金沢の町家 活きている家作職人の技 展

2015・5
│PRESS RELEASE│
株式会社LIXIL
巡回企画展のご案内
金沢の町家
活きている家作職人の技 展
Machiya: Kanazawa’s Traditional Townhouses
The Living Skills of Townhouse Craftmen
会期:<大阪>2015年3月6日(金)~5月19日(火)
<東京>2015年6月4日(木)~8月22日(土)
会場:LIXILギャラリー
写真 1: 旧涌波家住宅主屋(金沢市指定文化財)
江戸末期と推定される町家だが明治期の姿で平成 15 年に復元整備された。凛とした佇まいの中に手技による修
復の痕をみることができる。現在は 1 階部分が「ひがし茶屋休憩館」(金沢・ひがし茶屋街)として活用されている。
撮影:尾鷲陽介
http:// www1.lixil.co.jp/gallery/
│PRESS RELEASE│
「金沢の町家 活きている家作職人の技」展
「建築とデザインとその周辺」をめぐり、独自の視点でテーマを発掘するLIXILギャラリー(大阪会
場)の企画展では、2015年3月6日~5月19日<大阪>、6月4日~8月22日<東京>の期間、「金沢の町家
活きている家作職人の技」展を開催します。
建築における伝統技術がいかに保存され継承されているのでしょうか。本展では、その実例を加賀百万
石の城下町、金沢の町家から探ります。
│開催概要│
「金沢の町家 活きている家作職人の技」展
Machiya: Kanazawa’s Traditional Townhouses
The Living Skills of Townhouse Craftmen
会
期
開館時間
休館日
会
場
入 場 料
企
画
制
作
協
力
2015年3月6日(金)~5月19日(火)<大阪会場>
2015年6月4日(木)~8月22日(土)<東京会場>
10:00AM~5:00PM <大阪会場>、10:00AM~6:00PM<東京会場
水曜日(大阪会場は水曜祝日は開館)、夏季休暇
大阪会場:大阪府大阪市北区大深町4-20 グランフロント大阪南館タワーA 12階
東京会場:東京都中央区京橋3-6-18 東京建物京橋ビル LIXIL:GINZA2F
無料
LIXILギャラリー企画委員会
株式会社LIXIL
金沢市・金沢職人大学校、長田和明、畳 立野、出口昭、中村康、西田守男、
表具 錦芳堂、藤田左官、安田正太郎
│展覧会の見どころ│
城下町の風情漂う金沢。幸いにも戦災や震災に遭うことがなかったこの町では、今も古い町家を数多く
見かけることができます。町家とは、古くからある都市住宅のことで、住まいと生業が共存したかつて
の日本特有の暮らしの場でした。日常的な手入れや修復は地域ごとの家作職人が担い、一軒に凝縮され
たその知恵と工夫は伝統技術の宝庫ともいえます。職人の世界も様変わりしていく中で、金沢ではこの
ような豊かな町家をはじめとする重要な歴史的資産があることにより、それらの修復や再利用を通して
職人たちが育成され、また技術も受け継がれています。
本展では、町家の家作に必要な技術のうち、七つの技-大工・石工・瓦・左官・畳・建具・表具-とそ
れぞれの職人たちにスポットをあて、道具、材料、工程サンプル等の実物資料ほか職人たちのインタビ
ュー、修復の現場レポート、映像を含む約 170 点から、金沢における伝統技術の保存・継承のあり方を
読み取っていきます。七種それぞれの伝統技術に欠かせない道具が一堂に会するこの機会は同展の大き
な見どころのひとつです。
修理しながら百年持つ家、それが当たり前だった家づくり。本展がそのような日本の伝統建築を支える
職人の「活きた」技に出会う場となり、それを受け継ぐべくこれからを考えるきっかけになれば幸いで
す。
2
LIXILギャラリー
│PRESS RELEASE│
「金沢の町家 活きている家作職人の技」展
写真 2
●主な展示
□七種の伝統技術と職人コーナー:大工・石工・瓦・左官・畳・
建具・表具
七種の伝統技術を伝える道具や材料、また工程サンプル等
を展示します。道具は七種七様。自ら手作りする道具もあ
ります。工程サンプルからは仕事の緻密さが分かります。
また職人たちのインタビューパネルからは彼らの仕事との
向き合い方、さらには意気さえ伝わります。
写真 3
【登場する職人の紹介】
大工:安田正太郎さん(1963年生)
社寺や古民家、町家の修復を手がける。最近では金沢城の
「河北門」、「橋爪門」復元の棟梁を務めた。
石工:出口昭さん(1942年生)
金沢城の「河北門」「橋爪門」の石垣や敷石の復元工事に
携わった。3 人の息子が石工の跡を継ぐ。
瓦:長田和明さん(1948年生)
18 歳で家業の瓦屋 4 代目を継ぐ。現在は親方として石川
県内外の寺社仏閣の修復をはじめとした瓦葺きに携わる。
写真 4
左官:中村康さん(1948年生)、藤田秀紀さん(1974年生)
中村さんは中学卒業後、金沢の石動左官工業所(現・イスル
ギ)に入社。公共施設などの大規模な現場を中心に、文化財
の修復にも携わった。藤田さんは中村さんの世話を受け伝統
技術の資格を持つ左官職人となっている。
畳:立野善吉さん(1932年生)、克典さん(1961年生)
善吉さんは畳 立野 7 代目。13 歳から畳職人の道に進む。
息子の克典さんは 8 代目として兼六園の成巽閣(せいそんかく)
の畳の表替えなどを手がける。
写真 5
建具:西田守男さん(1943年生)
中学卒業後に建具の家業を継ぐ。建具はもとより、茶室も
含めた自邸の増改築を自ら手がけた。
表具:永嶋明さん(1949年生)
修行時代は糊を炊くことからスタートした。表具師の仕事
の中でも屏風を好み制作している。
*金沢市は 1996 年に「金沢職人大学校」を創設しました。
木造建築物に関わる伝統技術の伝承と人材育成を目的と
しています。本展で紹介する職人たちも多くがここで伝
写真 6
統技術を学びその技術を次の世代に伝えています。
□修復の現場レポート
長さ約 270cm の旧平尾家住宅表門(金沢市指定文化財)の
柱を展示します。そこに施された埋木やホゾの繕いなど、
直に修復の痕跡をご覧ください。この堂々とした 1 本の柱
とともに、過去に実施された修復の様子を技術ごとに写真
と解説付きで紹介します。伝統の技がいかに家を蘇らせる
か。格闘する職人と材との対話が聞こえてくるようです。
3
LIXILギャラリー
│PRESS RELEASE│
「金沢の町家 活きている家作職人の技」展
│リリース用画像│
本リリースに掲載された画像(写真 1~9)の送付をご希望の際は、メール又は FAX にて担当者までお問い合わ
せ下さい。また、ウェブサイトにはその他の画像も掲載しておりますのでご確認いただき、お問い合わせ下さい。
http://www1.lixil.co.jp/gallery/exhibition/detail/d_003063.html
写真 7
写真 8
写真 9
写真 2/大工:
釿(ちょうな)。部材の表面をはつる道具。刃を自分の足元へ振り下ろして作業するため危険が伴うので、自分の
身体に合った曲りの柄を各自が工夫して付ける。安田さんのこの釿は親方から譲られたもの。(所蔵:安田正太郎)
写真 3/畳:
糸筒。畳表を丸めて中に糸を仕込み、使用する針は待ち針、縁を止める「縁引き」など刺す、仕事中の座右の小道具。
所蔵:畳 立野
写真 4/建具:
クデゴシと型。クデゴシは、障子の桟や天井の桝目模様の桟の合わせ目を削るノミで、刃の幅や角度がさまざまある。
これらは、建具師が細工に応じて考案してつくった型と一緒に用いる。所蔵:西田守男
写真 5/表具:
打ち刷毛。掛け軸の裏打ち用に用いられる(シュロの毛)。刷毛は表具師にとって一番大事な道具。所蔵:表具 錦芳堂
写真 6:
旧平尾家住宅表門の柱。修復の調査、修理を終えたもの。埋木の痕が見られる。
写真 7:
明治期に旧涌波家住宅の 2 階に増築された部屋。修復時、家が傾いていたので、柱の周囲の壁土を搔き落として家
全体を建て起こした。その跡が、柱の周囲の白い壁土に残る。
写真 8、9:
安田さん作の継手仕口模型。継手仕口は伝統工法の基本的な技術で、かつての大工はこれを習得して一人前と言わ
れた。(所蔵:安田正太郎)
撮影すべて:尾鷲陽介
│関連企画のご案内│
〔講演会〕 金沢の試み 町家にみる伝統技術の継承
終了しています
2015 年 4 月 25 日(土)14:00~15:30
坂本善昭(元金沢職人大学校専門員、ピーセクション代表)
LIXIL ショールーム大阪 セミナールーム
大阪市北区大深町 4-20 グランフロント大阪南館タワーA 11 階
費
用 無料 *要予約、定員 70 名
予 約 方 法 電話もしくはホームページから
内
容
路地を歩けば、町家に出会う。金沢の町の魅力でもある町家を金沢市は20年くらい前
から積極的に守ろうという取り組みがなされてきました。そのひとつが金沢職人大学
校です。その準備段階から携わってこられた坂本氏が今回の講師です。家作の職人た
ち、そして町に住まう人々が身近な町家を通して先達の技の足跡を発見できる楽しさ
とは?自らもその楽しさを味わったおひとりとして語っていただきます。
日
講
会
時
師
場
4
LIXILギャラリー
│PRESS RELEASE│
「金沢の町家 活きている家作職人の技」展
〔講演会〕 日本の住まい 伝統技術のこれから
日
時 2015 年 7 月 16 日(木)18:30~20:00
講
師 安藤邦廣(建築家・里山建築研究所主宰)
会
場 AGC studio(東京都中央区京橋 2-5-18 京橋創生館 2F)
費
用 無料 *要予約、定員 80 名
予 約 方 法 電話もしくはホームページから
内
容
職人の技を生かし、地域に根差した家づくりを手がけ、また地域づくりの調査、研究、
支援もされている建築家・安藤邦廣氏を講師にお迎えします。
生活環境を含めさまざまなシステムが昔とは大きく変化している昨今、日本の伝統技
術は大変希少なものになってきました。連綿と継承されてきた職人の技をいかに次世
代に引き継ぐか、現状から見える課題、そして今後の展望を広い視野で語っていただ
きます。安藤氏は、金沢における職人育成の成功例、金沢職人大学校設立にも大きく
寄与されています。
│新刊 LIXILブックレットのご案内│
LIXIL BOOKLET 『金沢の町家 活きている家作職人の技』
好評発売中(76 ページ、本体価格 1,800 円)
もくじ
【図版】 金沢の町家
【図版+インタビュー】 伝統技術を支える職人たち 大工・石工・瓦・左官・畳・建具・表具
(インタビュー・執筆:佐野由佳、瀬戸山玄)
【論考 1】「職人が語り継ぐ金沢の町家」
坂本善昭(ピーセクション代表・元金沢職人大学校専門員)
【論考 2】「修復の現場から」
戸石久徳(金沢職人大学校 歴史的建造物修復技術専門員)
【論考 3】「町家の知性を現代に生かす」
塚本由晴(建築家、東京工業大学大学院准教授)
【論考 4】「伝統技術をいかに継承するか」
安藤邦廣(建築家・里山建築研究所主宰)
│本リリースに関するお問い合わせ先│
LIXIL ギャラリー( http:// www1.lixil.co.jp/gallery/ )
大阪会場担当:高橋麻希
TEL:06-6733-1790 E-mail:[email protected]
東京会場担当:筧天留、村木玲美
TEL:03-5250-6530 E-mail:[email protected] / [email protected]
5
LIXILギャラリー