平成26年度学校関係者評価報告書

学校法人
北杜学園
平成26年度
仙台工科専門学校
学校関係者評価報告書
はじめに
本 校 は昭 和 46年 「測 量 に関 する専 門 の養 成 施 設 」として建 設 大 臣 の登 録 を受 け 、宮 城 県 黒 川
郡 大 和 町 宮 床 の地 に東 北 測 量 専 門 学 校 として開 校 した。当 初 は測 量 科 本 科 ( 1年 課 程 )単 科 の
発 足 であったが、現 在 に至 っては測 量 学 科 、環 境 土 木 工 学 科 、大 工 技 能 学 科 、建 築 デザイン学
科 の4学 科 の建 設 系 専 門 学 校 として8,000名 を超 える卒 業 生 を全 国 に輩 出 している。国 土 交 通 大
臣 への登 録 校 であり測 量 学 科 ( 1年 課 程 )と環 境 土 木 工 学 科 (2年 課 程 )では卒 業 時 に測 量 法 に
規 定 されている測 量 士 補 の国 家 資 格 が授 与 される。また、実 務 経 験 2年 以 上 を経 て、本 校 に入 学
した者 は、卒 業 時 に測 量 士 の国 家 資 格 が授 与 される。
測 量 学 科 、環 境 土 木 工 学 科 はもとより発 足 間 もない大 工 技 能 学 科 、建 築 デザイン学 科 に於 い
てもそれぞれの専 門 の知 識 と技 術 ・技 能 を磨 く姿 は専 門 業 界 から高 い評 価 を得 ている。
日 進 月 歩 技 術 の 進 展 が 著 し い 今 日 、専 門 学 校 は 日 々 変 革 の 途 に 置 か れ て い る 。こ の た び
文部科学省によって策定された「専修学校における学校評価ガイドライン」をもとに、
有識者による学校関係者評価委員会を発足して、本校に内在している課題解決に取り組
んだ。専門学校に期待される社会的使命と新しい時代に即応した社会的貢献を目標にし
て、
「 専 修 学 校 に お け る 学 校 評 価 ガ イ ド ラ イ ン 」に お い て 示 さ れ た 情 報 提 供 項 目 を 軸 に 学
校関係者評価結果を恒久的に公表していけるように鋭意努力する所存である。
なお、学校関係者評価委員会から頂いたご意見・ご提言を評価項目毎に本報告書に
取 り ま と め た の で 「 平 成 26年 度 自 己 点 検 ・ 評 価 報 告 書 」 と 併 せ て ご 覧 頂 き た い 。
平 成 27年 10月 1日
学校法人北杜学園 仙 台 工 科 専 門 学 校
校
長
鈴木錬二郎
学校関係者評価委員会
《委
員》

千葉
嘉春
一般社団法人宮城県建設業協会
専務理事

藤井
孝嗣
株式会社三和技術コンサルタント
顧

元木
義浩
熱海建設株式会社
常務取締役

鈴木錬二郎
仙台工科専門学校
校

大友
康則
仙台工科専門学校
副校長

升澤
清貴
仙台工科専門学校
事務局長兼測量関係主任専任教員

小倉
進
仙台工科専門学校
教務統括兼環境土木工学科学科長
問
《事務局》
-1-
長
1 教育理念・目標・人材育成像
《現状及び課題等》
 国土地理院による登録制の養成施設のため、創立時の精神を引き継ぎ、時代の変
化に即した新技術を取り入れながら指導内容・指導方法に工夫をこらしている。
教育理念・教育目標については学生便覧に明記し、年度はじめに、学生に配布し
て い る 。ま た 、非 常 勤 講 師 等 関 係 教 職 員 及 び 関 係 機 関 に 対 し て 広 く 公 開 し て い る 。
 技術の高度化が絶え間ない現代社会に即対応出来るよう、各専門領域毎に検討を
重ね、工学理論と実践教育の特色を明確に打ち出せるよう留意している。
 毎年度はじめの職員会議、学科会議で教育理念・教育目標を確認し、各学科目標
の 達 成 に 努 め て い る 。環 境 土 木 工 学 科 の 1年 次 は 測 量 士 、測 量 士 補 の 資 格 取 得 に 対
応 し た 授 業 を 展 開 し 、2年 次 で 土 木 工 学 に 係 る 幅 広 い 専 門 の 技 術・技 能 が 修 得 出 来
るよう配慮している。なお、実習等は、宮床実習場にて、フィールド実習や実験
棟を活用し、自ら体験して学習出来る内容に加除修正している。
 各専門学科の教育目標については年度毎時代のニーズに即応出来る内容になる
よ う 改 善 し て い る 。測 量 法 等 関 係 法 令 が 改 正 さ れ た 際 に は 、そ の 都 度 、国 土 地 理
院の指導を受けている。
学校関係者評価委員会の評価

教育理念・教育目標については創立当時からの伝統を感じられ 評価できる。

教育理念・教育目標の公開方法については、現在、学生便覧等の冊子での公開のみな
ので、早期にホームページ上での公開を検討していただきたい。

各学科目標についても、測量、土木、大工、建築関係の特色が出ており評価できる。
2 学校運営
《現状及び課題等》
 理事会で決定された学園経営方針や事業計画に基づき学校運営方針を策定してい
る。
 年度当初までに策定された学校運営方針に沿って事業計画が立てられ、副校長、
教務統括、学科長、教職員等に運営方針を周知している。
 学園の諸規定に定められた事項を本校の専門学科の特色に即した校務分掌に反映
させ、それぞれの分掌に基づき、教職員が業務遂行している。
 人事と給与に関しては就業規則等に規定されていることから適切な運用・改訂が
な さ れ て い る 。人 事 考 課 制 度 を 導 入 し 、人 事 管 理 の 公 正 か つ 公 平 な 運 営 を 促 進 し 、
経営能率の向上を図っている。
 教務に関する意思決定は、校内の組織図に則り最終的に校長が行う。ただし、常
に各学科長が当該学科における教育現場の課題を把握し、担当教員と問題解決に
取り組む。
 各業界に関連するコンプライアンスの運用面では各学科おいて概ね適切に運用し
ている。
 本校ホームページを中心に学校パンフレットや学校説明会等を通じて広く情報を
-2-
公開している。
 出席状況、成績管理、就職支援においては、本校独自で開発したシステムにより
学生個々のデータを管理している。ネットワークにより教職員間で情報を共有す
ることが出来、学生の教育指導に役立っている。これらの教育業務システムは学
生が教室で使用するパソコンのシステムとは完全に分離しており、セキュリティ
ー 体 制 は 万 全 で あ る 。 職 員 の 出 勤 ・ 退 勤 、 勤 怠 に お い て も Webに よ る 学 園 ネ ッ ト 管
理がなされており、業務の効率化に貢献している。
学校関係者評価委員会の評価

学園経営方針や事業計画は、しっかりした内容で年度毎に示されており非常に評価で
きる。

校務分掌など組織として年度毎に明確にして行かねばならないものも完備されてお
り、評価できる。

学校のホームページの構成もしっかりしているが、 このホームページを在校生がより
一層活用できる取り組みを今後検討してはどうか。

ネットワークについては、学生の成績等の個人情報や業務上の情報等を取り扱う 職員
用と、学生が勉学上自由に活用できる学生用とがしっかり分離して構成されており、
誤って学生に業務上の情報などが漏洩する危険が無いなど 、セキュリティに関しては
問題ないと評価できる。
3 教育活動
《現状及び課題等》

講義・演習、または実習の授業形態で構成された教育課程を編成し、専修学校
設置基準に基づいた学習時間を確保している。また、専門職業人として必要と
される専門的知識、技術、技能、資格・検定取得を目標に、各授業科目の内容
を設定している。

測量学科では測量法の規程に則りカリキュラムを編成しており、環境土木工学
科 で は 1年 次 に 測 量 分 野 、 2年 次 に は 設 計 ・ 施 工 分 野 に 重 点 を 置 き 土 木 工 学 の 学
問体系に準じた内容に編成している。建築デザイン学科及び大工技能学科では
国 家 資 格 の 1級 ・ 2級 建 築 士 の 受 験 資 格 を 得 る た め の 体 系 的 な カ リ キ ュ ラ ム を 編
成している。

各学科の取得目標資格は、その学科の特色を生かし、また、各業界の情報を捉
えながら選定しており、その資格取得のためのカリキュラム編成を常に意識し
て行っている。

学 科 毎 に 、各 業 界 の 企 業 ・ 団 体 等 と 意 見 交 換 し、カリ キュ ラムの 見 直 し、及 び 編 成 に 努
めている。

環 境 土 木 工 学 科 2年 次 に お い て 、 建 設 現 場 、 ご み 処 理 リ サ イ ク ル 施 設 を 見 学 し 、
実 際 の 現 場 を 見 聞 す る 機 会 を 設 け て い る 。建 築 デ ザ イ ン 学 科 で は 、
「設計分野」
を希望する学生を対象にオープンデスクとして開放している建築設計事務所に
おいて本校の授業に支障のない範囲で研鑚を積んでいる。

学生による授業に関するアンケートを実施しており、学生から見た教員の指導
方法、授業の満足度を集計し、各授業担当者へフィードバックし、教員の自己
-3-
改善を促している。

それぞれの専門分野のキャリア・資格等に卓越した教員を確保し、各専門分野
に 限 ら ず 、学 生 の 生 活 指 導 面 で も 十 分 指 導 力 を 発 揮 出 来 る 人 材 を 配 置 し て い る 。
測量学科と環境土木工学科の専任教員に関しては、毎年度、国土交通大臣への
登録が義務づけられている。

専門技術士の資格を所持した技術者を非常勤講師として招請しており、各企業
との連携を図っている。

本校では、測量・土木・建築に係る業界の最新情報は、各教員が入手するケー
スが多いが、各学会へ学校単位で入会していることもあり、各学会から最新の
情報を得る事が出来、これらの情報を教員間で共有・活用している。また、教
員の資質向上を図るべく、校内における若手教員の育成はもちろん、外部で行
われる研修会等への参加など、計画的な研修を実施している。
学校関係者評価委員会の評価

教育活動に関する内容は、項目が多岐にわたっているが、教育到達レベルや学習時間
の 確 保 、カ リ キ ュ ラ ム や 教 育 方 法 の 工 夫・開 発 な ど の 項 目 に お い て 、学 校 側 の 評 価 が 、
評価内容に比べて過小評価となっている部分が見受けられる。

「建設材料」の実習において、足場組立や枠型設置等の技術習得を行っているとのこ
とだが、環境土木工学科は、土木技術者の養成を行うのか、土木関係職人の養成を目
指しているのか、不明確であるように感じるため、明確化をお願いしたい。

CAD に 関 し て は 、建 築 の み な ら ず 測 量 ・ 土 木 分 野 で も 必 須 の 素 養 と 考 え ら れ る 。今 後
CAD に 関 す る 教 育 を 更 に 充 実 で き る よ う な カ リ キ ュ ラ ム の 編 成 を お 願 い し た い 。
4 学修成果
《現状及び課題等》
 学 生 の 進 路 に つ い て は 、 卒 業 学 年 の担 任 が 学 生 と 個 人 面 談 を 行 い な が ら 、本 人 の 希
望 を 確 認 し 、指 導 し て い る 。ま た 、時 に は 担 任 以 外 の 教 員 も メ ン タ ル 面 と マ ナ ー 面
の指導、および面接試験対策の指導に当たる事もある。入社試験終了後には報告書
提出を義務づけ、次年度のための入社試験対策に活用している。
 資格取得に向けての取り組みは、各学科において積極的に行っている。
 メンタル面で問題を抱えている学生も増えてきていることから、専門カウンセラ
ーを備えた学生相談室利用を勧めている。また、保護者との連携を密にし、学生
の出欠状況等を確認しながら、メンタル面のサポートを継続している。
 同窓会との連携を図り測量・土木・建築業界で活躍している卒業生の情報を得て
いる。
学校関係者評価委員会の評価

資格取得率の向上や、退学率の低減等の項目において、学校側の評価が低い項目があ
るが、評価内容等を見ると、もっと高い評価でも差し支えないと思われる。

同窓生の方々の技術士等の上級資格合格情報について、学校として把握の必要性を含
めてご検討願いたい。
-4-
5 学生支援
《現状及び課題等》
 進 路 ・ 就 職 に 関 す る 相 談 体 制 は 、 ク ラ ス 担 任 が 窓 口 と し て 対 応 し て い る 。 9割 以 上
が 就 職 を 希 望 し て お り 、若 干 名 が 大 学 に 編 入 し て い る 状 況 で あ る 。就 職 状 況 は 、 測
量・土木・建築の専 門分野を志望する学生がほとんどである。志願書類等の作成
サ ポ ー ト は 担 任 だ け で な く 事 務 職 員 も 行 い 、学 科 長 や 時 に は 校 長 が 模 擬 面 接 を 行 い
学生の就職活動の支援にあたっている。
 学 生 へ の 経 済 的 支 援 と し て は 、日 本 学 生 支 援 機 構 に よ る 奨 学 金 制 度 と 学 園 独 自 の 奨
学 金 制 度 を 導 入 し て お り 、日 本 学 生 支 援 機 構 の 奨 学 金 に つ い て は 学 生 と の 窓 口 業 務
を 本 校 教 員 が 担 当 し 、 学 園 独 自 の 奨 学 金 に つ い て は 学 園 法 人 本 部 総 務 部 が 担 当 し、
円滑に学生支援を行える体制になっている。その他、同窓生又は 在 校 生の親族入学
優遇制度、資格特待生制度、学園納付金延納制度等も行っている。
 学生の健康管理については、年度当初に健康診断を実施している。異常を認められ
た学生には精密検査を受診するように指導している。
 学園全体では部活動やサークル活動が行われているが、本校独自の部・サークル
はないのが現状である。課外活動を積極的に支援するよう、検討をしていく。
 保護者との連携については、欠席が多い学生や成績に係わる問題、その他早急に対
処 し な け れ ば な ら な い 案 件 で は 保 護 者 と 電 話 連 絡 や 面 談 、自 宅 へ 訪 問 す る な ど し て
問題の解決を図っている。
 本 校 で は 、WEB同 窓 会 を 窓 口 に し て 卒 業 生 と の 情 報 交 換 や 、希 望 す る 卒 業 生 の 再 就 職
等 を 支 援 し て い る 。ま た 、東 北 6県 の 同 窓 会 役 員 を 中 心 に 各 県 の 同 窓 生 へ の サ ポ ー ト
を行っている。
学校関係者評価委員会の評価

就職に関して、内定率を見ると、非常に良い状態を維持されていると思う。ただし、
大企業を希望する学生が、大学生よりも不利とならないよう、就職支援体制の更なる
充実、見直しを行っていただきたい。

土木関係企業へ就職する場合、土木施工管理技士の資格を取得していることが求めら
れる。土木施工管理技士の実務経験短縮は、2 年課程である環境土木工学科卒業者の
みが該当することを、1 年課程である測量学科を希望する学生にも、入学前にしっか
りと説明されるようにしていただきたい。
6 教育環境
《現状及び課題等》
 各学科のカリキュラムに応じた施設・設備を整備している。講義科目のみならず、
演習や実習科目も多いことから、科目の特性に合わせた施設・設備を充実させる必
要がある。また、パソコンを利用した授業が多くなっており、更なる充実に向け、
対応していく。
 実 習 科 目 については、宮 床 実 習 場 を中 心 に実 施 しており、測 量 関 係 実 習 に関 しては宮 床 実
習 場 の近 隣 地 域 の方 々のご協 力 の下 、各 種 測 量 観 測 実 習 を行 っている。環 境 土 木 工 学 科
-5-
の2年 次 の土 木 関 係 実 習 は、宮 床 校 舎 敷 地 内 の土 木 実 習 棟 で主 に実 施 している。大 工 技
能 学 科 の木 造 工 作 実 習 については、平 成 26年 6月 に建 築 実 習 棟 が完 成 しており、そこで現
在 2階 建 木 造 住 宅 を3棟 制 作 している。インターンシップ、海 外 研 修 については、今 後 検 討 を
進 めていく。
 東日本大震災による教訓のもと、大規模地震・津波・火災等の災害を想定した学生
と教職員向けの災害マニュアルを作成した。災害対策本部の設置、災害発生時の対
応、校外災害発生時の対応、緊急避難場所、緊急連絡網、安否確認対策、自営消防
組 織 等 を 網 羅 し て い る 。消 防 法 の 規 定 の も と 、年 1回 防 火 訓 練 を 実 施 し て お り 、火 災
発生の通報、避難誘導、初期消火等を学生と教職員が協働して実施している。
学校関係者評価委員会の評価

インターンシップの学生を受け入れることは、企業においても今後促進されていくこ
とから、御校においても、積極的に取組んでいただきたい。
7
学生の受入れ募集
《現状及び課題等》
 学園法人本部企画広報部の担当職員が積極的な募集活動を展開している 。本校の教
員 は 高 校 等 か ら の 要 請 に 応 じ て 、体 験 学 習 や 出 前 授 業( 測 量 実 習 )を 実 施 し て い る 。
高校からの要請も増えつつあり学生 募集活 動の一翼 を担 ってい る。企画 広報 部の
担当職員のみならず、本校教員が高校訪問することにより、高校へ正確な情報や
専門性の高い教育内容について、丁寧な説明を行っている。
 企画広報部担当職員と本校教員は、年度当初の広報会議や毎月実施する学校説明
会打ち合わせ時において、情報共有を図っている。志願者の適性を見極め、また
志願者増加へつなげるよう今後も連携を深めていく。
 学納金は、授業・実習内容を精査し、社会情勢も踏まえて、理事会での審議を経
て決定している。
学校関係者評価委員会の評価

学生数は年々増えている事から、良い状態を維持していると評価できる。

御校の社会貢献としての体験学習や出前授業(測量実習)は非常に評価できる。
8 財務
《現状及び課題等》
 学 園 全 体 と し て 、 平 成 23年 度 、 平 成 24年 度 、 平 成 25年 度 、 平 成 26年 度 共 に 帰 属 収 支
差額は順調に黒字で推移しており、盤石な財務基盤を有している。中長期的視野に
よる事業計画を策定し、流動性と安定性を保証したうえで資産運用を遂行し、 更な
る財政基盤の安定を図っていく。
 予算・収支計画は、従来の財務状況に照らし合わせながら有効かつ適正に運用され
ている。
-6-
 会計監査については、監事が、毎会計年度、監査報告書を作成し、当該年度終了
後 2ヶ 月 以 内 に 理 事 会 及 び 評 議 員 会 へ 提 出 し て い る 。 監 事 の 監 査 を 支 援 す る た め 、
法 人 運 営 状 況 の 定 期 報 告 、公 認 会 計 士 、内 部 監 査 を 担 当 す る 業 務 監 査 室 と の 意 見 交
換を実施している。
 財務状況については、学園ホームページで公開している。学校法人並びに専修学校
という公益性を踏まえ、広く社会に説明責任を果たすべく、また現状に甘んじるこ
となく、更なる改善を図っていく。
学校関係者評価委員会の評価

財務に関しては非常に安定した状態を維持していると評価できる。

財務情報は、学園ホームページ上に公開しているが、御校のホームページから容易に
アクセスできるようにしてはどうか。
9 法令等の遵守
《現状及び課題等》
 平 成 18年 度 に 教 務 コ ン プ ラ イ ア ン ス 委 員 会 を 設 置 し 、 専 修 学 校 設 置 基 準 を 始 め 、 各
養成課程の指定基準に基づいた学校運営の確認をしたうえで自己点検を行っている。
 個人情報保護に関しては、「学校法人北杜学園個人情報保護規程」に基づき、学園
が有する個人情報について、学園プライバシーポリシー(個人情報保護方針)によ
り適正な保護の実現に努めている。
 学校自己点検・評価の実施については、文部科学省生涯学習政策局が策定した「専
修学校における学校評価ガイドライン」に基づき、教育のより一層の充実を図りな
が ら 、教 育 目 標 並 び に 社 会 的 使 命 の 達 成 を 目 的 と し て 実 施 し て い る 。評 価 項 目 毎 に
課題や改善策を示している。定期的な検証を行い、改善に向けた取組みを確実に
実施していく。
 学校自己点検・評価の結果は、毎年度、本校ホームページ上に公開する 。
学校関係者評価委員会の評価

御校の自己点検・評価が非常に精密に行われていることは評価できる 。今後、学校関
係者評価と御校の自己点検・評価の更なる充実に向け、実施体制等、検証・検討を進
めていいただきたい。
10 社 会 貢 献 ・ 地 域 貢 献
《現状及び課題等》
 小学校、中学校からの依頼により、職業に密接した教育現場の見学や体験等に対応
している。高校からの依頼に対しては、本校教員を派遣して測量・土木・建築の各
分野の体験授業を実施しており、特に測量の実習に関しての依頼は 、生徒の理解に
つなげるため、数日かけて対応する場合もあり、当該高校から好評を頂いている。
 本校では、宮床実習場にて行っている、測量、土木関連、大工技能等の実習にお
いて、近隣住民等の協力をいただいている。そのため、実習最終日には、学生、
-7-
教員が清掃活動を行っている。
学校関係者評価委員会の評価

宮床校舎近辺での清掃活動というボランティア活動に関しては、今後も継続してその
意義等を学生諸君へ伝えて頂きたい。

清掃活動やボランティア活動については、今後も積極的に取組んでいただきたい。学
生や教職員が活動の意義を理解するための方策を検討していただきたい。

仙台駅近辺での清掃活動等のボランティアを検討してはどうか。
-8-