10.拾得物等取扱いマニュアル (1)目的 病院内での遺失・拾得物、置き去り物件等の取扱及び措置要領について必要な事項 を定めるものとする。 (2)取扱の基本 病院職員(含む「派遣業務職員・警備員」以下職員と云う)は、遺失・拾得物、置き 去り物件の取扱については、拾得者の権利及び個人情報に配意した適正な対応と手 続をする。 (3)職員が拾得した場合 ① 職務時間内の取扱 1)職員が、職務時間内に拾得物を発見拾得したときは、速やかに総務課員(含む、 「医 療安全監員」以下総務課員と云う)に連絡し、引き継ぐものとする。 2)引継を受けた事務員は、届出をした職員と共に拾得物件の数量(金額)、特徴等を確 認した上、別記様式1「拾得届出書」を作成し、拾得物を受理する。 ② 職務時間外の取扱 1)看護師等が職務時間外(夜間、休日)に拾得物を発見拾得したときは、速やかに警備 員に連絡し、立会して在中品等を確認した上、警備員に引き継ぐものとする。 2)警備員は、別記様式1「拾得届出書」を作成の上、当該拾得物を保管庫に一時保管 の上、勤務終了前に、作成した書類を添えて総務課に引き継ぐものとする。 ③ 拾得物の保管管理 1)総務課員は、当該拾得物について、その都度、別記様式3「拾得物取扱保管簿」に 記載したうえ、拾得物の保管状況を明らかにして施錠のある保管庫に保管する。 2)多額の現金(概ね1万円以上)や高額と思われる貴金属等の拾得があった場合は、速 やかに関係書類と共に大阪府和泉警察署会計課に確実に引き継ぐものとする。 (4)職員以外の市民等が拾得した場合 ① 院内で市民等から拾得物の届出を受理したときは、速やかに事務局(夜間は警備員) に連絡する。 ② 総務課員は拾得者の立会のうえ、拾得物の在中品等を確認し、別記様式1「拾得届 出書」を作成、拾得物を受理する。 ③ 警備員は、拾得者の立会のうえで、拾得物の在中品等を確認し、別記様式1「拾得 届出書」を作成し、当該拾得物を一時保管庫に収納し保管する。勤務終了前に、総 務課員に確実に引き継ぐものとする。翌日が休日(土曜、日曜、祝日)等の場合は、 当直引継簿により当直警備責任者に申し送りを確実にする。 ④ 当該拾得物は、事務局において、別記様式3「拾得物保管簿」に記載のうえ、取扱 保管状況を明確にして施錠のある保管庫に保管する。 ⑤ 総務課、警備員は、拾得物を受理する際、拾得者に対し、拾得物に関する権利等に ついて説明する。 ⑥ 拾得者から拾得物に関する報労金、所有権等の権利行使の申し出があった場合、遺 失者へ拾得者の住所、氏名、連絡先等の個人情報を告知することについて同意の有 無を確認しなければならない。 但し、拾得者が個人情報を遺失者に告知することを拒んだ場合は、所有権等の権利 が消失する旨を説明する。 ⑦ 総務課員は拾得者から「拾得届出書」の交付を求められた場合、暫定的に「拾得届 出書」の写しを交付し、後日、大阪府和泉警察署から正規の「拾得物預り書」が送 付される旨を説明する。当該拾得物及び関係書類は速やかに大阪府和泉警察署会計 課会計課に引き継ぐものとする。 ⑧ 総務課員は、拾得物件の所有者の住所、氏名が明らかな物件は多額の金品同様、速 やかに関係書類を添えて大阪府和泉警察署会計課会計課に引き継ぐものとする。 (5)遺失届の受理 ① 職員が遺失の届出を受けた場合は速やかに総務課員(夜間及び休日は警備員)に連絡 する。 ② 総務課員において遺失届を受理した場合は、別紙様式2「遺失届出書」により別紙 様式3「拾得物取扱保管簿」と照合する。該当なき場合は、遺失者に対し、速やか に最寄りの警察署又は、交番、駐在所に遺失届出をするよう教示する。 ③ 警備員から「遺失届出書」の引継を受けた総務課員は、確実に「拾得物取扱保管簿」 と照合し、当該保管物件と合致した場合は、事務長に報告のうえ速やかに遺失者に 返還する。 ④ 返還する場合は、遺失者に対し、拾得者への報労金等の権利について説明し、拾得 者への配慮を行うものとする。拾得者が権利を放棄している場合はこの限りでない。 (6)置き去り物件の取扱及び措置 入院患者の無断退院等による病室への置き去り物品や持ち主不明の物品の取扱は、 前記③の職員が拾得した場合を準用する。 但し、保管の出来ない飲食物等については廃棄処分とし、その経緯を明らかにして おく。 (7)権利に関する留意事項 ① 次の個人情報に係る物件、所持禁止物件等の拾得物は、落とし主が見つからない場 合でも、拾得者に所有権が移転しないので留意する。 1)携帯電話、クレージットカード等のカード類、アドレス帳等の個人情報が記録され た文書図画又は、電磁的記録等の SD 又は USB 等。 2)法令により所持が禁止されている銃砲刀剣類、麻薬、覚醒剤等。 3)職員による病院施設内の拾得については、報労金等の権利は放棄する。 4)病院施設内の拾得届出は、施設占有者に 24 時間以内に届出をしなければ権利を失う 場合があるので適正に受理しなければならない。 (8)拾得物の保管管理 ① 総務課員は、保管した拾得物について、別記様式3「拾得物取扱保管簿」に拾得物 の拾得日時・場所・種類・特徴・内訳・取扱者等の必要事項を記入して保管状況を明 らかにしておく。 ② 総務課備え付けの「拾得物取扱管理簿」は、遺失者から請求があれば閲覧させる。 ③ 拾得物は、確実に施錠のある保管庫に保管する。 ④ 遺失者が判明した場合は、別記様式1「拾得届出書」の「遺失物受領書」欄に受領 者の住所、氏名、連絡先を記入し、押印の上、当該物件を返還する。 ⑤ 遺失者が判明しない拾得物については、概ね1週間分をとりまとめて別記様式4「拾 得物提出書」により、大阪府和泉警察署会計課に提出する。 但し、高額、高価な物件(概ね 1 万円以上の現金、物品)については、速やかに、大 阪府和泉警察署会計課に提出する。 ⑥ 提出した拾得物は、施設占有者としての権利は放棄するものとする。 ⑦ 添付資料 拾得届出書 資料11 遺失届出書 資料12 拾得物取扱保管簿 資料13 拾得物提出書 資料14
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