あ 綾部市地域福祉計画 みんなで築こう新しい「向こう三軒両隣」 《概 要 版》 発行 :綾部市 策定 :平成 27 年3月 〒623-8501 京都府綾部市若竹町8番地の1 TEL :0773-42-3280 FAX :0773-40-1088 E-mail :[email protected] 1.地域福祉計画の策定(改定)にあたって わたしたちは、家族や友人、職場・学校・地域の方などと「助けられたり、助けたり」の関係を 繰り返して暮らしています。「困ったときはお互いさま」「向こう三軒両隣」という言葉があるよう に、わたしたちは地域に根ざした人と人との「つながり」や「支え合い」を大切にし、 「自助(自ら の努力でなすこと)」、 「共助(地域等で助け合うこと)」、 「公助(行政等が公的援助を提供すること)」 を地域福祉の柱に掲げてきました。近年、自然災害に対する防災意識の高まりに伴い、家庭や地域 のつながりが見直され、隣近所など身近な地域や人間関係を中心とする支援のネットワークづくり が重視されています。個人や家族の努力だけでは解決できない問題は身近な地域で支え合い、公的 なサービスを利用するなど、地域全体で支え合う関係の中で、誰もが自分らしくいきいきと暮らし ていけるまちづくりを推進します。 2.計画の性格と位置づけ 本計画は、 「第5次綾部市総合計画」を上位計画 綾部市総合計画 綾部市人権教育・ とし、社会福祉法第107条に基づき策定するも 啓発推進計画 綾部市地域福祉計画 ので、綾部市における地域福祉を推進するための Ⅰ 地域を担う人づくり Ⅱ 地域が助け合うつながりづくり 施策展開の基本となるものです。 Ⅲ 集い、憩い、学べる場所づくり Ⅳ 福祉サービスを利用しやすい仕組みづくり 本計画は、誰もが地域の中で安心して暮らすこ 綾部市高齢者保健福祉計画 とができるまちの構築を目指し、地域での取組や 綾部市障害者計画 市の支援策についてまとめており、市民、福祉関 綾部市障害福祉計画 係者、行政がそれぞれの役割を果たしながら地域 新・あやべっ子すこやかプラン 福祉を充実していくための方向性を示す道標とい あやべ健康増進・食育推進計画 綾部市男女共同参画計画 綾部市地域福祉活動計画 (綾部市社会福祉協議会) えます。 また、 「京都府地域福祉支援計画(平成26年改定)」や「第3次綾部市地域福祉活動計画(2015 ~2019)」との整合性を保つとともに、その他の本市で定める各福祉計画との連携を図り、個別計 画を公民協働によって、より地域に根ざした形で推進させる包括的な役割も持っています。 1 3.計画の期間 本計画の期間は、平成27年度から平成31年度までの5か年とします。 4.綾部市の福祉の理想像 みんなで築こう こう 本市では、第5次綾部市総合計画で将来都市像とする「住んでよかった…ゆったりやすらぎの田 園都市・綾部」をつくるため、福祉の理想像を“みんなで築こう新しい「向こう三軒両隣」”と定め、 地域福祉の推進に取り組んできました。 本計画ではこの理想像をふまえて、地域福祉を推進するための基本的な考え方を次のとおり定め ます。 (1)家庭や地域で一人ひとりが認め合い支え合うまちづくり (2)みんなの人権が尊重され安心して暮らせるまちづくり (3)生まれてよかった、住んでよかった、住みたくなると言えるまちづくり (4)住民参加によるまちづくり 5.地域福祉計画の推進に向けて 本市における福祉の理想像の実現に向けて、本計画を着実に推進していきます。 (1)公民協働によるパートナーシップの構築 (2)綾部市社会福祉協議会との連携の強化 福祉 地域 計画 綾部 (3)地域福祉計画の周知 市 (4)推進状況の定期的な点検 2 6.地域福祉の推進のための基本目標および取組の方向性 基本目標Ⅰ 地域を担う人づくり 市民一人ひとりが、地域においてその人らしい自立した生活を安心して送れるように、市民の 意識啓発に努め、人権を尊重し、人との出会いを大切にするまちづくりを推進します。 また、ボランティア活動を支援し、地域福祉を担うリーダーの育成を行うとともに、社会 福祉に従事する人々の資質の向上と確保に努めます。 1 地域福祉の意識啓発 市民一人ひとりが、地域社会を構成する一員としての自覚と地域への関心を高めること ができるように、研修会や学習活動等の取組や情報提供をとおして、意識啓発に努めます。 2 ボランティア活動の充実 地域のボランティアや地域福祉の担い手が、より積極的な活動ができ、また地域の福祉 力が高まるような各種の取組を進めます。 3 社会福祉事業に従事する人々の資質の向上と確保 社会福祉事業に従事する人々の資質の向上や人材の確保に向け、福祉関係者等との連携 の中で取組を進めます。 基本目標Ⅱ 地域が助け合うつながりづくり 地域の連帯感を育み、地域住民一人ひとりが助け合い、支え合いの意識を高めるために、 住民相互の助け合い活動の促進など地域生活支援のネットワークづくりや、新しい「向こう 三軒両隣」の関係を築くなど、人にやさしいまちづくりを推進します。 また、災害時の要支援者への支援や保健・福祉・医療の連携強化など、生活関連分野との 連携を図っていきます。 1 地域生活支援のネットワークづくり ひとり暮らしの高齢者をはじめ、すべての人が地域の中で孤立することなく、お互いに 支え合い、助け合いながら安心して暮らせるように、住民と関係機関の協働による幅広い 地域生活支援のネットワークづくりを進めます。 2 人にやさしいまちづくり 地域福祉を進めるためには、一人ひとりの自助、自立を基本としながら、多くの人が主 体的に協力し合い、お互いを理解し合うことが必要です。地域における連帯感を育み、市 民一人ひとりが支え合い、助け合いの意識を高めていきます。 3 生活関連分野との連携 地域福祉を推進する取組を効果的に進め、多様化するニーズに対応するために、福祉 サービスだけではなく、保健、医療、教育、就労、在宅、交通、環境、 防犯、まちづくりなど生活関連分野との連携を図ります。 3 基本目標Ⅲ 集い、憩い、学べる場所づくり 市民が地域の諸問題や諸課題について話し合い、地域福祉を推進していくために、地域の いろいろな人が、地域のいろいろな場所で、いろいろな関わりを持てるような地域福祉の拠 点づくりと地域での集い、憩い、学べる場所づくりの推進に努めます。 1 活動の拠点 活動 の拠点づくり の拠点 づくり 地域福祉を推進する取組の活性化や効果的な展開を図るために、住民自身の手による活 動の基盤となる拠点づくりを支援するとともに、既存施設の有効活用による拠点づくりを 進めます。 2 集い、憩いの場づくり 住民同士の活発な交流や、居場所づくりを促進するために、さまざまな 福祉ニーズに対応する集いの場所、憩いの場所づくりを進めるとともに、 地域住民の自主的で自立した取組を支援します。 3 学び、交流の場づくり 学び、交流の場づ くり 健康づくり講座やイベントの実施、地域福祉セミナーや交流会の開催、学校や福祉施設 との交流、市民ニーズに応じた講座の開催など、学び、交流の場づくりを進めます。 基本目標Ⅳ 福祉サービスを利用しやすい仕組みづくり 市民のニーズがサービスと適切に結びつくように、相談窓口や情報提供の充実を図るとと もに、情報公開体制の整備や福祉サービス評価の仕組みづくりを推進します。 また、利用者の権利擁護や利用援助の仕組みづくりを促進するとともに、住みやすい生活 環境の整備に努めます。 1 福祉サービスの相談窓口と情報提供 市民がニーズに応じて必要な福祉サービスを自ら選択・決定すること ができるように、相談窓口や情報提供等の体制整備の推進を図ります。また、市民の間に 情報格差が生じないよう必要な情報が行き届く仕組みづくりを推進するとともに、利用者 が安心して最適なサービスを選択できるよう、情報公開体制の整備や福祉サービス評価の 仕組みづくりを支援します。 2 福祉サービスの利用援助と苦情解決 自分に合ったサービスを自由かつ適切に選択し、安心して利用できるような援助の仕組 みづくりを推進します。また、サービス内容等に対する苦情を受け止め、その解決を図る仕 組みづくりを推進します。 3 住みやすい生活環境の整備 福祉サービスを気軽に利用するために必要な、交通システムや外出支援サービスの整備 に努めるとともに、利用しやすい公共施設の整備やバリアフリー化などを推進します。ま た、少子化に対応するため安心して子どもを産み育てられる環境づくりを推進するとともに、 高齢者や障害のある人等が社会参加しやすい環境の整備を推進します。 4
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