第9回アジア国際子ども映画祭 本選大会受賞作品

第9回アジア国際子ども映画祭
本選大会受賞作品
【杉良太郎特別賞】
作品名:本当の幸せ 制作者:大野市有終南小学校 玉木大智(福井県)
作品紹介:「 弟ばっかりひいきされて・・・」と日々思っていた僕。ある日、
いつもの様にお母さんにしかられた。
『もう、イヤだ!』と家出をしてみたけ
れど・・・やっぱりお母さんは僕の事を考えてくれていた。家族って、温かい
なぁ・・・。
【法務大臣賞】
作品名:幸せの選択 制作者:久里浜少年院 (神奈川県)
作品紹介「:不良として生きてきた主人公が、ドラッグを使用したことによっ
て生死をさまよう。両親に助けられ愛を感じることで、何かが違うと思いは
じめた主人公は、 感謝」と「 拒絶」の狭間で揺れる。周囲が手を差しのべ
ても簡単には幸せに続く道を選べない姿を描くことで、少年たちの持つ問
題の根深さを表現した。
【外務大臣賞】
作品名:ありがとう
制作者:パカイペット・シッパサイ/シリパンニャー・シタヴォン
スティダー・カティニャサック (ラオス)
作品紹介「:ふとしたきっかけで,他人の笑顔を願う心が自分の幸せにも繋が
るということに気づく,一人の若者の成長を描いた作品。登場人物の表情の
移り変わりが印象的。主人公のモノローグと実際の会話との使い分けがう
まく,自然と若者の気持ちに寄り添いながら観ることができる。ラストシー
ンで,心からの笑顔を見せる若者の姿に,エールを送りたくなる作品。
【文部科学大臣賞】
作品名:祈り 制作者:新庄市立日新中学校 G 組 (山形県)
作品紹介:このアニメの原画を描いたのは自閉症と中度知的障害がある中
学生、斉藤君です。日頃の学習活動の中で見たり聞いたり、感じたことが
あると記憶して絵に描き、表現しています。その原画を生徒と教師が交流
しながら動画にしました。
本作は斉藤君が感じた生命の進化の驚き、歴史の進歩、戦争の恐ろしさや
平和への願いなどが表されている短編アニメになりました。
【優秀賞4作品】
作品名:分ける?
制作者:ディオ・アルファレザ/シティ・ハサナァ
アニサ・ウィトゥリアン/ムハマッド・リドォ・ナワウィ
(第 51 職業高校)(インドネシア)
作品紹介「
:小学 5 年生の少年アリフは母親の誕生日のためにケーキを作って
いる。しかし、その最中、ろうそくがないことに気づき買いに行ったところ。
作品名:14
制作者:エマ・ヌルヒクマ/マルタ・アフィファ/ヌルアジザア
(第 48 職業高校)(インドネシア)
作品紹介「:14 日。貧しい少年はその日を目指し、様々な手伝いや仕事をこな
し少額のお金を集めていく。その日は・・・
作品名:親愛なるお父さんへ
制作者:ブンサガー・ピムセン/アリニャデート・ヴォンパスック
オンナパー・プロムスワン
(ポンサワン高校・寮都高校)
(ラオス)
作品紹介:ラオスで最も大切にされる 家族への愛」を取り上げた作品。
家族の生活や学業を支えるために,きびしい労働に耐えて働く父親の姿
と,父親への感謝の気持ちを,精一杯できることで伝えようとする息子の
姿に, 幸せ」の意味を考えさせられる。ラストを除き,説明的な台詞はほ
とんどないにも関わらず,主題をしっかりと伝えており,作り手のセンス
を感じさせる。
作品名:翼を付けて
制作者:チョン・ズゥイ・アン/ファム・アン・カン/チャン・カン・リン
(ファン・チュー・チン中学校)
(ベトナム)
作品紹介:普段街中で新聞売りをしている主人公。夢はいつか鳥になっ
て空を飛ぶこと。ある日、動物園で足の不自由な少女と出会い、彼女もそ
の少年と同じ夢を持っていることを知った。彼が彼女を自分の背中に乗
せて鳥の様に飛ぶ真似をした。その瞬間、二人は幸せな笑顔を浮かべた。
【入賞5作品】
作品名:心を開け
制作者:ポル・チャンプンルー/ロス・ボンナヴット/チィヤ・ヴィラユット
(シンガポールインターナショナルスクール)
(カンボジア)
作品紹介「:自分にとっての幸せは何なのか悩む、心優しい主人公と彼の自己中心
的なクラスメイトの 2 人の心の変化を描いた映画。クラスメイトは主人公のこと
を嫌っていたが、主人公の優しさに触れ徐々に理解し合い、クラスメイトは他者
を気遣うことの大切さを知る。また、このクラスメイトの変化により、他者をい
たわり、助けることが自分の幸せであると主人公は気づく。人にとっても幸せは
意外と身近にあるということを伝える作品。
作品名:幸せを感じるとき 制作者:タン・ナウン・ウィン
(ローレル芸術学院) (ミャンマー)
作品紹介「:貧しい家庭に育つ彼女は朝から夕方まで、果物スライスを売りまわる。
疲れ過ぎて、倒れた。果物スライスも売れなくなった。思っていたようなお金を
得ることは出来なかったが、自分よりもお金を必要な人(体の不自由な人)に寄
付をした。幸せは、他人を助けることから得られる。
作品名:幸せを感じるとき 制作者:チョー・ティハ
(ローレル芸術学院) (ミャンマー)
作品紹介「:貧しい家庭に生まれた彼はいつもと違って、鶏肉の弁当が食べたいと
お母さんに頼んだ。せっかく作ってくれた鶏肉の弁当なのに、道端に座っている
体の不自由な方に食べさせた。人が喜ぶことに、幸せを感じる。
作品名:一番よいギフト
制作者:リー イ レイ/ショウ シ ヨ/ライ テイ ヨ
(青年高級中學) (チャイニーズタイペイ)
作品紹介「
:シングルマザーの家庭で育った主人公の少女は昔父母と一緒に誕生
日を祝った思い出を懐かしく思う。16 歳の誕生日の日、父と 2 人で出かけた。
帰宅後、父と母は再会し、少女の計らいの下、母親は父と一緒に誕生日を祝う
ことを許した。
少女にとって家族全員が揃って誕生日を過ごすことは一番幸せ
な時であり、一番素敵なプレゼントなのである。
作品名:父のギター
制作者:ナーダー・ロートイン
(テートサバーンサーム・バーンラオ学校) (タイ)
作品紹介「:大酒飲みの父親がギターを質入れした。そのギターを取り戻すた
めに、少女は友達のギターを借り、ストリートでギターを演奏しながらお金
を貯める。やがて、ギターを取り戻し、父親といっしょにギターを演奏する
ことを夢見る。
【経済産業大臣特別賞】
作品名:私が幸せを感じるときは…
制作者:ダワージャブ・ニャムジャブ (新モンゴル高校)
(モンゴル)
作品紹介:ある日、主人公の少女は友達と遊んでいて指を怪我してしま
う。勉強をしていてもゲームをしていても手の痛みが気になる少女。少
女の手の傷に気づいた母親が指に息を吹きかけると少女の手から痛みが
なくなってしまう。母親といることが最も幸せだという少女の心がうま
く描き出された作品。
【審査員特別賞3作品】
作品名:くつのきせき
制作者:東北少年院 (宮城県)
作品紹介:楽しい時も苦しい時も一緒に歩んだ二人の絆は切れることな
く、お互いに支えあってきました。進む道が違っていても、互いに努力を
重ねる二人がいました。ふと「 会いたい」と思ったその時、いつかのよう
に笑って会える。それこそが二人にとっての幸せのかたちなのです。
二人の青年の出会いと別れ、再開を靴の軌跡で表現しました。
作品名:君はひとりじゃない 制作者:関東医療少年院 (東京都)
作品紹介「
:太陽のように輝く人や花火のように人々を楽しませる明るい人。
そうしてまわりの人たちを幸せにできるような人にはなれない私。でも、
私は夜空に浮かぶ月を見ると、幸せを感じます。月は太陽の光を受けて、
とてもきれいに輝いています。人間も同じだと思います。誰かに助けられ、
誰かの光を受けて輝くこともできるのです。月を見ていると 君はひとり
じゃないよ」と言ってもらえているようで、幸せを感じるのです。
作品名:WHAT MAKES ME HAPPY
制作者「:リク・ダロック「
(フィヨルドランド カレッジ)
(ニュージーランド)
「
作品紹介「:リクが思う彼の幸せはかわいそうな犬を助けて、その犬が幸せそ
うに森をかけめぐるのを見ることなのだそうです。彼のそのままの言葉、そ
のままの気持ちでストレートに作った初ムービーです。