今,求められる「21世紀型の学力」の育成を目指して

研究主題
今,求められる「21世紀型の学力」の育成を目指して
3年次(平 成27年 度 )研究副 主題
アクティブ・ラ-ニングによる学習への深いアプローチ
(国立教育政策研究所「教育課程研究指定校事業」(社会科)研究指定)
皆様方におかれましては,ますます御清栄のこととお喜び申し
上げます。また,日ごろより本校の研究推進のため,御指導・御
支援を賜り厚くお礼申し上げます。
さて,本校では平成 25 年度より,それまでの研究の成果と課題
を踏まえ,「21 世紀型の学力」の育成を目指した研究に取り組ん
でおります。
つきましては,その成果を生徒の姿と共に教育研究大会にて御
高覧いただき,御指導・御助言を賜りたく御案内申し上げます。
北海道教育大学附属函館中学校長
研究の概要
羽根田 秀実
アクティブ・ラーニングによる学習への深いアプローチとは
子供たちが成人して社会で活躍する頃には,我が国の社会構造や雇用環境が大きく変化し,子供たち
が就く職業も様変わりすると言われています。そのような社会では,伝統や文化に立脚し,高い志や意
欲を持つ自立した人間として,他者と協働しながら価値の創造に挑み,未来を切り開いていく力を身に
付けることが求められます。
本校では,学習内容の理解の質にこだわった,課題の発見と解決に向けて主体的・協働的に学ぶ学習
を工夫することで,これらの力を身に付けさせることを目指し,研究に取り組んでいます。
◆期 日
平成27年10月30日(金)12:30~16:30(受付 12:00~)
平成27年10月31日(土)
◆主 催
国立大学法人北海道教育大学
9:00~12:00(受付
8:40~)
北海道教育大学函館校地域連携センター
北海道教育大学附属函館中学校
◆後 援
北海道教育委員会
函館市教育委員会
◆会 場
北海道教育大学附属函館中学校
(〒041-0806 函館市美原3丁目48番6号 電話 0138(46)2233 FAX 0138(47)6769)
ホームページURL
http://www.hak.hokkyodai.ac.jp/~f-chug-m/
1日目日程
12:30
12:00
受
付
10月30日(金)
13:00
全
体
会
13:10
移
動
14:00
公
開
授
業
14:10
移
動
単元・題材名
国語
意図を正確に伝えるには
1年
~話題や方向を捉えて話し合う~
数学
比例の利用
1年
~日常的な事象を数学的に捉える~
美術
「ずっといっしょ」
3年
~風景彫刻に込める想い~
技術
「プログラムによる計測・制御」
2年
~からくりのプログラム化に挑む~
教科・学年
社会
教
科
別
分
科
会
授業者
授業の概要
髙 橋 亜 矢
複数の人々の集団の中で,意思決定をするにはどうすればよ
いか,テーマを決めグループで話し合う言語活動を通して,話
題や方向に沿った話し合いをするための工夫について考え,話
し合う力を育みます。
木 村 奈 々
問題解決の授業の中に「ペア思考」
を取り入れることにより,
生徒一人一人の数学的活動を充実させ,数学の本質に関わる能
力を育みます。
冨 尾
拓
「ずっといっしょ」をテーマに,自分対○○を設定し,この
瞬間を永遠に刻む心象風景を,粘土で立体として表現します。
テーマの共有や自らを見つめ感性を養うことを通して,美術の
本質に根ざした問題解決の能力を育みます。
松 本 了 祐
「からくり人形」の動きをアルゴリズムによる分析をし,そ
の動きに合わせたプログラム化に挑む授業を行います。
「Robotist」を用いてセンサを活用しながら,からくり人形の
動きに近づけるような問題解決に向けたアクティブ・ラーニン
グ型の授業の実践を目指し取り組みます。
14:10~15:00
単元・題材名
地理的分野「北海道地方」
2年
~自然環境を中心とした考察~
理科
科学技術と人間
3年
~放射線の様々なことを学ぼう~
外国語
プレゼンテーション
(英語)
~HAKODATEの魅力を
1年
紹介するCMをつくろう~
保健体育
体つくり運動
2年
移
動
16:30
13:10~14:00
教科・学年
公開授業Ⅱ
公
開
授
業
15:10
Ⅱ
Ⅰ
公開授業Ⅰ
15:00
~体力を高める運動~
授業者
授業の概要
伊 藤 健太郎
単元を貫く学習課題を設定し,家庭での講義映像や他者との
協働的な学習を通して,自然環境を中心に他の事象と関連づけ
て北海道地方の地域的特色を考察させていくアクティブ・ラー
ニング型の授業に取り組みます。
田 中 幸 樹
あまり知られていない放射線の性質や用途をより詳しく学
び,その有用性について考える学習を行います。
平 石 暁 史
自分たちの住む観光都市「函館」の魅力を世界中の人に発信
するためのコマーシャル製作を通して,生徒たちは仲間と共に
思考を巡らせ,試行錯誤を繰り返し,自らの表現力を磨きなが
ら,実践的な英語力を育みます。
朝 倉
中学2年生の「体つくり運動」をアクティブ・ラーニング型
の授業での実践を目指して行います。
潤
公開授業のポイント
アクティブ・ラーニングによる学習への深いアプローチを図り,次のような力を育むこと
を目指した授業を行います。
1
「教科等の本質」に迫るアクティブ・ラーニングによる学習指導及び評価の工夫・改善
「教科等の本質」とは,具体的には,その教科等ならではのものの見方・考え方,処理や表
現の方法などのことです。
「教科等の本質」に迫るため,課題の設定を吟味するとともに,問題
解決を図る過程で,教科等に固有の知識や個別のスキルを使い,各教科の本質に根ざした問題
解決の能力や学び方,ものの考え方を身に付けることができるよう,学習指導及び評価を工夫
します。
2
「21世紀型の学力」を育むアクティブ・ラーニングによる学習指導及び評価の工夫・改善
「21世紀型の学力」とは,社会を生き抜く力を備えた,未来への飛躍を実現する人材とし
ての資質や能力のことです。本校では,この力は,アクティブ・ラーニングによる学習への深
いアプローチによって身に付く力であり,生徒がどのような認知プロセスで課題を解決するの
かを指導計画の中に明確にすることで,これらの力が育まれているかどうかを明らかにでき,
指導の参考になると考えます。
教科別分科会
15:10~16:30
教科
テーマ
国語
「アクティブ・ラーニングを通して言語活動
を行う能力を高める学習指導の工夫・改善」
~「21 世紀型の学力」の育成との関連を明確にして~
社会
「公民的資質の基礎の育成を目指して」
~アクティブ・ラーニングによる社会科の本
質にせまる学習指導の工夫~
数学
「生徒一人一人の数学的活動の充実を目指して」
~「ペア思考」によるアクティブ・ラーニング
型の授業を通した数学への深いアプローチ~
共同研究者
内
藤
一
司会者
志
(教育大学函館校教授)
小笠原
学
(函館市教育委員会指導主事)
宮
川
高
助言者
宏
(木古内町立木古内中学校教頭)
阿
部
智
子
(附属函館中学校教諭)
小
田
正
(教育大学函館校准教授)
永
吉
幸
平
(函館市立戸倉中学校教諭)
深
見
理科
平
亘
山
裕
之
(渡島教育局義務教育指導班指導主事)
毛
利
繁
和
(函館市立本通中学校長)
小棚木
「教科の本質に迫るアクティブ・ラーニング」
~汎用的なスキルの育成と思考力の深化~
浩
(渡島教育局義務教育指導班指導主事)
大
池
田
(渡島教育局義務教育指導班指導主事)
中
村
秀
夫
(教育大学函館校教授)
伊
藤
大
育
(函館市立的場中学校教諭)
こずえ
(函館市教育委員会指導主事)
細
川
和
成
(函館市立椴法華中学校教頭)
美術
保健
体育
技術
家庭
外国語
(英語)
「学びの深まりが自覚できる美術の学習指導
を目指して」
~美術科における汎用的な資質・能力の育成~
「アクティブ・ラーニングによる保健体育の
学力定着を目指して」
~アクティブ・ラーニングによる保健体育学
習への深いアプローチ~
「変化し続ける社会に生きて働く力の育成」
~問題解決に向けた主体的な取組を重視した
教科の本質に迫る学習指導の工夫~
「実践的な英語力の育成を目指して」
~アクティブ・ラーニング型の授業による「
発信力」の育成~
橋
本
忠
和
(教育大学函館校教授)
星
正
樹
(函館市立湯川中学校教頭)
金
光
秀
雄
(教育大学函館校教授)
佐々木
壮
一
(函館市立深堀中学校教諭)
安
宅
聖
(函館市立亀田中学校教諭)
小田桐
智
(函館市立的場中学校教諭)
中
山
恭
男
(教育大学函館校教授)
福
留
志
織
(附属函館中学校教諭)
吉
秀
新開谷
央
(附属函館小学校長)
平
田
新次郎
(附属特別支援学校副校長)
田
上
村
(函館市立桔梗中学校長)
中
君
枝
(渡島教育局義務教育指導班主査)
安
達
克
佳
(函館市立西中学校長)
2日目日程
10月31日(土)
「授業力向上セミナー」
8:40
9:00
受
付
9:20
全
体
会
9:30
移
動
10:20
公
開
授
業
3年社会科
授業者
郡 司 直 孝
10:30
12:00
コース別分科会Aコース
「単元をデザインする」
移
動
コース別分科会Bコース
「ICTを活用する」
コース別分科会Cコース
「土曜日にひろげる」
公開授業とコース別分科会
2日目は,
「アクティブ・ラーニングによる学習への深
いアプローチを図るための授業力向上セミナー」と題し,
「21世紀型の学力」を身に付けるためのポイントを踏ま
えた授業を提案するとともに,3つのテーマに分かれたコース
別分科会を行います。
Aコースでは,
「単元をデザインする」というテーマで,
アクティブ・ラーニングを取り入れた単元の指導計画を作
成する上での工夫について考えていきます。
Bコースでは,
「ICTを活用する」というテーマで,
アクティブ・ラーニングを支える学習活動の工夫について
考えていきます。
Cコースでは,
「土曜日にひろげる」というテーマで,本校社会科で行っている土曜の課外
授業(サタスタ)をご覧いただきます。
(参加することも可能です。)
申し込み方法
会場のご案内
○同封の「申込書」に必要事項を記入し,FAX,郵
送の他,下記Eメールアドレスあてに申し込みく
ださい。
(申込期日10/29まで)
*その際,参加する分科会もあわせてご連絡くだ
さい。
*参加費は無料です。ただし,資料(研究紀要代・
指導案綴り)代として,当日 1,000 円を申し受
けいたします。
北海道教育大学附属函館中学校
〒041-0806
函館市美原3丁目48番6号
電話 0138-46-2233
FAX 0138-47-6769
Eメールアドレス [email protected]
ホームページURL http://www.hak.hokkyodai.ac.jp/~f-chug-m/
※教育研究大会についての情報は,本校ホームページにて随時更新します。
※教育研究大会において撮影した写真,音声や知り得た生徒の個人情報は,北海道教育大学附属函
館中学校及び生徒とその保護者の承諾なく,その公表や発表を行わないよう,お願いします。