長沼町まち・ひと・しごと総合戦略 (暫 定 版) 長 沼 町

長沼町まち・ひと・しごと総合戦略
(暫 定 版)
平成27年9月 初版
長 沼 町
1.長沼町の人口現況
長沼町の人口は長沼町人口ビジョンで示すとおり、昭和35年の18,
763人から減少傾向にあり、平成2年から平成17年の間では一時横
ばい又は微増となりましたが、その後はまた減少に転じ、平成27年3
月末(住民基本台帳)で11,439名となっています。このまま推移
しますと、10年後には人口1万人を下回り、40年後には人口6千人
台となると予測されます。
(国立社会保障・人口問題研究所推計)人口増
減では、平成24年中に社会増減がプラスとなり、明るい兆しは見えて
いますが、年度毎のばらつきが多く、自然増減・社会増減共に減少傾向
は続いています。
2.人口減少の要因
人口減少にはさまざまな要因が考えられますが、大きな要因としては
就職先の不足による学卒者の転出、また、少子高齢化が進んでいる中で
の自然減があげられます。出産適齢期である20歳から30歳代の女性
自体が減少していることから、0歳から4歳の層も減少し、結果として
出生数が減少しています。また、最近の国の農業施策でも土地の集約・
大規模化が推進されているため、一戸当たりの耕作面積の増が農家戸数
の減少をまねいています。
人口が減少する中で、雇用の場の不足から特に15歳から64歳まで
の生産年齢人口の減少が顕著であり、町内の経済活動も縮小し、雇用の
場がますます不足するという負の連鎖が起こっていると考えられます。
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3.人口減を食い止め、町を活性化させるには
人口減を食い止め町を活性化させるには、人口減少の要因に対処する
とともに、活性化させるための大胆な方策が必要です。長沼町では国の
総合戦略が定める政策分野に従い、長沼町の実情に合わせた次の4つの
基本目標を策定します。
(1) 安定した雇用の創出
(2)新しい人の流れをつくる
(3)子ども・子育て支援の充実
(4)安心・安全なくらしを守る
4.総合戦略対象期間
総合戦略の対象期間は、平成27年度から平成31年度までの5年間
とします。
5.今後の方向
長沼町まち・ひと・しごと総合戦略では国の「総合戦略」の方針に従
い、政策の目標を明確にする重要業績評価指数(KPI)を設定し、そ
れを検証・見直しを行う仕組みとして、産・官・学・金・労・言と住民
の代表から構成される、長沼町まち・ひと・しごと創生推進会議を設置
し、PDCAサイクルの確立を図っていきます。
※産・官・学・金・労・言:
(産)産業界、
(官)地方公共団体・国の関
係機関、
(学)大学等の高等教育機関、
(金)金融機関、
(労)労働団体、
(言)マスメディア。
※PDCAサイクル:PLAN(計画)
、DO(実施)
、CHECK(評
価)
、ACTION(改善)の4つの視点と取り込むことで、プロセスを
不断のサイクルとし、継続的な改善と推進するマネジメント手法。
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(1)安定した雇用の創出
学卒者の転出は就職先不足が大きな要因であり、現存の産業では就職
先の確保が難しい状況にあります。主産業である農業を中心に、産業の
すそ野を広げ、安定した雇用の確保の創出に取り組みます。
基本目標:
○企業誘致の促進
人口流出の大きな要因である就職先の不足を解消するためには、企業
誘致の推進が不可避です。企業誘致促進条例等を制定し、課税免除・雇
用奨励金等各種助成の確立と同時に、町内の遊休地の洗い出し、道央圏
連絡道路の土地利用状況を勘案しながらの造成も視野に入れた工業用地
の調査を図って行きます。
(KPI:企業立地数)
○農業の6次産業化(食のブランドづくりの推進)
産業創成の“芽”として、農産加工品・農家レストラン・農家民宿等、
新たな取り組みを行おうとする企業・個人に積極的に補助を行います。
“長沼”ブランドを創出することにより付加価値の増加が見込めます。
(KPI:新たな取り組み件数)
○農業ICTの推進
長沼町には農地に隣接しIT事業で設置した無線鉄塔があり、農村地
域でありながらほぼ全域 FTTH 網が張り巡られています。その鉄塔と
FTTH網を利用し、
RTK-GPS基地局や無線LANを設置することにより、
農業への GPS の活用による施肥・防除の無駄の削減、ドローンや無人走
行トラクター等の実証実験などを検討します。特に商用ドローンはリモ
ートセンシングのコストを下げることができ、潅水・施肥の時期や量を
調整し農業コストの低減・省力化が期待できます。
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※FTTH:(Fiber To The Home)光ファイバーによる家庭向けデータ通信環境
※RTK:(RealTime Kinematic)固定基地からの補正信号受信により、移動
局における GPS 衛星による測定誤差を補正し精度を向上する手法
(KPI:実証実験の件数、GPS等の導入件数)
○起業支援
地方創生の牽引役として、地方ベンチャーは重要です。町内での起業
を促進するために、起業に関するワンストップの窓口の設置や、起業に
関するセミナーなどを開催する起業塾の開設を行います。既存公共施設
ストックの利活用の中で、コーディネート機能も併せ持つインキュベー
ションオフィスの設置も検討していきます。また、空き店舗を若者等に
安価で貸し出すチャレンジショップの活用も検討していきます。
※インキュベーションオフィス:起業支援と職場の両方の提供を行う施
設
(KPI:起業件数)
○サテライトオフィス・シェアオフィスの誘致
大都市の災害リスクが高まっている中、災害時のバックアップオフィ
スとしての役割や、従業員の保養を兼ねた環境の良い田舎へのサテライ
トオフィスの誘致を推進します。また、アグリビジネスやネット販売な
どの小さな起業に対応するためのシェアオフィスの設置を、統合後の空
き校舎を複合施設として利活用する検討をしていきます。必要な職種の
人材を募集するワークインレジデンスの活用についても、長沼に必要な
業種を検討しながら活用していきます。
(KPI:誘致件数)
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〇人手不足など雇用ギャップの調整による雇用の増加と求職者支援
将来にわたり、若者などが地元で充実した仕事に就くことができるよ
うに、求職者に対する情報発信はもちろん、地元企業とのマッチングや
各種サポート、企業や地域などの連携なども促します。
(KPI:就業率の向上)
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(2)新しい人の流れをつくる(人口減少対策)
長沼町でも移住定住対策を行っていますが、なかなか成果に結びつい
ていないのが現状です。お試し暮らしなどは多くの自治体が行い制度自
体も陳腐化し、利用者も安く長期滞在できる宿程度に考えていると思わ
れます。移住を具体化した事業として対策していく必要があります。
基本目標:町外からの転入者数:5年間で社会移動プラスに
○仕事付きお試し暮らし
移住の大きな障害は収入の確保と考えられます。移住者を積極的に採
用してくれる事業者があれば、お試し暮らしとお試し就職を合わせて行
えば移住の現実性を持った事業となりえます。また、都市住民には田舎
での起業を夢みている者も多く存在します。町内の空き店舗を町で借入
れ、安価な料金により期間限定で貸出し、事業化の是非を検討してもら
う取り組みを行います。
(店舗型・飲食店型2タイプなど)
(KPI:仕事付きお試し暮らし設置数)
○空き家空き地対策
長沼町でも空き家バンク事業を行っておりますが、あまり稼働してい
ません。移住者に対する住民の抵抗感と不安感が多いのも事実です。田
舎暮らしのニーズはかなり高く問い合わせは多いのですが、不動産業者
が無く移住者が家屋・土地を探そうとしても難しいのが現状です。移住
情報に係るワンストップ窓口を設置し、斡旋できる物件を集めるととも
に、地域共同活動や農薬等、田舎暮らしの情報を移住希望者に伝え理解
を得ることにより、地域とのマッチングを図っていきます。また、空き
家の所有者に対しリフォーム資金を助成することにより、空き家の流動
化が図れ、環境の改善と移住者の増加が期待できます。
(KPI:空き家バンク登録件数)
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○農業後継者対策
農業後継者のいない農家が離農するにあたり、現況では準備金制度等
が有利に活用できるので、近隣の農家が農地を購入し規模拡大していま
す。その売却益で町外に移住する方も多くおり、人口は減っていくばか
りです。また、離農する農家の中でも大規模な農業は出来ないが細々と
農業はやっていく希望を持った方も多くおります。居抜きで農家ができ
るようにそのような方々をデータベース化し、新規就農希望者とのマッ
チングを図っていきます。グリーンツーリズム事業を活用し、都市住民
との交流を行い、相互理解を深めていくことで実現可能性を高めて行き
ます。
(KPI:新規就農者数)
○農業シェアハウス
農業に憧れる潜在的需要は多いと思われますが、実際に都市住民が農
業に就農するのは大変な勇気が必要です。そのギャップを埋めるために
も、農業に興味がある若者が生活をシェアし、農業への理解を深めてい
くための取り組みとして、農業シェアハウスを設置します。
(KPI:シェアハウス使用者数)
○優良田園住宅の造成
田舎への移住を希望する方は、都会には無いゆとりある生活を求めて
います。そういったニーズに対応するため、ゆとりのある住空間を持っ
た優良田園住宅の設置が移住者の増には有効です。地権者や不動産デベ
ロッパーの支援・遊休町有地を活用し、魅力的な宅地を整備に取り組み
ます。
(KPI:優良田園住宅造成数)
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○地域おこし協力隊の積極活用
地域おこし協力隊は平成25年度で全国318団体978名もの取組
となっており、総務省は平成28年度までに3,000名を目標として
います。また、平成25年6月末調査では任期終了後約6割が同じ地域
に定住しています。総合戦略で行う事業をカバーする人員としての役割
はもとより、昔から言われる地域活性化に必要な“よそ者・ばか者・若
者”として重要な役割を果たすはずです。
(KPI:地域おこし協力隊数)
○移住者助成
地価下落が進み住宅の都心回帰が起こっているため、都市近郊の長沼
町への流入が減少しています。長沼町への流入を促進させるため、家賃
助成、住宅新築者へは住宅購入資金、通勤通学者へは費用の助成を行い、
住宅は環境の良い長沼で、通勤通学は札幌圏での暮らしかたへの後押し
をします。
(KPI:補助政策利用者数)
○シティプロモーションの活用
人の流れをつくるためには長沼の名前を知ってもらうのが重要です。
農業のブランド戦略も含め、総合的に長沼を売り出していく仕組みづく
りを行っていきます。
(KPI:シティプロモーション事業数)
○各種ツーリズムの開発
本町では平成16年より本格的にグリーンツーリズム事業に参入し、
修学旅行生を中心に多くの人を受け入れています。その反面、高齢化・
野菜作付による農作業の増加により、受入れ農家の減少も深刻になって
きています。農家の負担を減らすためにも、商工業者やアーティスト、
近隣自治体と連携し、他分野・他地域連携によるグリーンツーリズムの
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拡充を目指します。
また、渡り鳥を始め自然環境を生かしたエコツーリズム、町内に数多
く在住している芸術家とコラボレーションしたアートツーリズム、景観
を利用したサイクルツーリズム、どぶろくやワインと食を合わせた酒蔵
ワイナリーツーリズムなど、様々なニューツーリズムを開発し、交流人
口の増加を図っていきます。
(KPI:グリーンツーリズム受入増数、新たな取り組み数)
○ネット環境の強化
観光客の増加、特にインバウンドマーケティングにはネット環境の強
化が重要です。SNSなどの口コミによる観光客の増加は、これからの
観光戦略の主流になる可能性を秘めています。新千歳空港に近い利点を
生かすため、道の駅を始めながぬま温泉などの公共施設への無料 wifi 環
境の設置、ファームレストラン等民間施設の wifi 環境設置への補助を検
討していきます。
(KPI:wifi 環境設置数)
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(3)子ども・子育て支援の充実
今の長沼町の人口ピラミッドからは、合計特殊出生率を2.1として
も人口は減少していく傾向となります。人口増には合計特殊出生率の増
加が不可避です。安心して子供を産める環境、特色ある子育て環境、特
色ある教育で子育てをしたくなる町への施策が重要です。また、結婚を
選択しない“おひとりさま”や、子ども持たない“DINKS”も増え
ており、結婚したくなる・子どもが欲しくなる政策が必要です。
基本目標:
○余裕ある子育て支援
子育て世代の支援のため現在中学生までおこなっている医療費の無料
化を継続し、その拡充を検討していきます。
また、子供の預かり支援を行うファミリーサポート事業、現在民間病
院で行われている病後児保育の拡充、病気の回復期にある子供の預かり
支援体制を検討し、共働き子育て世帯が安心して仕事を続けられ、出生
率の増加を推進します。
(KPI:子育て世帯流入数、ファミリーサポート等利用数)
○保育所の拡充
働きながら子育てをおこなうワーク・ライフ・バランスでは、保育所
の役割が非常に重要です。0歳児保育の充実、民間幼稚園との連携や幼
保一体的運営の検討を進めます。
(KPI:新たな保育事業数)
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○自営業者の子育て支援
国の政策もあり産前産後休暇・育児休業の一般企業への普及は進んで
きていますが、農業・商業等の自営業者はその恩恵に預かることができ
ず、出産時の労働力不足の問題から、出生率向上の弊害となっています。
自営業者の出産時の労働力不足に対し、労働力や経費の補てんを行う施
策を検討して行きます。
(KPI:補助対象人数)
○特色ある教育
地方でも先進的な教育を受けることができるように、小中一貫教育に
よる英語・プログラミング・プレゼンテーション・道徳等の義務教育課
程の検討や、タブレット端末を活用したICT教育などを実施し、コミ
ュニケーション力・情報発信力・自己発表力を高め、社会への適用能力
の高い教育を目指します。
(KPI:先駆的教育の実施数)
○一貫した子育て環境の整備
長沼町人口ビジョンからは5歳から19歳までの減少が著しく、高校
進学を見据えた中学時の転出や高校進学による転出と予測されます。そ
の場合世帯全員での転出が主となり、移動人数からも社会的移動の大き
な要因となります。それを食い止めるために、0歳から18歳まで長沼
での一貫した教育環境づくりを目指し、保育園・幼稚園との連携から放
課後子ども教室・学童保育の拡充、児童館の整備、小中一貫教育、高校
への特色ある教育への支援を検討して行きます。
(KPI:5歳から19歳世代の社会的移動の減少)
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○婚活事業
農業・商工業後継者と田舎暮らしに憧れる女性に対し、イベント等の
出会いの機会を設けることにより、自然増・社会増ともに期待できるた
め、JAグリーンパートナー実行委員会や商工会と協力し、実りある婚
活事業を検討して行きます。また、町内にも結婚しない“おひとりさま”
が増加しており、まちコンなど積極的に出会いの場を設ける取り組みを
行います。
(KPI:婚活事業数)
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(4)安心・安全な暮らしを守る
これまで町では、町民の安全・安心な暮らしを守るために、道路、治
水、上下水道、道の駅、学校、温泉や保健福祉施設といった、まちの土
台となるインフラの整備に加え、全戸配布の防災広報無線、ハザードマ
ップや地域防災計画の作成などを行ってきました。
今後、少子高齢化の波の中にあっても、子育て世代をはじめとする人々
にとって安全・安心な暮らしやすい町であるためには、まちの魅力をさ
らに高めていくことが必要です。そのためには、長沼町に今あるハード、
ソフトを時代に合わせて維持、更新しながら最大限活用することに加え、
他の周辺自治体ともこれまで以上に連携し、互いの良さを活かし高め合
う取り組みが必要です。
基本目標:
○既存公共施設ストックの利活用
長沼町の活性化のために、統合された校舎等の公共施設ストックを利
用し、1.新規就農者の住居を含めた新規就農センター、2.芸術家の
アトリエ、3.民間のサテライトオフィス・シェアオフィス、4.役場
出張所、5.町外教育機関のサテライト校舎、6.郷土資料館・美術館、
7.チャレンジショップ、8.民間店舗等の複合施設等の設置を検討し
ます。また、賃料収入から施設の維持管理費の軽減も期待でき、非常時
には災害施設として安心安全な地域づくりを行います。
(KPI:活用施設数)
○学校との連携協定
長沼町近郊の都市には多くの大学が存在していますが、その多くが卒
業後札幌を始め都市に流失し、地域には定住しておりません。定住を促
進するために、近隣自治体と大学が連携し、卒業後の定住に取り組んで
行きます。特に長沼町では恵まれた地理条件や農産物資源を活用した、
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産学官連携による学内起業等への効果も期待できます。
(KPI:取り組み数)
○定住自立圏の形成
中心都市と定住自立圏を形成し互いに協力することで3大都市圏への
人口・富の流出を防ぐことが急務です。近隣都市への働きかけや協同に
より、早急に定住自立圏を形成することにより、人口流出に歯止めをか
ける取り組みを行います。
(KPI:定住自立圏の形成)
〇自ら取り組む健康づくりへの支援
町民一人ひとりが自らの健康づくりに取り組めるように、各種の健康
支援や健康増進事業の推進、地域リハビリテーション連携の支援、食育
の推進、生活習慣病予防対策、総合的ながん対策、たばこ対策、自殺対
策などに多面的に取り組みます。
スポーツなどを通じた健康意識を高めるため、種目やレベル、年齢に
こだわらず、気軽に参加することができる環境を整備します。
(KPI:取り組み件数)
〇機能的かつ効率的な都市機能の維持
まちづくりに関する情報収集や相談機能など、地域住民によるまちづ
くりの充実および活性化を図るとともに、地域団体の活動を活性化し、
地域での安心な暮らしや生きがいづくりに住民がより積極的に参画する
体制の整備を図ります。
地域の高齢化、人口減少に向けた今後のあり方などについて検討を進
めます。
(KPI:新規施策検討件数)
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第2回長沼町まち・ひと・しごと創生推進会議
会
議
日
場
1
開
会
2
挨
拶
3
議
題
(1)長沼町総合戦略骨子説明
時
所
(2)委員提案事項検討
(3)その他
4
閉
会
次
第
平成27年9月24日(木)13時30分
長沼町総合保健福祉センター
2階会議室
第2回長沼町まち・ひと・しごと創生推進会議
議事概要
開催日時:平成 27 年9月 24 日(木)13:30~15:30
開催場所:長沼町総合保健福祉センター2階会議室
出席者:計 23 名
①委員:11 名
②事務局:10 名
(長沼町:9名、道銀総研:1名)
③オブザーバー(道銀総研)
:1名
④予備席:2名
次第
1.開会
2.挨拶
3.議題
(1)長沼町総合戦略骨子説明
(2)委員会提案事項検討
(3)その他
4.閉会
1.開会
〇事務局:
(開会)
2.挨拶
〇町長:
(挨拶)
3.議題
(1)長沼町総合戦略骨子説明
〇会長:それでは、よろしくお願いしたい。
〇事務局:
(資料説明)
(2)委員会提案事項検討
〇会長:委員の方々から事前に意見を頂いていますので、説明よろしくお願いします。
〇木村委員:総合戦略骨子案は長沼町という文言を外すと、どこのまちでもあてはまるような内容、総花的な内
容になっているので、長沼町らしさを出したい。
〇向山委員:案については少し独自性に欠けていると思った。当行の地方創生に関する取り組みとしては道銀創
業支援塾、移住住み替え支援等行っている。金融機関は、住宅に対する補助助成制度を通して移住等を支援で
きる。
雇用吸収力のあるのはサービス業。商店街が連携して夜間営業に向けた取り組み、チャレンジショップへの支
援等により、商店街の活性化につながる。
農業において6次化を行う場合、2次、3次事業者とのマッチング支援も金融機関としては可能。
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町民のこころが一つになるような取り組みが必要。
〇東方委員:もっと上書きができるような内容にしておいたほうがいいのではないか。
観光対策については、シティプロモーション、グリーンツーリズム等しているが、今ある旅行会社のツアーの
中に長沼をもっと組み込んでもらえるようなことも必要。
移住によって子どもの教育を気にされる方がいるが、地方でも教育の水準を保ち、子育て環境の整備が必要。
〇会長:3名の委員から発言をいただいたが、どうか。
〇副会長:骨子を先ずつくり、しからば具体的にどの様に取り組むかを議論した方が良い。
〇会長:総花的という指摘があったが、長沼町らしいとは何か。札幌という大消費地に近く、新千歳空港にも近
く、地の利的に恵まれているなかで、農村地域が広がる長沼であるということが、長沼らしさとしてまずは一
つ言えるのではないか。
〇東方委員:長沼には、ゴルフと温泉がある。ゴルフと農業体験という楽しみ方も提案できる。ロシアのダーチ
ャのようなものの提案もできる。空港から近く、1時間で都市型観光も、ゴルフも農業体験もできるというこ
とは魅力である。ただツアー化するなら、長沼町単独では難しいので、広域連携でやれないか。
〇会長:農園付の別荘、ダーチャも可能性がある。
温暖化によって、本州で既存の農業が厳しくなる中、北海道での農業のさらなる可能性もある。
〇古館委員:長沼町は大豆の生産は日本一。ブロッコリーの生産も道内で1、2位を争うところまで来ている。
産地形成の力はある。農業の6次化を先取りして、農業者によるリンゴの様々な加工等も進んでいる。
人の流れと人口減少を食い止めるような取り組みは農業面からみるとある。
〇岩城委員:立地には恵まれている。ただ上手に活用はできていない。総合戦略は何か一つ具体的な、町民みん
なで取り組めるようなものがほしい。
長沼には商業も、農業も後継者が比較的いて、新規就農者もいる。若手、女性の意見も取り入れていくべき。
長沼には魅力的な店がないという意見も聞くなかで、プレミアム商品券をやっているが、やはり売り切れてい
ない。短期的な補助ではまちは活性化しない。
〇会長:町民の心を一つにという取り組みとは、夕やけ市などもあるが、その他には。
〇向山委員:ご当地アイドル、キャラクターづくりも一つ。
景観の良さ、農業、立地の良さは長沼の特徴。新規就農はPRしなくても結構きているので、むしろ商工業の
活性化が必要。
〇十河委員:新規就農者はいるが、農業をやってみたいという夢だけで就農されるというのはどうか。ある程度
の技術力がないと農業は成り立たない。販売力についてはやはり農協あってのことかと思う。
〇副会長:長沼町の基幹産業は農業。人口減少下にあっても農地は残る、在る。後継者が将来に希望が持てる対
応策、方向性等どう示すか、例えば骨子の中にICT等での取り組みもあるので議論を。
〇永井委員:近年の新規就農者は比較的成功されている。長沼町は耕作放棄地は一切ない上、親元就農の方が多
く、新規就農者はなかなか農地を購入しにくい。
〇会長:それでは、骨子案についての議論をはじめる。これに追加すべき事項等はないか。
家、物件の確保についてはどうしていくか。首都圏の方が地方に移住する際の住宅確保はどうするか。雪対策、
買物対策等も検討するとコンパクトシティ化も検討しなければならないか。
骨子案の項目を順にみていきますか。
〇事務局:
(骨子案について設定目的を含めて説明)
〇会長:総合戦略案についてはパブコメも行うが、委員会でまずは過不足の調整が必要。
〇藤島委員:長沼町は、ほとんどの野菜を栽培できることが知られていない。多種多様な農産物を栽培でき、フ
ァームレストランで提供ができる。キャンプ場やゴルフ場といった誘客施設があるので、そこで長沼町の農産
物を消費してもらうという流れが欲しい。
安定した雇用のために、企業誘致等と記載があるが、企業誘致の促進の項目の中にシェアオフィスの件も含め
てもいい。
長沼の認知度を向上するためには、まずはシティプロモーションが大切ということがわかるように記載しては
どうか。
長沼の魅力、良さ、夕やけ市も立地の件も戦略に全部入れ込んでいっていいと思う。
長沼に来てもらうのか、産んでもらうのか、重点を絞って書いていくべき。
〇会長:まだ骨子だが、今の意見のように、具体的な長沼ならではのキーワードを入れ込んでいっていいと思う。
〇オブザーバー(道銀総研)
:
(道銀総研作成「検討の視点」資料説明)
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〇会長:それでは、よろしいか。
(3)その他
〇事務局:次回も事前に資料配布します。次回は 10 月9日(金)10 時開催を予定しております。よろしくお願
いします。
4.閉会
〇会長: (閉会)
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