生物応答を用いた排水管理手法(WET 試験) ~新しい排水管理をお手伝いします~ 現在、国内で流通している化学物質は数万種に及びますが、 排水基準に設定されている物質はその中の一部にすぎません。 排水中の化学物質 さらに化学物質の複合影響により、生態系への悪影響が懸念 排水基準項目 されています。 個別物質規制 そこで、排水管理を補完する新たな方法として WET 試験 を用いることが、環境省で検討されています。 WET 試験(Whole Effluent Toxicity:全排水毒性試験) とは、藻類・甲殻類・魚類の 3 種の生物を直接排水にばく露 未規制物質 物質の複合影響 生態系への 影響が懸念 WET 試験 環境省で検討 することにより、総合的かつ複合的な影響を評価する管理手法 です。 事業者のメリット ●排水中の化学物質の複合影響を評価することができます。 ●生物影響が認められた場合は、毒性削減評価(TRE)/毒性同定評価(TIE)に基づき改善策を ご提案します。 ●生物多様性保全の取り組みが高まるなか、CSR 活動の一環として活用できます。 試験手順 排水採取、輸送(36 時間以内、冷蔵) 淡水藻類を用いる 生長阻害試験法 ニセネコゼミジンコを 用いるミジンコ繁殖試験法 胚・仔魚期の魚類を 用いる短期毒性試験法 ムレミカヅキモ ニセネコゼミジンコ ゼブラフィッシュ 5 段階に希釈した排水にムレ 生後 24 時間以内のミジンコを 5 受精後 4 時間以内の受精卵を ミカヅキモを 72 時間ばく露し、 段階に希釈した排水に最長 8 5 段階に希釈した排水に 生物量を測定することで生長 日間ばく露し、死亡率および産 8~10 日間ばく露し、ふ化率や 速度を求め、生長に対する影 まれたミジンコの数から繁殖に 生存率から毒性に対する影響 響を明らかにします。 対する影響を明らかにします。 を明らかにします。 試験期間:72 時間 試験期間:最長 8 日間 試験期間:8~10 日間 毒性低減対策提案【毒性削減評価(TRE)/毒性同定評価(TIE)】 試験結果により毒性があると評価された場合は、毒性削減評価(TRE)/毒性同定評価(TIE)に基づき、 以下のとおり改善措置を実施します。 毒性削減評価(TRE)/毒性同定評価(TIE)の概要及び手順 毒性削減評価(TRE) :様々な情報を収集し、既存の知見から影響の原因となる要因を推測し削除する。 第 1 段階 試験結果に基づき、水質と施設に関するデータを収集 第 2 段階 使用化学物質と現行の排水処理について評価し、排水影響の削減効果を検討 第 3 段階 毒性同定評価(TIE) :原因となる化学物質群の特徴を明らかにする。 第 4 段階 各工程排水別の生物応答手法により、影響の発生源を調査 第 5 段階 影響削減方法を検討 第 6 段階 削減の確認を生物応答手法により実施 毒性削減評価(TRE) 第 1 段階 第 2 段階 情報およびデータ収集 処理システムの 最適化 使用化学物質の 最適化 施設の運転管理 方法の改善 効果あり フォローアップ 毒性削減効果の確認 効果なし 毒性同定評価(TIE) Phase1:毒性物質の特徴化(物理化学的な前処理+生物応答手法) 第 3 段階 Phase2:毒性物質の同定(化学分析、追加の前処理+生物応答手法) Phase3:毒性物質の確認(生物応答手法など) 第 4 段階 毒性物質が検出される処理プロセス、発生源を特定する 毒性発生源評価 毒性削減方法の評価 第 5 段階 処理手法改善の評価 発生源抑制の評価 毒性削減方法の選択と実施 第 6 段階 確認とフォローアップ ※出典:「生物応答を用いた排水評価・管理手法の国内外最新動向」p.302 図 2 試験状況 淡水藻類を用いる生長阻害試験法 ■エヌエス環境株式会社■ 本社 ニセネコゼミジンコを 用いるミジンコ繁殖試験法 胚・仔魚期の魚類を 用いる短期毒性試験法 ※ご用命の際は、最寄の事務所へご連絡下さい! 〒105-0003 東京都港区西新橋 3-24-9 東北支社 〒983-0013 宮城県仙台市宮城野区中野 2-3-2 TEL:03-5405-1241 FAX:03-5405-3683 TEL:022-254-4561 FAX:022-254-4564
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