分かる! 解ける! 英文法! ◆--------------------------------------------------------------------◇ 分かる! 解ける! 英文法! 第2号 前号の解答と解説 発行者:鈴木 拓 http://www.thebelltree.com/ ◇--------------------------------------------------------------------◆ こんにちは! 鈴木です! 「分かる! 解ける! 英文法!」をご利用くださりありがとうございます。 ※:「テキスト配信が届かない」「数日前の質問の回答が来ない」という場合は 迷惑メールフィルターのエラーの可能性が非常に高いので、ご注意ください →< http://www.grammar51.com/spam.html > ※:等幅フォント設定しても図が正しく表示されない場合は↓をご覧下さい。 →< http://www.grammar51.com/41/2.html > 今号は前号の確認問題の解説です。 1. It was not a ------ condition. (A) sufficient (B) sufficiently (C) sufficiency (D) suffice 答え A 名詞conditionの直前の空所です。 そして、その前には限定詞。ということは形容詞が入ります。 A Dで形容詞はAの一つだけ。 Bは「-ly」で終わっているように、副詞で、「十分に」という意味。 Cは「-ency」で終わっており、名詞で、「十分さ」という意味。 Dは動詞で、「十分である」という意味。 一応、単語の意味も解説いたしましたが、 ポイントは「形容詞が入る」というところです。 「構造」に注目してください。 It was not a sufficient condition. 「それは十分な条件ではなかった」 2. Robin has been an ------ enthusiastic president. (A) usual (B) unusually (C) unusuality (D) usuality 答え B 冠詞 空所 形容詞 名詞 という構造。 形容詞を修飾する副詞が入ることになります。 A Dで副詞はBだけ。 Aのusualは形容詞で、「普通の」という意味。 12 分かる! 解ける! 英文法! Cのunusualityは名詞で、「珍しいこと」という意味。 Dのusualityは名詞で、「通常なこと」という意味。 何度も繰り返しになりますが、 注目は意味ではなく、「構造」です。 形容詞を修飾するもの、副詞が入るという「構造」に注目してください。 Robin has been an unusually enthusiastic president. 「ロビンは珍しく熱心な社長だ」 3. Monica is ------. (A) a very careful runner (B) a careful very runner (C) a very runner careful (D) a careful runner very 答え A 選択肢で使われている単語は同じですが、それぞれ並び順が違います。 Aは冠詞 副詞 形容詞 名詞 Bは冠詞 形容詞 副詞 名詞 Cは冠詞 副詞 名詞 形容詞 Dは冠詞 形容詞 名詞 副詞 前号お話しした、 「すべては名詞から発生している」という点を思い出しましょう。 まずは名詞runnerがあります。 ┏━━━━━━━┓ ┃ ┃ ┏┛ ┃ ┃ runner ┃ ┗┓ ┃ ┃ ┃ ┗━━━━━━━┛ 可算名詞の単数形ですので、冠詞のaがつきます。 ┌────┳━━━━━━━┓ │ ┃ ┃ │ ┏┛ ┃ │ a ┃ runner ┃ │ ┗┓ ┃ │ ┃ ┃ └────┻━━━━━━━┛ これに、名詞を修飾する形容詞、carefulが入ります。 形容詞が入る場所は、修飾する名詞の直前が基本です。 ┌────┬──────┳━━━━━━━┓ │ │ ┃ ┃ │ ┌┘ ┏┛ ┃ │ a │ careful ┃ runner ┃ │ └┐ ┗┓ ┃ │ │ ┃ ┃ └────┴──────┻━━━━━━━┛ そして、最後に、形容詞を修飾する副詞、veryが入ります。 副詞が入る場所は、修飾するものの直前が基本です。 13 分かる! 解ける! 英文法! ┌────┬──────┬──────┳━━━━━━━┓ │ │ │ ┃ ┃ │ ┌┘ ┌┘ ┏┛ ┃ │ a │ very │ careful ┃ runner ┃ │ └┐ └┐ ┗┓ ┃ │ │ │ ┃ ┃ └────┴──────┴──────┻━━━━━━━┛ なので、正解はAのa very careful runnerになるわけです。 日本語で「えーと、"とても慎重なランナー"だから‥」と考えるのではなく、 「名詞から発生している、名詞を中心としたブロック」という構造で考えてくだ さい。 分からなくなったら、名詞1個の状態から組み立てて行ってみましょう。 Monica is a very careful runner. 「モニカはとても慎重なランナーだ」 4. Mr. Johnson is an ------ highly skilled pitcher. (A) except (B) exception (C) exceptional (D) exceptionally 答え D 冠詞 空所 副詞 形容詞 名詞 という構造です。 副詞の直前の空所ですので、副詞を修飾するものが入ります。 副詞を修飾するものは何だったでしょうか? 形容詞? 名詞? 違いますね。 副詞です。 副詞は「名詞以外のもの」を修飾します。 「名詞以外」ということは副詞も含まれます。 副詞を別の副詞が修飾するというのが今回の問題の構造です。 A Dの中で副詞はDだけです。 Aのexceptは「 を除いて」という前置詞。 (前置詞に関してはそのうち説明いたします) Bのexceptionは「例外」という名詞。 Cのexceptionalは「例外的な」という形容詞。 重要なので、何度も繰り返しますが、 意味ではなく、「構造」に注目してくださいね。 Mr. Johnson is an exceptionally highly skilled pitcher. 「ジョンソンさんは例外的に高度な技術を持ったピッチャーだ」 5. It was ------. (A) an unforgettably dramatic really show (B) a dramatic really unforgettably show (C) a really unforgettably dramatic show (D) a dramatic unforgettably really show 14 分かる! 解ける! 英文法! 答え C 選択肢で使われている単語は同じですが、それぞれ並び順が違います。 Aは冠詞 副詞 形容詞 副詞 名詞 Bは冠詞 形容詞 副詞 副詞 名詞 Cは冠詞 副詞 副詞 形容詞 名詞 Dは冠詞 形容詞 副詞 副詞 名詞 です。 分からなくなったら、 また「名詞から発生している」ということを思い出してみましょう。 まず、showという名詞があります。 ┏━━━━━━━┓ ┃ ┃ ┏┛ ┃ ┃ show ┃ ┗┓ ┃ ┃ ┃ ┗━━━━━━━┛ 可算名詞の単数形なので、冠詞のaがつきます。 ┌────┳━━━━━━━┓ │ ┃ ┃ │ ┏┛ ┃ │ a ┃ show ┃ │ ┗┓ ┃ │ ┃ ┃ └────┻━━━━━━━┛ そして、名詞を修飾する形容詞、dramaticが入ります。 形容詞が入る場所は? はい、原則は名詞の直前でしたね。 ┌────┬──────┳━━━━━━━┓ │ │ ┃ ┃ │ ┌┘ ┏┛ ┃ │ a │ dramatic ┃ show ┃ │ └┐ ┗┓ ┃ │ │ ┃ ┃ └────┴──────┻━━━━━━━┛ そして、形容詞dramaticを修飾する副詞、unforgettablyが入ります。 副詞が入る場所は? 修飾するものの直前が原則でしたね。 ┌────┬───────┬──────┳━━━━━━━┓ │ │ │ ┃ ┃ │ ┌┘ ┌┘ ┏┛ ┃ │ an │unforgettably │ dramatic ┃ show ┃ │ └┐ └┐ ┗┓ ┃ │ │ │ ┃ ┃ └────┴───────┴──────┻━━━━━━━┛ そして、さらに副詞unforgettablyを修飾する副詞、reallyが入ります。 副詞が入る場所は、修飾するものの直前が原則。 15 分かる! 解ける! 英文法! ┌───┬──────┬───────┬──────┳━━━━━━━┓ │ │ │ │ ┃ ┃ │ ┌┘ ┌┘ ┌┘ ┏┛ ┃ │ a │ really │unforgettably │ dramatic ┃ show ┃ │ └┐ └┐ └┐ ┗┓ ┃ │ │ │ │ ┃ ┃ └───┴──────┴───────┴──────┻━━━━━━━┛ となり、Cのa really unforgettably dramatic showが正解となります。 このように分からなくなったら、 「名詞から発生した」ということを思い出して、 名詞からじっくり組み立てて行ってくださいね。 最後の問題でも繰り返しますが、重要なのは「構造」です。 意味ではありません。 ポイントは、「名詞を中心としたブロックで見る」ということです。 ちなみに、今回はreally unforgettablyという語順でしたが、 副詞の語順は意味が通じる限りは逆でもOKです。 unforgettably reallyだと、「忘れがたいほど本当に」で、 意味が通じるので、仮に選択肢にこれがあれば、こっちでもOKです。 It was a really unforgettably dramatic show. 「本当に忘れがたいほどドラマチックな番組だった」 16
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