文中敬称略 は 少 な い で す。 横 浜 市 内 討の中で本館を改修する 進 め て ま い り ま し た。 検 め た た め、 再 整 備 計 画 を 病院の老朽化が目立ち始 り 組 ん で ま い り ま す。 新 は新病棟で緩和ケアに取 地域医療の新たな負託 に 応 え る た め に も、 当 院 院、 浜市西部医療圏では3病 を 担 っ て ま い り ま し た が、 ず で す 。 当 病 院 の あ る 横 く、 安 心 で き る 緩 和 ケ ア 者さんにとって融通の利 病 棟 で 対 応 で き ま す。 患 も、 緩 和 ケ ア 病 棟 や 一 般 を見れば6病院にとどま ―緩和ケア病棟を設立 した目的や経緯をうかが だ け で な く、 新 館 を 増 築 床 床 で す。 り、 合 計 で 1 2 0 床 足 ら い ま す。 す る こ と に し ま し た。 新 館棟4階にベッド数 病 棟 を 目指していきます。 に い ま し た。 初 期 症 状 の 隣接の病院と機能分担 ― 原 則 は 入 院 で す か。 がん患者さんが在宅で 館病棟をどのように利用 を は じ め、 家 族 室、 談 話 重 視 し ま し た。 年 ら現在地に移転して 三堀 すでに当院に入 院・外来の患者さんを含 ―緩和ケア病棟の特徴 は。 に は、 手 術 や 抗 が ん 剤 治 め て、 地 域 の 皆 さ ん を 受 に な り ま す。 泉 区 内 唯 一 療などの急性期医療にと け 入 れ、 が ん の 症 状 に 応 の患者さんが混在せざる 内 に は、 さ ま ざ ま な 症 状 と は し て い ま せ ん。 病 院 て病室を分けるようなこ ら在宅に切り替えること 村井 緩和ケア病棟に 入 院 し て も、 良 く な っ た で す。 声 が あ が り、 今 回 の 新 病 に あ っ た ら い い ね」 と の で 、「 緩 和 ケ ア 病 棟 が 別 人も化学療法や末期症状 ど ま ら ず、 が ん 診 断 時 か じたケアをしながら地域 ―大学病院などの場 合、 手 術 を 担 当 し た 主 治 ら 緩 和 ケ ア ま で、 切 れ 目 連携を一層強めていくこ がんと診断されたその時 の人も同じ病棟にいた中 なく継続する治療が望ま と で す。 新 し く 快 適 な ス 点から緩和ケアはスター 医が人事異動で代わるな れ ま す。 そ の 受 け 皿 と な ペ ー ス の 中 で、 心 を 込 め ト し、 認 定 看 護 師 が 入 っ 棟開設につながったわけ るのが緩和ケアの新病棟 て ケ ア に 当 た り ま す。 村 井 緩 和 ケ ア を 望 む ど、 患 者 が 戸 惑 う 場 面 が 患 者 さ ん は、 入 院 も 外 来 あ り ま す が。 安藤 一般病院は病状 も す べ て 受 け 入 れ ま す。 やがんのステージに応じ で す。 し て い き ま す。 精 神 的 な て本人や家族をフォロー 楠田 当院は横浜市の 二 次 救 急 拠 点 病 院 で、 を 得 な い の が 現 状 で す。 が 可 能 で す。 逆 に、 患 者 ま し い の で、 来 年 春 ご ろ 瘍 精 神 科 医) の 参 加 も 望 安藤 緩和ケアの場 に、 精 神 科 の 専 門 医 (腫 療 施 設 だ と い え ま す。 アルな苦痛を和らげる治 体 的 、社 会 的 、ス ピ リ チ ュ の で は な く、 精 神 的、 身 し た。 い方も進歩しま 変 わ り、 薬 の 使 日本緩和医療学会がで き て 年、 よ う や く 緩 和 くなりました。 と苦痛を取り除きやす さ を 感 じ ま し た。 テーションなどから多数 隣 の 病 院 や、 訪 問 看 護 ス ケアへの見方が て痛みや苦しみを和ら 三堀 がんで苦しむ 患者さんに薬物を使っ 気がします。そ れ れまで少なかった 関心を持つ例はこ が あ っ た の で す が、 今 きないことへの自責感 る姿を見ながら何もで た の で す。 苦 し ん で い 戻 る な ど 、制 約 が 多 か っ 間で患者さんの痛みが 象に内覧会を開 地域関係者を対 き ま し た。 ま た、 望者が多くて驚 ろ、 予 想 外 に 希 を 募 っ た と こ に際して看護師 の 参 加 が あ り、 期 待 の 強 にその実施を目指してい 各種の薬が増 え、 長 時 間 効 く げ た り す る ほ か、 息 を が い ま、 変 わ り ま す。 種類が出てきま し た。 全 身 に 効 く貼り薬もあり ます。 安藤 がん診 療に当たる医師 整える動作を手伝うな つつあります。 が、 緩 和 ケ ア に ど、 い ろ い ろ な 緩 和 の 学会も発展し て き た し、 講 演 会、 講 習 会 へ の 方法があります。 ―緩和ケアへの思いを う か が い ま す。 えてきました。 一般参加者が増 村井 1990年代 初 め ま で は、 モ ル ヒ ネ 楠田 緩和ケ 使 用 の 上 限 量( 極 量 ) ア病棟オープン は極量規制もありませ 催しましたが近 が 決 ま っ て い て、 短 時 ん。 以 前 に 比 べ て 一 段 れる医師間の 楠田 当院は 大学から派遣さ ことで機能分担 ア病棟をつくる 当 院 は、 緩 和 ケ い ま す。 そ こ で い問題を抱えて いう点でも難し 同一ドクターの継続性と し た。 が ん を 扱 う 各 科 の 皿はあるのかという点で り 替 え る の か、 そ の 受 け 緩和ケア中心の医療に切 緩和ケア病棟から一般病 出 て き ま す。 そ の 場 合 は に変更したいという人も 和ケアをやめて化学療法 さ ん や 家 族 の 中 に は、 緩 と な り ま す。 在 宅 で 緩 安藤 緩和ケアは可 能 な 限 り 在 宅 か、 入 院 す る な ど、 国 民 の 3 人 に 万6500人余が死亡 たいと思いま 和 と い う 選 択 肢 な ら、 も 図っていき 1人ががんで亡くなって れ ま す。 さ ま ざ ま な 患 者 さ ん を い ま す。 緩 和 ケ ア 病 棟 と 診 て 感 じ た の は、 ど の 時 し て の 展 望 や 課 題 を う か 点 で が ん 治 療 を 中 止 し、 が い ま す。 棟に移って治療を受けら それに携わる地域クリ す。 師研修の充実 に向けた看護 と も に、 緩 和 楠田 地域と病院の連 携を強めると ま す。 診 が できたらいいと願い 宅訪問ドクターによる往 ― 年間 万 人 余 の 人 の 参 加 も 実 現 し た い。 さ が が ん と 診 断 さ れ、 ら に い え ば、 病 院 か ら 在 な ら 同 行 が 可 能。 る。 ケ ー ジ に 入 る ペ ッ ト あり 室。 家 族 室 は 和 ・ 洋 室 が ▽緩和ケア病棟 ベッ ド 数 床、 う ち 個 室 は 立 ち 上 げ ま し ょ う。 引き継ぎ体制も 医師と看護チームで検討 ニックの医師がもっと 三堀 地域 の拠点づくり ケアのノウハウ生かす しっかりしてお 増 え て ほ し い。 た と え と し て、 患 者 時 間 対 応 し て い る た め、 支 え を 含 め て。 り、 患 者 さ ん が を 重 ね た 結 果、 緩 和 ケ ア ば規制の強い鎮痛剤の 残念ながら現状 楠田 当院では外来患 者 さ ん が、 が ん と 診 断 さ 不安にならないよう配慮 病棟の新設にたどり着い 使い方をコントロール 会 を 発 足 さ 進 す る」 と 定 義 を 改 定 し れ る と、 が ん 専 門 の 認 定 り ま す。 今 回 の 新 病 棟 開 を し て い ま す。 こ れ ま で た の で す。 緩 和 ケ ア 病 棟 できるような医師が求 ―緩和ケアに関する概 念もひと昔前に比べて変 わ っ た 印 象 で す が。 安藤 一般的なイメー つ い す み か ジ は 「終 の 棲 家」 と い う か、 終 末 期 医 療 と 見 ら れ が ち で す が、 W H O (世 界 保 健 機 関) が 2 0 0 2 年 に 「が ん 治 療 の 初 期 段 は 多 く な り ま し た 。た だ 、 緩和病棟の運営は法律で 決 め ら れ て い ま す。 か ら や っ て い た た め、 患 階から緩和ケア実施を推 在 宅 で、 と い う 考 え 方 が 者さんとの意思疎通がス ク を 受 け ま す が、 認 定 看 ま し た。 を期待します。 ての関心度アップ す が、 医 師 会 と し は地域差がありま ね。 グループがあ ティアなどの くれるボラン ポ ー ト し て るといいです 村井 当病棟の担 当医師は当面私1人 安藤 患者 会の結成は大 で す が、 マ ン パ ワ ー を さ ら に 拡 充 し、 将 事 で す。 ぜ ひ 時間面会ができ 13 痛み・不快を和らげる た こ と で、 様 変 わ り し ま 看護師らが告知に同席 設を待って入院された方 は、 一 般 病 棟 や 外 科 病 棟 は、 が ん を 手 術 な ど で 治 せ、 会 を サ ムーズになった経緯があ をはっきりさせ し た。 症 状 が 悪 く な っ た し ま す。 こうしたつなが も い ま す。 で手術を受けたさまざま め ら れ ま す。 現 状 広 が っ て き た の で す。 村井 がんと分かれば 緩和ケアを行う一般病院 護 師 は 精 神 面 も 含 め、 サ ポ ー ト し て い き ま す。 三堀 がん診断の時点 から患者さんに声をかけ な が ら、 苦 痛 や 葛 藤 を 一 緒に乗り越えるようにし ケアの質向上 ら 入 院 し、 良 く な っ た ら り は、 看 護 相 談 室 で 従 来 がんを告知されると、多 く の方たちは大きなショッ す、 小 さ く す る、 と い う 安藤 座談会で語り合う (右から)安藤、村井、楠田、三堀の各氏 な症状の患者が同じ病棟 20 来的には精神科医師 25 24 88 の 総 合 病 院 と し て、 地 域 50 ―緩和ケアの専門病棟を 持つ病院は多いのですか。 がん診療を地域医療の 要として進めていくため 室、 浴 室、 ボ ラ ン テ ィ ア 三堀 いずみさん するかを議論する過程 看護課長 で、 日 本 人 の 死 因 の ト ッ 楠田 清美さん 安藤 国 際 親 善 総 合 病 院は150年余の歴史の 看護部長 室 な ど を 備 え て い ま す。 村井 哲夫さん プ が、 が ん で あ る こ と を 担当医師 国際親善総合病院に緩和ケア病棟 がん患者の痛みや不快な症状を和らげる診療拠点となる緩和ケア病棟が国 際 親 善 総 合 病 院( 横 浜 市 泉 区 西 が 岡 ) に 新 設 さ れ、 9 月 上 旬 か ら 診 療 に 取 り 組 ん で い る。 緩 和 ケ ア の 役 割 や 地 域 と の 連 携 な ど を め ぐ り、 安 藤 暢 敏 病 院 長 ら担当者に語り合ってもらった。 地域の連携拠点に ‖ 中核病院として地域医療 ‖ 中 で、 横 浜 ・ 関 内 地 区 か 安藤 暢敏さん て い ま す。 ま た、 化 学 療 33 個室 病 院 長 法を行うかどうかなどの キッチン・ラウンジ 25 25 24 家族室( 和室) 4床棟室 座談会参加者 意思決定にも加わりま す 。 入院までの流れ がん緩和ケアを語る 国際親善総合病院新棟(写真提供 三輪晃久写真研究所)
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