■特別インタビュー:スローガン株式会社様 3 つ全てのテストで問い合わせ率が改善しました。 「感覚」に頼らないテストを⾏う⽂化を作りたいです。 \ スローガン株式会社 スローガン株式会社 株式会社アッション スローガン株式会社 執行役員 植川悠様 代表取締役社長 伊藤豊様 西川・ジョニー・雄介 プランナー 山口秀輝様 もくじ 1.ベンチャースピリットをもった人材と企業を結びつける 2.「WEB 集客」の本質を追求したいという考えからツールを導入 3.ツール導入サポートは「大満足」 4.ツール導入後の社内の反響 5.ツール運用だけに留まらないサポートに期待 -スローガン株式会社について- 大学生・大学院生のスキルアップ・成長機会や、 就職活動、キャリア構築に関する情報提供をおこなう インターネットメディア Goodfind の運営とともに、 日本の有力ベンチャー企業への新卒紹介支援事業を メインとする。日本でも米国をはじめとする諸外国のように 優秀な若者がどんどん新興ビジネスに飛び込み、 新たなマーケットや技術開発に努めるような環境を 作り出すことをミッションとしている。 ■ベンチャースピリットをもった人材と企業を結びつける -スローガンについて教えて下さい。 植川様; ベンチャー企業向けの新卒採用支援事業が主軸の企業です。 これからの新産業、新事業、世界に通用するプロダクト・サービスを生み出し、 イノベーションに挑戦する企業に対して、ベンチャースピリットをもった優秀な人的資源を供 給するベンチャーヒューマンキャピタルを標榜しています。 数あるベンチャー企業向けの新卒採用支援企業との違いは、学生と企業のマッチング率の高さ です。 Goodfind という自社メディアを通じて就職活動・スキルアップ関連のセミナーに参加した学生 の皆さんと社員全員が対話・分析しながら、学生と企業のミスマッチを防ぎ、お客様の企業で 活躍できそうなスキル・メンタルをもった学生をご紹介している事が、マッチング率の高さに 寄与しています。 現在はインドネシアの学生を日本企業に紹介する取り組みや自社サービス開発も進めています。 ■「WEB 集客」の本質を追求したいという考えからツールを導入 -アッションの LPO を導入された経緯を教えて下さい 植川様; 弊社代表の伊藤が、西川さん(アッション)から、 「タグを入れるだけで LPO ができるツールがある」と紹介を受けたことがきっかけです。 アッションさんのツールを導入する以前まで、「感覚」に頼って WEB サイトを改善する文化が浸 透していました。 プロダクト制作に最も関わりのある、デザイナーやディレクターの意見が優先されるという考 え方は、一見すると納得できるように思えます。 しかし、 「WEB 集客」という観点でとらえると、 「いかに訪問したユーザーに申し込みをさせるか」 という考えが本質的ではないか?と思っていた部分もありました。 A/B テストに関しては以前から興味があり、ボタンの色やレイアウトを変更することにより CVR が改善するという事実は非常に魅力的で、弊社でも取り組んでみたいなと思っていました。 ところが私は WEB のマーケターなので、サイトの改善提案でボタンの色やレイアウトを変える 事を提案しても、「デザイン的に違和感がある」と指摘される事が多いのです。 それを覆してまで改善を進めることも出来ずに悶々としていました。笑 そんな中、伊藤からアッションさんのツールの話しを聞き、是非使用してみたいと思い導入に 至りました。 ■新しい考え方が生まれたテスト結果 -どのようなテストを実施されたのですか? 植川様; 合計で 3 つのテストを実施して頂きました。 1 つ目はセミナーページのメイン画像を 2 パターン試すテストを実施しました。 弊社サイト(Goodfind)のセミナー告知ページがあるのですが ファーストビューにあたるメイン画像は、果たして手の込んだ画像にしたほうがいいのか、 それともシンプルでわかりやすい画像のほうがいいのか、毎回社内で議論になるのでテストし て頂きました。 2 つ目と 3 つ目のテストは、はアッションさんからセミナー告知ページの UI/UX 改善の提案があ ったので実施したテストです。 まず最初に指摘されたことが、「セミナー申し込みページなのにファーストビューで申し込みで きることがわからない」ということです。 具体的な改善案として「申し込みボタンがファーストビューに入っていないので入れましょう」 という施策内容でした。 それに合わせて、「申し込みはこちらというキャッチコピーのボタンを見ても申し込みしたくな らないですよね、ユーザーにメリットが伝わっていないですよね」という指摘もいただきまし た。 当社とアッションさんとで該当セミナーの強みを炙りだしたところ、 「ベンチャー企業の社長から直接事業を創り出すノウハウが聴けること」が強みとわかったの で、「申し込みはこちら」というボタンを「社長から事業創造ノウハウを聴く」というボタンに 変更し、見ただけでユーザーに申込むメリットが伝わるボタンでテストしてみました。 -テストした結果はどうでしたか 植川様; 結果的に 3 つ全てのテストで CVR の改善が達成されました。 1 つ目のファーストビューを、手の込んだ画像とわかりやすい画像の 2 つのパターンで変化させ たテストでは、 社内で良しとされていた「1 時間かけて制作するバナー」よりも、私が(植川様)「10 分で制作 したバナー」のほうが CVR が 13%ほど高いという結果がでて驚きました。 右側の製作時間が 10 分の画像(テストした画像)のほうが CVR が 13%向上した。 時間をかけた制作物は、サイト全体のクオリティ、ひいては顧客満足にも関係すると考えてい ます。 その為、「どれだけ頑張ってお客様に対応したか」という面も重要であるため、 「10 分しかかけずに制作したバナー」を今すぐ全セミナーの募集ページに採用するということ は難しいのですが、 今後のバナー制作にかける工数を見直す上で大変興味深い結果でした。 弊社がメディアとして次のフェーズに進むためにも、 「頑張って作ったからこっちのほうが良いものだ」というなんとなくの感覚に頼らずにテスト して、良いもの・悪いものを判断する文化を作っていければいいなと思います。 アッションの AB テスト結果考察 1 2 つ目と 3 つ目のボタンの数を増やし、かつキャッチコピーを変更するという 3 パターンを同時 に試したテストでは、 ボタンの数を増やすと CVR が 11%向上し、さらにボタン内のテキストを変更したパターンでは 44%も CVR が向上しました。 「お申し込みはこちら」という文言を「社長から事業創造ノウハウを聞く」に変更し ボタン数を 2 つにしたところ、CVR が 44%改善した。 アッションさんがテストと同時に行ってくれたユーザーのマウスの動きの解析結果(ヒートマ ップ。次々頁の画像参照)を見ると 5 割程度のユーザーがファーストビューで離脱していること がわかりますので、 ファーストビューにしっかりボタンを配置すること、かつそのボタンをみただけで押したくな るようにユーザーメリットをボタン内コピーで訴求することの重要性を認識しました。 アッションの AB テスト結果考察 2 ■アッションとの今後の取り組みについて 植川様; 加えてアッションさんから、 「簡単に作ったバナー」の方がターゲット訴求が視覚的に分かりや すくなっているため、 その部分が CVR 向上に寄与したのではないか、という考察もいただきました。 今後は、単純に A/B テストの結果だけでなく、Google Analytics など解析ツールも併用してい ただきながらさらに深い考察を頂き、単一ページだけでなく、サイト全体の CVR に寄与する運 用のサポートを行って頂きたいです。 植川様、山口様、インタビューにご協力頂きありがとうございました!! マウスムーブマップ。 ファーストビューしか ユーザーのマウスは動いていな い。 スクロールマップ。 ページ上部で 5 割のユーザーが 離脱している。 アテンションマップ。 (赤色ではないことが示している) ファーストビュー以外は 3 割り 程度のユーザーしか読んでいな い。 (青色が示している)
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