シュティリアルテ音楽祭 Styriarte 豆知識 シュティリアルテ音楽祭とは…毎年夏にシュタイヤーマルク州で開催される音楽祭 <歴史> シュティリアルテ音楽祭は1985 年に生まれました。初年度のテーマは「ヨハン・セバステ ィアン・バッハ」 、それ以降は「ハイドン」 「シューベルト」 「モンテヴェルディ」 「モーツ ァルト」 「ベートーベン」 「メンデルスゾーン」など様々な音楽家をテーマに、 1992 年以降は、 「真夏の夜の夢」 「空間と音」 「とにかくクラシッ ク!」 「神話を辿って」と いう様々なテーマで、音楽祭を開催してきました。1998 年と1999 年は「失われた楽園」 「愛とは何かを教えてくれ」という、非常にスケールの大きい、広範囲の分野にわたるテ ーマの下に音楽祭が開催されました。この「愛」をテーマにした音楽祭は、2003 年の「音 楽の力」で最後のクライマックスを迎えました。 <なぜ音楽祭を開催することになったか?> 草分け的かつ開拓者的な存在である指揮者ニコラウス・アーノンクールは、故郷であるグ ラーツと大変ゆかりがあるということを知ってもらおうと、このシュティリアルテ音楽祭 が開催されるようになりました。 世界中から高い評価を受けているアーノンクールの才能と音楽に対する認識が、このシュ ティリアルテ音楽祭のレベルの高さに反映されています。ですから、この音楽祭に参加す ることで、 「過去の音楽に対する認識」 (中世、バロック時代とロマン派時代の音楽)や「現 在における、わくわくするような過去の音楽の見方」などを肌で感じ取ることができます。 要するに、長い音楽の歴史への旅を体験できるのです。 <音楽家> ニコラウス・アーノンクールが指揮をしている古楽器によるオーケストラ、 「ウィーン・コ ンツェントゥス・ムジクス」とともに、大変素晴らしいダイナミックな演奏をこの音楽祭 で披露するのは、 「ヨーロッパ室内管弦楽団」です。世界的にも評価の高い古典音楽の分野 で、評価を得ている様々な音楽家達(ジョルディ・サヴァール、モザイク・カルテット、 アルモニコ・トリブート・オーストリア、イル・ジャディーノ・アルモニコなど)がシュ ティリアルテ音楽祭の常連となっています。 <音楽祭を取り巻く環境> シュティリアルテ音楽祭の評価が高い理由の1つには、 「この音楽祭を取り巻く環境の素晴 らしさ」が挙げられます。グラーツに残る、中世時代の雰囲気をそのまま残す旧市街、旧 市街に残る歴史的な建物や広場の数々が花を添えます。素晴らしく、忘れることができな い思い出となるでしょう。
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