平成26年度第11回全国小学生学年別柔道大会群馬

平成26年度第11回全国小学生学年別柔道大会群馬県選手選考会審判・指導者会議資料
1.本大会の申し合わせ事項と確認事項
(1)「国際柔道連盟試合審判規定(2014 年施行の新ルール)」「少年大会申し合わせ事項」「IJF
審判規定の全柔連導入について」によって行う。
(2) 優勢勝ちの判定基準「一本」「技有り」「有効」「僅差」とし、得点差がなくかつ「指導」差
が1以内の場合は旗判定で勝敗を決定する。ゴールデンスコアは行わない。
※「僅差」とは双方の選手間に技による評価(技有り・有効)がない、又は同等の場合、指導」差
が2以上あった場合に少ない選手を「僅差」による優勢勝ちとする。
(3) 試合時間 3 分間
(4) 柔道衣コントロールは審判員が開会式前に行う。試合前の審判員の検査は運営の都合、行うこ
とができないため、試合中 に異物等が発見されても取り除いて試合を続行する。
(5) 試合審判、ジュリーのローテーションについて 割り振りの通り
(6 )審判員が所属、あるいは指導しているチーム、選手の試合審判に当たった場合の処置について
は、原則審判をしない。
(7) 罰則については、見逃さず、できるだけ片方の試合者に与えるようにする。また、試合の早い
段階で与えられるのであれば、与えるようにする。偽装的攻撃や場外の反則も見逃さず与える。
今回のルール改正は、組み合って技を掛け、試合場内で試合を行うことなども目的としているの
で、組み手について細かな例が示されていたり、場外についても例が示されたりしている。正し
く組んで技を掛け合うような試合展開を選手にさせるために「指導」の罰則をきちんと与えるこ
とが重要である。なお、「指導」を与える時は選手を開始線に戻し、開始線のところで与える。
(8)「場内外」付近での攻防は、しっかりと見定めて判定する。「待て」が早いとトラブルになるこ
ともあるので、主審は展開をしっかり見る。副審は場内外のジェスチャーを混乱のないようにす
る。場内外際の技について、技が場内でスタートしたか、場外なのかを見極める。場内からスタ
ートした技は、最後まで見定めて相応しいスコアを判定する。もちろん場内からスタートした技
を受けが場外に出て返しても一連の動きであれば場内の技となる。
(9) 場内外の判定は原則ルール通りとする。また試合場と試合場の間、もしくは隣の試合場の近く
で抑え込みになった時は、寝技を優先する。また、畳外の板間に近づくなど危険な場合は、「待
て」とする。
(10) 帯から下を直接の攻撃・防御する「反則負け」は、3名の審判員が「反則負け」と判断した場
合のみ、「反則負け」とする。(ジュリーにも確認する。)立ち姿勢では、どんな状況であって
も手又は腕を使って帯から下を直接攻撃・防御することは「反則負け」となる。(ただし、触れる
程度、相手の柔道衣をしっかりと握り組んでいる場合に腕が相手の帯より下に当たることは反則
ではない。)
(11) 直接的反則負けについては、その試合の主審が審判長に報告し、次の試合に出場できるか確認
する。
(12) 大会中、脳震盪を受傷した選手は、継続して当該大会に出場することは不可とする。脳震盪の
判断は救護担当が行う。
2.少年大会申し合わせ事項の留意点等
(1)「後ろ襟、又は背部を握った」状態で、通称ケンケン内股等を掛ける場合は(瞬間的1,2秒程
度)の規定にかかわらず、特例として認める。
内股に限らずケンケンで入る技(例えば大内刈・大外刈等)を対象とする。この場合、連絡・変化
技が途切れるまで認める。(例えば内股→大内刈、大内刈→内股、大内刈→小内刈)
(2) 寝技の攻撃・防御において、頸の関節及び脊椎等の故障につながると審判員が判断したときは
「待て」の宣告をする。(俗称「春日ロック」、「腕三角」などで危険な状態と 判断されたと
きは「待て」を宣告します。)
☆寝技のとき、脚を交差して相手を制しているだけの状態は、三角絞とはみなさない。ただし、
危険な状態となったときは「待て」と宣告して立たせる。24 年度の神奈川全国中学校柔道大会で
俗称三角固は尻が上がって上体を覆ったとしても脚をほどかなければ、危険な状態と判断し、
「待
て」とする。ただちに脚をほどけば、「抑え込み」と宣告し、寝技を継続する。(運用について
基準が示された。)
☆どのような状態であれ、審判員が危険な状態であると判断すれば「待て」をかける。
(3) 内股、払腰等の技を掛けるとき、身体を前方へ低くまげ、頭から畳に突っ込む反則は、厳しく
取る。ダイビングの直接的反則負けは、規定通り次の試合に出場できる。
(4) 立ち姿勢のとき、「腕返」(俗称)を施した場合は、「反則負け」を与える。
(5) 審判員自らの礼法を正しく行い、試合者にも礼法を厳しくコントロールする。