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即時リリース用
WPC、画期的なテクノロジーにより、
高速充電、電磁共振式マルチデバイス充電、空間の自由度を実現
2015 年 2 月 12 日 ニュージャージー州ピスカタウェイ発 — 無接点充電テクノロジーの世界的な普及を牽引す
るワイヤレスパワーコンソーシアム(WPC)は本日、会員企業に対し、Qi 無接点充電規格の機能を拡張する 2 つのド
ラフト仕様を提供しました。
1 つ目の Qi 拡張仕様「ボリューム 2:中電力」は、最大 15 ワットの電力をバッテリーに供給することでスマートフォ
ンの急速充電を可能にします。
WPC の中電力ワークグループ議長を務めるソニーのエンジニアリング担当ディレクターであるマット・ロニング
(Matt Ronning)氏は次のように述べています。「高出力を要し、5 ワット以上の急速充電をサポートするスマート
フォンが増えています。Qi の中電力拡張仕様は、供給電力を 15 ワットに拡大し、スマートフォン、タブレット、ノー
トパソコンへの電力供給を段階的に引き上げるための基盤を築きます。」
2 つ目の Qi 拡張仕様「ボリューム 3:共有モード」は、1 つのインバーターでマルチデバイスの充電を可能にするもの
です。電磁共振技術を利用することで、マルチデバイス対応充電器の製造コストが低下し、空間利用の自由度が大きく
向上します。
WPC の電磁共振タスクフォース議長を務める PowerbyProxi の家電技術部門ビジネスデベロップメント担当バイスプ
レジデントのトニー・フランチェスカ(Tony Francesca)氏は次のように述べています。「無接点充電を広く普及さ
せるためには、無接点充電器のコストを思い切って削減することが不可欠です。Qi 拡張仕様の『共有モード』は、複数
のスマートフォンやタブレットに同時に電力を供給できる無接点充電器の価格を大幅に引き下げるだけでなく、充電中
の機器を水平にも垂直にも配置できる自由な空間利用によってユーザー体験を改善します。」
両ドラフト仕様の提供により、WPC 会員は製品や部品の開発に着手できるようになりました。今後は製品開発を行う
会員から寄せられるフィードバックを生かして、これら 2 つのドラフト仕様を完成させ、Qi 無接点充電仕様の一部とし
て公開する予定です。
Qi 仕様の拡張は、常に既存の Qi 充電器や Qi 対応デバイスとの相互運用性を保つかたちで行われます。WPC は規格策
定にあたり、X、Y、Z 各方向での伝送距離の延長、出力の拡大、無接点充電器の伝送能力向上などの新機能追加を容易
にするとともに、新しい Qi 対応製品と既存の Qi 対応製品とのシームレスな相互運用性を確保するというアプローチを
採用しています。
WPC 議長のメノ・トレファース(Menno Treffers)は次のように述べています。「これらの拡張仕様により、WPC
会員とその顧客は電磁誘導技術と電磁共振技術をシームレスに組み合わせることが可能になりました。顧客は、電磁誘
導 Qi 充電器と電磁共振式 Qi 充電器のいずれか好きな方を選べるだけでなく、すべての Qi 対応デバイスとのシームレ
スな相互運用を確保できます。」
ワイヤレスパワーコンソーシアムおよび Qi について
2008 年に設立されたワイヤレスパワーコンソーシアム(WPC)は、200 社以上が加盟するオープンで協調的な規格策
定団体です。ベルキン、ConvenientPower、デルファイ、フリースケール、ハイアール、HTC、IKEA、LG、マイク
ロソフト、Motorola、ノキア、パナソニック、PowerbyProxi、ロイヤルフィリップス、サムスン、ソニー、TDK、テ
キサス・インスツルメンツ、Verizon Wireless、ZTE をはじめとする大小さまざまな競合企業やエコシステム・パー
トナーが、多様な業界セクターおよび多様な地域から集結し、共同作業を進めています。その目的は、最も使いやす
く、最も安全で、最も効率的な無接点充電のための規格を策定し、発展させることです。WPC が策定した国際規格
は Qi と呼ばれ、ケーブルを使用せずに端末に電力を供給する技術としてこの分野をリードしています。Qi はすでに
80 種類以上のモバイル端末、15 車種の自動車、700 種類以上の認証済み製品に搭載され、世界中で 5,000 万人以上
に利用されています。詳細は www.wirelesspowerconsortium.com をご覧ください。
メディアお問い合わせ先:Alisa Davis
Golin for the Wireless Power Consortium
[email protected]
+1 415.318.4339
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