タイの学校の紹介【学タイの一般的な学校に関する情報です。これから皆さまにご支援いただく子どもが通う学校についてご紹介します。制】タイの義務教育は日本と同じ小・中学校の９年間です。ここがポイント！名称就学年数就学年齢幼稚園２年間満４歳 ∼ 小学校６年間満６歳 ∼ 中学校３年間満１２歳 ∼ 高等学校３年間満１５歳 ∼ 大学４年間満１８歳 ∼ 義務教育健常児の小学校就学率はほぼ100％ですが、障がい児については１０％に満たないと言われています。タイ政府は障がいのある子も無い子も一緒に学ぶ「統合教育」を打ち出していますが、様々な事情により学校に行けない障がい児が多いのが現状です。 ◆ ２０１０年タイ国の統計で、中学の進学率は約９７％ ※、高校の進学率は約７１％※です。しかし、都市と農村の貧困格差は深刻で、もっとも貧しいタイ東北では、中学の進学率が６割に留まっています。進学しない場合、すぐに就職したり（約４０％、農業など家業手伝い含む）、職業訓練教育機関において一定の訓練を受けた後に職業に就きます（約２０％）（※ 外務省ホームページより） ◆ タイには公教育の一環として「ノンフォーマル教育」という制度があり、中等課程と高等課程があります。いずれも２年間で、それぞれ中学校３年間、高等学校３年間にあたる学習を自宅中心に行い、卒業資格も取得できます。学校が遠くて通えない子などが利用します。 ◆ ２０１２年度から支援対象となった特殊教育センターは、０∼ １９歳の子どもが登録し、通学できるようになっています。普通校のように学年・クラス分けはなく、卒業証書は発行されません。しかし、いきなり普通校に通うのが難しい障がい児などがまずセンターに通い、慣れてきたら普通校に登録・通学するケースもあり、普通校への「つなぎ」の役割を果たすこともあります。【授業】午前８時に朝礼を行い、１日の学校生活が始まります。朝礼では国旗掲揚、国歌斉唱をするため、タイ人にとって大切な日課です。おもな教科は、国語、算数、英語、社会、美術、体育、コンピュータなどです。音楽の授業は一般的ではありません。タイの国教である仏教は特別授業・活動という形で、お坊さんを招いて仏教の話を聞いたり、教えを実践する時間があります。【昼【学期】２学期制ここがポイント！タイでは学年末試験に合格しなければ進級できません。国は、障がい児に個別カリキュラム（評価基準）を作り、障がいがあっても進級できるよう奨励しています。しかし、学校の裁量に任されているため、奨学生の中にも留年してしまう子どもがいます。１学期：５月中旬 ∼ １０月初旬２学期：１１月 ∼ ３月中旬月 4 5 タイが最も暑い時期 6 7 8 9 10 11 １学期 12 1 2 3 ２学期ここがポイント！【学費】公立学校の義務教育において、授業料や教科書は無料です。特別教材や課外活動の費用を生徒が負担する事はあります。【制学校に通うには学費以外にも制服や文具が必要です。また、歩いて通えない障がい児は、親がバイクなどで送迎をするためガソリン代も必要です。 WAFCAの奨学生にはこうした費用に奨学金を使う子どもが多いのが特徴です。服】幼稚園から大学まで男女別に制服があります。公立学校では、全国ほぼ同じスタイルです。また、県の方針で、曜日ごとに着用する服が決まっていることもあります。例えば、月曜日は制服、火曜日は体操服、水曜日は民族衣装（その土地で織った布で作った服）、木曜日は制服、金曜日はボーイスカウト・ガールスカウトの服といった具合です。通常の制服お坊さんを招いた授業食】給食が一般的です。小学校では政府から一人あたり一日１０バーツの給食費補助が出ます。小･中学併設の学校では、中学校の生徒たちにも給食を提供している学校も多くあります。また、学校で栽培した野菜や養殖した魚を、給食の材料に用いたり、市場で売って給食材料の購入費に充てる学校もあります。体操服給食用マッシュルームを栽培する暗室ガールスカウトの服その土地の布地で作った制服２０１ 4年度 W A FC A