- 1 - 戦争法制定について 「かざぐるま」は、9月19日に国会で強行採決

戦争法制定について
「かざぐるま」は、9月19日に国会で強行採決された戦争法(安保関連法)について、
次のように考えます。
1、戦争法(安保一括法、国際平和支援法)は、日本国憲法に違反するものです。
このことは、圧倒的多数の憲法研究者、最高裁判所元長官、歴代内閣法制局長官、日本
弁護士連合会やその所属する単位弁護士会が憲法違反との見解を表明していることからも
明らかです。
わが国では、憲法に反する法令は、いかなる理由があっても効力を持ちません(日本国
憲法第 98 条)。
2、国会審議を通じて、戦争法は、大量破壊兵器の輸送や防護が可能なこと、米軍の防護
活動が戦争に直結することなどの無限定性、危険性を持つことが明らかになりました。ま
た、安倍首相が言い続けた「ホルムズ海峡の機雷敷設」や「邦人を乗せた米軍防護」とい
ったこの法律を制定しなければならない必要性が、全くの絵空事であることも明白になり
ました。
2015 年 9 月 22 日付毎日新聞によれば、2011 年 9 月 21 日、横須賀基地から米海軍の空母
「キティホーク」が、海上自衛隊の護衛艦「しらね」と「あまぎり」によって護衛されて
出航し、既に自衛隊が米艦防護をこのとき経験したこと、この米艦防護は米軍からの要請
であったこと、当時米艦防護の根拠法がないのではないかと問題になったこと、福田康夫
官房長官(当時)が自衛艦の出動について「私の耳には入っていない」と自衛隊の「暴走」
を批判するかの発言をしていたこと、が報じられています。
結局戦争法は、このときの米艦防護任務のような、自衛隊が米軍の作戦に参加するため
の根拠法を与え、集団的自衛権の行使を可能にし、いつでもどこでも戦争に突入できる体
制を整えるものです。
3、9 月 12 日、13 日の朝日新聞の世論調査では、68%の国民が戦争法成立に反対している
結果があるように、また、国会前で連日のように多数の人々が戦争法制定に反対し続け、
現在でも戦争法制定に抗議の声を上げ続けているように、民意に反する政治も民主主義を
ないがしろにするもので、許すことはできません。
4、私たちは、以上から、今回の戦争法制定に断固抗議し、ただちにこの法律を廃止する
ことを求めます。
日本共産党は、9 月 19 日、戦争法廃止を掲げる国民連合政府の樹立を呼びかけました。
私たちは、この国民連合政府の樹立し、戦争法を廃止するため、奮闘します。
大田区民をはじめ、市民のみなさまにも、ご理解ご協力のほどをお願い申し上げます。
2015 年 9 月 22 日
日本共産党大田区調布地域連合後援会「かざぐるま」
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