音楽療法3周年！ - さわやか絹の郷信州おかや

音楽療法で心も体もリフレッシュ！
音楽療法が三周年を迎えました!
さわやか絹の郷信州おかや
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☆音楽療法とは？
「音楽の持つ心理的、生理的、社会的働きを用いて、心身の障害の回復、機能維持、改善、生活
の質の向上、行動の変容などに向けて音楽を意図的、計画的に使用すること（「日本音楽療法学会
の定義」より）。
☆「さわやか絹の郷」での取り組み
平成24年11月に音楽療法を開始しました。音楽療法士（2名）に来ていただき、毎月2回、１回あた
り1時間、回を重ねて72回。この度、三周年を迎えました。
当初、ご入居者様は、「何をやっているか解らない」「呼ばれたからフロアに来た」というような感じで、
音楽療法を楽しまれる方は多くはありませんでした。
しかし、次第に、「楽しい！」「次はいつ？」というように、音楽療法を積極的に参加される様になりま
した。今では、全ご入居様が参加される、月２回の大イベントに成長しています。
☆音楽療法士さんの功績大
これも、毎回ご入居者の反応に合わせて工夫を重ねてこられた音楽療法士さん（岡谷市在住、笠
原先生、黒坂先生）のお蔭だと言っても過言ではありません。
認知症の方も含めて両先生とご入居者のコミュニケーションは、ただ感心するばかり。時々見える
ご家族も喜んでおられます。
☆どんな効果が現れているのか？
【ご入居者A様の場合】
認知症の周辺症状でもあると「抑うつ」の傾向にあったご入居者様を対象として、当施設で実施し
ている認知症ケア「キョウメーションケア」に因る改善と、音楽療法でのかかわりに因る改善、双方か
らA様の症状改善を図りました。
当初、A様へ音楽療法参加のお誘いをしても、A様は何に参加するのか解らなく、集中力が無く、た
だその場にいるという状況でした。音楽療法士の先生が質問をしたり、リズム運動を促したり、音楽
に関連した話をしたり、そういったことを繰り返しながら、A様にかかわっていただきました。
そのうち、Ａ様は、自ら歌を歌い、リズムを取りながら運動し、療法士さんの楽しい話を聞き、積極
的に音楽療法を楽しまれるようになりました。
参加当初より、明らかに表情が明るくなり、スタッフへの会話量も増え、話す内容もポジティブ方向へ
と変わっていきました。
毎日のお世話をしているスタッフも抑うつ傾向が改善していると実感できました。
音楽療法は、薬のように実施すれは効果が必ずあるというわけではありませんが、「かかわり」方で
心と身体の状態が変わっていきます。
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【２階認知症フロアの場合】
当絹の郷の有料老人ホームでは、グループホームのような認知症ケアを２階フロアで行っています。
そのフロアのご入居者様は特に音楽療法を楽しみにしています。
当初、先生が一緒に歌う為にマイクを向けても、声が小さかったり、恥ずかしがったりして、みんな
で歌を歌うことが出来ませんでした。回を重ねるうちに、先生の無理のない促しにより、大きな声を出
して楽しそうなお顔で歌っていらっしゃいます。みんなで合唱することで、フロアの一体感も生まれて
います。
先生から教わった日頃の音楽でのかかわりで、夕方に起こりやすい不穏状態（帰宅願望）を、歌を
歌うことにより、夜まで不穏状態を引きずることなく、ゆっくりとリラックスした状態でベッドに入ってい
ただくことが出来ます。
☆終わりに
音楽療法は「楽しんで」歌うことが特に重要です。楽しんで歌うことにより、ストレス発散やリラックス
効果、血圧の安定、腹式呼吸による内臓の活性化、脳の活性化など、様々な効果があると言われて
います。特に高齢者の場合、青春時代の歌を歌うことによる気持ちが若返り、認知症予防効果が期
待できます。
長期間、定期的に音楽療法を実施することで、見えにくい効果が実際に見える効果となっています。
両先生の協力を得て今後も継続いたします！
【A様の音楽療法による評価】
音楽療法士さんが、療法に参加するご入居者様（一部）を対象に下記（右）評価項目に沿って評価
します。下記（左）の表は、A様の評価をグラフにしたものです。月を追うごとに高評価となっています。
点
25
音楽療法
評価表
評価項目
各項目１点～５点で評価
評価
合計
２２
20
２０
①参加への積極性
（療法に対する期待度）
２０
②協調性（受容度）
１８
15
③感情表現
（音楽療法に対する満足度）
10
④療法への参加
（マイク使用・楽器参加等）
⑤療法士とのコミュニケーション
5
4月
5月
6月
7月
8月
期間
H２７
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発信元：さわやか絹の郷信州おかや
長野県岡谷市郷田２－１－２４
☎０２６６－２４－８８２２担当安田
療法士さんと一緒に歌うご入居者様
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