授業科目 英米文学A 担当教員 ※麻生 雅樹 展開方法 講義 単位数 2

英米文学A
授業科目
展開方法
講義
単位数
担当教員
2 単位
開講年次・時期
※麻生 雅樹
2 年・後期
必修・選択
選択
授業のねらい
・言語芸術作品の読解:作品を翻訳で読み、作家が言葉で伝えようとしているテーマや形式を読み解くことができる
力を習得する。その上で、作品の魅力と欠点を指摘できる批評力を養う。
・国際人の教養としての知識の習得:イギリス文学に関する作家・作品・時代背景について学び、国際的に活躍する
人が身につけているべき教養の一環として、イギリス文学全般の知識を習得する。
・イギリス文化への理解:作品を通して、恋愛、政治、宗教など、イギリスの風俗や思想についての理解を深め、自
国との違いを考える。そこから、イギリスとはどんな国・社会なのかをイメージできるようにする。
学 生 の 授 業 に お け る 到 達 目 標
評価手段・方法
評価比率
異文化理解の観点から、より多くの作家や作品について興味
・ 課題レポート
を持ち、引き続き独自で読み進めることで知識を増やすと共
・ 授業態度・授業への
に、その読書経験から芸術的・娯楽的な楽しみを得ることが
参加
できる。
30%
15%
思考・判断
作品を翻訳で読み、内容やテーマを読み解くことができる。
イギリス文学作品の多くに通底するテーマを読み解き、特定
・定期試験
の作品の解釈を具体的に示しながら、イギリス社会と関係づ
けて論じることができる。
22%
技能・表現
知識・理解
時代背景や文学的潮流に従って、各時代の文学的特徴を具体
的作品を挙げながら説明することができる。イギリス文学の
重要な作家たちの伝記について説明することができる。主要 ・定期試験
なイギリス文学作品のあらすじ、読みどころを説明すること
ができる。
関心・意欲
・態度
33%
出 席
受験要件
合 計
100%
評価基準及び評価手段・方法の補足説明 ・ 定期試験の成績を 55%とし、筆記試験を行う。課題レポートは、各自が選んだ作家と作品について独自で設定した
テーマに関して第 15 回目に提出を求める。
・ 定期試験では、作家・作品に関する知識、文学史に関する知識を問うと共に、作品やイギリス文学全般に関する独
自の見解を求め、その結果を評価する。課題レポートは、形式面(10%)では、指定書式通りに書かれているか、
内容面(20%)では、的確な情報収集力、要点を必要十分な量にまとめているか、主張が具体性に富み、論理的か
つ独自の内容を持つものであるかを評価する。授業の参加は、出席カードのコメント欄に授業の感想を書いてもら
い、その内容を評価する(1 回 1%)。
授 業 の 概 要
イギリス文学史を6つの時代区分に分け、配布資料や画像資料を使って、それぞれの時代背景や文学的潮流につい
て解説する。各時代を代表する主な文学作品や作家について学ぶ。各時代を代表する作品を一つずつ選び、その作品
を読み合わせ、テーマ、読みどころ、文学的・芸術的特徴について考える。
教 科 書 ・ 参 考 書
教科書:ハンドアウト配布
参考書:『ナボコフの文学講義』(上・下)ウラジーミル・ナボコフ(河出文庫)
『イギリス文学入門』石塚久郎他(三修社)
『知っておきたいイギリス文学』青木和夫他(明治書院)
『たのしく読めるイギリス文学』中村邦生他(ミネルヴァ書房)
授業外における学修及び学生に期待すること
・ 授業前に配布資料を読んでおくこと。
・ 研究対象の作品を翻訳で読むこと。
・ 遅刻、無断欠席、途中退室、授業中の私語や睡眠はしないこと。
回
テ ー マ
授 業 の 内 容 予習・復習
1
オリエンテーション 古英詩・ロマンス・宗教文学
中世
(ベイオウルフ、ラングランド、チョーサーほか)
予習:シラバスを読んで学修
計画を立てる
復習:配布資料1
(以下「資料」と記載)
2
イギリス・ルネサンス
文芸復興・宗教改革・エリザベス朝演劇・形而上詩人
清教徒革命前後と王
(スペンサー、シェイクスピア・ミルトン、ダンほか)
政復古
予習:資料2
復習:資料2、講義ノート
3
作品研究
シドニー『ペンブルック伯夫人のアーケイディア』①
あらすじ、テーマ、文体、構造の研究
予習:資料3
復習:資料3、講義ノート
4
作品研究
シドニー『ペンブルック伯夫人のアーケイディア』②
あらすじ、テーマ、文体、構造の研究
予習:資料4
復習:資料4、講義ノート
5
18世紀
新古典主義、小説の勃興、ロマン主義
予習:資料5
(ポープ、リチャードソン、デフォー、コウルリッジほか) 復習:資料5、講義ノート
6
作品研究
スモレット『ロデリック・ランダムの冒険』①
あらすじ、テーマ、文体、構造の研究
予習:資料6
復習:資料6、講義ノート
7
作品研究
スモレット『ロデリック・ランダムの冒険』②
あらすじ、テーマ、文体、構造の研究
予習:資料7
復習:資料7、講義ノート
8
19世紀
ヴィクトリア朝、女性作家の活躍、自然主義
予習:資料8
(オースティン、ディケンズ、ブロンテ、ハーディほか) 復習:資料8、講義ノート
9
作品研究
オースティン『マンスフィールド・パーク』①
あらすじ、テーマ、文体、構造の研究
予習:資料9
復習:資料9、講義ノート
10 作品研究
オースティン『マンスフィールド・パーク』②
あらすじ、テーマ、文体、構造の研究
予習:資料 10
復習:資料 10、講義ノート
11 作品研究
ディケンズ『荒涼館』①
あらすじ、テーマ、文体、構造の研究
予習:資料 11
復習:資料 11、講義ノート
12 作品研究
ディケンズ『荒涼館』②
あらすじ、テーマ、文体、構造の研究
予習:資料 12
復習:資料 12、講義ノート
13 20世紀
モダニズムとその後
(ジョイス、ロレンス、グリーンほか)
予習:資料 13
復習:資料 13、講義ノート
14 作品研究⑧
ジョイス『ユリシーズ』①
あらすじ、テーマ、文体、構造の研究
予習:資料 14
復習:資料 14、講義ノート
15 作品研究⑨
ジョイス『ユリシーズ』②
あらすじ、テーマ、文体、構造の研究
予習:資料 15
復習:資料 15、講義ノート
16 定期試験
作家/作品/文学史に関する問題
イギリス文学全般に関する論述
試験の準備学修