第3号 Let it be 平成 26 年 12 月 多可町包括ケアネットワーク「虹色のしずく」(障害者部会)発行 ~ なるようになるさ ~ アスパルで月に1回開催されている地域包 括ケアネットワークでは、障害のあるなしにか かわらず交流、つながることを目的に、誰もが 安心、安全に暮らせるように話し合いをしてい ます。私たち、障害のある当事者部会「虹色の しずく」では、私たちのこと、思いを多くの方 に知っていただきたいと考え、この Let it be を発行しています。 当事者部会の名称を「虹色のしずく」 にしました! 障害当事者っていう言葉のイメージが好ましくないの で、部会のみんなで相談してこの会のことを 「虹色のしずく」と呼ぶことにしました。 よろしくお願いします! 「交通安全に関するアンケート」結果がでました! 平成 25 年の冬、「交通安全に関する課題についてもっといろんな人と考えたい!」と多可高校の生徒さんをはじめ多くの方に交通安全 に関するアンケートに協力していただきました。10 代から 80 代の幅広い年齢の395人の方からいただいた結果をまとめましたので、 ご報告します。 1 このアンケートに回答してくださるあなたについて。 問 1 ご住所 中区 107 人 加美区 88 人 問2 性 別 男性 152 人 女性 226 人 問3 年 齢 10 代 317 人 20 代 7人 問4 職 業 学 生 317人 八千代 34 人西脇市 115 人 その他(未記入等)42 人 その他(未記入等) 7 人 30 代 15 人 会社員 39人 40 代 17 人 50 代 20 人 60 代 2 人 70 代 4 人 80 代 4 人 その他(未記入等) 30人 2. 自転車を運転される方におたずねします。 ~虹色のしずくから~ この結果から車・自転車同士でぶつかりそうになったり、スピード を出す車との距離が近かったりと、車道・歩道の幅が確保されてお らず。安全に通行がしにくい状況だと話し合いました。 問 1 ヒヤッとした出来事はありますか?(複数回答可) 1.車がすごいスピードで自分の横を通り抜けた。 157 2.歩行者をよけようとして車にぶつかりそうになった。 26 3.その他 46 (・歩道、車道が狭い・車に追突されそうになった・自転車同士で衝突しそうになった等) 問 2 交通安全のためにこんなものがあったらいいなと思うもの(複数回答可) 1.自転車専用道路 252 2.一方通行の道路 16 3.その他 19 (・道路、歩道の幅を広くしてほしい・街灯を増やしてほしい・通学路に自動車通行時間指定を作ってほしい等) 3. 自動車を運転される方におたずねします。 問 1 ヒヤッとした出来事はありますか?(複数回答可) 1.夜間に歩行者がいたが、暗くて近づくまで気付かなかった 46 2.自転車を運転中の人がふらついて、大きく車道にはみ出してきた 3.その他 ~虹色のしずくから~ この結果から自転車・歩行者専用道路が必要だとの意見が 多く、通学時の安全確保が重要だと話し合いました。 29 ~虹色のしずくから~ 道路の幅が狭いために自転車がはみ出す、街灯が暗くて 歩行者に気づかないなど整備が悪い所もあるが、運転者 もスピードを出さないなどの配慮が必要だとの意見が 出ました。 17(・自転車の飛び出し・自転車が2~3列になっていて接触しそうになった等) 問 2 交通安全のためにこんなものがあったらいいなと思うもの(複数回答可) 1.幅の広い道路 68 2.時間帯で自転車専用、自動車専用道路に適宜変更できるルール 3.その他 17 11 (・自動車、自転車、歩行者専用道路の整備等) ~虹色のしずくから~ 障害者をはじめとする交通弱者への配慮として道路整備計画を立 てる必要があるのではないかとの意見が出ました。 4. 全ての方におたずねします。 問 1 外出する時に不便だと思うこと(複数回答可) 1.利用できる交通機関がな 2.歩道がせまくて歩きにくい 171 68 3.外出の手助けをしてくれる人がいない 4.街灯が少ないため暗く、夜道が歩きにくい 5.その他 20 22 192 ~虹色のしずくから~ 実感として、外出に不便を感じている障害者はもっと大勢いるのではないか。 自由に行き先を指定できるオンデマンドバスを考えていいのではとの意見が出ま した。 (・交通手段が少ない・バスの本数が少ない等) 問 2 交通安全のために工夫しておられること(複数回答可) ~虹色のしずくから~ 皆さん色々な工夫をされており感心します。本当は出かけたいが道路整備が 1.歩行時は安全タスキを着用している 38 2.夜間に歩く時には明るい服装を着用している。 3.その他 66 不十分な現状では、夜間出歩かないことが一番いいのではと話し合いました。 23 (・反射材、ライトを持つ・たすき、へルメット着用等) 問 3 多可町の交通事情や交通安全についてご意見のある方はお聞かせください。 ・バスの本数を増やしてほしい ・のぎくバスの時間を延ばしてほしい ・街灯が道路にも集落内にも少ないので増やしてほしい ~虹色のしずくから~ 自動車も自転車も歩行者も配慮を必要とする障害者も、それぞれが譲 り合う気持ちをもって交通ルールを守れば、もっともっと交通事情が よくなるのはわかっているがみんなにゆとりがないのでは。実際には 病院・買い物などのニーズのあるコースを巡回する乗り合いワゴン車 の運行を提案していきたいと話し合いました。 ・道路、歩道、路側帯が狭いので危ない。(中区産坂等) ・電車等交通手段を増やしてほしい 〇 ひきこもりについて ぺンネーム: T.M. 経済情勢が悪化している昨今、精神疾患を発症するケースが後を絶ちません。 「とじこもり」あるいは「ひきこもり」と呼ばれる人々も また種々の精神疾患を抱えていることが最近の調査でわかってきています。 私は思春期の頃に、 「強迫性障がい」を発症し、人からどのように思われているか、が気になりだし、ついには不登校になってしまいま した。 その後、保健室の先生から東大阪市の心療内科を紹介され、そこで出された向精神薬(SSRIと呼ばれる薬)を服薬し始めました。 そうすると、まるで別人になったかのように、こころ晴れやかになってゆき、学校にも参加できるようになりました(ただし、出席日 数が足りないため、高校を中退し、別の高校(通信教育課程)で2年かけて卒業しました。 その後、就職しました。服薬を続けながらの勤務でしたので、なかなか会社で服薬していることを隠しながら過ごすことは、苦痛以外 の何物でもありませんでした。 会社での人間関係がうまくいかず、職を転々としながら、27歳でいったん仕事を辞め、6年かけて大学通信教育課程を卒業しました。 その後、順調に就職活動を続けていく中で、薬の服薬のしすぎなのか、理由はわかりませんが、奇行を繰り返すようになり、ついには、 幻覚体験までおこしてしまい、幻覚症状を消すお薬を主治医から処方してもらったところ、ようやく幻覚が収まり、ようやくこころの安 定をもたらすことができました。 しかし、その後、本やテレビ、などを集中してみることができなくなり、さらに長期間眠っていたために、全身の筋持久力が低下し、 草引きなどの肉体労働をするだけで、足腰に異常な痛みが生じるようになりました。 それらも相まって、他人がとても怖くなり、約一年間家のなかでひきこもることになりました。腰の筋肉の弱さは、長時間椅子にもた れて座っていられないほどで、ちょうど翌年に、自動車免許の更新があり、それに参加し、かつ居座り続けることができるかどうか、で 悩みぬき、このまま家でじっとしているわけにはいかない、という強い思いから、地域活動支援センターを利用することにしました。 すべては免許の更新のためです。そこで、他者との交流になれて、なんとしても社会不安障がい(対人恐怖症)がありながらも、ある がままに病気は病気で置いておき、目的本位に行動することを心がけました。 これは暴露反応妨害法と呼ばれる、ひとつの「社会不安障がいと仲良く過ごすため)の手段で、病気をあるがままに受け止め、目の前 にある目的を遂行する、といった、ある意味で、恐怖の中に飛び込む、といった荒療治(あらりょうじ)なのですが、これに成功し、無 事に免許の更新を終えることができました。 その後、今度は就労に向けたトレーニングを開始しました。就労継続支援B型と呼ばれる就労訓練施設で約半年訓練しながら、就職活 動をしていましたところ、今の職に障がい者枠で、雇用されることになりました。 このように、私は今でもテレビを見ることができませんし、本(漫画を含め)もあまり読めませんが、社会不安障がいも、あるがまま に受けとめ、外に出ていく訓練を日々行っています。いまでも他人の視線や他人と話すことは苦手ですが、ひきこもりから脱却したとい いえるのではないでしょうか。 求む! 趣味について ペンネーム お助けマン アカトンボ 私の趣味は、映画鑑賞とサウンドテーブルテニス (盲人卓球) 、ラジオで落語を聞くことです。あとは、 マラソンも練習しています。 そして、朗読 CD で小説、健康に関することを聞く ことです。それがいま私が楽しみにしていることです。 迷惑な勧誘電話については、のらりくらり電話とい いまして、相手の話に合わせる時は合わせてふ~んと うなづきながら、最後はきっぱりと断ることにしてい ます。それが、私の断わる方法です! Let it be にあなたのおもいを載せませんか!? 日曜日はヘルパーさんが手薄になるので、障害があ る私たちが外出する際のお手伝いをしてもらえませ ん。おまつりやコンサート、ハイキング等に一緒に行 ってくれる人、パソコン・スマートフォンの操作をサ ポートしてくれる方を探しています。 「お助けマンとして出動できる!」という方は 多可町社会福祉協議会 ボランティアセンター にご一報ください。 0795-32-3425 この新聞に載せる記事を募集しています。 おおや 電話 連絡先:アスパル(多可町健康福祉センター) 担当 大矢 0795-32-5151 / FAX 0795-32-1937
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