院長挨拶 2015 年 1 月 年初に当たり謹んで新春のお慶びを申し上げます。 昨年の長野県は自然災害が多く、2 月の豪雪、7 月に木曽の土石流、9 月に御嶽山噴火、そして 11 月に長野県北部地震と続き、多くの人命と財産が奪われました。改めてご冥福を祈ります。 当院は、木曽と小谷村に DMAT(災害派遣医療チーム)を派遣し、赤十字救護班と心のケアチ ームによる医療活動を行いました。 そうした中で、11 月末、特殊医療救護車両;スーパーアンビュランスを導入しました。 熊本日赤のノウハウと熊本の車両製造会社の技術が投入され、当院の救急部が知恵を絞りました。 災害地へ派遣されると衣食住の自己完結が原則です。硬く冷たい床に寝袋で寝て携行食糧を取り つつ 3 日間活動します。この車両に期待されるのは、そうした医療チームの食・住を支援し、 また仮設診療所となって診療や小手術を行える拠点となることです。大型免許を取った 6 人が 運転特訓中です。 昨年、ハイブリッドカテ室とPET-CTが導入され、がん診療と心血管治療に高度の医療を提 供する基盤整備が進みました。がん医療で必須の優れた画像診断が院内で可能となりました。カ テーテル治療の技術を駆使した、胸部や腹部の大動脈瘤に対する大動脈ステント挿入術が行われ ており、また内科・外科が共同で行う新たな治療法:経皮的大動脈弁置換術(TAVR)を導入予定 です。さらにすべての外科領域の顕微鏡下手術、内視鏡手術、さらに手術用ナビゲーションシス テムなど、高度技術を駆使した手術を支援する整備も進んでいます。 新しい年には、電子カルテシステムの更新があり、職員相互のコミュニケーションを高めるグル ープウエア導入などが進みます。連携する診療所との電子カルテの共有も増えています。これら は昨年ホームページでもご紹介した第 4 次中期計画の一環として高度医療と経営を支えるIT 化を推進するために策定されたものです。 昨年 6 月の医療法改定により病床報告制度がスタートし、当院の立ち位置を高度急性期医療と しました。長野県内で唯一 DPC-Ⅱ群に 2 回選定された診療内容であることからも、それに相応 しい医療の質の確立を図ります。ホームページに公開しております「医療の質とその指標(QI)」 の様な臨床指標をとり、日本病院会や全日赤で取り組んでいる QI 事業に参加し、それをベンチ マークとして診療プロセスの改善を図ることを最重要課題と考え、推進しています。 当院の今後の活動に変わらぬご支援を賜りますと共に、忌憚のないご意見・ご要望をお寄せくだ さいますようお願い申し上げます。 電話 : 代表 0266-52-6111、 医療連携課 57-6028、 健診予約 57-6042
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