2.3 本学でよく使う基本ツール

第 2 部・第 3 章
本学でよく使う基本ツール
2.3.1 テキストエディタ(TeraPad)
1.はじめに
学内の演習室 PC には Windows 標準のメモ帳以外にも TeraPad や秀丸、Sublime Text といった複数のテキストエディタがインスト
ールされています。これらのテキストエディタはメモ帳と同じように速く、メモ帳より多くの便利な機能が付いています。それぞれの機能
を使いこなせれば、作業の効率化を果たすことができます。この章では TeraPad について説明します。
2.基本画面
TeraPadを起動すると、下のようなウィンドウが開きます。(図3-1) メニューバーの下にはツールバーがあり、ツールバーの下には桁
ルーラーがあります。テキストの行の先頭には行番号が表示され、現在のカーソルの位置は右下に表示されます。ツールバーのアイ
コンは上にポインタを乗せることで説明が表示されます。TeraPadのオプションは「表示」メニューの中にあります。
図 3-1 TeraPad の基本画面
3.色分け
TeraPad では開いたテキストデータの種類に応じて文字を色分けする機能があります。HTML、Perl、PHP、CSS、Ruby、C/C++、
Java などといった幅広い種類に対応しており、ファイルを開くと自動的に判別されます。「表示」の中にある「編集モード」から手動で別
の色分け設定に切り換えることができます。
図 3-2 色分け機能を使ったところ
Campus System Guide- 37
4.「元に戻す」と「やり直し」
メモ帳と同様、「元に戻す」と「やり直し」の機能があります。既定の設定では 64 回まで元に戻すことができます。元に戻したものをさ
らに元に戻したいときは「やり直し」を使います。元に戻したあと、そのデータを編集すると「やり直し」はできなくなりますので注意が必要
です。元に戻すとやり直しはそれぞれ「編集」メニューにあります。
5.Tab/空白/改行/終端の表示
Tab/空白/改行/終端をマークで表示させることができます。(図 3-3) これにより、意図しない Tab や空白が入るのを防いだり、イ
ンデントを統一させたりすることができるようになります。Tab/空白/改行/終端は次のように表示されます。EOF は End Of File の略で
す。これらの表示の設定は「表示」メニューの「オプション」から「表示」のタブの中にあります。
図 3-3 特殊なコードや文字をマークで表示
6.高度な検索と置換
検索では大文字と小文字の区別に加えて単語単位での検索や「改行」、「Tab」、「\」といった特殊なコードや記号の検索、また、
検索する方向も指定することができます。検索や置換を行うとその履歴が保存されます。キーボードで検索機能を使うには [ Ctrl ]
キーを押しながら [ F ] キーを、置換機能を使うには [ Ctrl ] キーを押しながら [ R ] キーを押します。
図 3-4 置換機能
38- Campus System Guide
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7.画面分割
画面分割を使うと、テキストの編集エリアが上下に分かれます。(図 3-5) 1 つの長いテキストファイルを同時に複数箇所で参照する
ときや編集するときに使います。上または下でテキストを編集すると、すぐに反対側にも反映されます。上と下で別々のテキストファイ
ルを参照することはできません。画面分割させるには「ウィンドウ」メニューの「画面分割」をクリックします。
図 3-5 画面分割機能
8.その他の便利な機能
文字コードや改行コードを指定して保存する
文字コード(SHIFT-JIS、JIS、EUC、Unicode、UTF-8、UTF-8N)や改行コード(CR+LF、CR、LF)を指定して保存できます。ファイ
ルメニューの中にある「文字改行コード指定保存」をクリックします。
インデントを維持したまま改行する
インデントのある行で [ Shift ] キーを押しながら [ Enter ] キーを押すと、改行した行と同じインデントが挿入された新しい行
が作られます。
ファイルサイズを確認する
[ F4 ] キーを押します。もう一度押すとカーソルの位置情報が表示されます。
編集中の HTML をブラウザで確認する
編集モードが HTML の場合、ツールバーにブラウザのアイコンが、ツールメニューにブラウザの名称が表示されるようになります。
そこをクリックすると、編集中のファイルが保存されたあとに、ブラウザが起動して編集していた HTML ファイルがブラウザでどのよう
に表示されるか確認できます。
Campus System Guide- 39
2.3.2 FTP クライアント(FFFTP)
1.はじめに
ネットワーク間でファイルを転送する通信プロトコルの 1 つに FTP があります。通常はクライアントとサーバー間のファイル転送に使わ
れ、たとえばウェブページを構成するファイルを FTP サーバーにアップロードするときやファイルやプログラムを FTP サーバーからダウ
ンロードするときに使われます。FTP を使うときはユーザー認証が必要であり、ユーザー認証が行えないと FTP サーバーに接続する
ことはできません。また、FTP サーバー上のディレクトリにアクセス権が設定されている場合、読み込みや書き込み(アップロードやダウ
ンロード、ディレクトリ内の表示)が制限されることがあります。
Windows 標準のコマンドプロンプトなどで FTP コマンドを使ってファイルを転送することもできますが、FTP クライアントを使うとより便利
に、より簡単にファイル転送が行えるようになります。この章では FTP クライアントの 1 つである「FFFTP」について説明します。
2.ホスト一覧
FFFTP を起動すると最初にホスト一覧ウィンドウが表示されます。(図 3-6) ここには接続先サーバーの一覧が表示されます。接続
したいサーバーが登録されていない場合は「新規ホスト」をクリックします。「新規グループ」をクリックしてグループを作ると、一覧にある
ホストをフォルダにまとめることができます。接続したいホストが表示されているのであれば、そのホストを選択して「接続」をクリックしま
す。
誤ってホスト一覧のウィンドウを閉じてしまった場合、「接続」メニューの「接続」をクリックすることで、再度ホスト一覧ウィンドウを表示
させることができます。
図 3-6 ホスト一覧画面
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3.新規ホストを登録する
新しくホストを登録します。
図 3-7 ホストの設定画面
基本タブの中にある各項目を説明します。
ホストの設定名:
ホスト一覧で表示されるホストの名前を入力します。
例:都市大YC
ホスト名(アドレス):
接続するFTPサーバーのアドレスを入力します。
例:ftp.yc.tcu.ac.jp
ユーザー名:
FTPサーバーに接続するときに使うユーザー名を入力します。
パスワード/パスフレーズ:
FTPサーバーに接続するときに使うパスワードを入力します。
anonymous:
匿名でFTPサーバーにアクセスします。
ローカルの初期フォルダ:
接続したときに最初に表示されるクライアント(PC)側のフォルダを設定します。
ホストの初期フォルダ:
接続したときに最初に表示されるホスト(サーバー)側のフォルダを設定します。
都市大のFTPサーバーに接続する場合、ユーザー名とパスワードはTCUアカウントのものを使い、anonymousにはチェックを入れませ
ん。横浜キャンパスの共有サーバー(グループディレクトリ)に接続する場合はホスト名に「ftp2.yc.tcu.ac.jp」と入力してください。
4.サーバーに接続する
正しくホスト設定がされていてアクセス権があるユーザーで接続すると、下の方に「ファイル一覧の取得は正常終了しました.」と表示
され、ファイルの一覧が表示されます。フォルダまたはディレクトリにファイルが無い場合は何も表示されません。
既に接続された状態であるときに、別のホスト(サーバー)に接続したい場合は「接続」メニュー内の「切断」またはツールバーの切断
(図3-8)をクリックして一度FTPサーバーとの接続を切断してから、別のサーバーに接続し直してください。
図 3-8 切断アイコン
Campus System Guide- 41
5.アップロードとダウンロード
正しいFTPサーバーに接続されると、基本画面が表示されます。(図3-9) 左側がクライアント(使っているPC)、右側がホスト(FTPサ
ーバー)です。左側の領域からファイルやフォルダをドラッグ・アンド・ドロップすることでFTPサーバーにアップロードできます。また、逆に
右側から左側にドラッグ・アンド・ドロップするとPCにダウンロードされます。アップロードとダウンロードはツールバーやメニューバーの「コマ
ンド」からも行えます。
図 3-9 基本画面
ウェブページなどを横浜キャンパスのFTPサーバーにアップロードするときは「public_html」または「ssl_html」ディレクトリ内に転送する
必要があります。どちらかにアップロードしないとウェブブラウザから閲覧することができません。FTPサーバーへのアクセスが集中し過ぎ
ていると正常にアップロードできないことがあります。アップロードできない場合はしばらく時間をおいてから再試行してください。
6.属性(パーミッション)の変更
サーバー上のファイルまたはディレクトリの属性(パーミッション)を変更するには、変更したい項目を右クリックして「属性変更」をクリッ
クします。オーナー、グループ、その他のそれぞれにチェックを入れて許可する方法と数値を入れる方法の2通りがあります。属性を変
更すると、セキュリティ問題が出る、プログラムが動かなくなるなどのトラブルの原因になるため、注意が必要です。
図 3-10 属性の変更画面
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