えひめ南予博覧会(仮称)基本計画

えひめ南予博覧会(仮称)基本計画
1 開催意義
2 開催概要
(1)事業の名称
(2)開催場所
(3)開催時期
(4)開催主体
(5)開催テーマ
(6)誘客対象地域
3 開催方針
4 イベント等の事業の概要
(1)基本方針
(2)イベント
(3)広域周遊促進
①広域周遊ラリー
②テーマ性のある旅行商品の造成
(4)南予ルネサンスプロジェクト
①日本の宝(たから)
・南予通信大学(仮称)の構築
②食のふるさと運動(仮称)
(5)南予のサイクリングの魅力発信
(6)道の駅の賑わい創出
5 広報宣伝・誘客
(1)基本方針
(2)スケジュール
(3)広報媒体の活用
(4)都市圏でのPRイベント
(5)誘客促進
①旅行商品の造成・販売
②南予ファンの形成
6 住民参加
(1)参加機会
①多様な参加機会の設定
②日本の宝(たから)
・南予通信大学・食のふるさと運動(仮称)
③自主企画イベント
④南予の魅力の発信
⑤南予コンシェルジュの養成
(2)住民グループの交流・連携の促進とアドバイザーによる支援
(3)若い世代の参加促進
7 交通・運営等
(1)交通
(2)運営等
8 開催体制
9 協賛計画等
10 開催準備スケジュール
1
1
開催意義
平成 16 年(2004 年)の「えひめ町並博 2004」(対象地域:大洲・内子・宇和を
中心とする南予一円)は、南予地域における高速道路の開通を機に、「南予観光元
年」を象徴するイベントとして開催された。「南予」を、「道後」「しまなみ」に次
ぐ新たな観光ブランドとして育成するとともに、住民主体の観光まちづくりを重視
し、地域資源を活かした体験プログラムの取り組みは現在も様々な形で地域に継承
されている。
平成 24 年(2012 年)に、高速道路の宇和島延伸を機に開催された「えひめ南予
いやし博 2012」(対象地域:宇和島圏域)においても、住民主体の取り組みに重点
を置き、豊かな自然やアウトドアスポーツの魅力の発信、伊達藩の歴史文化の再認
識等をとおして、人間性のリフレッシュが実現する「いやしの国・南予」のイメー
ジ確立に寄与した。
現在、南予地域においては、少子化や若年世代の流出により近い将来に急激な人
口減少が予測されており、地域の持続的な活性化を図るためには、町並博・いやし
博で発掘・育成された地域資源を、観光ビジネスとして着実に実需につなげるとと
もに、南予の豊かな「自然」や「歴史文化」に加え、観光の新たな潮流である「食
へのこだわり」や「サイクリング」を南予観光の新たな柱として育成していく必要が
ある。
こうした状況を踏まえ、平成 28 年(2016 年)に南予全域を対象に開催する「え
ひめ南予博覧会(仮称)」においては、地域や分野を超えた幅広い連携を進め、
・「町並博」から続く住民主体の観光まちづくりの取り組みの継続と定着
・南予の共通性や多様性を活かした周遊の仕組みづくり
・実需の創出(旅行商品の造成や観光と食・物産のタイアップ等)
・観光・産業・生活が一体となった南予のイメージ形成・発信
に取り組むことにより「南予のブランド化」を図り、交流人口と実需の拡大、さら
には、「移住・定住の促進」につなげていく。
【南予地域の現状】
○人口減少
28 万人(H22)
→17 万人(H52)
○核となる観光資源に
乏しい
「道後温泉」「しまな
み海道」に匹敵する訴
求 力の ある 観光 資源
がない。
【南予博覧会の取組み】
○観光まちづくりの継
続・定着
○南予の共通性や多様性
を活かした周遊の仕組み
づくり
○実需の創出
・旅行商品の開発
・観光と食等のタイアップ
・観光プログラムのブラッ
シュアップ、定番化 等
○観光・産業・生活が一
体となった南予のイメー
ジ形成・発信
南予のブランド化
2
【効果1】
○経済効果
・交流人口の拡大
・実需の拡大
→雇用創出
・一次産品・物産等
のイメージアップ
【効果2】
○南予の応援団
・南予のファンづ
くり
【効果3】
○南予のチャレン
ジ精神の喚起「新た
な活性化」「地域の
文化・伝統の次世代
への継承」
移
住
・
定
住
の
促
進
2
開催概要
(1)事業の名称
えひめ南予博覧会(仮称)
(2)開催場所
南予9市町ほか
(3)開催時期
平成28年(2016年)春~秋
※平成27年度にプレイベントを実施
(4)開催主体
えひめ南予博覧会(仮称)実行委員会
※各市町においても実施体制を整備する。
(5)開催テーマ
○南予の豊かな「自然」や「歴史文化」を背景に、南予の多様な「食・食文化」を
軸として、
「サイクリング」
「アウトドア」
「町歩き」
「グリーンツーリズム」
「花」
等の南予地域の魅力を発信する。
○南予の「産業」「暮らし」「文化」「人とのつながり」など、長い年月をかけて培
ってきた、地域に根差した「南予の本物の魅力」
「南予の真の豊かさ」を発信し、
南予ファンの形成や移住・定住促進につなげる。
(6)誘客対象地域
○南予地域の観光客数の約9割を占める県内・中四国地域を主たる対象地域として、
イベント等への誘客を図る。また、平成 28 年春に東九州自動車道の全通が予定
されている東九州地域からの誘客に重点を置く。
○ブランド力のある食やサイクリング等の訴求力のある素材、南予らしい魅力につ
いては、全国での発信・誘客を図る。
○近年、南予地域においても海外からの観光客が増加していることを踏まえ、海外
からの誘客促進に取り組む。
3
開催方針
○持続的な地域活性化につながるよう、住民の取り組みを主体とするとともに、
「地域
を超えた連携」
「観光・一次産業・まちづくりなどの分野を超えた連携」を促進する。
○近隣地域と連携しつつ、南予の共通性や多様性を活かした周遊の仕組みづくりに取
り組む。
○観光プログラムと食・物産等の地域資源を有効に連携・活用し、実需の拡大につな
がる仕組みづくりに取り組む。
○南予のブランド化に向けて、広報・宣伝、旅行商品の造成に重点を置く。
○既存のイベントや取り組みを十分に活用する。
○国体(H29)及びプレ国体(H28)との連携、相乗効果の発揮を図る。
○道後・しまなみの観光客の誘引、高知県西南部との連携、東九州地域への PR と連
携に留意する。
※高知県高幡地区:H28 に「奥四万十博」を開催予定
高知県幡多地区:H25 に「幡多博」を開催
3
4
イベント等の事業の概要
(1)基本方針
○南予全域という広大なエリアを対象とし、開催期間も長期にわたることから、イベ
ントや広域周遊ラリー、通信講座等の様々な手法を活用して、南予の魅力を多様な
角度から発信するとともに、事業の性質・目的を踏まえたターゲットの明確化、メ
リハリのある事業構成、スケジュール構成に留意する。
○食や自然、町並み等の南予に共通する素材を、南予の魅力の柱として強力に発信す
るとともに、併せて、それぞれの素材について、南予の地域ごと・季節ごとの特色
や多様性をきめ細かに発信し、南予のリピーターの確保、広域周遊促進を図る。
○各イベントには可能な限り「食」の要素を組み合わせ、実需につなげる仕組みづく
りに努める。
○事業への参画を通じて、住民等が地域の良さを掘り下げ、再発見するとともに、連
携の輪を広げることにより、さらなる地域の活性化につなげる。
○大規模イベントは、ゴールデンウィークや夏休み、週末等を中心に開催するが、い
つ南予を訪れても楽しむことができる仕組みとして、広域周遊ラリーや、常設会場
としての道の駅の賑わいづくりを実施する。
【「食・食文化を軸」とする事業展開のイメージ】
(事業例)
○食を中心とするイベント等
愛育フィッシュイベント、各地域の食イベント、食の交流イベント(食対決)、
グルメラリー 等
○食と他の素材を組み合わせたイベント等
BBQを組み込んだアウトドアイベント、
古民家での郷土料理を組み込んだ町歩き 等
○広域周遊ラリーや旅行商品等においても、コースに極力、食・食文化を組み込む。
花巡りにスイーツ巡りを組み合わせたコース設定、南予の特色ある食を組み込ん
だ旅行商品造成 等
4
(2)イベント
イベントの種類
主な開催主体
概
要
プレイベント
県実行委員会
市町等
○27 年度後半に実施
○プレイベントの実施により、南予博への期待の
盛り上げと、地元の機運醸成を図る。
○併せて、本イベントの開催期間からはずれる冬
から早春の既存イベントをプレイベントとして
PRし、同時期の南予の魅力を発信する。
○27 年度に南予地域で開催される全国イベント
を「プレ」と位置付け、全国からの参加者に南予
博をPRすることも検討する。
セレモニーイベント
県実行委員会
○開幕セレモニー
・南予博の始まりを告げるセレモニーイベント
・南予博の開催趣旨の発信とともに、今後、半年
余りにわたり開催する南予博への期待を高める。
○閉幕セレモニー
・南予博の成果の振り返り、南予の今後の発展に
向けたメッセージを発信する。
コアイベント
○広域コアイベント
県実行委員会
市町の実施主体
○地域コアイベント
市町の実施主体
県実行委員会
○南予らしさ、南予の魅力を発信する中核的なイ
ベント
○大型の集客イベントのほか、小型でも発信力の
あるイベントを実施する。
○適宜、地域企画イベントや自主企画イベントを
組み込みつつ、構成する。
○開催テーマに沿った南予に共通する素材をテ
ーマに、南予の魅力を広域的・強力に発信し、南
予のイメージ形成につなげるイベント
○開催テーマに沿った市町ごとの訴求力のある
素材(複数の市町に係るものも含む。)をテーマ
に、南予の魅力や多様性を発信し、周遊促進・リ
ピーター確保につなげるイベント
○新規イベントの開発や、既存イベントの拡充に
取り組む。
地域企画イベント
市町等
○各市町等が独自に実施する、地域資源を活かし
たイベントで、地域の発信や観光物産振興、移
住・定住促進、賑わい創出等につながるもの。
○実行委員会が認定し、南予博の一環として広報
を行う。
自主企画イベント
南予地域の活性化
に資する活動を行
う民間団体・企
業・グループ等
○地域資源を活かした、観光まちづくりや移住・
定住促進に資するプログラムで、南予博終了後も
継続的に活動するもの。
○民間から幅広く募集し、実行委員会が認定
○認定されたイベントについては、南予博の一環
として広報を行うほか、必要に応じて、アドバイ
ザーの助言、会場の斡旋、経費助成等の支援を行
う。
5
【イベントの素材・テーマ(例)】※素材によっては、周遊促進、旅行商品等で対応
※現時点において開発中又は構想段階のものも含む。
○広域素材・テーマ(例)
「愛育フィッシュと南予の魚」
「太鼓・民俗芸能」
「六次産品」
「リアス式海岸の海と島の暮らし」
「かんきつ類」
「アウトドア」
「山城めぐり」「移住のススメ」 等
○市町ごとの素材・テーマ(例)
宇和島市
○「伊達 400 年祭」に続き伊達を発信。英国との交流(パークス来訪 150 年)
○伊達の食(南予に伝わる食文化、伊達藩を通じた食の交流 等)
○全国地にぎりサミット
○生産現場の体験・生産者との交流(養殖漁場、真珠いかだ、みかん狩り 等)
○海からしか見られない史跡探訪クルージング(参勤交代ののろし・砲台跡等)
○クルージングを組み込んだサイクリングイベント(運河巡り等)
○御槇地区・蒋渕地区での観光まちづくりの取り組み、吉田のおねり
等
八幡浜市
○「みかん」
「さかな」の多様な品種。
○未活用魚の商品化(シーフードセンター)
、雑魚出世物語、朝市
○九州の玄関口としての、九州との交流イベント(合同物産展等)
○マウンテンバイク、トレイルランのコースの活用
○八幡浜・保内の町並み探訪(仕事、生活、体験等も組み込みつつ)
○松村正恒の建築巡りやGTを組み込んだツアー、重文や段畑で食を楽しむツ
アー、石窯イベント、雛めぐり、大島散歩、里山体験 等
○八幡浜・伊方のサイクリングコース
等
大洲市
○歴史観光の充実:大洲の歴史の華である文化遺産を巡る企画(大洲城、少彦
名神社参籠殿、如法寺、臥龍山荘、長浜大橋 等)
、大洲まつりの拡充 等
○生活文化観光の充実:再生した古民家での町家暮らし体験、まち歩き 等
○1次産品の質の高さと、その美味しい食し方(O級グルメ、ええモンセレク
ション等)に触れてもらう食文化の祭典
○約100年ぶりに架け替わる肱川橋を活用した「メモリアル・イベント」
○六次産業化、和菓子、いもたき、鵜飼、観光農園 等
○肱川カヌー、サイクリング、龍馬脱藩の道
等
西予市
○西予ジオパーク「海抜0~1,400 メートル」を活かしたアウトドア(明浜、
四国カルスト等)
、サイクリング、食(ジオのめぐみ)
○ジオツーリズムの商品開発
○卯之町の町並み(末光家住宅での体験イベント、卯のほたる、町家を解体修
理して体験施設を整備中 等)
○楠本イネに関連する国際交流・国内交流
○既存イベント(れんげまつり 等)
○宇和米
等
内子町
○内子座創建 100 周年イベント、文楽公演 20 周年(H28)
、内子座の重要文化
財指定を協議中
○既存イベント(笹まつり、大凧合戦、観月祭、ドイツフェスタ 等)
○スキー場
○内子手しごとの会のワークショップ、体験農園
等
伊方町
○食(季節料理、郷土料理、イセエビ、完熟紫ウニ 等)
○道の駅、観光交流拠点施設(三崎)、亀ヶ池温泉
○観光客が釣った魚や漁協で買った魚を現地で料理する仕組みづくり
○佐田岬灯台 100 周年(H29)
、灯台周辺のクルージング
○既存イベント(きなはいや伊方 等)
等
松野町
○四万十源流の郷、四万十サイクリング拠点
○道の駅の予土連携(県境がNICE、BBQロード)
○森の国ブランドの物産を活かす食イベント
6
鬼北町
愛南町
○てまひままつのBBQ、ジビエ、グリーンツーリズム、棚田、キャニオニン
グ、おさかな館、滑床渓谷、戦国武者伝走、戦国御膳、軽トラ市 等を活用し
たツアー
○花火と地域活動のコラボ
○松野町への移住者を囲む森の国大学、森の国塾
○スカベンジャーハント等のサイクリングイベント 等
○鬼のまちづくり
○鬼にちなんだ商品開発・農産物開発
○鬼の造形物募集・展示
○鬼のイベント(日本一の鬼ごっこ大会、鬼嫁コンテスト 等)
○既存イベント(でちこんか 等)
○鬼が城登山のガイド
等
○愛南の海の幸・山の幸・自然
○既存イベント(びやびや祭り、トライアスロン大会、まるゴチ秋の味覚祭、
うまいもん市 in あいなん、スキューバダイビング大会、あいなん磯釣り大会)
○JAZZイベント
○石垣の里などの町歩き
○紫電改など愛南にしかない素材
等
(3)広域周遊促進
【実施主体:県実行委員会、市町の実施主体、旅行会社等】
①広域周遊ラリー
開催テーマに沿った南予の広域的な素材をテーマに、周遊スポットや周遊ルート
を設定し、期間中、南予を周遊する仕組みを構築する。南予博終了後も、南予周遊
ルートとしての定着・拡充を図る。
期間中は、周遊スポットでのミニイベントやTV・ラジオ番組とのタイアップ、
スマートフォン等を活用したゲーム・ポイントの付与等により、周遊ルートをPR
し、周遊ラリーへの参加を促進する仕掛けを工夫する。
また、南予の隣接地域についても、適宜、コースに組み込み、広域周遊の効果の
拡大を図る。
素材例)サイクリングラリー、花巡り、雛めぐり、町歩き、グルメラリー、
道の駅巡り、オススメドライブコース
等
②テーマ性のある旅行商品の造成
旅行会社とタイアップし、南予ならではの素材を組み込んだ、広域から集客でき
る特色ある旅行商品を造成する。南予博終了後も定着・拡充を図る。
素材例)グルメやクルージングを組み込んだサイクリングツアー
海からしか見られない景観を楽しむ宇和海クルージングツアー
皿鉢料理や寄合酒など食を介して交流を楽しむツアー
極上グルメや限定グルメ、農家レストラン等こだわりの食ツアー
重要文化財や段畑などのロケーションで楽しむ食のツアー
グリーンツーリズムでの体験・宿泊・家庭料理を組み込んだツアー
南予のすごモノ、すご味を巡り体験するツアー
夜の南予・早朝の南予を体験する宿泊型ツアー(蛍狩り、朝市等)
高知県と連携した四国西南部周遊ツアー
南予での居住体験・インターンシップ
外国人を対象としたツアー(広域周遊ツアーへの南予の組み込み、しまなみ海道
と連携したサイクリングツアー等)
等
7
(4)南予ルネサンスプロジェクト
【実施主体:県実行委員会】
南予には、長い年月をかけて培ってきた、産業としても文化としても誇れる地域
産業資源や食・食文化が多く存在する。
しかしながら、その中には、後継者不足や生活様式の変化等により存続が困難に
なっているものもある。
南予博を契機に、地域住民が南予の資源や文化の「本物」の魅力を再発見し、磨
き上げ、次世代に継承するとともに、これからの時代に求められる真の豊かさとし
て、南予から広く発信・提案していく。
①日本の宝(たから)・南予通信大学(仮称)の構築
南予地域の誇れる地域産業資源をテーマとする通信講座を構築し、これらの資源
の価値を体系的に再認識・発信するとともに、県内外から広く受講者を募集し、交
流の促進と南予のファンの拡大を図る。南予博終了後も定着・発展を図る。
○テーマ例
みかん、愛育フィッシュ、真珠、水産練製品、栗、椎茸、和紙、シルク 等
○テーマごとに県内外から受講者を募集する。
○インターネットを活用した講座に、南予地域での実地研修(フィールドワーク)
を組み合わせる。また、大都市圏の市民大学等との連携により発信力の強化を図る。
○通信講座のカリキュラムの編成や教材の作成、実地研修や出前講座での講義等に
ついては、地元の専門家(試験研究機関、教育機関、事業者等)の参画を要請する。
○修了証がステータスとなるよう、通信講座の位置づけを検討するとともに、事業
成果(受講者の声等)は、地域へフィードバックする。
【フロー図】
大都市圏の市民大学
連携
受講
受
講
者
通信講座
南予地域の誇れる地域産業資源をテーマに、
地元の専門家がカリキュラム・プログラム作成
参加
実地研修
※受講者は、県内外から広く募集
連携
地元の住民活動
○期待される効果
・受講者と南予地域との交流促進
・地域産業資源に係る生産活動や販路の拡大
・地域産業資源を活用した観光誘客
・南予地域における事業化や起業の促進
・南予に強い愛着を抱くファンの拡大
・南予地域への移住や定住の促進
8
知識や
ノウハウ
の習得
期
待
さ
れ
る
効
果
②食のふるさと運動(仮称)
南予の強みであり誇りでもある食・食文化について、地域住民による再評価・磨き
上げ・継承・発信の運動を普及する。
9
(5)南予のサイクリングの魅力発信
【実施主体:市町、民間、県、県実行委員会
等】
サイクリングイベントやサイクリングラリー、サイクリングツアー等の実施、全県
と連動した「サイクリングの日」の取り組み、広報活動等により、マルゴト自転車道
はじめ南予のサイクリングの魅力を集中的に発信する。
南予地域では、自治体や民間団体が、ロングライドやポタリングのほか、MTB、
シクロクロス、スカベンジャー、キックバイク等多様なメニューによるサイクリング
イベントを実施・計画しており、今後、こうしたイベントの掘り起こし・拡充や、自
転車の多様な楽しみ方の提案を行う。
さらに、レンタサイクル、サイクルオアシス、レスキュー体制等の整備、ガイドの
養成等、南予地域におけるサイクリスト受入れ体制の整備に努める。
【想定されるサイクリングイベント等】
実施時期(目安)
イベント等の名称
期間中
サイクリングラリー(南予一円)
期間中
サイクリングツアー(南予一円)
3月
ひな祭りCYCLING
5月
5月
5月
ツール・ド・あいなん
四万十ロングポタリング
森の国スカベンジャーハント
5月
6月
マウンテンカーニバルでGO!
愛南町いやしの郷トライアスロン大会
8月
9月
9月
9月
9月
11月
12月
四国西予ジオライド
サイクリング in 四国西予ジオパーク
愛媛ライド(伊予市・大洲市・八幡浜市・伊方町)
四万十・南予横断 2RIVER VIEW Ride
サイクリング佐田岬
ツール・ド・ひじかわ
小田川シクロクロス in うちこ
実施主体
県実行委員会
県実行委員会
ひな祭りサイクリング事務
局(鬼北町)
愛南サイクリング愛好会
松野町・鬼北町
㈱フォレストキャニオン
(松野町)
八幡浜市MTB実行委員会
愛南町いやしの郷トライア
スロン大会実行委員会
西予市観光協会
のむらスポーツクラブ
(財)日本サイクリング協会
予土県境地域連携実行委員会
八幡浜市、伊方町
おおず街なか再生館
小田川シクロクロス in 内子
実行委員会
(6)道の駅の賑わい創出 【実施主体:道の駅等、市町】
○道の駅や大規模な産直市を常設会場として位置づけ、期間中を通して、南予一円
が「食のテーマパーク」となるよう賑わいを創出する。
具体的には、各道の駅等が連携して、常時、いずれかの道の駅等で、イベント(旬
の食材・メニュー等のキャンペーンも含む。)が実施されている状況を作る。
また、道の駅等が連携して、地場産品を活用した商品を共同開発し(道の駅弁当、
スイーツ等)、南予の食の発信に努める。
○各道の駅等は、来訪者に対し、
「イベント・観光等の情報提供」、
「サイクリストの
休憩」、「駐車場・トイレ」等のサービスを提供する。
○南予の隣接地域の道の駅についても、適宜、参加を呼びかけるほか、道の駅ラリ
ー等により広域周遊の効果の拡大を図る。
10
5 広報宣伝・誘客
(1)基本方針
○広報宣伝活動は、
・地域住民の参加機運の醸成
・域外への情報発信(南予の魅力発信、南予への来訪・イベント等への参加促進 等)
・南予博期間中の来訪者に対するイベント・観光情報、交通情報等の提供
に大別される。
○地域住民の参加機運の醸成
・南予博の準備状況等の早期からの共有、のぼり等屋外広告物の掲出、前年度に地
元で開催されるイベントでの博覧会PR、日本の宝(たから)
・南予通信大学(仮
称)の構築や食のふるさと運動(仮称)の取り組み等を通して、地元の意識の高
揚や参加機運の醸成を図る。
○域外に対する情報発信
・南予博終了後も見据えた長期的プロモーションとして、観光・産業・生活が一体
となった南予のイメージを作り上げ、広く全国に南予の魅力を発信する。
・南予9市町という広域を対象とするため、その共通性と多様性を踏まえ、訴求力
のある情報発信を行う。
・誘客力を高め、周遊を促進するため、南予の隣接地域についても南予と一体に捉
え、広報の対象とする。
・誘客対象地域の考え方に沿って、エリアごとに、広報内容、媒体等を効果的に選
択する。
・インターネットやSNS、みかん人倶楽部等のスマホアプリ等を有効に活用する。
・パブリシティや、企業とのタイアップによる商品開発、旅行商品の造成・販売、
南予博事業の一環としての公募事業など、多様な手法を組み合わせる。
2(6)誘客対象地域
○南予地域の観光客数の約9割を占める県内・中四国地域を主たる対象地域として、
イベント等への誘客を図る。また、平成 28 年春に東九州自動車道の全通が予定さ
れている東九州地域からの誘客に重点を置く。
○ブランド力のある食やサイクリング等の訴求力のある素材、南予らしい魅力につい
ては、全国での発信・誘客を図る。
○近年、南予地域においても海外からの観光客が増加していることを踏まえ、海外
からの誘客促進に取り組む。
○来訪者に対する情報提供
・来訪者に対し、イベントの内容や交通情報など必要な情報が伝達されるよう、事
前告知や当日の会場周辺での適切な表示・情報提供に配慮する。
(2)スケジュール
27年度
○ホームページ開設
○地域住民の参加機運の醸成
○旅行会社・マスコミ関係者への事業説明
○県内への発信・南予博への期待感盛り上げ
○都市圏PRスタート
○プレイベント
○公式ガイドブック等の作成
28年度
○広域的な情報発信
○来訪者への情報提供
11
(3)広報媒体の活用
県内東中予
中四国・東九州
首都圏・海外等
【広報目的】
○イベント等への参加促進
○南予博期間中からのリピー
ター化を目指す。
ホームページ等
(ブログ、FB含む)
【広報目的】
○イベント等への参加促進
○南予の魅力を発信し、南
予博後も来訪促進
ホームページ等
(ブログ、FB含む)
【広報目的】
○訴求力のある素材をアピ
ールし南予への来訪促進
○移住・定住につながる発信
ホームページ等
(ブログ、FB含む)
外国語版も作成
外国人向け旅行サイトの活用
紙媒体
(公式ガイドブック、ポスタ
ー、市町広報誌や企業社内報
の活用等)
新聞広告
TV・ラジオスポット
パブリシティー
(記者クラブへの資料提供等)
旅行商品の造成・販売
駅や空港等での修景
メディアミックス
(イベント+ラジオ(TV)
)
紙媒体
(公式ガイドブック、ポス
ター等)
新聞広告
パブリシティ-
(マスメディア訪問、都市
圏でのPRイベント等)
旅行商品の造成・販売
パブリシティー
(プレス招聘)
タイアップ企画
旅行商品の造成・販売
(4)都市圏でのPRイベント
南予の魅力を都市圏に発信するには、印刷物やTV広告、HP等の外に、都市圏
において特徴的なイベントを実施し、来場者に体験してもらうことはもとより、マ
スコミ等に取材・報道してもらうことが効果的である。
特に、今回は、
「食」を主要テーマとするため、南予全域の多様な食材・食文化や、
食をとりまく地域行事等を、都市圏イベントにおいて来場者やマスコミに実際に体
感してもらい、より訴求力の強い情報発信につなげる。
実施に当たっては、県・市町や関係団体等が実施するPRイベントと連携し、効
果的・効率的な実施に努める。
(5)誘客促進
①旅行商品の造成・販売
○誘客対象地域や素材の特性に応じて、効果的な商品造成(団体旅行又は個人旅行
等)や販売ルートの設定(旅行会社での販売又はネット販売等)を図る。
○着地型旅行商品については、ブラッシュアップや定番化とともに、現地での受け
入れ・販売体制の整備に努める。
○周遊促進のため、交通(鉄道・船・高速道路・観光タクシー・レンタカー等)と
宿泊を組み合わせた商品を造成する。
○宿泊促進のため、夜間・早朝の観光プログラムや農山漁家民宿での宿泊等を組み
込んだ商品を造成する。
○モニターツアーの実施や商品造成への支援等により、旅行会社の積極的な商品造
成を促進する。
12
②南予ファンの形成
みかん人倶楽部等とタイアップし、イベント等の事業へのリピート参加を促進す
るほか、同意を得られる者に対しては、南予博終了後も、南予の折々の旬の食や催
し、地域住民のメッセージ等を継続して発信するなど、南予ファンの形成を図る。
6
住民参加
南予博は、核となる大規模な観光資源に乏しい南予地域において、
○地域独自の資源を観光ビジネスにつなげる
○「南予の豊かさ」を住民自らが再認識するとともに、対外的に発信する
取り組みであり、南予博を盛り上げ、その取り組みを終了後も持続させるには、住民
の主体的な参加が不可欠である。
南予地域には、町並博・いやし博の担い手として活躍し、現在も活動を継続してい
る約100の観光まちづくりグループ等があり、これらのグループを核に、さらに活
動・連携の輪を拡大するため、多様な参加機会の設定や住民グループ等の交流・連携
の促進等に取り組む。
(1)参加機会
①多様な参加機会の設定
主な参加機会としては、
・イベントの企画段階での参加(地域での意見交換会・連絡会・ワーキング等)
・コアイベント・地域企画イベント等への参加(出店・展示・出演等)
・自主企画イベントの企画実施
・広報活動への協力(SNSでの発信、ポスター掲示等)
・イベント運営への協力(イベントスタッフ、ボランティアガイド、地域美化 等)
が想定される。また、住民が南予博への参加意識を持ちやすいよう、気軽な参加
機会として、イベントの企画・実施、広報活動等に住民公募を組み込むよう努め
る(周遊スポット、グルメイベントのレシピ、広報素材となる写真の公募等)。
②日本の宝(たから)・南予通信大学・食のふるさと運動(仮称)
日本の宝(たから)
・南予通信大学(仮称)の構築や食のふるさと運動(仮称)は、
住民が主役の取り組みであり、仕組みづくりの段階から住民が参画するとともに、
特に食のふるさと運動については、誰もが参加できるよう事業形態や情報発信の手
法を工夫する。
③自主企画イベント
住民グループ等の企画や活動を、南予博を機に具体化・ブラッシュアップし、観
光プログラム、移住・定住促進プログラム等として発展・定着させていく。
南予博では、より訴求力のあるプログラム形成のため、複数の住民グループの連
携や、広域連携によるプログラムの育成に重点を置く。
プログラムの発掘、ブラッシュアップ、実施後の検証等の各段階において、アド
バイザーによる助言を行う。
なお、実行委員会から認定されたプログラムについては、南予博の一環としての
広報のほか、必要に応じて会場の斡旋、経費助成等の支援を行う。
④南予の魅力の発信
「南予の真の豊かさ」を最も強く発信できるのは、仕事や暮らしの現場での来訪
者と住民との交流や、住民の自分の言葉でのメッセージである。
13
南予博では、イベント、周遊ラリー、旅行商品等、様々な場面で、体験や交流の
要素を組み込む。
また、南予の多面的な魅力を、地域おこし協力隊等の協力も得ながら、住民の生
の声で、SNS等を通して発信していく。
⑤南予コンシェルジュの養成
南予の観光・交通・宿泊・物産・歴史文化・自然等の情報を一元化し、来訪者か
らの要請に応じて、情報提供や案内を行う「南予コンシェルジュ」を養成し、南予
博の情報提供体制のチーフとして位置付ける。
対象:道の駅や観光施設、宿泊施設等のスタッフ、町歩きガイド、住民ボランティア等
(2)住民グループの交流・連携の促進とアドバイザーによる支援
上記の活動を促進するため、住民グループの交流・連携の場を設定する。
地域や分野を超えた連携を図るため、実行委員会の下部組織としてワーキンググ
ループ及び連絡会を設置するほか(8「開催体制」参照)、参加者が気軽に発言し、
密度の高い情報交換や共同企画の検討ができる小規模な集まり、異業種の集まりを
作っていく。
また、住民グループの活動の前提は、当事者が自ら楽しむことである。
こうした交流が、参加者の活動への意欲を高め、新たな企画の発掘やブラッシュ
アップにつながるよう、アドバイザーが支援を行う。
(3)若い世代の参加促進
若い世代が南予の魅力を認識し南予での定住につなげる、あるいは、活動の次世
代の担い手を確保する等の観点から、若い世代も参加できるプログラムづくり、学
校への参加働きかけに努める。
7 交通・運営等
(1)交通
○イベント参加に支障を来さないよう、イベント会場へのアクセスと駐車場の確保に
留意する。
○周遊促進のため、地元交通機関への周遊バス、周遊クルーズ、観光タクシー等の実
施を働きかける。
○サイクリストの移動手段等の確保・利便性の向上(サイクルトレイン、パーク&ラ
イド、荷物運送、レンタサイクル乗り捨てシステム 等)に努める。
○全国的に人気のあるJR企画列車の拡充等を働きかける。
(2)運営等
○来訪者への情報提供
・道の駅や主要観光施設、駅等に情報コーナー(パンフレットスタンド等)を設置する。
・南予博情報、観光情報、その他来訪者が必要とする情報(交通・宿泊情報、イベ
ントの中止・変更等)のリアルタイム情報については、ホームページを活用する。
・道の駅、観光施設等への「えひめ FreeWi-Fi」の整備促進に努める。
・道の駅や観光施設等のスタッフに対し、来訪者からの問い合わせ対応等について、
事前に協力要請、研修を行う。
○イベントの運営協力、広報協力等を行う住民ボランティアを募集する。
○のぼり等の屋外広告物を早期に設置し、南予博への期待感醸成や賑わい創出を図る。
14
8
開催体制
○県実行委員会と市町の実施主体が連携して、事業を推進する。
○南予博は、観光、一次産業、移住・定住、まちづくり等の多分野が連携して実施す
るため、県においては、南予地域活性化特別対策本部と連携して、全庁的に取り組
む。市町においても同様の連携体制の確保を図る。
○地元の主体的な取り組みを促進するとともに、各地域で活動する住民グループ等の
地域や活動分野を超えた連携を図るため、実行委員会の下部組織として、住民グル
ープ等による連絡会及びワーキンググループを設置する。
「えひめ南予博覧会(仮称)」 実施体制 (案)
県実行委員会
南予地域活性化特
別対策本部と調
整・連携
会長:県
委員:南予9市町、経済・農水団体 等
オブザーバー:伊予市
監事:県会計管理者
共同連携
市町の実施主体
・事業の準備・実施
・関係団体との調整
県実行委員会事務局
○南予地方局
○八幡浜支局
○観光物産課
連 絡 会
市町実施主体の事務局
[構成]
・行政:県、南予9市町、伊予市
・観光・誘客
・道の駅(会場)
・観光まちづくり・住民G 等
[幹事会]
・県・南予9市町・伊予市の担当課長等で構
成
・連絡会構成員の意見を踏まえて、南予博に
係る企画・運営の検討調整を行う。
・県事務局と市町事務局との調整
・県・市町・関係団体による、事業
企画・推進等に係る意見交換・調整
※必要に応じて分野ごとのWG・連絡会を設置
誘客促進WG
道の駅(会場)
WG
GT・六次産品等
WG
・旅南予協議会・旅行商品
検討会を拡充
・既存の産直市ネットワークを
ベースに、道の駅ネットワーク
・南予GTネットワーク会議
・南予地域異分野生産者
(H26~ 旅南予協議会事業)
を設置(ゼロ予算事業)
交流会を活用
(ゼロ予算事業)
プロデューサー・アドバイザーチームの設置
15
自主企画グループ
連絡会
※新規設置
9 協賛計画等
(1)基本方針
博覧会の開催に当たり、多様な協賛プログラムを準備し、南予地域に関連の深い
企業や公共性の高い企業・団体、地元に根差した活動をしている企業や団体に協力
依頼を行う。
(2)協賛の形態
資金協賛、物品協賛等、事業内容に適した協賛の形態を提示する。
(3)その他
南予博の各事業の実施に当たり、国・団体等の助成制度の利用に努める。
10
開催準備スケジュール
別添参照
16