第 52 回 下水道研究発表会 開催報告

第 52 回
下水道研究発表会
開催報告
平成 27 年 7 月 28 日(火)~30 日(木)までの 3 日間、東京ビッグサイト会議棟
において、「第 52 回下水道研究発表会」を開催しました。今年は、口頭発表セ
ッション 331 編、ポスター発表セッション 17 編の計 348 編の発表申込みがあ
り、総聴講者数は 1,984 名でした(特別講演、パネルディスカッション等を含
む)。
〇特別講演
7 月 28 日 11 時~12 時に、1F レセプションホールAにて特別講演を行いま
した。
・テーマ:進化する都市インフラの将来展望
・講演者:東京大学・政策研究大学院大学教授 家田仁氏
聴講者は 178 名で、クオリティインフラとしての下水道の未来に期待すると
いう視点で、①下水道の現状をどう見るか?②他分野や日本のイノベーション
事例③今後のインフラビジネスの展開などについて、ご講演をいただきまし
た。
〇パネルディスカッション
7 月 28 日 13 時~15 時に、同じく 1F レセプションホールにてパネルディス
カッションを行いました。
・テーマ:持続的発展が可能な下水道の実現に向けた取り組み
・コーディネーター
: 東京都市大学都市工学科教授 長岡
・パネリスト
: 国土交通省下水道部
本田
国土技術総合研究所
榊原
東京都下水道局
坂根
秋田県建設部
工藤
日本下水道事業団
畑田
水と環境の未来研究所
小林
裕氏
康秀氏
隆氏
良平氏
守氏
正憲氏
由夏氏
聴講者は 242 名で、平成 26 年 7 月に策定された『新下水道ビジョン』をふ
まえ、下水道の持続的発展に向けて、国からは下水道法等の改正内容、自治体
からはヒト・モノ・カネの課題と今後の取り組みや、県と市町村との連携事
例、JSからは支援・代行機関としての取り組み、国総研からは下水道技術ビ
ジョンの役割、市民代表からは、市民から見た下水道と今後の広報活動の展開
について発表が行われ、今後下水道を持続的に発展していくために、何が重要
となってくるかについて、ディスカッションが行われました。
〇口頭発表セッション
特定課題 8 セッション、通常 12 セッションに 331 編の論文応募があり、7
会場に分かれ、発表が行われました。
聴講者の多かった上位セッションは下記のとおりです。また、各発表者の当
日のプレゼンテーション内容等について、各座長による審査結果を得ましたの
で、今後、本会設置の下水道研究発表会企画運営委員による論文の内容に関す
る審査結果と合わせて、優秀者に対する表彰を行う予定です。
(聴講者の多かった口頭発表セッション)
①
②
③
④
⑤
N―9-5
N―9-3
N―9-1
N―9-4
N―9-2
水処理技術(5)
水処理技術(3)
水処理技術(1)
水処理技術(4)
水処理技術(2)
162名
150名
142名
142名
126名
〇ポスター発表セッション
ポスター発表セッションは、17 編の応募があり 16 編の発表が行われまし
た。発表時間には、発表者と参加者との間で質疑応答、意見交換等が活発に行
われました。その中から下水道研究発表会企画運営委員会の委員と口頭発表セ
ッションの各座長の審査を得た後、厳正なる審議の結果、最優秀賞 1 編、優秀
賞 2 編が選出されました。
・最優秀賞
「「煉瓦下水道場」の設立と仙台市における新たな人材育成の取組み」
仙台市 青田 由希雄 氏
・優秀賞
「温室効果ガス排出量からみたAO法とA2O法の比較」
東北大学大学院 神山 和哉 氏
「NADH風量制御を利用した嫌気無酸素好気法に関する共同研究」
(株)九電工 福田 貴子 氏
〇交流会
7 月 29日の 17 時 30 分~19 時 30 分に、8Fアルポルトにて、交流会を開催
しました。この交流会は、下水道の技術や経営等に関して自由に意見交換等を
行っていただくことを目的として、発表者、聴講者、座長、下水道研究発表会
企画運営委員会委員等、下水道に関わる業務・研究等に携わる全ての方々を対
象に行ったものです。参加者は23名で、研究機関、地方公共団体、民間企業
といった幅広い職種の方にご参加頂き、貴重な意見交換の場となりました。
次回の「第 53 回下水道研究発表会」は、平成 28 年 7 月下旬に、名古屋市にて
開催いたします。論文発表の申込開始は、平成 27 年 12 月上旬を予定していま
すので、多数のご応募並びにご参加もお待ちしております。