大 の余地は大きい。 中東・アフリカ:数量前年比 16%増 中東・アフリカのスマートフォン販売台数は前年比 16%増となった。同地域では多くの 国がプラス成長となったが、中でも、エジプトは数量前年比 39%増と著しく伸長した。 中国:販売金額は前年比 31%増の 280 億ドルへ 中国のスマートフォン販売台数は前年比 6%増の 9800 万台となった。インドとは対照 的に中・高価格帯の販売が好調であった。500US ドル以上の高価格帯は数量前年 比 65%増、250-500US ドルの中価格帯は同 25%増を記録した。なお、250US ド ル未満の低価格帯は同 9%減となった。これにより、平均価格は前年から 23%上昇 し 288US ドルになった。 LTE 対応と大画面化は引き続き進展した。画面サイズ 5 インチ以上モデルの販売数 量構成比は前年同期 48%から 67%に上昇した。LTE 対応は 90%に達しており、今 後の伸び幅は少ない。LTE 対応モデルの数量前年比は 2015 年通年では 236%増 を見込むが、2016 年は 13%増にとどまるであろう。 中国ブランドのシェアは端末価格の優位性が後押しし、前年同期の 73%から 78%に 拡大した。 第 3 四半期は好調だった中国のスマートフォン販売だが、2015 年通年では数量前年 4%減を見込む。ただし、2016 年は同 3%増と回復に転じる見込みだ。 中南米:数量前年比 5%減とマイナス成長に転じる 第 2 四半期で成長が鈍化した中南米だが、今四半期は数量前年比 5%減とマイナ ス成長に転じた。市場規模が大きいアルゼンチンとブラジルが経済の低迷によりそれぞ れ、同 16%減、15%減となった影響が大きい。 中南米におけるスマートフォンの平均価格は前年同期を 17%下回った。ローエンドモ デルを選択する傾向が強まっており、販売金額は前年比 22%減となった。 APAC 先進国:数量前年比 3%減 APAC 先進国のスマートフォン販売台数は韓国が二桁減となったことが大きく影響し、 同 3%減となった。韓国は 7 四半期連続のマイナス成長であるが、第 4 四半期では 前年同期の水準が鳥インフルエンザの影響により低かったこともあり、プラス成長に転じ ると見込む。 2 ヨーロッパ : 成長が鈍化 西ヨーロッパのスマートフォン販売台数は前年比 3%増となった。フランスは第2四半期 では同 16%増と二桁成長であったが、今四半期では同 5%増と伸びが鈍化した。また、 イギリスでは同1%減と前年同期を僅かに下回った。 中央・東ヨーロッパは、数量前年比 4%増と、第2四半期並みの成長率にとどまった。 成長の足かせとなったのは、ロシアとウクライナで、政治的緊張が続いていることなどによ り、販売数量は前年比 6%減、および 19%減となった。中央・東ヨーロッパは 2015 年 通年では数量前年比 4%増、2016 年は同 9%増が見込まれる。 GfK のトレンド&フォーキャスティング ダイレクターであるケビン ウォルシュは次のように 述べています。「2015 年通年におけるグローバルのスマートフォン販売台数は前年比 7%増の 13 億台に達すると見込む。また、2016 年は中国、中央ヨーロッパの成長に 支えられ同 8%増を予測する。APAC 新興国、中東・アフリカは引き続き販売台数ベ ースの成長をけん引するであろう。同市場ではスマートフォンの普及率が低く、さらに低 価格な端末が市場に投入されているため拡大の余地が大きい。」 3 -- 注記 -※. 90 カ国以上の市場から販売実績(POS データ)を集計し、市場規模相当まで 拡大推計した。なお、アメリカについては、独自の市場モデリング及び消費者調査を基 に推計を行った。 また、販売金額は補助金を除く小売り販売額である。データは四 半期毎に更新され、次回のリリースは 2016 年 1 月を予定。 ※1. リリース内における APAC 先進国・新興国には以下の国が含まれる。 APAC 先進国:オーストラリア、香港、日本、ニュージーランド、シンガポール、韓国、 台湾 APAC 新興国:インド、インドネシア、カンボジア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム GfK について GfK はクライアントがより良い意思決定を下せるよう、市場や消費者に関する信頼で きる情報を提供しています。13,000 名超の情熱を持ったマーケットエキスパートとデータ サイエンス分野における長年の実績をもとに、GfK は価値あるグローバルインサイトと 100 カ国以上のローカルマーケットインテリジェンスを提供します。GfK は革新的なテクノ ロジーとデータサイエンスを活用してビックデータをスマートデータに変えます。そして、クラ イアントが競争力を高め、消費者の体験や選択を豊かにできるよう支援します。 4
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