大阪出身の巨匠作曲家と若手作曲家の作品にご注目 作曲家・西村朗の提唱で結成し、2000 年 7 月にデビューした、いずみシンフォニエッタ大阪は、今年 で 15 周年を迎えます。これまでに 26 曲の新作を委嘱し初演してきましたが、今後も引き続き新作の発 表や、シンフォニエッタの編成ならではの近現代の作品の紹介に力を入れて活動を繰り広げます。 今回は、大阪出身の 2 人の作曲家の作品にご注目下さい。 まずは、当団の音楽監督・西村朗が 2012 年に発表したギター協奏曲です。北京へ渡った際に目にし た京劇の名優、梅蘭芳の「天女散花」にインスパイアされ、「ギター協奏曲の独奏は、この天女のように ありたい」と思い書かれた作品です。作曲中に亡くなった母への追悼と感謝の想いも託された特別な作 品を、初演と同じく鈴木大介のソロでお贈りします。 そして、2 作目は大阪出身の 24 歳、坂東祐大の新作です。今まで、土井智恵子、山根明季子、神本 真理、酒井健治と、関西出身の若手作曲家へ委嘱をしてきたいずみシンフォニエッタ大阪のオリジナ ル・プロジェクトの第 5 弾として発表されます。彼の作品は、フランスの現代音楽アンサンブル・ミュル チラテラルや東京フィル等に演奏される一方で、現在放送中の tokyo bookmark の CM 曲にも 起用されるなど幅広い分野で注目を集めています。 また、プログラム最後にはファリャの名曲《恋は魔術師》を 1915 年に書かれたオリジナル版 でお届けします。この作品をレパートリーとし、高い歌唱力と情熱的な演技をみせる林美智子が ソリストとして登場します。フラメンコの色香が漂うステージにご期待ください。 新・音楽の未来への旅シリーズ 第 35 回定期演奏会 「天女散花、恋は魔術師♡」 <日時> 2015 年 7 月 18 日(土)16:00 いずみシンフォニエッタ大阪 15:15 開場、15:30~ロビー・コンサート(大江のぞみ、内田奈織)、15:45~プレトーク <出演> 飯森範親(指揮)/鈴木大介(ギター)/林 美智子(メゾ・ソプラノ) いずみシンフォニエッタ大阪 <曲目> ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ 第 9 番 前奏曲 第 3 番 イ短調「バッハへの讃歌」※ギター・ソロ 西村 朗:ギター協奏曲《天女散花》 坂東祐大:『めまい(2015)』委嘱新作~関西出身若手作曲家委嘱プロジェクト~ ファリャ:恋は魔術師(1915 年版) <料金> 一般¥5,000 学生¥1,000 ※ユースシート対象公演 サポーター(第 35 回+第 36 回定期演奏会セット券・詳細 4 ページ)¥8,000 主催: いずみホール〔一般財団法人 住友生命福祉文化財団〕 助成: 公益財団法人 花王芸術・科学財団、公益財団法人 野村財団 平成27年度 文化庁 劇場・音楽堂等活性化事業 ◆ チケットに関するお問い合わせ・お申し込みは「いずみホールチケットセンター」 TEL(06)6944-1188 ◆ 公演内容に関するお問い合わせは「いずみホール広報担当:森岡・北嶋」までお願い致します。 TEL(06)6944-1130 1/4 <プロフィール> 飯森 範親(指揮)Norichika Iimori 桐朋学園大学指揮科卒業。ベルリン、ミュンヘンで研鑚を積み、 これまでにフランクフルト放送響、ケルン放送響、チェコ・フィ ル、モスクワ放送響等に客演。01 年、ドイツ・ヴュルテンベルク・ フィルハーモニー管弦楽団音楽総監督(GMD)に着任し、ベート ーヴェンの交響曲全集を録音するとともに、日本ツアーを成功に 導いた。 国内では 94 年以来、東京交響楽団と密接な関係を続け、現在は正 指揮者。03 年、NHK 交響楽団定期演奏会にマーラーの交響曲第 1 番でデビュー。06 年度 芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞、 07 年より山形交響楽団音楽監督に就任し、そのエネルギッシュな 活動は高い評価を受けている。 2014 年シーズンから日本センチュリー交響楽団首席指揮者に就任。 オフィシャル・ホームページ www.iimori-norichika.com 鈴木 大介(ギター)Daisuke Suzuki 武満徹から「今までに聴いたことがないようなギタリスト」と 評されて以後、新しい世代の音楽家として常に注目され続けてい る。 マリア・カナルス国際コンクール第3位、アレッサンドリア市 国際ギター・コンクール優勝など数々のコンクールで受賞。武満 徹、池辺晋一郎、猿谷紀郎、西村朗、伊佐治直、林光ら、多くの 作曲家による新作を初演しているほか、都立現代美術館、国立新 美術館、ブリヂストン美術館など美術館でのコンサートも数多く 行っている。 斬新なレパートリーと新鮮な解釈によるアルバム制作はいず れも高い評価を受け、2005年度芸術祭優秀賞(レコード部門)を受 賞。ピアソラ没後20年となる2012年に、世界でも例を見ない多重録音による「タンゴ組 曲」を収録した「アディオス・ノニーノ~アストル・ピアソラ作品集」をリリース。 第10回出光音楽賞、平成17年度芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。 洗足学園音楽大学客員教授。横浜生まれ。 ブログ http://daisukesuzuki.at.webry.info/ 2/4 美智子(メゾ・ソプラノ)Michiko Hayashi 東京音楽大学卒業。桐朋学園大学研究科、二期会オペラスタジ オ、新国立劇場オペラ研修所第 1 期修了。文化庁派遣芸術家在外 研修員としてミュンヘンに留学。2003 年国際ミトロプーロス声楽 コンクール最高位入賞。第 5 回ホテルオークラ音楽賞受賞。 二期会、新国立劇場を中心に多彩な役柄を演じ好評を博す。 林 2009 年の佐渡裕プロデュースオペラ「カルメン」ではタイトル・ロ ールで新たなカルメン像を創り絶賛された。これまでにチョン・ ミョンフン、パーヴォ・ヤルヴィなど国内外の指揮者と主要オー ケストラに共演を重ねる。オペラ界のトップアーティストが揃う 「NHKニューイヤーオペラコンサート」には 2005 年から連続 出演。CD は、「赤と黒」「地球はマルイぜ~武満徹:SONGS」「ベル・エクサントリッ ク~林美智子ベル・エポック歌曲集」をリリース。 オフィシャル・ホームページ http://www.michikohayashi.com/ 坂東 祐大 (作曲)Yûta Bandoh 1991 年大阪府生まれ。東京芸術大学附属音楽高等学校を経て、 東京芸術大学作曲科を首席で卒業。同修士課程作曲専攻修了。 作品は Ensemble Multilatérale、Ensemble Muromachi、東 京フィルハーモニー交響楽団、芸大フィルハーモニア、Juliette Hurel、Benoit Fromanger、Ueli Wiget(Ensemble Modern)、 藤原功次郎 などによって、国内外で多数演奏されている。長谷 川良夫賞(2012 年)、アカンサス音楽賞(2013 年)受賞、第 83 回 日本音楽コンクール入賞。作曲を野田暉行、安良岡章夫、野平 一郎、ピアノを中井正子各氏に師事。 ホームページ http://yutabandoh.web.fc2.com 3/4 いずみシンフォニエッタ大阪 Izumi Sinfonietta Osaka 音楽監督:西村 朗/常任指揮者:飯森範親/コンサートミストレス:小栗まち絵 現代音楽の演奏を主目的とする、いずみホールのレジデント・オーケストラ。大阪出身の作曲 家・西村 朗の提唱により 2000 年に結成。以来、同ホールでの定期演奏会を主な活動とし、新 作の初演をはじめとする近現代作品を中心に、古典派の作品もプログラムに組み、レパートリ ーを拡大している。核となる編成は 1 管編成の室内オーケストラで、曲目に応じて変動する。メ ンバーは、関西在住または出身など、地元にゆかりの演奏家で構成されている。平成 13 年度 大阪舞台芸術賞受賞。CD「西村朗:室内交響曲集<メタモルフォーシス>」(カメラータ)の演 奏は好評を博し、2005 年度芸術祭優秀賞を受賞した。2005 年、2008 年と紀尾井ホールにて 東京公演を開催し、好評を博した。 【第 35 回定期演奏会の出演予定者】 ヴァイオリン:小栗まち絵、池川章子、井上隆平、大谷玲子、佐藤一紀 高木和弘、谷本華子、田辺良子、馬渕清香 ヴィオラ:大江のぞみ、竹内晴夫、馬渕昌子 チェロ:林 裕、上森祥平、内田佳宏 コントラバス:吉田 秀、上田久仁子 フルート:安藤史子/オーボエ:古部賢一 クラリネット:上田 希/ファゴット:久住雅人 ホルン:木川博史、村上 哲/トランペット:菊本和昭 トロンボーン:呉 信一 パーカッション:山本 毅、伊藤朱美子、森本瑞生 ハープ:内田奈織/ピアノ:碇山典子 いずみシンフォニエッタ大阪 サポーター2015 第 35 回+第 36 回定期演奏会 第 36 回定期演奏会「魅惑のイタリアン&誕生《第 5》!」 【日時】2016 年 2 月 6 日(土)16:00 開演 【出演】三ツ橋敬子(指揮) 、太田真紀(ソプラノ) 【曲目】レスピーギ:組曲「鳥」 ベリオ:フォークソングスより シャリーノ:電話の考古学 西村 朗:室内交響曲 第 5 番【委嘱新作】 【セット券料金】¥8,000/いずみホールフレンズ会員=¥7,200 【単独券発売日】10 月 2 日(金)一般発売予定 4/4 2公演セット券
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