まずは、5万 の会場建設を! - リード エグジビション ジャパン

おなが
リード社長 石積が沖縄県 翁長知事と会談(No.127, 15/07/27)
沖縄を発展させる「切り札」を提言!
お なが
日展協 石積会長が、翁長知事に提言
まずは、5万㎡の会場建設を!
前号のニュースリリースで紹介したように、日本最大の展示会主催会社 リード社の社長であり、日
本展示会協会(日展協)会長の石積は、7 月 6 日(月)の 10:00 に千葉県庁を訪ね、森田知事あてに幕張
メッセ拡張の要望書を提出した。その直後、彼はすぐさま羽田空港へ向かい、沖縄に飛び立った。同日
お な が
の夕刻、沖縄県の翁長知事に会うためである。
石積は 2013 年 12 月、沖縄県と本土の財界トップで構成される経済団体「沖縄懇話会」に招かれ、テ
レビが中継する中、1時間の講演を行った(3頁写真参照)。その場で石積は「沖縄経済の活性化と発
展、その切り札は『展示会都市 沖縄』の実現だ。そのために、沖縄は大規模展示会場の建設を」と強
く訴えた。この講演をテレビで観た沖縄県の政治・行政、経済界、そして一般市民の中で、展示会の重
要性と展示会場建設の機運が一気に高まりを見せた。その結果、沖縄県内の複数の市町村が会場建設誘
致の集会を開き、「我が町に会場建設を!」と訴えた。
その後、沖縄県は独自にMICE施設 [ MICE とは Meeting(会議)、Incentive(報奨旅行)、Convention
(国際会議・学会)、Exhibition(展示会・見本市)の頭文字をとった造語]の建設案をまとめ、建設地の
選定を進めてきたが、ついに今年 5 月 22 日、沖縄県本島の東海岸(与那原町、西原町)に建設を行う
と公式に発表した。
このように、沖縄県の会場建設の動きが重要な局面を迎える中、会場建設の最高意思決定者である
お な が
翁長知事と、日本展示会協会会長の石積が会談する運びとなったのである。
石積は 2015 年 7 月 6 日夕刻、翁長知事(右)と会談。知事へ 5 万㎡の会場建設を提言。知事は「提言に感謝する。県をあげて真剣に検討したい。
今後もアドバイスをお願いしたい」と述べた。
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中途半端な規模では 今までと変わらない
思い切った決断で、変革と発展を!
翁長知事は、「アジア経済戦略構想」を公約に掲げている。これは、沖縄がアジアと日本の懸け橋に
なり、各国・地域の経済成長を取り込み、沖縄を大きく発展させる構想だ。知事は有識者による「沖縄
県アジア経済戦略構想策定委員会」を組織し、具体的な政策立案を推進している。
そのような中、石積と翁長知事との会談には、「沖縄県アジア経済戦略構想委員会」を代表し、富川
盛武会長(沖縄国際大学教授)と安里昌利副会長(沖縄県経営者協会会長、沖縄銀行会長)も同席。さ
らにこの会談はマスコミにも公開され、地元有力紙の記者も傍聴していた。この会談が沖縄県の経済政
策決定に影響するものであることを、文字通り物語っている光景だった。
そのような中、石積は翁長知事に対し、次のように明確に訴えた。要旨は以下の通り。

巨大な生産地や消費地でなくても、展示会都市になることが可能(例:アメリカのラスベガス)

沖縄は中国、韓国、台湾や東南アジア諸国から地理的に近く、しかも観光・リゾート地として有名。
したがって展示会都市として発展できる優位性がある

沖縄が大発展を遂げるためには、経済インパクトが大きい大規模展示会を数多く開催する「展示会
都市」を目指すべきだ

そのためには展示会場としての最低ラインである5万㎡が必要。これより小さな会場になれば、何
百、何千社もの企業が出展し、何万人ものバイヤーが来場するような展示会が開催できず、3日間
で何千人もが宿泊し、何十億もの経済効果を生み出すことが不可能になる。結果的に、小さな即売
会や講演会、イベントなど、宿泊が生まれず経済効果が小さいものしか開催できず、沖縄発展のた
めのインパクトが小さすぎる。

沖縄は今、岐路に立っている。沖縄の真の発展のために、ぜひ思い切った決断をすべきだ。
知事は石積の説明に真剣に耳を傾けたあと、「至極もっともなことで、全て納得がいった。ご提言を
富川会長、安里副会長とともに、県で真剣に検討する。今後もいろいろとアドバイスをお願いしたい」
と述べ、東京からの強行軍で沖縄を訪れた石積に謝意を表した。
石積は世界中の国々が経済発展の切り札として、
展示会に力を注いでいること、特に、沖縄に近い
中国や韓国、香港、シンガポールなどでは、大発
展をしている実情を紹介。さらに、沖縄がアジア
の中心であることから、
「展示会都市」として最適
であることを説明した。知事は熱心に耳を傾けて
いた。
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会談の後、石積は慌ただしく東京への帰途に就いた。彼は飛行機の中で、次のように会談を振り返っ
ていた。
「過去 30 年近く、世界中の都市が、展示会によって発展を遂げてきた事例をたくさん見てきた
から確信がある。
『展示会都市 沖縄』構想は、沖縄発展の新たな軸になり、沖縄を活性化し、発展させ
ることは間違いない」と。
石積が講演で 「沖縄は理想的!」 と強調
テレビ放映で、沖縄中から賛同の声
冒頭紹介した通り、約1年半前、沖縄県と本土の財界トップで構成される経済団体「沖縄懇話会」に
招かれ、石積が講演した。下の写真はその時の様子である。
この日がスタートとなり、沖縄中に「展示会場が必要」との声が高まった。そして今回、翁長知事と
石積の会談が実現し、「展示会都市 沖縄」の実現に向け、いよいよ最終局面に入ったのである。
読者の皆さんには、本ニュースリリースを通し、今後の沖縄の動向に注目していただきたい。そして、
全国の各都市が少子化と経済停滞に苦しむ中、
「展示会都市」という切
り札があるということを記憶にとどめてほしい。
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